「監督の憂いが前面に感じられた。」メガロポリス くわくわさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の憂いが前面に感じられた。
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正直これはコッポラ監督が見てきたアメリカの上流社会を転換してこれからの未来に期待しつつも憂いている作品に感じる。私財を投げ売っているからには、言いたい事を前面に入れすぎたため、どこか説教くさい親父作品になってしまったようにも見えた。
でも、僕は好きですよ。飽きずに最後まで観れましたし、自分も同じような想いを抱いてます。ただ、自分なんかは下層階級の人間だし、見る人もほとんど庶民だから、こう言う世界があるのはわかるが、感情が入り込めるわけはないよね。コッポラ監督もこういう上流階級の人々のいざこざを散々見てきて、しかも大迷惑を掛けられたから、作った作品に見えた。
これは、逆にSFにしないで、ゴッドファーザーのように実録的に作れば評価も高かったんじゃないのかなぁ?そうすると、どっかの組織に殺されちゃうのかなぁ?
なんとなく、黒澤監督の「夢」を観た時の後味にも似ている気がして、そっちの影響も実はあるんじゃないのかぁと邪推している。
ラストの赤ちゃんに全面的に未来を託すのは、正直良くないなと思いました。未来に希望というのはいいけど、こんな世界にしたのは、ここまで生きてきた僕達であって、そこは僕らが責任を取らないと行けない結末にしないとならないのではないでしょうか。
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