ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
全330件中、41~60件目を表示
コミカルで軽く進行しながらも段々と力強いテーマ性が見えて来る
同じ日に4本観ることを予定していた映画の中では、一番期待していなかった作品でしたが、結果として、一番面白かった映画でした。
心にも少し残りました。
話の始まりは、非常に軽くて下らない。
でも、展開は予想外で、深刻な事態なのに軽妙なやりとりがとても面白い。
そういうコミカルで非常に軽い内容で進行しているようでいて、段々と、かなり力強いテーマ性が見えて来る。
私の映画のセレクトって雑だとは思っているのだけれど、雑に選んでいるからこそ、こうした意外な出会いが有るのだと思う。
深夜に観終わったけれど、いい気分で家路につけました。
翌日にアカデミー賞の発表。
作品賞と主演女優賞を獲りましたね。然ありなん。
受賞、おめでとうございます。
ロシア版から騒ぎで疲れました
今年のアカデミー賞は、もはやアカジミー賞としか言いようがない地味な作品ばかりでした。本作は、作品、監督、脚本、主演女優賞など主要部門を押さえた作品だけど、正直言ってどこがいいのかさっぱり分からない映画でした。ロシア系風俗嬢がロシア人成金のボンクラ息子と勢いで結婚したことで巻き起こる騒動を描くコメディだけど、まるで感情移入できない登場人物達が大声で喚いて騒いでいるだけで、うんざりしました。現代版シンデレラストーリーとは言うけど、色と金の欲望バカップルの狂乱生活を延々と見せられ、共感がわきません。中盤からコメディになってくるけどなんかイマイチ切れが悪いし、ダラダラ話しが続いてしまりがないように感じました。役者では、イゴール役のユーリー・ボリソフがちょっとよかったかな。
アカデミー賞って???
本作がアカデミー賞 作品賞を受賞したので、観に行きました。
良くも悪くも、僕がイメージする 男にグゥパンチをするような"アメリカ女性像"そのものであり、
「本当は好きだった」「女だからこそ 泣きたい時もある」とラストシーンにに影響されて、共感してしまう女性が多々派生してしまう事を危惧します。
男には都合の良い事ではあるが。。。
アノーラは、自分に対する言い訳を、自分自身に魔法のように洗脳しているが、しょせん お金だけの人間
映画の節々を観ていて、感じました。
この映画を観たら、同じく春を販売する事を非常に稀で、異常だと考えないアメリカンなリアル"シンデレラストーリー"
「プリティ・ウーマン(1990年)」と比べた方が良いと思う。
しかし本当の"シンデレラストーリー"なら、「愛と青春の旅だち(1982年)」を観る事を勧めます。
幸せを求めるアノーラが痛快!
「アノーラ、いい名前だ」
▼感想
映画館で鑑賞!
アカデミー賞作品賞受賞ということで、せっかくなので映画館で観てきた!
序盤はアノーラとイヴァン達の調子の乗り具合がすごい。結婚後に強面の男達が家に集まってくると不穏な雰囲気に…。
「ああ、これからアノーラ達はこの人達に酷い目に合わされるのか…」と思いきや酷い目に合うのは強面の男達で笑ってしまった。
アノーラが思ってたよりタフで、見ていて痛快だった!そんなアノーラと男達との珍道中のドタバタ感も癖になった。男達も全員印象に残った。特に用心棒がピュアな性格をしていたのはギャップがあった。
刺激の強い序盤、中盤から一転して終盤は静かに幕を下ろした。なぜこの作品がアカデミー賞を受賞したのか?それは一回の鑑賞では分からなかったから、他の人のレビューも見てみようと思う!
▼お気に入りのシーン
アノーラがイヴァンの家で暴れるところ!高そうな家の物が壊れまくって絶句した笑。
アカデミー賞とは、、、
底の浅いドタバタ劇と安っぽいメッセージの組み合わせ
なににも似てない。もちろんプリティウーマンにも。
前半と後半とラストで3つの味がする
クソ息子
中盤はコメディなのか?
見てる最中と見終わった後の気持ちの落差ハンパない
R18指定だがそれほどイヤらしさは感じなかった
ショーン・ベイカーに間違いなし
2023年の外国映画ベストテン4位に置いた傑作「レッド・ロケット」に続くショーン・ベイカー監督作。
まずは㊗️パルムドール、そしてアカデミー賞5冠。何よりベイカー自身が4つのオスカーを手にしたのが嬉しかった。授賞式はチンチンになった。
ということで期待値MAXで臨んだアノーラ‼︎
これはニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアノーラ(通称アニー)の成長記。ロシア🇷🇺の大富豪の御曹司イヴァンとの結婚を機に自身の愚かさと本当に大切なものを知る。
序盤のアメリカンな風俗店Headquartersの雰囲気も可愛くてセクシーなアニーも大好物だった。この辺りをきっちり描くところがベイカーの真骨頂。アニーとイヴァンのセックスを含め安心して見ていられる。
アニーを演じたマイキー・マディソンが好きだった。メチャ美人でもゴージャスなボディでもないけど無敵だった。最高に輝いていた。ベイカーとの出会いが奇跡を生んだ。
自分的には終盤のイヴァンと母親がクソ過ぎて評点を下げることに。嫌いな人間が出てくるとストレスを感じる悪い癖が。
まあ素敵なラストにじんわり感動し溜飲を下げたのだけど。
思えば「レッド・ロケット」は登場人物すべてがチープでクズだったけど皆愛しくて仕方なかった。自分はそんな作品が好きなんだと思う。
何はともあれインディーズ映画よ永遠なれ。
世界中のセックスワーカーに幸あれ。
変幻自在のマイキー・マディソン
監督も主演も、たぶん初見。
プロットだけを見るといわゆるアンチシンデレラなのかな?アメリカの社会事情やマイノリティなどなどの話も記事を見るとあるようですが、一旦それはおいといて。
①スピード感のある放蕩息子のバカ騒ぎ→結婚
②突然、小劇場の舞台演劇みたいになる、両親の手先たちとの丁々発止
③ロードムービー「イヴァンを探して」
④ベガスから帰宅、ラストシーンへ
流れは大まかに四分割されており、おそらく明確に演出意図が組み変わっていて、見ていて飽きなかった。
アノーラを演じるマイキー・マディソン。艶かしくて飛び切りかわいい①、フ⚪︎ックフ⚪︎ックうるせぇ笑②、いい加減ウンザリしながらイヤイヤイヴァンを探す③、最後の最後に思いの丈をぶちまけて、放心状態になる④。
ラブロマンスからコメディ、ヒューマンドラマまでを演じ分け、各パートでは顔そのものも違って見える。まずは彼女のこの表情を楽しむだけでも、この映画は楽しい。
そして構造的に、②③のパートのアノーラは散々叫んで疲れ切っているはずなのに、何か重さを感じさせない。似たような話の映画でメチャメチャ重い空気になる女性役をよく見る印象ですが、この映画に関してはかけらもない。むしろ映画館では笑いが起きていたくらい。これが面白くて、斬新。さらに、最後の最後の1シーン、2時間ある映画のほんの2-3分程度のシーンで、それをさらに裏切って、短くまとまった「重さ」を表現するシーンも素晴らしいと思いました。
エンドロールもまたいいですよね。ワイパーの音だけが鳴り響いて、やがて無音。その辺の、真剣と滑稽のメリハリ感覚が優れた映画と感じましたし、そこに応えるマイキーがとてもいいと思いました。
どんなに深刻なテーマが内在していても、人生なんだか笑っちゃう時は笑っちゃうし、滑稽な時は滑稽。全般的にかっこよく描き過ぎてないところにとても好印象を抱きます。単純に見やすいですし、はっちゃけた映画なのにアカデミー取ってるのも納得。バリバリR18なので複数での鑑賞は注意ですが笑、一見の価値ありじゃないでしょうか。
令和Z世代によるプリティウーマン👩❤️👨
アカデミー賞で話題になってるし観に行こうよ〜って家族や初デートで観ると「姉さんそれは間違っているよ☝️🐟️」ってカツオになるので要注意作品です。アカデミー賞最優秀主演女優賞獲得しただけあって主演女優の体当たり演技を見せつけられました。でも最優秀作品賞がコレか〜!?ポスターにもなってる超幸せそうな2人から最後こうなったか〜こういう展開か〜って感じです。アノーラの相手役をロシア人の設定にしてるのって今の世界情勢に対する当てつけみたいなのがあるのかなって思ってしまいました。色々面白い映画だったので観て損はないです。そしてイゴールが超良い男で誰か私にイゴールを紹介してくれ!!あんな男を選ばないといけないね。最後の終わり方が本当切なかった。
演出を観る映画
おもしろくて悲しい物語
全330件中、41~60件目を表示