ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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ヤンキーと祖国
明らかにダメな金持ちの息子と、明らかにダメそうな結婚をしてしまうストリップダンサーが、ロシアという謎にマッチョなアイデンティティに振り回されたりかと思えばまわりを振り回したりするのだが、
最後、旧劇場版エヴァンゲリオンになる映画。
アノーラは、傷ついたし、今までの人生でおそらく初めて自分を知り、考え、そしてこれから悩むこともあるのだろうと思う。
しかし、彼女の人生はここからなので、とてもいい感じだぞアノーラ。頑張れ。結果的にそこまで悪くないぞ。むしろプラスだ。
と思った。
アカデミー賞?
凄い評価は高いようだけど、映画に詳しいわけでもなく、知識も感性も無い自分には、この映画の良さがほとんど理解できなかった。良かったところは敢えて言うと、バカ息子の父の高笑いと、ラストくらいか。主演の女優の体を張った演技大したものだと思ったけど。作品賞取った映画なので、期待して観に行ったけど。
ウオオオオほっぺガリガリガリィィィ💢💢
今を生きる23歳女性の珍道中
彼女は毎日、身を粉にして働いていました。
幸運にも、お仕事を通じて知り合ったお金持ちの男性と結婚することができました。
ところが、親の同意を得た結婚でなかったため、てんやわんやのハチャメチャな騒動に巻き込まれてしまいます。
あげくに、夫のダメ男ぶりに気付かされ、結婚はなかったことになってしまいます。
でも、いろんな経験を通じて、彼女はほんの少し自分を見つめ直すことができたんだとさ。
こうしたストーリーをテンポ良く、コミカルにもみせてくれましたが、途中少し中だるみを感じてしまったのは私だけでしょうか。
それでも、「おしまい」の部分の演出、アノーラの反応と行動が作品をギュッとしめてくれました。怒り、焦り、呆れ、反省、不安、安堵、感謝等といった彼女が抱えただろう複雑なすべての感情を丸ごと体現してみせたマイキー・マディソンの演技が秀逸でした。
エンドクレジットの音が消えるまで全て完璧‼︎
イメージを膨らませるために予告を見てから、かなり期待を抱いて、映画を観に行き、想像以上の出来栄えでした。
終始、主演のMikey Madisonの女優魂と演技力に圧巻!
役作りの一環で全ての時間を費やし、セックスワーカーのコミュニティで実際に働いている人にインタビューやリサーチを重ね、セリフのロシア語を勉強したり、ポールダンス、ストリップダンスをマスター、努力が凄まじかった‼️ 細部まで女優自身が拘り、夜の蝶🦋アノーラを象徴する蝶をネイルやTシャツにプリントされていたり、髪にヘアティンセルを付けているのもアノーラのキャラクターを上手く表現出来ている
TVシリーズ「Better Things」では、初々しい女優としての初期の頃の演技も見られるが、今回のアノーラのキャラクター作りにおいて、アノーラの役に全てを捧げているのが画面越しから痛いぐらいよく伝わり、エスコート嬢としての仕事としての立ち振る舞い、話し方や癖がよく研究されている!
ワイパーの音がエンドクレジットで消えて、沈黙の中で映画の余韻に浸れるのも凄く良かった
オープニングのGreatest dayのこれから明るい人生最高の時が始まるワクワク感、人生最高の瞬間=結婚💍の時からは考えられない真逆の終わり方も非常に良かった。
映画に登場するリトルホワイトチャペル とフリーモント・ストリート・エクスペリエンスには実際に行った事がありますが、
凄く良い描写で映画の中で主人公が1番幸せな瞬間でもあります。最後の最後まで、戦い抜いて本当に強かったアノーラ、イゴールを捉えるカメラワーク、心から優しいイゴールがアノーラを見守る眼差し、視線やカメラの視点が非常に良かった!
ありのままのアノーラを受け止めて、溜めていた感情が溢れ出し泣き崩れるラストはワイパーが鳴り響き止まる、最後の無音の中、余韻に浸りながら観衆に感じさせ、今までの出来事を振り返り回想させるようだった。
R18+らしいシーンだらけもエロくはない
アカデミー賞を席巻したので混むかなと思い、1週遅らせての鑑賞。最近、字幕ものは眠気との闘いになることが多いのに、気を失ったのは30秒くらいしかないほど展開がおもしろくて集中して観られた。
内容的にはカンヌはなんとなく納得も、傾向が変わってきてるとはいえ、アカデミーがこういう映画を選ぶのかと意外な感じがした。
主演のマイキー・マディソンさんがとにかくFXXKな言葉を連発。男どもをボカスカやるシーンは、「ナミビアの砂漠」の河合優実さんの格闘シーンと重なった。世界的にそういう時代ってことか。
R18+で冒頭からおっぱい露わな女の人が何人も出てくるし、アノーラと〝ガキ〟のそういうシーンはいっぱいあるけど、カメラワークと照明の巧さかエロさはほとんど感じず、よっぽどラストシーンの着衣の行為が官能的で感傷的だった。
イゴールはどこまでもいい奴だったな(昨日はお誕生日おめでとう!)
アノーラがいい
こないだ鑑賞してきました🎬
アニーを演じたマイキー・マディソンは圧巻の演技でしたね🙂
イヴァンの契約彼女になった矢先に、結婚までした2人ですが…そこからはなかなか厳しい展開。
そんな中でも物怖じせず、思ったことをはっきり言う彼女の魂が入った演技は、エネルギーに満ち溢れていました👍
アカデミー主演女優賞に輝いたのも、納得です😀
イヴァンを演じたマーク・エイデルシュテインも、後半は御曹司ならではのダメっぷりを披露。
最後まで、典型的な金持ちのボンボンを表現していました😀
イヴァン一味の唯一の良心ともいえるイゴールを演じたユーリー・ボリソフも、なんだかんだアニーを気遣う無骨な用心棒として、確かな存在感を発揮🤔
アメリカ的なストーリーかと思いきや、意外と現実に即した展開で、終わり方もやや唐突な印象。
しかし画面越しからでも伝わるマイキー・マディソンの熱量は素晴らしく、アカデミー賞5冠は伊達ではない一本でした👍
シンデレラストーリーと思いきや💧
あらすじ見る限りシンデレラストーリーと思って足をはこんだのだがコメディ要素あり気の笑いメインやった(笑)。
R18やからそんなんあるかな〜っと思ってたら初っ端からセクシーな感じのストリップからちょい驚いた🤭主人公がダンサーだからな(笑)。
序盤はあらすじ通り大富豪の坊ちゃんと主人公のラブストーリー❓(R18映像が多かったが💧)、中盤から坊ちゃんの化けの皮が剥がれる(なんとなく予感はしてたが)。
最低でおバカな坊ちゃんは救いようがない💧、主人公が可哀想に段々と見えてくる。
「ブリジット…」より可哀想な…😭こんな綺麗な人なのに💧(途中アン・ハサウェイさんにみえるぐらいやったからな)。いくら金持ちでもこんなのに引っ掛かったらダメダメですよ〜。
途中参戦の坊ちゃんの面倒見役の2人もいいポジション持ってくよねー、ちょいちょい笑いを挟んでくれるから良かった😄。
ラブロマンスではなくてロマンチックコメディのジャンルだったんだね、
「歩いて5分だろ!!」
「シンデレラストーリー」というところが注目されがちだが、初見の感想はラブストーリーというより、どうも人間臭いコメディ。
キャラが濃いキャラクターがどんどん登場するが、どのキャラもどこか共感できるような描写があり、つながりを感じるところがあるのではないか。
徒歩5分の場所なのに、車で移動しようとするメンバーに向かって、また駐車場を探させる気かと怒鳴るシーンなんて大スクリーンで観るにはなんともバカバカしく笑えてくる。
今作品はロシア人の友人と一緒に観たが、ロシア語が分かる人にとってはこの映画はよりおもしろいようで、横でドタバタ劇が始まってからずっと大ウケ。
話している内容だけでなく、ロシア語の言葉の選び方(訳せないほど汚い)や挙動がかなりリアルなよう。ビニール袋にダイレクトに入れ冷凍してあるペリメニで折れた鼻を冷やしたりするところなど、アルメニアやロシアでの「あるある」やジョークが散りばめられているよう…
最近のオスカーでは、どうも気が重かなりすぎなものが多かったので、こんな風に人生の「悲劇」も笑い飛ばせるような余裕をもった作品が注目されるのもいいなぁと思える鑑賞だった。
強いていうなら、他の方々がコメントされているとおり、もう少し性的描写を減らしてより広いオーディエンスにアプローチできる作品なら、気軽におもしろいよと家族にもおすすめできるのにと思う。
見事な顔芸をご覧あれ
それでも女は負けてない・・・
アカデミー賞作品賞受賞作。俺が観賞したのは発表の前で、結構良い作品だとは思ったのだけど、結果を聞いたときは「そうか、これが取ったんだ」と少々意外だった。
【物語】
ニューヨークの風俗店で働くアノーラ(マイキー・マディソン)。ある日店を訪れたロシア人の男がロシア語を話せる女性を要求したため、アノーラが呼ばれる。イヴァンと名乗る男(マーク・エイデルシュテイン)はアノーラを気に入り、自宅に遊びに来るように誘う。
アノーラが訪れた男の家はとんでもない豪邸だった。イヴァンはロシア富豪の御曹司であることを知る。イヴァンの提案で高額の報酬で1週間の契約彼女になることに合意。パーティーやショッピングなどを楽しむ。 ラスベガスにも足を延ばして享楽の夜を過ごした2人は衝動的に教会で結婚する。
しかし、ニューヨークでのイヴァンのお目付け役が事態を知り、部下を連れて2人のいる家を訪れる。彼らは両親の指示で2人の結婚を無効にしようと強硬に迫るが・・・
【感想】
観賞前に現代の“プリティー・ウーマン”という形容を目にして、勝手にコメディータッチな明るい作品を想像していたが全く違った。 確かに富豪と風俗嬢の短期契約彼女というところまでは一緒なのだが、作品のトーンがかなり違う。アノーラが彼女を取り抑えようとするイヴァンのお目付け役の男達を相手になりふり構わず抗うシーンはかなり笑えたが、声を出して笑えたのはそこだけだった。後半から結末にかけては、哀愁感たっぷり。
最後に痛快な結末が待っているのかと少し期待したが、それも無い。世の中の不条理というか、非情と言うか、庶民あるいは社会の底辺にいる人間の無力感を味わうことになる。ただ、他人のレビューを読んでなるほどと思ったのだが、そんな中でもアノーラは僅かながら風俗の世界に生きる女の矜持というか、誇りと言うか、もっと平たく言えば意地を捨てていないところが本作の救いなのかも。
凡庸な感性の俺には本作を絶賛する気にはなれないけれど、それでもオープニングシーンの音と雰囲気にいきなりワクワクさせられたりするなど、映画として質の高さは感じられる作品だった。
シンデレラストーリーもシビアになりました
現代版「プリティウーマン」だそうです。
相当昔に見たその作品の記憶はすっかりおぼろげだけど、たしかもっと品があって夢もある感じじゃなかったか???
現代でシンデレラストーリーを作ると品も夢もなくシビアになるんですよ~というようで、ちょっと悲しかった。
そもそもシンデレラとか玉の輿とか、今はもう死語ではないの。
人生は男任せにするんじゃなくて自分の努力でつかみ取るものってのが主流だと思ってた。
んだけど、今も残る少数派はむしろシンデレラを夢見る濃度が昔よりぎゅっと濃縮されているんだと感じました。
だって、そうでなきゃ、どうみてもダメ男のイヴァンにあれほど執着しないよね。
離婚上等!こんな男いらない!とは全くならないのが切ない。
そもそも、大富豪ではあるけれど明らかなポンコツとの結婚を、アノーラは有頂天で「幸せになる」と表現するし、同僚は妬む。うん、まぁそうね。そうだよね。
アノーラにとってイヴァンは天から降りてきた蜘蛛の糸。
それをつかんで上へ上れば今いる世界から足抜けできて最上級の未来が約束されている。
だから、私はアノーラにあまり同情はできなかった。
イヴァンに執着するその思いが恋とか愛とかそういう美しいものとは思えなかったから。
ただ、一瞬は手に入りそうだったけれど、ジタバタ抗ってもみたけれど、結局やっぱり蜘蛛の糸は切れてしまいましたとさ。そんなお話。
この先20年後30年後にもまたシンデレラストーリーは作られるんでしょうかね。
その時世の中はどうなっていてどういった内容になるんだろうか。
ところでアノーラとイヴァンのはちきれんばかりの笑顔の宣材写真。これって2人の結婚式の場面でしょうか。絶頂の時ですよね。この後2人はああいった経路を辿ってああいった結末になるわけですが、さてそれでどうして絶頂の笑顔の2人を宣材写真に採用したのか。
ちょっと制作側の思惑を聞いてみたいところではあります。
あと、これはあまり賛同は得られないかもしれないけれど、終盤のイゴールとのからみ。
あれは蛇足かなと個人的には思いました。
どうせやるなら、取り返した指輪を投げ捨てる、くらいしてほしかった。
アノーラを演じる女優さんの体当たりの演技は素晴らしかったです。
(どんな顔して見ればいいのというシーンもちょいちょいあったが)
魅力的な表情を見ることができる映画
ニューヨークで娼婦をしているストリップダンサーのアノーラは、来店したロシアの大金持ちのバカ息子と2週間足らずで結婚。
バカ息子の両親は結婚に大反対で、何としてでも結婚を解消させようとするドタバタコメディ。これが公開前に知っていた情報。めでたくアカデミー賞を受賞したとのことで映画館へ足を運びました。
アノーラというキャラクターは、妙に魅力的だった。気が強く、屈強な男にも怯まないし、口汚く罵ることを決してやめない。男にサービスをするプロの娼婦としての姿勢を見せつける。物怖じしないで、バカ息子を追うどこか情けない男たちの中でもズカズカとバカ息子探しに回る姿はパワフルに見える。だけれど、シンデレラをどこかで夢見る女の子でもある表情をふっと見せたりもする。そして、何より物語後半の悲哀の表情は、僕の胸を掴んだ。この悲哀には、何が含まれているんだろう。こんなに頑張っているのに、という悔しさ、生活の苦しさ、社会の不平等さ、さまざまな感情を呼び起こす、印象的な表情だった。
本作の冒頭は、気の強いアノーラにとって大金持ちと出会うことがいかにラッキーなのかがわかるようなシーンで構成されている。刺激的で官能的で、疲弊するストリップショーで働くアノーラの日常を感じる世界が映される。そして、バカ息子と出会い、バカ息子の家に出張サービスをするようになる。やがて、アノーラ自身も訝しんでいるけれど、バカ息子との契約彼女になり、ベガス旅行を楽しむ。馬鹿騒ぎな旅行の終わりに、からかいでないことを念押ししながら、でもどこか信じられない気持ちも見え隠れしながら、24時間開いているファストサービスな結婚式場で結婚。
たぶん本作の大事なところなんだけど、ここが長くて、やや冗長に感じた。狂乱の中の結婚であることは、予告からおおよそ見当がついていたので、もっと違うものを描く時間に費やしてもいいのではないか、と思った。アノーラが強かであって欲しかったのかもしれない。
ただ、本作の大事なところ、と僕が思う理由はラストショットの結末が映画が示したいことが物語の捻りでないことを示していたからだ。
アノーラはどこかでそれが現実なんじゃなく、夢物語だとわかっているんじゃないかと思った。わかっているけれど、手を伸ばさずにはいられないし、現実はバカ息子を探す使いっ走りの誠実な男に愛情のようなものが沸いてしまいそうになる(他の人の感想を読むと、これは愛情ではなくセックスでしかコミュニケーションをとれない、という状況という解釈の方があってそう)。でもそれが嫌で、そこが憎たらしくてどうしようなくて、セックスサービスをやめて泣き出してしまう現実。そこに情感があり、心が揺れ動いてしまう。
まとめると、印象的な表情を見ることができる貴重な映画だった。でも、僕は映画にどこか超人的なものを求めてしまう。アノーラがもっと賢く、バカ息子もバカ息子の両親ももっと痛快に打ち倒してくれたら、と思ってしまう。ドタバタコメディではあるけど、それよりももっと苦いエスプレッソにフォーカスしてた、そんな映画でした。男女とお金のドタバタ劇はビリー・ワイルダーの映画のようでもあり、でもワイルダーの映画よりももっと現実にうちのめされる哀しみがあって、打ちのめされているキャラクターと一緒に苦味を噛み締めるような映画だったとも言えるかも。コメディだと思うとちょっと期待外れ、だけど、その苦味がいかにも映画らしく、楽しむこともできた作品です。
シンデレラストーリーと思って観ました
絵に描いたような幸せなどあるはずがない
24年のカンヌ国際映画祭パルムドール、25年米アカデミー賞で作品賞、監督賞など最多5部門を受賞したロマンチックコメディー。
監督はこれまでもマイノリティや移民、貧困層など社会の片隅で生きる人々を誠実に描いてきたショーン・ベイカー。
今作もロシア系移民のストリップダンサーの悲哀を描いている。
ストリップダンサーのアノーラ(マイキー・マディソン)は店に来ていたロシアの富豪の御曹司イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会い、故郷に帰るまでの7日間、1万5千ドルで彼女になる約束をする。
仲間を連れてラスベガスで豪遊するうちに、勢いで結婚することになる。
ここまでは「プリティ・ウーマン」よろしくのシンデレラストーリーなのだが、イヴァンは両親の財産で豪遊しているだけのとてつもないバカ息子でうまくいくはずがない。
そもそもイヴァンはロシアに帰りたくなく、結婚することでグリーンカードが欲しいだけなのだ。
結婚の噂を聞いて見張り役の司祭と手下のイゴール(ユーリー・ボリソフ)とガルニク(ヴァチェ・トヴマシアン)が2人がいる豪邸にやってくる。
映画としては中盤のここからのドタバタが見どころ。
なんとイヴァンはアノーラを置いて逃亡してしまう。
この後アノーラと3人の男たちとの30分近く続く壮絶な戦い(?)が圧巻。
アノーラが繰り出す下品な言葉や絶叫、殴る蹴るの大暴れはある意味痛快。なんとか落ち着かせて、ここからはアノーラと男3人のイヴァン探しの珍道中が始まる。
ストーリーはある意味よくある話で、伏線があるわけでもオチがあるわけでもなく単純。
この映画はストーリーを語りたいのではなくアノーラというロシア移民の強く、逞しく生きる姿を描く。だからタイトルはずばり「アノーラ」。
ただ、アノーラがなぜストリッパーとして働いているのか、家族のことなど彼女の置かれている背景はほとんど語られない。
自分では英語名のアニーと名乗り、ロシア語はわかるが喋らないことがポリシーというところにロシア移民の出自を嫌う何かがあったのだろう。
ロシアからイヴァンの両親が飛んできたあとの顛末はおおかたの予想通り。
全編通してアノーラの悲喜交交、今を逞しく生きる姿に引き込まれる。アノーラ役のマイキー・マディソンの全力の演技はアカデミー主演女優賞に値する。
降り頻る雪の中でのラストシーンは悲しくもあり温かい。
クラブのド派手なオープニングと対比する、車のアイドリング音とワイパーの音のみの静かなエンドロールは心に染み入る。
全460件中、141~160件目を表示
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