「生温い映画ではないので注意。」シビル・ウォー アメリカ最後の日 Reiさんの映画レビュー(感想・評価)
生温い映画ではないので注意。
つい先日『エイリアン ロムルス』でお目にかかったケイリーちゃんが、またまた主演!スパン早!
『スパイダーマン』シリーズでMJ役だったキルステンが大人になり過ぎて最初疑ってしまったが、ベテラン感出てていい役作りだった。
冒頭は大統領の演説練習のシーンから始まる。
ものすごく緊張を感じる演技だった。
物語はいきなりアメリカが内戦状態で始まり、心の準備もなく初っ端から戦闘に出される気分とでも言おうか。
悲惨な戦場と化したアメリカの映像とは真逆に、軽快なBGMが流れる。
映画はD.C.に向かう戦場カメラマン達のロードムービー風だが、幾度となく緊張感のあるシーンで心拍数があがる。
危険な戦闘域真っ只中へ飛び込む戦場カメラマン。
感情をコントロールする術を持たなければやっていけない。身の危険もあるなか、事実を伝える為にシャッターをきる。
もしこれが現実だったら、、、と思ってしまうようなリアルさ。オブラートになんて包まず、戦争の悲惨さを映像でバンバンだされる。
映画と言えども、銃殺される瞬間や血みどろの遺体の数々は目を覆いたくなった。
(ウォーキンデッドで耐性あるから大丈夫!と思い込まないと無理だった。)
内戦が起きても無関心が一番安全だと言う店員。
店の外では銃を構える人。
無関心がいつまで自分を守ってくれるのか。
ホワイトハウスまで迫ってきた矢先に主人公リーが取り乱すシーンは、私も引きずられたのか、いや、今まで平気そうにこの悲惨な映像を見てきて堪えてきた感情が溢れてしまったか、恐ろしくて恐ろしくて涙が流れた。
殺された大統領の周りで微笑む兵士達。
彼らはマトモな人間なのか、それとも悪魔なのか。
自問自答は諦めろ。
目の前の事実をカメラに収めるんだ。
共感とコメントありがとうございます!
評価が分かれる作品の印象ですが、これはこれで見応えがありましたし、考えさせられる内容でした。
“関わらない選択ができる”は罪なのか、幸せととるのか、、、
何にせよ戦争は残酷です。
共感ありがとうございます。
戦争には距離を置けばいいと言う・・古くは太平洋戦争中徴兵にかからない人、現在でも高齢の政治家たちはこういう気分で居るんじゃないんですかね