「映像作りが面白い」メガロポリス CR7さんの映画レビュー(感想・評価)
映像作りが面白い
古代ギリシャ・ローマ風の新古典主義の様式美やアールデコを基調とした映像表現がとても美しい。映像作りにとても労力とお金がかかってる。これを見るだけでもいいかも。ただ脚本が散漫で、映画としてのカタルシスはなし。
イタリアの古典であるフェリーニやパゾリーニの作品の影響が感じられる。これらの巨匠の過去作を久しぶりに見直してみようかなどと思った。
「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」などの昔のコッポラ作品は大好きで何度も見てるけど、それに比べて本作の作風が、当時に比べてとても変化してることに若干の驚きがあった。昔のギャングや戦争といったハードな内容から、本作の耽美的・ファンタジー的内容への変化が大きい。
例えば、同じ米国の巨匠のスコセッシなんかは、昔からあまり作風やテーマは変わっていない。それに比べてコッポラの本作の変化は、コッポラは、今こんな作品撮るんだなーなどとちょっと感慨深い感じがあった。
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