「愛されたい」サブスタンス ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
愛されたい
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昨年のカンヌ、米国アカデミー賞でも話題になった本作がいよいよ日本公開。
上映時間長いな〜とは思ってたものの、こんなにドギツくシツコくやってるとは思わなかった。途中からかなり笑ってたんだけど、ラスト30分くらいは「まだやるのか!」と笑いが止まらなかった…ww
冒頭から演出はかなり濃いめ濃いめなんだけど、それだけじゃなくデミ・ムーアの熱演とマーガレット・クアリーの完璧な美しさに息を呑む。それはもうやむを得ないンだけども、それじゃ駄目なのよ。ルッキズム、エイジズムへの渇望とその行き着く先、そしてそれのみで女性をジャッジする男性のギルティを裁く映画なんだから。
そしてその底流にあるのは、「愛されたい」という本能的な想い。誰もが誰かに「愛されたい」と思っている、がそれを得るためには相手の欲望に応えざるを得ない、という矛盾。ありのままで愛されたい、というのは身勝手なのか…?そういう問いだと思う。
サブスタンスのもたらす効果も奇想天外なものだったけど、ラストもヤバい。クローネンバーグ、リンチ、毒毒モンスター、キャリーから物体Xまで(最後はT2だよね…)、オマージュしまくってるのでは…?
ここまでやったんだからデミ・ムーアにアカデミー主演女優賞あげたかったけど、じゃあ「毒毒モンスター」に賞あげたか?って問題かも…
観る前に知っておいてほしいのは、これは誰がなんと言おうと、B級映画であり、ホラー・スプラッターです。気をつけて…
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