「割とこの通りだから困るアメリカ」シビル・ウォー アメリカ最後の日 レレレさんの映画レビュー(感想・評価)
割とこの通りだから困るアメリカ
今の分断したアメリカ見る限りでは本作
極めてリアルで明日にも起こり得る話
アメリカの郊外には
ミリシアと呼ばれる私設民兵組織がいて
銃器どころか爆弾まで持っているという
そういう連中が軍の基地とか占拠すれば
クーデター可能な軍備を揃えることは容易だ
さて本編のストーリー見ると
荒廃した町を行く4人組という構図は
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を思い出させる
今の人から見れば
ギャグ要素の無いゾン100という感じかな
あと自分を助けて死んだ瞬間のリーを撮影し
師の死を乗り越えて一人前になるジェシーは
「北斗の拳」のサウザーの南斗鳳凰拳を思い出す
(目隠しして師匠と戦って倒したら伝承者になれる)
ただ「こんなに苦しいなら愛など要らぬ」と泣いたサウザーと違い
ジェシーは達観したのか壊れたのか
無の境地に達していた感じだが
タイトルを回収すると
あの赤いサングラスの男の意味不明さに
呆然とした人も多いと思うが
実はアメリカという国には
現実にあの手の異常者がいっぱいいる
1割の天才やエリートや富裕層と
9割の貧困底辺層やバカや異常者で出来てると言われてる国だし
(普通の人はいないのかよ)
この映画の状況でなくても
アメリカの田舎の街に迷い込んだら
あの赤サングラス級の異常者に遭遇する可能性大
「イージーライダー」や「悪魔のいけにえ」など
田舎に行った主人公がいろいろひどい目に遭う映画が
アメリカでは定期的に作られてるのは
多くのまともなアメリカ人にとっては事実だからだ
ひとつツッコミ入れるなら
あの大統領がトランプ級の独裁者ならば
アメリカ国内でも平気で核兵器使用すると思うのだが