劇場公開日 2025年6月20日

「コッポラ監督もそうだったってだけのこと」メガロポリス kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0コッポラ監督もそうだったってだけのこと

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

近未来感があって、時を止める能力が出てくる。これってSFだよなと思いながら鑑賞。ローマ帝国に見立てたアメリカという設定だが、ローマ帝国自体にそもそもなじみがないからつらい。序盤から話がわかりづらくて眠気と闘うのに必死だった。両隣の人が序盤から結構寝ていて、俺だけじゃないんだなとものすごく共感した。
ユートピアを作ろうとする物語なのか、ローマ帝国の没落を暗喩した物語なのか、それともSF的な展開が待ち受けているのか戸惑いながら我慢しながら観るが、一向に方向性が理解できない。時を止める能力も本筋にあまり関係していない気がする。結局、富裕層同士で権力争いを繰り広げる中、ジュリアとの愛を育む話だった。若干なんだそりゃって気持ちになる。アートよりの映画は苦手だけど、コッポラの映画でこんな気持ちになるとは思わなかった。あなた、もう少しちゃんとした物語を紡いでいたでしょ!と思ってしまう。
スクリーンに映し出される近未来の都市はたしかに綺麗だった。でも、それだけで映画としての評価を高くすることはできない。ただ、コッポラなりに今のアメリカを憂いていることは伝わってきた。クローディオみたいな奴がトップに立つ今のアメリカは危険ということだ。
巨匠監督が晩年にひどい作品を撮るってのはよくあることと理解している。コッポラもそうだったってだけのこと。Mr.コッポラ、これは観ている人にはわかりづらいのでは?なんて言える人がいなかったんだろうな。

kenshuchu
ノーキッキングさんのコメント
2025年6月23日

そうですね!私財をなげうった映画!なんて良いものはないですね。

ノーキッキング
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