メガロポリスのレビュー・感想・評価
全69件中、61~69件目を表示
シトロエンDSは時を超えて美しい
映画評論家の松崎健夫氏が「莫大な私財を投げ打って作られた壮大なインディペンデント映画」と表現していて、この説明がとても腑に落ちた。
コッポラ監督、もう80過ぎて富も借金もあの世には持ってけないんだからやりたいことをやり切ったモンが勝ちですよ。商業的成功なんてどうでもいいでしょ。
しかしシトロエンDS(主人公の愛車)ってホント絵になる美しいクルマだなあ。とても70年前に世に出たとは思えん。
壮大な自主映画
世紀の大駄作となるのか??(あたしは好き💜)
先行上映でかなり酷評されてる本作が本日の公開以降どんな風に化けるのか、化けるまでに何年も要するのか、それとも結局化けないまんま巨匠の駄作のレッテルを貼られて終わるのか、そこが一番知りたいところ🌀
“パフォーマンス付き”かつコッポラワインを振る舞う先行上映にて観賞。映画は好きだった。でもあたしの頭では一度では消化し切れない。アレコレとっ散らかってる中でも感覚的には腹落ちみたいなものはある。それが監督の意図と合ってるのかはわからないけど。
以下、感じたことの羅列。
(雑感)
・いずれこの世を去る(←すぐにとは言ってない)コッポラ御大の『遺言状』みたいな印象を受けた本作。
・人類の本質の普遍性と、便利な時代の副産物としてヒトの怠惰性の助長、それをわかりやすく描くための“性”を利用して表現してるように感じた。
・去りゆく自分のメッセージとして今の世を憂いながらも、次世代・次次世代に『頑張れよ!若者たち!!』といった励まし。
・アダム・ドライバーはコッポラ自身の苦悩と喜びのメタファー、かな。(←でも個人的にはアダム・ドライバーがミスキャストに感じてしまった……)
とにかくもう一回観てさらに何か感じられるのか試したい!それにしても公開日から上映回数やら時間帯やら厳しい仕打ちを受けてるなー💦💦💦こんなんでお替り行けるのかしら😅
そして例の“パフォーマンス付き”と謳われた演出はコッポラが考える映画のあるべき形(らしい)を試験的に取り入れた“ライブインタールード”と呼ばれるもの。
それ自体がどーこーというよりも事前のアナウンス不足によってみんな『???』となってしまってた気が……。とゎいぇ公開後には絶対にできない貴重な体験をさせて頂きました💜
破綻した物語と美しいショット。
ギルデッド・エイジのニューヨークを思わせる巨大都市ニューローマ。格差の拡大、ポピュリスト政治家の跳梁と道徳の退廃で、誰もが行き詰まりを感じている鋼鉄の摩天楼。天才技術者カエサル・カタリナ(アダム・ドライバー)は自ら発見した超物質メガロドンを使って新たな再開発をもくろむが、腐敗した市長キケロの陰謀にまきこまれてゆく。
『ブレードランナー』風の近未来SFらしいガジェットと空想を期待すると、肩透かしをくらうはず。キャメロンやノーランの映画をみなれた今の観客には、どうってことありません。というかほとんど現実のマンハッタンそのものだし。
溜息の出るような美しいショットは、いくつかあるにはあります。でも話が混乱しすぎていて、あるいは現実のアメリカ政治の悲惨がコッポラの想像力を上回っていて、とくに面白くはないですね。
だけどあくまで「どうってことない凡作」であって、いまのアメリカで酷評されているほど駄作とも思えません。あれは「文明の退廃を防ぐのは人間性への信頼が必要」というメッセージが、今のアメリカ人には忌々しいんですね。トランプの何を信頼するんだよ、ハリウッドで勝手な夢を描いてんじゃねえ、という。その点では『シビル・ウォー』とかよりも今のアメリカを反映した映画ではあります。
ひと言でまとめるなら「コッポラ御乱心」かな 創作意欲だけは衰えてな...
全69件中、61~69件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。