シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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トランプさんが暗殺逃れてやっと2度目の大統領になったこの時期なので...
トランプさんが暗殺逃れてやっと2度目の大統領になったこの時期なので少しばかり安心して観られたが、現実に政策の違いから来る激しいやり取りが存在している事を思うと、本当に真に迫る怖さを感じてしまった。この時期にこの映画作れるアメリカは大したものですね。
どんな意味を込めて“記録”するのか
戦場カメラマンは酷な仕事である。目の前で人が死ぬ。死ぬ様子を撮る。死んだ顔を撮る。殺した人を撮る。殺す時の表情を撮る。淡々と。
人道とはかけ離れた行為を記録する。何のために?
「シビル・ウォー」は近未来のアメリカで内戦が起こった、という状況を戦場カメラマンの目線で描く社会派映画だ。
主人公であるカメラマンのリーは言う。「祖国への警告として写真を撮ってきた」と。紛争地域でのあらゆる悲惨な現実を記録し、それを目にすることで紛争地域とは遠く離れた祖国・アメリカに「軍事介入」や「空爆」などの字面では掴めない恐怖や痛みや苦しみを想像してもらいたかったのだと思う。
だが、リーの思惑は外れ、アメリカが紛争地域となった。その虚無感はいかほどだっただろうか。
自分の命も危険に晒しながら、切り取り続けたおぞましい光景は何の役にも立たず、目の前で消えていった命が彼女に託したものは、彼女の祖国に届かなかったのである。
ベテランのリーと対比になるのが、戦場カメラマンを夢見るジェシーだ。最初は近づき過ぎて怪我をし、給油所ではカメラの存在も忘れるド素人のジェシーだが、徐々に慣れてきたところで一行は最大のピンチを迎える。
内戦に乗じて差別的な根拠による殺戮を行っていたと思われる連中に襲われ、間一髪で危機を逃れるがジェシーと同様にリーと同行していたサミーが銃弾を受けて亡くなる。サミーはリーの師である。
ここがターニングポイントとなって、リーとジェシーの行動が変わる。
ジェシーは奇跡的に生き残った経験から肝が据わってガンガン前に出るようになる。序盤、リーが銃撃戦の間隙を縫って写真を撮りまくっていた時のように。もう同行する記者・ジョエルのガイドも必要ない。誰よりも近くで、誰よりも早く、この場で起きていることを全て、撮り続けることだけに集中しているようだった。
一方で、師を失い自分が写真を撮る最後の意味を失ったリーはほとんどシャッターを切れずに、圧倒的な暴力の嵐の中をついて行くのがやっと、の状態になっていた。“記録”したい、という目的と覚悟が消え去って、惰性でカメラを構えるだけだ。
そんな状態のリーが、写真の事しか考えずに飛び出たジェシーを庇ったのは、“記録”よりも残したいものとして“未来”を、つまり若いジェシーを選択したからだと思う。
ジェシーがこの先戦場カメラマンとして、どんな意味を込めてシャッターを切るのかはわからない。金や名声や、或いはジョエルのようにスリルと高揚を求めて戦場へ出ていくのかもしれない。
だが、リーが成そうとして成し得なかった「祖国への警告」を別の形でジェシーが届ける未来だってあるはずだ。
映画の中でジェシーが撮ったモノクロの写真には、いつもリーやジョエルやサミーが一緒に写りこんでいた。ジェシーの世界にはいつも支えてくれる先輩がいる、という証左である。
だがエンドロールの写真にジョエルはいない。ジェシーが独り立ちしたからと考えるのか、それとも「大統領の死と兵士たち」という写真は祖国に何の意味も与えられないのか。ジェシーが写真を撮る目的が明確になるまでそれは分からないかもしれないが、せめてリーが望んでいたような美しい未来につながればいいと思う。
【蛇足】
戦争映画へのオマージュ的なシーンも含め、世界中で起こった様々な戦争、戦争にまつわる出来事が近未来のアメリカという一つの国で起こるところが面白い。
嘘まみれの大本営発表、混乱に乗じた殺戮、差別主義者の台頭、物資の不足、貨幣価値の暴落。
そして、そんな状態なのに「我関せず、が一番良いかなって」という態度の市民がいたりする。
産油地域や聖地の近くや東側国家で起こっているんじゃない。違う国民が争ってるわけでも、宗教対立でもない。同じ国の人間が殺し合う中で、正義と悪を単純に決められないから、アメリカ国民は震えるのだ。いつもはアメリカが正義でそれ以外は悪、という二元論で良いからね。
映画そのものが、リーと同じ「祖国への警鐘」という目的で作られていて、それが伝わらないんじゃないか?(映画の中では内戦が起きてしまっているので)という皮肉も含めて、本当によく出来ていると思う。
最後の「大統領の死と兵士たち」の写真に、薄ら寒いものを感じたのは私だけだろうか。人間の死体を前に笑顔で写真を撮れるほど、勝利って良いものだろうか。
どこかの大統領は「勝つまでやれば負けない」が信条のようだが、勝てば何しても良いわけじゃないはずだ。「勝てば官軍」の考えで進んで行く世界の未来が、美しい未来だとは思えなかった。
戦場カメラマン
今実際に起こっているアメリカの分断(それ以外の世界も分断されていると思いますが)の果てにはこんなことも起こりうるだろうという、あんまり他人事に思えない恐怖がまずありました。
技術的に優れた映画でありながら、主人公たちがフォトジャーナリストであることから
実は肝心なところがスチール写真で表現されたりします。とてもとても重要なあるシーンで
この映画は連続性のある活動写真である事をやめて実に中途半端な瞬間を捉えた写真を映し出します。
決定的瞬間というものは決して格好の良いものではない、そんな作り手の思いがほとばしってくるようで、とても力強いと思いました。それだけで信用できると思いました。
個人的には好きではない
こういう映画を観ると怖くなってきます。
もちろん自分でちゃんと考えないといけない世界、日本の問題があると思います。
でも目を背けたくなってしまいます。
日本が平和であり続けて欲しいと思います。
お金を払ってまで暗くなってしまう映画は遠慮したいので
このような内容の映画だと知っていれば見なかったです。
主人公の女の子が勝手すぎて許せませんでした。
起こりうる不気味さ
アメリカ大統領が憲法を変えて三選をし、反発する二州が反旗を翻す。政府はFBIを解体する。現実はトランプが圧勝したように見えるけれど実際は投票率を数パーセント上回っただけだったようだ。実は国民は半分に分断されている。トランプはFBIを解体し、憲法改正で三選目を目指すらしい。ありえない設定や空想とは思えない不気味さがある。自国民に銃を向け、おまえは何アメリカ人だと迫る。アメリカ出身者以外は撃たれる所はショックだった。戦闘場面も現実にウクライナやパレスチナで目にするように極めてリアルで残酷だ。最後のホワイトハウスの攻防戦もたっぷり描かれる。大統領がテロリストや反乱政治家に攻められる話はあったけれど大統領自体が失望をもたらす映画は珍しい。こうなったらどうするのだと国民に問いかけているのだ。
ケイリー・スピー二ー
考えさせられる名作
ストーリーは「内戦が起きたアメリカで写真家の主人公たちが大統領の元へと行く」というもの。
この映画の『実際に起きてもおかしくない』という感じは凄まじく。まさしく映画館で見るべき映画でしょう。
ストーリーはかなり練られており、なぜアメリカで内戦が起きたのかという理由も納得できるものです。
しかしラストで悲しい展開が起きるのですが、主人公の若い女性は前に進む道をとったのは感心しました。それでこそジャーナリスト。(比喩表現ではなく本当に前に進んだ)
他の映画なら打たれた仲間を抱きかかえたでしょう。しかしこの映画ではしなかった。
救いようがない
幼稚園と老人ホーム併設による利害
アジア人、、、映画NO1
映画館で観たらきっと迫力があったのでしょう
映画の中で説明されると思い予備知識無しでAmazon鑑賞。アメリカの情勢やら何やら理解してないと難しい映画なのかなーっという印象。ジャーナリストの報道の無力さを感じる主人公の報われなさとかじゃあこの内線のあとはどうなるのかとか全体的にボヤケているなぁと感じてしまう。戦争ジャーナリストの話だからストーリー全体というよりこの戦争を伝えたいと足掻く姿が痺れました。そういう映画なのだろうと解釈。でも最後に主人公死んじゃうのは何故?あんなに後輩に防弾チョッキとヘルメット言ってたのになんで後半、後輩も本人も防弾チョッキもヘルメットもしてないの???インタビューの人もだけど。と「ええぇ……」と納得出来ない。
戦場のリアルさと主人公たちの足掻く姿で★3
今のアメリカをshoot
今のアメリカはおかしいし、報道にも言いたいことがある人がいるのだと思った。イスラエルがパレスチナに対してやっていることを国内で正確に報道しているわけがないし、最後の写真みたいなことはイスラエルがパレスチナに対して行なっているかもしれない。
その一方で、アメリカは離れた安全なところから戦争を利用していることにも考えさせられた。
この映画だけでは今のアメリカは変わらないことは作り手もわかっているから火を灯し続けて潮目をかえていこうとしている。
武力を行使して他者から何かを奪うことは現代社会ではやはり認められないと思うので私も火を灯していきたい。
ニューヨークからワシントンの街並みに馴染みがある人はより面白いかも。
求めていた"内戦というエンタメ"ではない。
非常に不謹慎なタイトルのレビューではあるが、個人的にはド派手なフィクションを求めていた。
"世界の警察"とも言われるアメリカが分断され、内戦が始まるという非常に興味深く、且つこれ以上無い題材。
ノンフィクションの様な路線で行くのか、
完全に振り切ってフィクションにするか。
フィクションだからこそ、現実にはあり得ないようなド派手な演出や脚本が欲しかった。リアルにこだわった展開に進行も遅く、状況も把握しにくい。もっとそれぞれの対立を深掘りしないと、何と戦っているのかもわからない。
PRESS(報道)の目線から内戦という『一つの民族が戦わなくてはならない』『殺し合わなくてはならない』『身近な人が死んでいく恐怖』『反戦を訴える』という意味ではとても良く出来ている。
だが、宣伝文句ではそうは捉え難いエンタメ的な表現だったので、期待してしまっただけに率直に言えば残念。
大統領の目線、クーデターの理由、双軍の内情などがほとんど見えず、結果的にラストも朧気。
新米報道カメラマンの成長に焦点を当て過ぎた弊害が大きい。
唯一、オンとオフ。
いわゆる一般国民と軍人の意識の乖離は新鮮で、日常と非日常の描写、それに巻き込まれた時の戸惑いはグイグイ引き込まれる。
脚本次第で【プラトーン】や【ダンケルク】の様な大作に肩を並べられたかもしれないだけに、ただただ勿体無いの一言。
思ったてたのと違ったけど
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