「ストーリーが進むにつれ、どんどんスクリーンが滲んで来ました。ハンカチでは足りないので、タオルを持って行きましょう。」かなさんどー おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーが進むにつれ、どんどんスクリーンが滲んで来ました。ハンカチでは足りないので、タオルを持って行きましょう。
照屋年之監督(あえて本名)の前作「洗骨」は、上映館と上映時間が合わなかったので劇場で観ることが出来ませんでした。本作は絶対に大きなスクリーンで堪能したかったので、上映が決まってから仕事のスケジュールを調整していました。
賭ケグルイ(2019年)に出演した頃は、浜辺美波や池田エライザが目立ちすぎて陰に隠れてしまった「松田るか/美花」が、変わりゆく周りの状況に上手く感情を乗せた名演技で光っています。やはり生まれ故郷が舞台になっている作品なのが彼女の感性を大きく刺激したのだと思います。
劇団四季で初舞台を踏み、ミュージカル畑で鍛えた表現力が生かされている「堀内 敬子/町子」の病弱でも明るい母親役もまさに適役でした。芝居の上手な人は数多いる中で、この人を抜擢した制作人の見る目には脱帽です。
そして何と言っても、SHOGUN 将軍に出演したことでもはや国際的俳優と言っても過言でない評価を得た「浅野 忠信/悟」が、夫婦と娘の家族愛を上手くまとめているのが必見です。病床にあって酸素吸入器を付けているのではっきりとした台詞は多くないのに、観ている人をグイグイと引き付ける力に、邦画界の未来が明るいものと確信しました。
追伸 今日は観ながらボロボロ泣いていましたが、明日も舞台挨拶があるので泣きに行って来ます。
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toshijpさんのコメント
2025年3月3日
おつろくさんフォローありがとうございます。松田るか・堀内 敬子・浅野忠信それぞれの演技が素晴らしかったですね。僕はテレビを全く見ないので吉本興業の誰かが撮ったとか関係なしに観ましたが良い作品だと思います。