「嗚呼!戦場カメラマン」シビル・ウォー アメリカ最後の日 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
嗚呼!戦場カメラマン
日本の報道レベルの低さに嫌気がさし、彼等を見習って欲しいと願った戦場カメラマン
彼等は、戦争の惨さを伝えるためという尊い志で命がけで赴いてるのだと思いきや…………
実は大金を儲けるため、スクープ写真を取るためのただの’野望’しか持っていなかったのか
そう思わせる映画だった
実際は違うことを願うのみ
主役のキルステン・ダンスト
どこかで見たなぁと思って調べたら
スパイダーマンの彼女役だった
スパイダーマン当時からさほど美人ではないのに、なぜ抜擢されたのかと思ってたけど、演技力でのし上がってきたのかもね
独裁的な大統領のせいで分断されるアメリカ
これはトランプを揶揄してるのだろうか?だとしたら、歴代大統領の中でもかなり「まとも」な大統領だと思っているので、憤慨してしまう
まぁそれはともかく、映画中の糞みたいな大統領のために命を張る意味がどこにあるのだろうか
生きるか死ぬかの瀬戸際でさえ「わたしを56させるな」と上から目線で一介のカメラマンに言う大統領なのに
56されると分かっていても、身代わりとしてホワイトハウスを大統領専用車で出る側近達
降伏を宣言しながらも最後まで抵抗し殺戮を繰り返す警護官
同じ4なら、それだけの価値ある人の身代わりになりたい
恩師サミーの死に際の写真を削除するリー
自分をかばってうたれて倒れる彼女を撮影し続け、声さえかけないジェシー
もうそこには人間の心は存在してない
56し合う軍人や情けない大統領と同じ
戦争とは本当に恐ろしい!!
4人がD.Cへ向かう途中、突如通った一見平和そうな田舎町を見ていると、結果的に’無関心な者’こそが漁夫の利を得るのだと言いたかったのか、かなり意味深なシーンではあった
それにしても、ドリームの国の同じ国民同士が、ある日突然憎しみ合い56し合うなんて‼️
勿論、諸悪の根源は、金儲けのために安全な場所にいて戦争を仕掛ける奴等なのだけど
人類の悲しい未来が、人間の性が描かれた作品です
戦場での打ち合い等が行われているまさにその時に、カメラマンによって撮られた瞬間、白黒となった映像が止まるシーンが何度もある
それがまた、戦場の臨場感をリアルに伝えてくる気がした
戦いのシーンとのどかな自然風景の対比
そして、幸福感さえ感じるギャップのある挿入曲が印象的だった