「ビジュアルと頭が良くてお金持ちでも幸せとは限らない」パルテノペ ナポリの宝石 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ビジュアルと頭が良くてお金持ちでも幸せとは限らない
パルテノぺは超美貌の持ち主で頭脳明晰、家もお金持ち。
18歳の彼女を見る男どもの目つきのいやらしいこと。気持ち悪いくらいに。
モテモテだけど彼女は求めていない。
ただ、パルテノぺを好きすぎる兄は、叶わぬ想いから自死を選んだのだろうと想像する。
パルテノぺは大学で人類学のマロッタ教授との出会いが人生の大きな節目だった。
この学問がパルテノぺの人生の軸になっていて、老年期を迎えるまで全うしているし、
パルテノぺの大学退官時のサプライズパーティーは本当にうれしそうだった。
この瞬間は本当にパルテノぺが幸せそうで、観客の私もちょっとだけ救われた気持ちに。
マロッタ教授の息子の描写はびっくりしたけど、
その息子と一緒にいるマロッタ教授は幸せなのだろう。
クソみたいな教会の神父も出てきて、パルテノぺと関係を持ったりするけど、
これもパルテノぺの勉強だったのか、、、。。。
気持ち悪くてよくわからん。そこまでするか?パルテノぺ。
ゲイリー・オールドマン演じるジョン・チーヴァーに
パルテノぺは魅力を感じてアプローチするけど、ジョンの性的嗜好は女性ではないから、
歯牙にもかけられない。だからパルテノぺの美貌なんて関係ないのだ。
これはパルテノぺの人生を描く映画であり、人生とは?幸せとは?を考えさせられる
作品だと思う。人によって幸せの価値観が異なることを痛感する作品でもある。
尺はちょっと長く感じた。もうちょい短いともっと面白かったと感じたと思う。
共感ありがとうございます。
観終わった後どうにも腑に落ちず、ナポリをwikiったのですが、色々と引っかかる所が出てきました。例えばグラサンの提督、あれは現在も関係してるマフィアの事でしょう、ゴミ問題とコレラを絡めている部分も在るのかも。

