「リアリティのある架空の」シビル・ウォー アメリカ最後の日 ハンバーグさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティのある架空の
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アメリカで内戦が勃発した世界を取材するジャーナリストたちの姿を描いた作品。
この映画を観て、改めて感じたのは自分が知っている戦争というのは、ほんの一部でしかないという事でした。
戦争は、片方から見れば、敵で
もう片方から見ても敵になります。
そのどちらでもないジャーナリストは、どちらの味方になるのか?
テレビで報道される戦争は、まさにジャーナリストの取材のおかげでもある。
目の前でどんどん当たり前のように人が死んでいく世界の中でとても平然としていられるわけではない。
「死」というのがこれほども身近にあるのに、目の前で起きる「死」は、やはり特別なものである。
日常のように起きる「死」が当たり前になってしまうとそこには、何も感じない自分がいるだけになるだろ。
この中で登場するジャーナリストも途中で仲間が殺されてしまう時には、とても憤慨していた。
最後のシーンは、【死】においやってしまった後悔とそれでも記録として残し続けるという固い意志の狭間で動き続けていたのかもしれない。
戦争がこれほどまでに残酷なんだと知りました。
簡単に「死」が起きてしまうからこそ、もっと命を大事しなければならない。
誰かの【死】をあざ笑ほどに生きてしまってはいけない。
自分にとっての特別を失ってしまっては、いけない。
現実では起きてないからこその映画かもしれない。
実際に起こる可能性もあると考えたら、とても怖い現実がそこにあるんだなと思いました。
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