劇場公開日 2025年6月20日

「希望の未来を作るのは建築家でなく、時を止められても動くことを止めない赤ちゃんだ」メガロポリス talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0希望の未来を作るのは建築家でなく、時を止められても動くことを止めない赤ちゃんだ

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

言葉の海を泳いだ思い。衣装もヘアスタイルもメイクもアクセサリーも靴も古代ローマ風で美しかった。アダム・ドライバーは、ヘアメイクと服で全くタイプが異なる人になれる白いキャンバスみたいな俳優だ。美術や未来都市の映像は使い古されたイメージで残念だった。

「文明という狂い咲き」の摩天楼に溢れた都会では、雑誌TIMEが同じフォントでTEMPUSという誌名でデジタルサイネージに映っていて笑えた。笑えなかったのは、目隠しをした法の女神が崩れ落ち、コロッセオで残虐な見せ物とランウェイを歩く女と「清純な」女が歌う様子に馬鹿みたいに盛り上がる偽善者セレブ。そして朝食とは思えない無駄にゴージャスな食卓にいるカエサル(アダム・ドライバー)。建築家カエサルは権力者側で生まれて育った人間だ。カエサルは、かなり単純化した分かりやすい言葉で今の世界を批判する:「お金がない人に要らない物を売りつけ金を使わせ、不要な物を作り続けている」。未来については抽象的だ:「未知に飛び込むことは自由の証だ」「みんなでとにかく会話をする」。彼が夢見る未来社会として映されるのは、子ども達が遊び楽しみ何かを常に創造している様子だ。モンテッソーリか?シュタイナーか?「結婚」が何より大事!的な発言もあり、そこか?!とがっくりした。

カエサル由来やその他の有名な言葉が続くが、並べただけの印象が強かった:「賽は投げられた」「来て、見て」(過去形でなく「勝って」もなかった)。ハムレットの悩み。ファウストとメフィストとのディールでの表現(時を止めてそれで何?)。映像では「ムッソリーニ吊り」があった。ソ連の宇宙飛行船(ボロボロ)が飛んでるシーンはスプートニク・ショックのトラウマか?

絶望しない、未来に希望を持とう!みんなで話そう!ナイーヴなメッセージだけど、一応わかったー!

おまけ
カエサルの母親をタリア・シャイアが演じていた(コッポラ監督は身内を使うのが好きだ)。ママと息子は愛情深くつながり、帝王切開に関する言説は全て俗説、というメッセージなら素敵だな~と勝手に思った。

talisman
Bacchusさんのコメント
2025年6月23日

寝落ちしなくてなによりです!
熱中症対策なのか昨年あたりからどこの劇場も冷房強めですよね。
私は暑がりなのでまだ良いですが。

Bacchus
seiyoさんのコメント
2025年6月22日

こんにちは〜。
赤ちゃん可愛かったですね。

seiyo
満塁本塁打さんのコメント
2025年6月22日

ダスティンさん情報ありがとうございます😊。私は わからじでした。空白の2時間。

満塁本塁打
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