「まさに〝禁忌〟」サブスタンス ユートさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに〝禁忌〟
嘘の義体化の話だった。資本主義経済世界がどうなるのかの話でも在る。デミ・ムーアはすごかった。一番観返したく無い今年一番の映画だった。とても恐かった。女性であるのは旧約聖書のレベカ等〝嘘〟を扱った者の象徴であると感じた。つまり男性でも同じだ。
血は只の血では無い。
10分ぐらいは目を手で隠していました。🙈🎦
ただ何て言うか悪趣味なグロテスクさでは無かったな。悲しみが有った。痛みも。だからそれが鮮烈だった。共感出来るキャラクターが居るかというと僕は居なかった。只のさばらせた嘘を抑制出来なかった人物のもがきが表出された形而上映画だった。「眠れる森の美女」の魔女のように。
観てほしい。ヤ、見なくてイイから観てほしい。
面白い、というか、へえ、と思ったのは、サブスタンスで若返ってやることが何かの支配でも無ければ美しく見られて愛されたいという受動態であったこと。「嘘」というものは結局そこから逃れられないのだなと感じた。
まさに〝禁忌〟であった。
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