劇場公開日 2025年5月16日

ガール・ウィズ・ニードルのレビュー・感想・評価

全100件中、21~40件目を表示

4.0モノクロ映像がリアルな雰囲気を醸し出し、とてもよく出来でいる映画。

2025年6月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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mac-in

3.5幸せになれなそうな気配

2025年6月1日
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最初からもうずっと「どうやっても幸せになれなそう」な感じが重たくどんよりと漂っていて、しんどいなあと思いながらみた。昔のひとはいろんな無茶をしすぎです(当時はそれがふつうだったのだろうけれども)。
モノクロでみているといろんなものが灰色に沈んでいくようで、生気とか若々しさとかがみごとに剥がされるのすごいな、と思った。
巻きこむほうも巻きこむほうだし、巻きこまれるほうも巻きこまれるほうだとは思うけど、救いのなさがかなしかった。

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kikisava

4.0社会と女性の生きづらさ

2025年6月1日
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悲しい

難しい

驚く

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そぴ

3.5残酷な生と儚い死の狭間

2025年5月31日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

第一次世界大戦後デンマーク。縫製工場で働くカロリーネ。貧困にあえぐ彼女は、借家を追い出され、恋人に裏切られ、妊娠の中、絶望の淵にいた。そんな折、表向きは砂糖菓子店、裏は育児放棄された赤ん坊の養子縁組の仲介をしている女ダウマと出会う。カロリーネはダウマの仕事を手伝うにつれ、彼女の恐ろしい真実を知ってしまうのだった。

モノクロ画とディストーション音は、残酷な生と儚い死の狭間を観客に想起させる。現代の価値観で測られない残酷さがテーマで、救いがない。仏教でいうところの「無間地獄」だ。詳細は避けるが、当時の市井の人々の語られぬ真実とその語られぬ社会の綻びを誰が縫うのか、そして背負ってしまった「夜叉」を誰が救えるのか、観客に問いかける。
救いと言えるかわからないが、主人公カロリーネは善人ではない。おそらく当時の価値観でも結構な「ガタピシ」さんだと思う。おかげで感情移入が出来ず良かったかもしれない。

映画としての完成度は非常の高いと思いますが、テーマが重く、残念ながら鑑賞後のスッキリ感はありません。幕が下りた後の劇場からの「持ち帰り割引ポップコーン」のCMに救われる、そんな一本でした。

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ihatakaeight

3.0モノクロが美しかった

2025年5月31日
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戦時下で生きる底辺の女性達をリアルに映し出す。
モノクロの美しさが時代と映画にあっていて,迫力と雰囲気を作り出していた。そういう意味で映像美は評価できた。ストーリーは実際の事件からヒントを得ているということで、説得力はあったが,最後がちょっとわざとらしくハッピーエンドのように見えてしまった。

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ニョロ

4.5戦争で夫を失った女たちの正しい選択とは?

2025年5月31日
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本題に入る前に本作を見て思い出した
「火垂るの墓」のあるシーンについて触れたい。

両親を亡くした清田と節子は親戚の家で
世話になるのだが、
二人はそこの家庭の子供と食事の内容が
まるで違うというあからさまな差別を受ける。

では、この食事を出した叔母は責められるべきか?

きっとこの叔母は戦前は優しい人物だった筈だ。
だが戦争が彼女を変えた。
十分な食料があればこんなことはせずに済んだ。

大人になってから本作を見返すと
清田と節子を追い詰めた彼女もまた
戦争の被害者であることが分かる。

銃弾が飛び交う戦場を描かずして
生み出された反戦映画の傑作。

「火垂るの墓」がそう賞賛される理由が
僅か数分の食事シーンからも垣間見える。

本作「ガールウィズニードル」は
モノクロによるグロテスクな作風で
残酷な描写ばかりが話題になりがちだが
その奥にはこのような高尚な演出により
人間そのものを描き出すアプローチが見えてくる。

続きはnoteにて

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辻井宏仁(放送作家)

3.0ほぼ100%スタジオセットでの撮影で、Poland映画風ではあるけ...

2025年5月31日
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単純

ほぼ100%スタジオセットでの撮影で、Poland映画風ではあるけれど、やはり北欧出身の監督はシンプルを志向している気はする、それはそれで分かりやすくていいのかもしれない。
個人的には、テーマのわりにはぬるい印象しか残らなかった。音入れも冒険なく、妙な雑音を入れたりして映像を含めて小技ばかりが鼻に付く映画に仕上がっていました。

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Kakko

4.0誰が正しいって!!

2025年5月30日
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ノーキッキング

3.5全編不穏

2025年5月29日
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上映中、ずっと怯えてました(笑)。美しいモノクロ映像にハッとさせられることもしばしば。しかし、繰り広げられるのは終始人間のグロテスクな行いばかり。先日「サブスタンス」を観たばかりなので、グロ2連発(泣)。次は爽やかな青春映画を観ようと思います!

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ハチ

4.0映画はいろんなことを教えてくれる

2025年5月28日
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馴染みのない国の人々の暮らしや出来事、時代背景など、いろいろなことを学べるのが映画のいいところだと思って
いろんな映画を観るようにしています。

第一次大戦中、戦後のデンマーク。とても興味深く鑑賞させてもらいました。

住むところもなかったのに、あんなに小綺麗になって迎えに行けたのは、夫の支えがあったのでしょうか。
救いや希望、一抹の光明には思えませんでした。

ヨーロッパの非英語圏の国の作品の邦題に、英語のタイトルをつけるのはどうしてでしょう。 ガールじゃないし。

題材は題材だけれど、映画なんだから女優さんはもっときれいに撮ってあげればいいのに、と思う私は、きっと血飛沫かけられるんだろうな。

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大吉

4.0しんどい…

2025年5月28日
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しんどい…
しんどい以上の表現が浮かばないくらいしんどい。
20世紀初頭第一次世界大戦後の欧州における女性の生き辛さのフルコンボで、いったいいつ終わるのかと祈るほどの連鎖。
男性によりもたらされる辛さ、女性同士のいがみ合いによる辛さ、信頼していた足下が揺らぐ辛さ。
最後を救いと理解して良いのか悩むほど。
力作だが二度と観たくはない、というのが偽らざるところ…

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ぱんちょ

3.0ニードル、の時点でイヤな予感はしてた

2025年5月28日
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白黒映画の分、
より生々しく、グロテスクに。
影やくぼみが、より悲壮感を。

史実を元にしてるから、
こんな時代や国もあったんだ、と
知る事しかできないけど、
みんな必死にああして生きるしかなかったのか。

若干、主人公の身勝手さも感じたけど、
それも、そんな時代だったと言われれば
なんも言えないね。

いやー、落ち込んた。

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えみんこ

4.0縫い針の先を歩く

2025年5月28日
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「ゴッドランド」以来のファンのヴィクトリア•カルメン•ゾンネ主演、作品もアカデミー賞国際長編映画賞ノミネートとくれば、これは見逃せないと思っていました。

もっとホラー寄りの作風かと考えていましたが、ことのほか真面目で見応えありました。

悲しみを抱えた人ばかり登場します。貧困に苦しむ主人公カロリーネ、戦争で顔に酷い傷を負った夫ペーター、望まれない新生児の養子縁組を世話するダウマ、その娘、縫製工場の社長、その母親、ダウマの元へ赤ちゃんを託しにくる若い母親たち。

なんとも陰鬱でやり切れない描写が続きます。光と陰、画角の様式美を意識した素晴らしい撮影が、このつらい雰囲気をさらに強調していきます。

長い長い不幸な時間が経過しますが、カロリーネには中毒症状から救ってくれる夫がおり、ラスト 母性に目覚めた彼女が意思を持って一歩踏み出す勇気に、希望の薄日が差してきます。

望まれない新生児と同様、昨今も物議のある人工妊娠中絶。ダウマの行為は論外なのですが、この問題と彼女の主張が重なるところもあります。中絶の権利を認めると同時に、男女問わず(いや特に男性側に)教育や予防を徹底して説いていく必要があると思います。

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sugar bread

3.5誰もが必死…

2025年5月28日
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戦後の混沌とした世の中で必死に生きたがこうなってしまった。誰もが悪く、誰もが悪くない生き方だとは思うが哀しい。理不尽な流れにだれもあらがえない展開がモノクロ映像で効果倍増に。後半もなかなか強烈な展開だった。

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peanuts

3.01918風潮と貧困と混沌

2025年5月28日
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悲しい

怖い

難しい

1918年のデンマークの現実の中でおきた社会的大事件と捉えましたが、ダウマの犯行の決定的な動機は?貧困にあえぐシングルマザーの救済のためとはいえきっかけがが描かれていないダウマの娘らしき子とのラストも当然そうなるようになだらかに描いてほしかった一筋の光明ようだが、乳を与えた子を失い突然の方向転換ようにも受け取れる。

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syouganeko

4.5今年のベストの一本だろう

2025年5月28日
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エロくそチキン2

5.0本当の悲劇とは

2025年5月28日
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生活の糧として、他人や自分を傷つける道具として、
針を様々な暗示、象徴としつつ、
モノクロの画像や雑音の多い音響も相まって
全編にわたり、暗い雰囲気で物語が展開する。

本作のクライマックスは、
養子縁組を取り持つダウマの秘密を巡るパートだと思うが、
個人的には戦争がもたらす傷や貧困、
そのような状況において、あらゆる市民(とくに女性)が生き残っていくために、
羞恥心を捨てて、いかにあらゆる手段を選択せざるをえなかったかという現実と、
それによって徐々に人間としての感情そのものを失っていく(仮面になる)過程を
本当の悲劇として捉えているように思った。

映画館の近くの席で、事前に楽しそうにお喋りしていた女子学生三人組が
どんな感想をもったのか気になった。

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HK

2.5ひたすら落ち込む

2025年5月27日
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める

2.5画像から想像できる臭気

2025年5月27日
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悲しい

怖い

モノクロで描かれているので、より想像力が刺激されるのですが、モノクロ故に主人公のカロリーネの年齢層が分からず40代ぐらいと思って観てしまっていました。途中であれれ?ってなりました。
その時代のその場所の臭気を感じるような気がしました。後からじわじわと恐怖を感じる映画です。

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いちごのチョコレート

3.5興味深く観たけどハテナもだいぶ

2025年5月26日
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終戦後のデンマークの貧困を描いた、鬱展開の見本市みたいな映画。
モノクロ映像であることもあり、全編通して辛気臭さが尋常じゃないです。気が滅入ってる時には観ない方がいいかと。

主人公の心情が掴みにくい箇所が多く(ここで取り乱さないんだ!?と思いきやここは叫ぶんだ!?みたいな)、やや話に入り込みにくかったのが難。
わずかな救い、のように描かれているラストも、これまでの描写からするとかなり無理があり、わたくしは取ってつけた感ひどいなぁと白けてしまいました…

興味深い題材だし、かなり切り込んで描いていたのは確かなのですが、ノイズもやや多かったなぁという印象でした。

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克晴