劇場公開日 2025年5月16日

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ガール・ウィズ・ニードルのレビュー・感想・評価

全109件中、21~40件目を表示

3.5衝撃の事実だが、時代が生んだ闇であろうことは間違いない

2025年6月8日
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ひでちゃぴん

4.0どこまでが真実か知りたくなります

2025年6月7日
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驚く

モノトーンの暗くて重苦しい映像が、ストーリーとフィットしてます。余裕がなく、過度に合理的、盲目的に生きることを強いられる時代。だが、この映画の2人の女性の怒りが、ただ時代のせいだと断定するには、人間の臆病さと酷薄さは、普遍的すぎる。

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TT

3.5女性にとって圧倒的に不利な立場は、世界的にどの国がであっても同じく、今も変わっていない。

2025年6月7日
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悲しい

怖い

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ITOYA

3.5実話ベースという衝撃

2025年6月5日
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なかなかショッキングな内容、しかも実話ベース。
全編モノクロで描かれる第一次世界大戦後のデンマークを舞台にした物語は、モノクロじゃないと直視出来ないであろう苦しく救いがないものでした。
とにかくずっと気味が悪く、不快で居心地が悪い。(褒めてます)色々描かれていないこともあるので、まだ理解しきれていません。
ダウマのしたことは私利私欲や薬の影響が大きいとは思うにけれど、裁判での言葉を100%否定することもできない。だって自分から子どもを手放したことは事実で…。多くの人が見たくない現実から目を逸らすことでしか生きていけない環境だったのだと思うと、胸が痛いです。

一筋の希望を感じる…気もするけど、いやそんなことはないよなというラスト。
気分はとても落ち込みました…。苦笑

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まだまだぼのぼの

3.0さほど、グロではない。

2025年6月5日
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「グロい」という噂であったため、覚悟を決めて観に行ったが、さほどでも無かった。このような事は古の日本でもあったと思う。

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hanataro2

4.0ホラー映画よりも「ホラー」している映画。

2025年6月5日
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悲しい

怖い

難しい

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チャキオ

4.0なんとも恐ろしい映画…

2025年6月4日
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オープニングで、苦痛にゆがんだような複数の顔を重ねて見せる映像からして、怖い。
全編モノクロで、光と影を巧みに扱った映像表現の見事さと、時に神経を逆撫でする前衛的な音楽と効果音が相まって、本当に…怖い映画だ。

舞台は、第一次世界大戦の終戦直前から戦後にかけてのデンマークの首都コペンハーゲン。
歴史・地理オンチの私の知識では、デンマークは中立を堅持したので戦場にはならなかったはずで、確かに描かれている風景に戦火の跡はない。
だが、当時は一部の地方がドイツ領となっていたのでその地方の男たちはドイツ軍に従軍させられて戦闘に加わったようだ。
「戦争に行きたかったが…」と縫製工場の社長が言う場面があるから、恐らく中立として自国を防衛するための前線への出兵はあったのだろう。
そんなことよりも、戦争による景気の極端な悪化が物資不足と貧困を招いていて、首都にも生活困窮者があふれていたという描写が衝撃的だ。第二次世界大戦直後の東京のように焼け野原になっているわけではないから、余計にショッキングだ。

重篤な貧困状態の都市で実際に起きた忌まわしい事件に着想を得たらしいこの映画は、事件以前に主人公の境遇を丁寧に描いていて、見せつけられる極貧生活こそ身の毛がよだつ有り様だ。
ニードル(縫製用の針のことだと思う)を持つ女=カロリーネには夫がいるのだが、戦争に行ったまま行方不明となっていた。
夫の死が確定されていないから寡婦としての補助も受けられず、縫製工場でわずかばかりの賃金を得ているが、家賃も払えず強制退去させられる。
そんな彼女にも幸運が訪れるのだが、もうその段階で悲劇が待っているだろうと誰もが勘ぐるところだ。
果たして、さらなるどん底に彼女は突き落とされることになり、まだまだ映画の序盤なのにかなり厳しい。

カロリーネの夫が見るも哀れな姿で帰国すると、モノクロの画面も助けてゴシック・ホラーの様相を呈してくる。
カロリーネがやっと入居できた安普請のアパートの床で眠る夫の様子は、モンスター映画の匂いがする。
しかし、この夫は決してモンスターではなく、戦争被害者なのだ。

ずっと昔、バスタブで子宮に自ら針金を刺して堕胎する場面が何かの映画にあった気がする。(『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』ではなく、70年代の映画…)
カロリーネがニードルを隠し持って公衆浴場に入る場面でそれを思い出して身震いした。
その浴場で砂糖菓子店の女店主ダウマとその娘にカロリーネは出会うのだ。

カロリーネを演じたヴィクトーリア・カーメン・ソネと、ダウマを演じたトリーネ・デュアホルムの2人の女優が凄いとしか言いようがない。
カロリーネは、そのあまりにヤツレた様が時に老女のようにさえ見える。
目を見開いたままだったり、口をあんぐり開けたままだったりと、時に常軌を逸した表情を見せるヴィクトーリア・カーメン・ソネは、事件に至る前から見事なまでに不気味なのだ。
ダウマはといえば、正体が知れない恐ろしさを秘めていて、しかし包容力のある良母のようでもある。
トリーネ・デュアホルムの体当たりの演技は凄みさえある。

今も昔も、望まない妊娠は女性を心身ともに傷つける。
あの時代だと避妊具も発達していなかっただろうし、そもそも避妊の意識が薄かったかもしれない。カロリーネも妊娠してもいいと思っていた訳ではないだろうから。
だが、今日の糧にも困窮している状況で、望まれない子を産んだ母親たちは生きるために重い決断をせざるを得ないのだ。
この状況が一番恐ろしい。

はたしてこれは、昔話のファンタジーと解釈してよいのだろうか。
時と場所は大きく違い、社会的背景が全く異なっていようと、望まぬ妊娠に苦しんでいる女性はいるし、望まれないままに産まれてくる赤ん坊もいるのだ。
この映画の時代よりもはるかに成熟したはずの現代、妊娠・出産が女性のリスクでありつづける社会は異常なのではないかと感じる。

余談…
劇中、エーテルを水(か酒)に薄めて飲む場面がある。このエーテルでカロリーネとダウマはハイになる。
この当時は麻酔薬として使われていたのかもしれないが、容易に入手できたのだろうか。

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kazz

3.0Life can be beautiful

2025年6月3日
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本当に想定外のストーリーで驚いたが、
観れてよかった。

最後の最後、
「私は表彰されるべき」的な台詞が
本当によかった。

何があっても、
罪とされても暴言吐かれても、
自分を貫く姿が良かったです。

ただ、やっぱり後半の展開はもっと深く描き込みが必要だったと思う。

それによってラストシーンの感じ方もまた一層深くなりそうだし。

キャストはめっちゃくちゃ良かった……
あの子役よ…どこから見つけてきたん……

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JYARI

4.0悪夢のような映画、ラストとキャッチコピーに異論アリ

2025年6月1日
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女性の苦悩のひとつは、望まない妊娠だと思う
否、最大の苦悩と言ってもいい
妊娠は不可逆的なものだし
男性は一時の快楽で終わるものだが、女性は身籠れば十月十日不自由を強いられる
身体は醜くなり、髪は抜け、歯もボロボロになった挙句、出産という命懸けのイベントが待ち構える
その後、果てしない時間がかかる育児という災いを抱えるのである

望まない婚外での妊娠+貧困という、最大の災厄に遭遇したカロリーネ
間借りした最低の部屋の家賃を稼ぐためにも、身重の身体でキツイ肉体労働をせざるを得ない

そこに、WWIで顔面を酷く損傷した夫の帰還
(NHKの映像の世紀でも、負傷した兵士の顔貌のケアがこの時期から始まったと紹介されてましたが、正にそれに該当)
夫の不遇な存在を暗喩する、顔を覆うマスクから漏れる不快な呼吸音が彼の登場から鳴り響き、不幸の上塗り感を増す
(夫のまともな顔面は美男子にも見えるので、カロリーネが面食いならば、こんな夫は想定外なはず…)

陰鬱なスタイルの映像で、普通のシーンもホラーに見えるような独特の雰囲気に満ちた映画、終わらない悪夢のよう
とはいえどストーリー展開は早く、惹き込まれる

ラストもあの展開は納得できないというレビューもあるが、ダウマとシスターフッド的関係にもあったので、ダウマの心残り(イリーネ)を受け止めるカロリーネという筋でも良いとも思えるが、一方でこのラストはいかにも現代的な感覚の、観客に媚びた都合の良いオチとも思える自分もいる
(対面した二人が抱き合う姿が、お涙頂戴にも見える)
この当時の孤児院の環境の劣悪さは言うまでもないが、極貧状態の主人公がそんなお花畑的な発想をするのかという疑問も…
確かにラストに異論がありますね

また予告編は「その街では、よく人が消える」というフレーズで終えますが、これはストーリーから外れてませんか?(どなたかもレビューしてました)
実際の連続殺人事件をモチーフに、という解説だったのですが、確かに連続殺人ではあるけれど、少し違う気がします
女性の貧困というテーマは嫌いではないので、結果的には良しとしますが

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オパーリンブルー

4.0モノクロ映像がリアルな雰囲気を醸し出し、とてもよく出来でいる映画。

2025年6月1日
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mac-in

3.5幸せになれなそうな気配

2025年6月1日
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最初からもうずっと「どうやっても幸せになれなそう」な感じが重たくどんよりと漂っていて、しんどいなあと思いながらみた。昔のひとはいろんな無茶をしすぎです(当時はそれがふつうだったのだろうけれども)。
モノクロでみているといろんなものが灰色に沈んでいくようで、生気とか若々しさとかがみごとに剥がされるのすごいな、と思った。
巻きこむほうも巻きこむほうだし、巻きこまれるほうも巻きこまれるほうだとは思うけど、救いのなさがかなしかった。

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kikisava

4.0社会と女性の生きづらさ

2025年6月1日
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そぴ

3.5残酷な生と儚い死の狭間

2025年5月31日
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怖い

難しい

第一次世界大戦後デンマーク。縫製工場で働くカロリーネ。貧困にあえぐ彼女は、借家を追い出され、恋人に裏切られ、妊娠の中、絶望の淵にいた。そんな折、表向きは砂糖菓子店、裏は育児放棄された赤ん坊の養子縁組の仲介をしている女ダウマと出会う。カロリーネはダウマの仕事を手伝うにつれ、彼女の恐ろしい真実を知ってしまうのだった。

モノクロ画とディストーション音は、残酷な生と儚い死の狭間を観客に想起させる。現代の価値観で測られない残酷さがテーマで、救いがない。仏教でいうところの「無間地獄」だ。詳細は避けるが、当時の市井の人々の語られぬ真実とその語られぬ社会の綻びを誰が縫うのか、そして背負ってしまった「夜叉」を誰が救えるのか、観客に問いかける。
救いと言えるかわからないが、主人公カロリーネは善人ではない。おそらく当時の価値観でも結構な「ガタピシ」さんだと思う。おかげで感情移入が出来ず良かったかもしれない。

映画としての完成度は非常の高いと思いますが、テーマが重く、残念ながら鑑賞後のスッキリ感はありません。幕が下りた後の劇場からの「持ち帰り割引ポップコーン」のCMに救われる、そんな一本でした。

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ihatakaeight

3.0モノクロが美しかった

2025年5月31日
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戦時下で生きる底辺の女性達をリアルに映し出す。
モノクロの美しさが時代と映画にあっていて,迫力と雰囲気を作り出していた。そういう意味で映像美は評価できた。ストーリーは実際の事件からヒントを得ているということで、説得力はあったが,最後がちょっとわざとらしくハッピーエンドのように見えてしまった。

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ニョロ

4.5戦争で夫を失った女たちの正しい選択とは?

2025年5月31日
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本題に入る前に本作を見て思い出した
「火垂るの墓」のあるシーンについて触れたい。

両親を亡くした清田と節子は親戚の家で
世話になるのだが、
二人はそこの家庭の子供と食事の内容が
まるで違うというあからさまな差別を受ける。

では、この食事を出した叔母は責められるべきか?

きっとこの叔母は戦前は優しい人物だった筈だ。
だが戦争が彼女を変えた。
十分な食料があればこんなことはせずに済んだ。

大人になってから本作を見返すと
清田と節子を追い詰めた彼女もまた
戦争の被害者であることが分かる。

銃弾が飛び交う戦場を描かずして
生み出された反戦映画の傑作。

「火垂るの墓」がそう賞賛される理由が
僅か数分の食事シーンからも垣間見える。

本作「ガールウィズニードル」は
モノクロによるグロテスクな作風で
残酷な描写ばかりが話題になりがちだが
その奥にはこのような高尚な演出により
人間そのものを描き出すアプローチが見えてくる。

続きはnoteにて

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辻井宏仁(放送作家)

3.0ほぼ100%スタジオセットでの撮影で、Poland映画風ではあるけ...

2025年5月31日
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単純

ほぼ100%スタジオセットでの撮影で、Poland映画風ではあるけれど、やはり北欧出身の監督はシンプルを志向している気はする、それはそれで分かりやすくていいのかもしれない。
個人的には、テーマのわりにはぬるい印象しか残らなかった。音入れも冒険なく、妙な雑音を入れたりして映像を含めて小技ばかりが鼻に付く映画に仕上がっていました。

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Kakko

4.0誰が正しいって!!

2025年5月30日
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ノーキッキング

3.5全編不穏

2025年5月29日
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上映中、ずっと怯えてました(笑)。美しいモノクロ映像にハッとさせられることもしばしば。しかし、繰り広げられるのは終始人間のグロテスクな行いばかり。先日「サブスタンス」を観たばかりなので、グロ2連発(泣)。次は爽やかな青春映画を観ようと思います!

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ハチ

4.0映画はいろんなことを教えてくれる

2025年5月28日
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馴染みのない国の人々の暮らしや出来事、時代背景など、いろいろなことを学べるのが映画のいいところだと思って
いろんな映画を観るようにしています。

第一次大戦中、戦後のデンマーク。とても興味深く鑑賞させてもらいました。

住むところもなかったのに、あんなに小綺麗になって迎えに行けたのは、夫の支えがあったのでしょうか。
救いや希望、一抹の光明には思えませんでした。

ヨーロッパの非英語圏の国の作品の邦題に、英語のタイトルをつけるのはどうしてでしょう。 ガールじゃないし。

題材は題材だけれど、映画なんだから女優さんはもっときれいに撮ってあげればいいのに、と思う私は、きっと血飛沫かけられるんだろうな。

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大吉

4.0しんどい…

2025年5月28日
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しんどい…
しんどい以上の表現が浮かばないくらいしんどい。
20世紀初頭第一次世界大戦後の欧州における女性の生き辛さのフルコンボで、いったいいつ終わるのかと祈るほどの連鎖。
男性によりもたらされる辛さ、女性同士のいがみ合いによる辛さ、信頼していた足下が揺らぐ辛さ。
最後を救いと理解して良いのか悩むほど。
力作だが二度と観たくはない、というのが偽らざるところ…

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ぱんちょ