「他の終末ものとは一味違う、荒廃した国土のロードムービー」シビル・ウォー アメリカ最後の日 フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
他の終末ものとは一味違う、荒廃した国土のロードムービー
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内戦により荒廃した国土を縦断するロードムービーは、絶妙なバランスで進行していく。
何よりそれは、「戦場メディア」の視点だから。
彼らは武器を持たず、自分を襲う民兵たちに抗う手段を基本的にもたない。相手を攻撃したり、殺すという選択肢は無い。
また、銃撃の中でも、報道人であるがゆえに、少なくとも表向きは攻撃を受けないという体になっている。
終末もの映画の中で、主人公が人間やゾンビを倒しまくる場面に慣れてしまっているのでそれだけでも新鮮。
重たい音楽と、まるでドキュメンタリーのような戦場のシーン、ほぼすっぴんで表情を見せるリーは映画に説得力を与える。
ロードムービーから一転、ラストのワシントンDCの銃撃戦は緊張感が高まる。
大統領を問答無用で射殺するのも
ラスボスが逃げたり、死んだと思ったら生きていたりなんていう、B映画とは一線を画す。
星0.5マイナスなのは、ラストのリーの死のためのきっかけでしかない、彼女の飛び出しが見え見えなので。。。
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