劇場公開日 2025年5月16日

「ぐわし」サブスタンス 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ぐわし

2025年5月23日
PCから投稿

朝日新聞の書評にも採り上げられたくらいなので二重人格のシリアスなサイコスリラーと思いきや、とんでもないグロテスクホラーでした。しかし朝日の批評って、よくまあこんな作品を理屈っぽくこじつけられるものだと感心します。
とんでもない設定と気色悪い化け物ぶりは楳図かずお先生、人間の欲望の醜さを冷笑する超然とした態度は筒井康隆先輩を彷彿とさせます。
構図やアングル、ワザとらしいカットの連続をマンガの実写的に表現した映像は独特ですが、太陽降り注ぐ真昼間のLAに陰鬱なお話が進んでゆくブラックな感覚も秀逸です。
終盤は、グロい作品が好きな人以外には、とんでもない趣味の悪さなので要注意です。

越後屋
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