ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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予想以上にエッチでエロかった💕(もちろん褒め言葉)
ただ、アカデミー賞作品賞に相応しいかというとビミョーだなぁ。
マイフェアレディ→プリティウーマンと似たような流れの作品といってしまえばそれまでだが、今回はかなりの直接的な描写、有り体に言えばセックスシーンがこれでもかというほど描かれており、一歩間違えればAVビデオとしても使える…じゃなかった(笑)AVビデオと錯覚してしまうほどに。
そして旦那の大金持ちのロシアの両親に、そういう商売の女と結婚したと知られてしまい、新婦を置いて逃げ出したボンボンの旦那を探しに行くのだが、そのあたりから4人連れの凸凹コントが始まり、メンツはMrビーンもどき、ヒゲヅラおじさん、気弱なプーチン、そしてヒロインの我らがアノーラ!
…なんだこれww
ラストで鬼のような形相で強硬に離婚手続きを進める母親に対して、アノーラの捨てゼリフに何故か大笑いする父親が印象的で、ここで何かあるのかと思ったのは私だけではないよね。
ラストはレイプ魔ことサイコパスのニセプーチンとイイ感じで…と思ったら最後までエロで締めやがった!
いやぁ〜なかなか面白かったです。
アノーラさんは最後まで可愛いくてセクシー。
私もあんなお店に行ったらぜひ指名したい🩷
ドタバタ劇と罵詈雑言の嵐に涙が出るほど笑った…けど
アカデミー賞五冠に輝いた日にちょうど
アノーラの弾ける笑顔のポスターに惹かれて鑑賞。
シンデレラストーリーからのドタバタ劇と罵詈雑言の嵐には久しぶりに映画館で涙が出るほど笑った。
理不尽なことにあっても負けずに言い返すアノーラは美しい。
力強くアノーラを演じた、マイキー•マディソンのオスカー獲得は納得。
唯一1人だけ最初から最後までアノーラに寄り添ってくれたイゴール。
プライベートジェットでもさりげなくアノーラに水を渡したり優しい。
少し逸れるがイゴールが2本煙草を咥えて一本アノーラに渡すシーン、
「名もなき者」でののシーンがとても印象に残っていたので1人で興奮してしまった。
「名もなき者」の中では「情熱の航路」のシーンを模していて
両者ともとても素敵な表現だと思った。
アノーラの強さとイゴールがこの作品で出てくる人物の中での救いだった。
ワイパーの音からの無音、
エンドロール中に色々考えさせられる作品ではあったが
一生涯心に残る作品かと言われると個人的にはそこまでかな、、、
祝 作品賞
t.A.T.u.の一番売れた曲も忍ばせているとは、監督の目配せも大したものだとw
"ほろ苦さ"的にはしっかり味が染みている作品である 前半あれだけ裸とEDMをガンガン出していって、急降下なリアリティを見せ付ける演出は堂に入っている
ラストの嗚咽は、評価の分かれるところだろうが、自分的には、あの瞬間が限界だったのだろうという、ゴム(コンドームじゃないよ)を伸ばした先のビヨンドを表現したかったのではと好意的に取る
虎の威を借る狐であったって所詮、”狐” それでいいし、ずっと強さを維持なんて不可能 それをキチンと演出してみせた監督の目の付け所が、カンヌ&アカデミーのフィニッシュなのかなぁと・・・
自分的には『レッドロケット』の方が好きだけどねw
名前には意味がある
オスカー授賞式前に観たんだけど、まさか作品賞をはじめ主要部門をまとめて獲るとは。おめでとう!
正直なところ、これまで観たショーン・ベイカー監督作品の中で個人的に一番好き、というわけではないですが(一番好きなのは『フロリダ・プロジェクト』)、それでも主人公のアノーラがある人物を捜し始めるあたりからどんどん面白さが増していったのだった。ちょっとあのパートはガイ・リッチーの映画を思わせるところもあって愉快。
道に張った氷でコケて以降、ゲロ吐いたりダウンしてたり一切役に立たないアイツとか、アノーラとかかわるコワモテの奴ら全員がどんどん可愛く感じられていく。
アノーラの「“イゴール”は使用人の名前」というヒドいセリフには不覚にも笑ってしまった(ボブチャンチンに謝れ)。でも「アメリカでは名前に意味なんかない」と思っているアノーラに、イゴールは自分の名前の意味を伝える。そして“アノーラ”という名にもやはりちゃんと意味はある。
『プリティ・ウーマン』のラストのファンタジーを吹き飛ばすような苦味も感じさせる本作品は、これまでの『フロリダ・プロジェクト』や『レッド・ロケット』と続けて観てくると、性風俗産業に従事する主人公にも、そしてなぜ「ロシア」なのかもなんとなく合点がいく。
ロシアの富豪のバカ息子の尻拭いに奔走させられるアルメニア人の部下たち。
幼稚で醜悪な成金に牛耳られたアメリカの凋落と、世界の惨状をふと重ねたりして。
俺はレイプ魔じゃないから、というイゴールの誠実な言葉が、まるでどっかの超大国のバカ大統領に対する皮肉のように聞こえる。
“名前”とはその人の存在そのもの。名前を大切にすること─それは人を大切にすることでもある。
授賞式のプレゼンターも務めていたタランティーノの映画(そういえば『パルプ・フィクション』で、アメリカでは名前に意味なんかないとブルース・ウィリスが語るくだりもあったな)でディカプリオに火炎放射器でバーベキューにされていたマイキー・マディソンが、ディカプリオよりも遥かに短いキャリアで若くしてオスカーを手にしたのも痛快。王子様にただ見初められたのではなく、監督に彼女の存在がインスピレーションを与えてこの作品は生まれた。
アノーラという名前は、彼女を演じたオスカー女優の名とともにこれからも記憶されていくのだ。
辛口です
色々あって見事繰り上げ当選を果たした本作
夫はもう1人の主人公だ、みたいなズレた意見は置いといて(ツーショットシーンでのピントの置き方やあまりにもステレオタイプなキャラ造形でそこに意識は置かなくていいよ、という意図がわかる)、主人公は最初は割と受け身の大人しい印象だったのが、玉の輿のチャンスに喰らいつく行動力を見せ始めてから印象が変わります。
夫のお目付け役達が来てピンチになってからもその行動力を見せるのですがあまり状況が良くならず、これも意図的なのかもう1人の主人公とも言える若いお目付け役の青年に意識が向くようにしています。
言われた任務はこなすが割と傍観者的なこのキャラクターを通して主人公を観ると、憐憫とも尊敬とも取れる複雑な感情で見える様になってきます。
最後は結局事態が好転せずハッピーエンドにならないのですが、音楽無しのスタッフロールで鑑賞者に君はどう思う?みたいに考えさせるようにしています。
多分監督の考えはラストシーンのお目付け役の彼の行動が全てだったのだと思いますが、女性から見てこの映画はどうだったのか気になるところです。
私は締め方が良ければ全て良しのタイプなので音楽無しのエンディングがあざとくて冷めちゃいました。
お目付け役の人はロシア映画では主役級の割と有名な人なんですね。
イゴールの30歳の誕生日は最悪か
脚本賞、編集賞、監督賞を受賞して何度も登壇するショーン・ベイカー。愛想の良さそうな笑顔を振り撒いていたが、主演女優賞、作品賞も獲って5冠を達成した。
アカデミー賞受賞式の直後に受賞作を観ると言うのもあまり無い事なので、時間がピッタリだった「アノーラ」をMOVIX川口で5部門受賞1時間後に。
NYでストリップダンサーをしているアノーラ(マイキー・マディソン)は、ロシア系アメリカ人でロシア語が判る事から店に来たロシア人の富豪の息子イヴァンの相手をする。ロシア語が通じてアノーラを気に入ったイヴァンは自宅までアノーラを出張させる。
アノーラにハマったイヴァンは、週1万5千ドルで契約彼女にするが、友人達とラスベガスに繰り出し羽目を外した勢いでアノーラと結婚式を挙げてしまう。
アメリカ人の娼婦と結婚したと聞きつけたイヴァンの両親は怒り心頭で息子を離婚させロシアへ連れ帰るためアメリカまで来る。アノーラは抵抗するのだが…。
さて、どんなものかと小雪舞い散る中、川口まで出かけたが、脚本賞、編集賞を獲った割に前半が長い。また、4人で逃げたイヴァンを探す所もテンポが悪い。
結局婚姻は無効とされ、手切れ金1万ドルを受け取ったアノーラは家に戻るが、家まで送って来たロシア人の用心棒イゴール(ユーリー・ボリソフ)の不器用な優しさに触れハグされたまま泣き崩れる。
イヴァンとアノーラを別れさせるために付いて来たイゴールが、イヴァン一家のアノーラに対する扱いを見てアノーラに同情して行く様が切ない。
アノーラは気付いていないが、イヴァン一家にアノーラに謝るべきだと主張したり、黙って酒をついだグラスをアノーラに渡したり、NYに戻る飛行機の中でアノーラにブランケットを掛けてあげたり、2本のタバコに火をつけて1本をアノーラに渡したり。
最後にトロスに取り上げられた4カラットの結婚指輪を「トロスに言うな」と彼女に渡すのだ。
ハグしたままの二人に車の窓に降り積もる雪、ワイパーの音だけで映画は終わる。
助演男優賞にノミネートされたユーリー・ボリソフが印象的だったが、彼だけ受賞出来なかったのが残念。どこかで観た顔だと思ったら「コンパートメントNo.6」の男だった。
しかし、18禁でアカデミー賞5冠か。
外は雪混じりの天気とはいえ、キャパ210の劇場に観客は3人だけだった。
おまけ
家に帰って来てチェックしたら3月8日に来日して新宿で監督の舞台挨拶があるじゃないか。売り切れ間近だった。
おまけのおまけ
今日のショーン・ベイカーの舞台挨拶にサプライズで梶芽衣子が花束持って登場したそうです。「アノーラ」は、「女囚さそり」にインスピレーションを受けていて、主演のマイキーに「女囚さそり」を見せたらしい。
ショーン・ベイカーはオスカー手に登場し「外で拾って来た」とジョークを飛ばしたそうです。
タランティーノもショーン・ベイカーも梶芽衣子が好きなんだね。
以前、来日したタランティーノがNHKで梶芽衣子と一緒に嬉しそうに出ていたことがありましたね。「キル・ビル 1」のエンドクレジットにいきなり梶芽衣子の歌「怨み節」(「女囚701号 さそり」の主題歌)が流れた時はビックリしましたよ(思わず一緒に歌っちゃったけど)。
2025年度アカデミー作品賞!
アノーラ役のマイキー・マディソンの演技が凄まじい。アカデミー主演女優賞も納得の好演だった。
イゴール役のユーリー・ボリソフも好演を披露。映画を観た誰もがイゴールを好きになると思うほどに魅力的なキャラクターを演じ切った。
中盤の長尺に渡る怒号の応酬はコミカルで引き込まれるし、アルメニア人たちもみんな個性的でモブ感がないのが良かった。4人で街にイヴァンを探しに行く展開はロードームービーっぽいし、アノーラを時折気にかけるイゴールが可愛い。
〜ラストシーンの個人的な解釈〜
今まで客としてしか男性と接して来なかったアノーラは、イゴールからの見返りを求めない優しさに困惑してしまう。性的な快楽を与えることでしか男性と関わりを持ったことがなかった彼女は、イゴールに対してもそのようにして好意(もしくは感謝?)を表現しようとする。しかし、彼にキスを求められると、彼女は男性からの優しさや愛といった未知なるものへの恐怖からか、はたまた今まで目にしてきた男性の醜い欲への嫌悪からか、それを拒絶する。そして、我に返ってそのことを自覚し、真に心を許せる男性の胸で感情を爆発させる。
前半詰まらんが、後半は凄くバカ笑いした。ラストできっとキュンとする!
18禁場面が開始早々多く、殿方への刺激間違いなし。
そんな娼婦アノ-ラが、ひょんな事で出会った ロシア財閥のバカ息子と意気投合して結婚しちゃう話 ~
今日は「ANORA アノーラ」見たのよね。
全く期待してなかったし、前半1時間くらいは 夢見る姉ちゃん白馬の王子の玉の輿に乗るって感じで 飽き飽きします。
プリティ-ウ-マン見てぇな話だったら もう終わったわさと思ったら
1時間過ぎたあたりから 何やら話展開が激変。
ロシアのバカ息子の所にこの男の警護や面倒見ている男二人と
両親から指示された一見牧師の どう見てもヤクザっぽい人が車で屋敷に来るところから ドタバタ喜劇。
大笑い爆笑と リアルな演出で込入った会話が更に状況を覆す。
これは中々面白い。
なんか どの方向に話が進むのか 全くつかめない。
とにかく 両親がロシアから来る前に逃げたバカ息子を捕まえろ・・・
ハハハ 笑わなしゃ-ないリアルな演出と
一切ピストル撃って殺しをしない点が 妙にウケる。
そして イケメンバカ息子の行方と、
突如イケメンじゃないハゲ男との対比が面白い。
最後に ハゲ男が紳士的に接していく場面。
アノ-ラの愛はいつも性的奉仕でしか言い表せられないけど
彼はそっとキスをしようと・・・顔をシッカリ抑え込んでぇぇぇえええ??
その時 彼女は心に触れる 暖かいものを感じたようだった。
それは 初めて触れた 優しい愛だった・・・
涙ぐむ彼女をそっと抱きしめる 男の寡黙な愛が キュンとするね。
ここの展開 コレ 中々イイよと思うのよね。
興味あったら劇場で見てみて。18禁だけども。
どうぞ!
想像通り
二人が破局するのは想像通り。
あの、親の脛齧りボンボンがアノーラの手を取って真っ向から親に立ち向かう姿なんて想像出来ない。
遊び相手としては良いだろうけど、良き夫で良き父になれるかな?
一応はアノーラを連れて逃げようとはしていたけど、結局彼女を一人残して自分だけ逃げたしなぁ。
自分だったら置いていかれた時点でブチギレてるな。
慰謝料はたんまり貰って、ついでに顔面殴りつけてサヨナラしたい。
始まりこそあんな感じだったけどアノーラがボンボンを想う気持ちはホンモノだったのかな。
彼女には幸せになってもらいたい。
シンデレラ症候群?
昔、そんな表現があったが、現実の、現代のシンデレラ症候群にはキツイしっぺ返しが…
アノーラ(アニー)はニューヨークで逞しく生きるストリップダンサー。娼婦とは違う。ロシア富豪の放蕩息子イヴァンに好かれて、あくまでビジネスと割り切っていた気持ちが揺らぎ出し、つい甘い夢に溺れてしまう。
放蕩息子の衝動的な結婚を知ったロシア人の両親とアルメニア人の監視役(神父)、用心棒たちとのドタバタ劇の中、アニーは本来の逞しさと矜持を取り戻し、毅然とした姿をみせる。
一縷の希望を捨てきれずにいながらも、アニーは一度もイヴァンを愛していなかったのでは?母子への最後の捨て台詞が痛快!
無口で間抜けに思えた用心棒イゴールの存在が途中からずっと気になっていたのですが、最後は一番まともに見えた。ラストシーンは、それまで気丈に振る舞っていた彼女の心の決壊だったのか…色んな意味でやるせなかった。
アニーを演じたマイキー・マディソン嬢に拍手👏
ちなみに、品に多少の違いあれど、アメリカのストリップバー(Gentlemen’s Club)は、ストリップ嬢とセックスできる場ではありません。なので、アニーは娼婦(prostitute, hooker, whoreなど)呼ばわりされる事を許さなかったのは当然です!
[追伸、追加]
現地3/2@LAで授賞式があったアカデミー賞にて、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞と主要部門のオスカーを独占!おめでとうございます㊗️👏🏻👏🏻👏🏻
全てはオ・カ・ネ!!?
親の金、資産を利用し飲み遊ぶクズ御曹司イヴァンとニューヨークのクラブで働くストリッパー源氏名アニーことアノーラの話。
アニーの働くクラブ、ロシア語絡みで出会い出張を頼まれイヴァン宅まで、あまりの豪邸にお金の匂いを察し徐々にイヴァンへ詰めるアニー、1週間1万5千ドルで契約彼女となり後に結婚となるが…。
毎日飲んだくれてセックスして仲間達と毎晩のようにパーティー、親の力で顔が利くラスベガスのホテルと…、いい男を捕まえ、申し分のない生活を手に入れたと思ってるアニーの心情の序盤。
ストーリーは進み一枚の写真が出回り一緒にいるのは娼婦と噂?…からのイヴァンの両親に支える手下が現れ序盤の雰囲気から一変、一族というかヤバイ組織?とずっと匂わせ、アニーとイヴァンの結婚は不釣合と手下のイゴール、ガルニクとのバトルになるけど暴れる彼女に爆笑。
生活を守りたいで戦ってたアニーも母とのバトル、親の前では何も言えないイヴァンに呆れ疲れ…、情?!違った感情で少し遠目から見てアニーの気持ちを察したイゴール、彼がアニーへ渡す機内での一杯には涙。
全て解決し4カラットの指輪、“おばあちゃんの車”と話す車内、何か心が揺れ動きの行為展開には仕事が染み付いてるのね!と、一瞬ガッカリしたもののイゴールの真剣な眼差し、ハグでアノーラの心が金ではなく、心で動き素になり泣き悔しがる彼女の姿に涙。
どんな職業でも働く人、利用する人と成立してる訳だから、イヴァン両親の様な見方には違和感とあまり好きではない。個人的には合間合間に入るアニーの素の表情、金の為にオマエといるんだよ!という表情、一瞬出る冷めた目、野心の心情部分が面白かった。
お国柄の違い(笑)
この作品、2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。第97回アカデミー賞では作品、監督、主演女優、助演男優、脚本、編集と6部門にノミネートされている、いわば「名作」の香りがする作品です。が、しかし日本ではR18です。アメリカでは残酷な描写にR指定が付きますが、日本ではエロにR指定が付きます。しかし、正直言えばそれほどエロくなかったし(これは私がもう老人の域に達しているからかもしれませんが)少なくともR15くらいの指定にできなかったのかな?R18はいわば「成人映画」です。R15なら高校生以上は観ることができるわけですし。
映画の内容よりも、まずこのR18というレイテイングに疑問を感じました。
お話の内容は伝統的な「シンデレラストーリー」ですが、変な言い方をすれば「クズはやっぱクズ」っておちだったので、途中から彼女の味方っぽい雰囲気を醸し出しながらも掟には逆らえない屈強な男の一人が言った一言に激しく同意し、この物語が終わって以降は彼とのいい関係が生まれそうな予感もなかなか良かったです。主演を演じたマイキー・マディソンがまだ25歳ってことにも驚いた次第です。
タイトルなし(ネタバレ)
初っ端からポルノテイスト満載、バカップルのイチャイチャを長々と見せられた後の、ドタバタバイオレンスと絶妙なユーモアのセンス。この先どうなるのかハラハラをキープさせながら、クライマックスはそこかい!と、まさにジェットコースター・シンデレラストーリー。どの登場人物もどこか憎めない設定も面白く、特にアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたユーリー・ボリソフ演じる朴とつなロシア人が良い(ロシア人俳優のノミネートはミハイル・バルシニコフ以来50年ぶり!)。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞は納得。この開放的過ぎる性描写をアカデミー会員がどう捉えるか気になったが、見事、アカデミー賞作品賞、ショーン・ベイカーが監督賞・脚本賞・編集賞、マイキー・マディソンが主演女優賞受賞。兼プロデューサーのベイカーは1度に4つのオスカー獲得という快挙を達成(ウォルト・ディズニーの記録に並んだらしい)。にしても、昨年のエマ・ストーンといい、過激なSEXが主演女優賞への近道なの??
シンデレラのその後
リアルなシンデレラストーリーでしょう。
玉の輿に乗って、めでたしめでたしで終わるわけがない。
絶対後から「調整」が入る。
事故にあった、命を取られなかっただけマシと思うしかない。
監督のショーン・ベイカーは、「レッドロケット」の人。
いわゆる「底辺」と呼ばれ、ひとまとめで蔑まれる人たちの、ところがどっこいな「人」としての誇りを見せつけてくれる。
新興財閥の、金だけは持っているが息子のしつけすらできない「上流階級」の人々と、どっちが下衆かと言ったら、圧倒的に金しか持っていない「上流の」方だ。
全体の7割位で誰かが喚いていてやかましい映画だが、可笑しさが漂っていてうんざりしないし飽きない。
御曹司はああいうことになると思ったんだ。
アノーラが本気で彼と結婚生活を続けられると思っていたところ、セックス産業に身を置くプロなのに、と意外だったが、彼女はうぶな少女の心を持っていたんだと気付いて切なくなった。
寡黙で不器用で、表情で語るイゴールがなんとも良い。
あの包容力と思いやりは、おばあちゃんから教わったんだろうか。
「コンパートメント#6」の好演が印象に残っていて、彼だとすぐ分かった。
世の中理不尽だが我慢するしかないことは絶対あるし、彼らはそういうことに多めに遭遇しがちだけど、それでも、自分たちなりに幸せに生きることはできる、と思えるラストは、余韻が残りました。
【無菌室の住人お断り】風俗業界従事者必見。今どきの”無菌室の住人”が観ても時間の無駄!『だからそんな奴は観るなよ!』まじで。
タイトル2
【無菌室の住人お断り】見ないでね!
風俗業界者従事者必見。「「りりこ」や「いとうさとり」を”尊敬してます。」とか言ってる奴とか「デズニーランドに行くのが夢です。」とか、「きょうはドラえもんの看板の前で”ニコニコ”しながら写真を撮りました。」とか「ぼくは(あたしは)声優になるのが夢です。」とか」なんて堂々と言ってしまう今どきの”無菌室の住人”が観ても時間の無駄!『だからそんな奴は観るなよ!』まじで。
ーー本文ーー
これは「アメリカン ニューシネマVer2」だぜ。
この映画を観て確信を持ったのは、「エロパブ」とか「デリヘル」って云うのは万国共通で女と客の台詞なんてアメリカだろうが日本だろうが変わりゃしねぇよってことだよ。
もはや「アメリカン ニューシネマVer2」の旗手となった「ショーンレビィ」。こいつ多分、最低100回は”取材”をこなしている筈だ。日本に来たってことなのでさらに”異国取材”にハゲんだろうなっ!どこかで言ったり、聞いたりな会話で笑っちゃったよ。あはー!
芸が細かいのは客が”テント”張って歩いてやんの。
女が客の家に「デリヘル」しに行って客に調子いいこと云われその気になっちゃう。
誰がどう見たって上手くいくわけがないのにプロだが乗せられちゃう。「そんなのあるわけないじゃんリアルじゃないよ。」なんて云うやつは首題に書いた奴らなので「アニメだけ觀ていれば良い。そこの前段に「デリヘル」の刻や「ベガス」の描写があるわけだろ。自分を持ち上げてくれて、夢の世界に連れて行ってくれる”おかねもちの年下の男の子”からあんなことを云われたら”錯乱”しちゃうだろうよ。23歳なんだからよ。普通の娘だってよ、「かわいい」なんて云われたらニコニコしちゃうだろ。
えっ、その台詞は「セクハラです!」だって?
そんなこと云う奴は『映画』なんて観るな!テレビで「アニメ」だけ見とけ!来んな!!!映画館なんかによ!そんなこと言うやつにかぎってカラオケの中やサザンビーチで「C調言葉にご用心」なんかでみんなに調子合わせて手拍子してんだろ。知らねぇよ?首釣っちゃうよ。下手したらよ。
よく見てるよ人を、この男。
日本の下手な恋愛映画なんかより人を見てる。
20代の本当の危うさを映像化したのはこの映画が初めてじゃねぇの?もう少し肉付けしたほうがいいかもしれなかったが?どうかな~?もしかしたら迷ったかもしれねぇな。
勘違いしちゃいけないのは、わかってるだろうが、この映画は”ファンタジー”でも”コメディー”でも無いよな。書くの忘れてたけどましてや『シンデレラストーリー』じゃないだろ。
「クソみたいな理不尽な世界」がどうのこうのって言ったところでなんにもならないだろ。
観客が気をつけないといけないのは『お伽噺』に逃げてしまうのが危険なんだよ。
お伽噺を観ないといけないのは『保育園・幼稚園』から小学生の低学年まで。中学を卒業と同時に『アニメも卒業』!
おっと、『巨人の星』と『あしたのジョー』は例外だ。あと1回目の『ルパン三世』と『ド根性ガエル』もだ。大の大人が『アニメ』の看板の前でニコニコしながら写真撮ることをが”恥ずかしい”ってことをそろそろ気がつかないといけないんじゃないの?
あっ、そんなこと言っちゃうと俺が持ってる株の値段が下がっちゃうよ。それはヤバい。
みなさん、「ほどほどにしてね。」
これは『冷徹な現実』を具現化した映画だってことだよな。普通だったら女は揉めた時点で「THE END」だろ。それをしないでお人好しの「三バカ大将」とのランデブーを描いたのは、飛行機タラップでの母親の「訴えたらお前は終わりだよ。」と年下の男の子客の「バカか。」の台詞、そしてクライマックスの味方をしてくれていると思っていた『イーゴール』に騎乗位キスをする筈が”拒否”されてしまう。「イーゴール」は顛末を一人俯瞰していて主人公に感情移入した観客の擬人化だが、最後の最後で主人公が縋りつくことを断る。
観客(イーゴール)は主人公を理解したと見せかけて”理解したフリ”の『本音』を強烈に具現化してるよな。
この場面は近年歴史的なシーンの一つだ。
「フロリダ プロジェクト」でのラスト失敗を経て今回クライマックスを最後に持ってきて
『痛切なラストシーン』を作り上げた。
「エッチなシーンは不要」なんて言ってる奴がいるようだが、レビューなんて書かないで映画の見方を勉強し直したほうがいいよ。
(そもそも、そんな奴がグラミー賞なんか観れねぇよな。ステージの一発目で「サブリナ・カーペンター」がやってくれただろ。バックダンサーズとのシンクロラインダンス、小屋のセットからのジャンプダイビングでダンサーに抱きかかえられての『半プリケツ』!スゲー!
感動しちまったぜ。『ザ・アメリカンアイドル』アメリカ芸能界の意地を見せつけられたぜ。
それでも日本の評論家は「ステッチを落とした。」とかステージの階段がズレて這い上がったところを「ミスに対処できない」とか書いていたが、バカじゃねぇの?驚いちゃったよ。
日本のアイドルがあんな高速シンクロラインダンスなんか出来るかよ。ましてや『ダイビング・プリケツ』なんかできねぇよなぁ。
あれを観ても「アキバやニュージーンズ」の方が上なんてよく言えるよな。
だから、韓国に先を越されて今頃慌てふためいてんじゃんかよ。)
なんだかんだエッチは人間の営みに欠かせないんでしょ。否定したら『少子化』なんでしょ。いまは日本の国会やテレビで本気で『ひとのSEX』を議論中。
それが現実なんでしょ。
でもそれを商売にする奴を軽蔑するってことだろ。
でも、それを見せたくなくて、見たくないんでしょ。言いたくなく無いんでしょ。
それも『本音』なんだろ。
『矛盾』じゃんよ。
『綺麗事』しか見たくないなら、映画館に来んな。
あっ、しつれい。『デズニー』映画だけ見てね。性善説だけで完結するんだからねっ。
そういえば、これ、黒人出てなかったよな。出てたか?
アメリカも割れてて、多様性がどうとか肯定することを言う奴を『さぞ多い資産をお持ちなんですね。』なんて言われるそうで。これから現実と本音の映画がトレンドになるかもよ。
前にも書いたけど。
グラミーは今年も「黒人祭り」だったが、オスカーはどうなるんのかね。ひょっとしたらこういう今年が「分岐点」になるかもな。
いいねぇ。この映画。「教皇選挙」がどうなるかまだわからないけど、応援したいねぇ。
こういう『負けの映画』がこれからのトレンドになるか興味湧くねぇ。
「ショーン」は一体どこに”取材”したのかねぇ。それこそ『Review』して欲しいねぇ。
この映画のモチーフは個人的に
「泳ぐひと」
じゃないかと思うんですが。
如何でしょうか?
そういえばいたよ。そういう奴。この映画観る前に「ドラえもん」の看板の前で彼女に写真撮ってもらってた40過ぎくらいの奴。ご丁寧にポップコーンとジュース持ってたよ。何故か席がガラガラなのに一番端っこに座ってたけど。
彼女が帰ろうとして立っていたら、そいつずっと座っていたけど何かしら言いたそうな顔してたよ。
だから、辞めとけって言ってんだよ。
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今年のアカデミ賞、NHKでやってた。
よかったよ、ほんと。「セクシーサンキュー」出てなくて。あとTBSクビ女「うがき」の顔も見なくて。
あ〜。ほっとした。ま〜た今年もバカの顔を見なきゃいけないんのかと諦めてたんだよ。
「とらうでん」がNHK女子局アナが「みなさん、観てくださいね!」なんてはやしゃいでる横で(18🈲だよ。)「実はあたし、この映画みれてないんです。」とか言ってた。
他の映画のコメントは出すのに。 んっ、あいつのコメントって「ウィキッド」はどうのこうのくらいしか言ってなかったよな。
出た。「無菌室(クリーンルーム)」女。(ネット記事にも出てたけど。)またどうせ18🈲映画だから観なかっただけだろ。NHK女子局アナが観てはしゃいでるんだぜ。試写会チケット優先的に貰えあるくせによ。だから、いいよ観なくてよ。いい。観るな。もう。やめとけ。
「くらのすけ」いいじゃん。はじめはどうなるかと思ってたけど。結構面白かったよ。
いや〜っほんとに「セクシーサンキュー」のと「うがき」の顔見なくてよかった〜っ。
WOWOWさん、生中継しなくてありがとう!(金払ってるけど。)
鑑賞動機:カンヌ10割
ショーン・ベイカー初挑戦。R18指定(エロス方向全振り)だけど、コメディ色も強くどこか爽やかさも感じられた。
予告で流れてたのは前半で、ある程度予想の範囲内ではあったけど、中盤は異色のロードムービーと化し(違います)、終盤はヘタレなリアルとバトりつつも、当初は思っても見なかった方へ…。
少なくとも脚本賞は取れ!
1年分くらいのF-wordを聞いたかも。
追記
そっかあ、『T-34』出てたのかあ。
ただの頭の悪い下っ端じゃなくて、聞き込み中に暴力装置としての面も見せつつ、薬とかマフラーとかのシーンで、「アレこの子、実はとても細かいところまで気のつく常識人なのか」ってギャップ萌えさせるの上手い。
追記2
脚本賞!Yes! 作品/監督/主演女優/編集もおめでとう。
前半シンデレラ·ストーリー、後半はドタバタ悲喜劇。
最後、ロシア家族に対する悔しさとイゴールの優しさに泣きじゃくるアノーラを優しく受け止めるイゴールの場面にやられた。
この場面、はじめはアノーラが体でお礼してるのかと思った。
一晩中イヴァンを探し回る場面は長すぎて飽きた。
思ってもみないストーリー
名もなき者を見るかこちらのアノーラを見るか悩み、こちらの方が早く公開が終わっちゃいそうと思って、アノーラを観ました。
予告とポスターを見て、ポップでダークなお話なのかなと思っていましたが、うーんちょっと違う。
思ったよりR18色が強いし、結婚してから事件?が起きるまでが長くダラダラしてしまい。
最後にスキンヘッドのロシア人といい感じになるんだろうなとは思っていましたが、最後の最後まであまりメッセージ性が感じられず。
期待値が高過ぎたんだと思います。
アノーラは可愛かったです。
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