ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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虚無感キラキラ✨✨ハーモニー・コリンみたい
ショーン・ベイカー作品は、アメリカのキラキラした高揚感と底なしの虚無感のバランス描写が絶妙だと思う。
アニーとイヴァンが過ごした1週間は、資本主義ってサイコー!ハッピー!な躁状態。反面ふたりの内面はきっとサイコーじゃない。虚無感がひどいからドラッグやセックスで不安を掻き消している。
お金って、イヴァンみたいに持ちすぎても頭がおかしくなるし、アニーみたいに持たなすぎても選択肢が少なくなる。持ちすぎた人と持たない人で変になっているのが今のキラキラ&虚無国家アメリカ。
キラキラ&虚無国家アメリカにいると資本主義の魔法から目が醒めたくなくなって、お金、ドラッグ、アルコール、セックス、ジャンクフードなどに依存しないと生きられないのかもしれない。だから、お金を持ちすぎたイヴァンと持たないアニーは、資本家であれ労働者であれ、何かしらの依存症を抱えたアメリカ国民の象徴なのかもと思ってしまいました。
ラスト、魔法が切れたアニーはまた逞しくキラキラ&虚無国家アメリカで生きていけます。イゴールの様に分かってくれる人は少なからずいるのだから。
ショーン・ベイカーは、アメリカの荒廃を描いていたハーモニー・コリンの感性とすごく似ていますよね。そういえば、ふたりとも同世代だし同じ大学なのかあ。日本の次世代の映画監督にもふたりの様な感性の人が欲しいですね。
思ってた感じとちょっと違ったかも?
前から気になってはいたがアカデミー賞受賞したので見に行ってみた。
もともと姉と見に行くかーってなってたけど、1人で見に行って良かった。冒頭40分ぐらいはしょっちゅうエッチをしている描写が描かれていて驚いた。
この映画では終始、誰かがお互いを罵倒し合っており見ていて気持ちが悪かった。またボンボンのクソガキがマジでクソガキすぎて、イライラ。せっかく主人公と結婚したのに、1人でゲームをしたり、言動が幼稚だったり。アニーが可哀想。
まぁ「シンデレラストーリーではなく、現実」っていう売り文句やったから、マジでそのまんまっていう話でした。予告だけみてまぁまぁ面白そうだなぁってなってたけど、実際はそんなにって感じ。なんでこの作品がアカデミー作品賞を受賞したのかが分からぬ。勉強不足なので、この映画のスゴさわかった方は教えてください。主演女優の演技は良かったです。
幸せを求めるアノーラが痛快!
「アノーラ、いい名前だ」
▼感想
映画館で鑑賞!
アカデミー賞作品賞受賞ということで、せっかくなので映画館で観てきた!
序盤はアノーラとイヴァン達の調子の乗り具合がすごい。結婚後に強面の男達が家に集まってくると不穏な雰囲気に…。
「ああ、これからアノーラ達はこの人達に酷い目に合わされるのか…」と思いきや酷い目に合うのは強面の男達で笑ってしまった。
アノーラが思ってたよりタフで、見ていて痛快だった!そんなアノーラと男達との珍道中のドタバタ感も癖になった。男達も全員印象に残った。特に用心棒がピュアな性格をしていたのはギャップがあった。
刺激の強い序盤、中盤から一転して終盤は静かに幕を下ろした。なぜこの作品がアカデミー賞を受賞したのか?それは一回の鑑賞では分からなかったから、他の人のレビューも見てみようと思う!
▼お気に入りのシーン
アノーラがイヴァンの家で暴れるところ!高そうな家の物が壊れまくって絶句した笑。
最後のオチがオチない...
言ってしまえばセックスワーカーの女性が金持ちのボンボンの気まぐれを真に受けて本気になって捨てられる。ただそれだけの作品。
たしかに前半の部分の色彩とか、結婚直後の色使いとか印象的な部分はあるものの、ストーリー全体として見たときに特に何も起こらず終わってしまう。
アンチシンデレラはいいけど、にしても何かしらないと映画としてはやり切れない思いになった。
結構笑えた。。よ?ね?!
やっと観たよアノーラ。
ショーン・ベイカー作品なので一応は観るリストに入れてはいたが、フライヤーのビジュアルから想像していたのは、アメリカンドリーム的なお話しかと思っていたので、やや気が進まずにいて。。
未だノーアザーランドの余韻冷めやらぬ状態で、気持ちが追いつかなかった。
(ノーアザーランド、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞しましたね。
これを機に多くの方が目にしますように)
だけどみなさん高評価。
監督も先日来日しましたね♪
パルムドール、こないだのアカデミー賞も多数受賞でしたから、やっぱり行っとくかって事でレイトショー。
私がよく行く家から近くの劇場は、いわゆるシネコンなので、アカデミー賞とかあんまり関係ないのかな?
もうレイトショーのみの上映(°▽°)
(シャラメのディランも1日1回。
春休みになたよー通常通りワンオペ。
行けそうにない( ̄∇ ̄)
で、予想に反して結構笑っちゃったんですけど、だっ!大丈夫ですか?!
たまたまお隣さんが外国の方で、その方と笑いのツボが同じで安心したんですけど、だっ!大丈夫ですか?!
裸ん坊イヴァンのでんぐり返しや、強制終了となったあの時のイヴァンのパンツのシルエット、教会から抜け出すトロスや、彼との電話中からの、みんな勢揃いでアニー拘束の一連のシーンとかねw
屈強な男2人!
ロシア人の用心棒(ギャング)って怖そうだから、イゴール(ユーリー・ボリソワ)とガルニク(ヴァチェ・トヴマシアン)が到着し、イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)も逃げて行った後、トロス(カレン・カラグリアン)の命令でアニーちゃん(マイキー・マディソン)が酷い目に遭うんじゃないかと心配でしたが、逆にあんな事にw
アニーの名セリフからのパパんの爆笑には、こちらもつられ笑い。
2人でゲラゲラやっちゃったw
そんな気が合う私達だったが、でもよ??
私は今日開始30分前、ギリにチケット取ったわけ。
その時点での予約は後ろ側2席だけだったの。
ヨシヨシ♪余裕でいつもの真ん中列真ん中席取って、伸び伸び鑑賞!のはずが。。
入ってびっくりその外人さんが隣ら〜(°▽°)
やっぱり気ぃ合う〜٩( 'ω' )و
いや!!ちがうちがう!!!
何でわざわざ隣りを取るんーー!!
さすが自由の国の人。
わびさびとかナイ。
ワレが見たい席で見るんじゃい。
2リットルコーラ持参で着席してきた!
コラッ!
ソソソーっと2つ移動しましたm(__)m
で、なんだっけ?そうそうアノーラ。
アニーって呼べなのね、了解です!
とにかくね、アニーを演じたマイキーマディソンちゃんがキュートでしたね。
感情をむき出しにするシーンの台詞回しもお見事だったし、豪快な大立ち回り、暴れっぷりも本気!
そして、文字通り身体を張ったシーンは女のワタクシから見てもセクシーで綺麗で魅力的で惚れ惚れバディでした。
この役が、白人のブロンズの、ボン!キュッ!ボン!のグラマラスなアメリカンじゃなかったのも個人的に受け入れやすかったです。
いや、勿論素晴らしいプロポーションなんですけども、いやらしく生々しく見えなかったのも彼女だからだったと思います。
(エマちゃんもそうだけど、あまり肉々しくないのが見やすいわ)
時折りアニーがアジア人っぽく見えたりしました。
で、バカ息子!これぞバカ息子!のイヴァンを演じたマーク・エイデルシュテイン君。
もうバカ息子過ぎてそこだけに目が行きがちで、終始呆れちゃうんだけど、イヤイヤ演技力高い!!!
(個人的には超可愛かったわ〜)
ラリってる時、泥酔してる時の何ともいえない目の演技、表情仕草も巧かった。
ティーンネイジャーでもあるまいし、バカ騒ぎのパーティやホテルでもやりたい放題。
親の金使いまくる。
全くもう。。呆れるのも通り越した感情になったが、実際の(一部の)セレブジュニア達のリアルを見せられているようで、大きなため息が。。
マークお見事!
シラフでゲームに夢中な時の様子なんて、何を言っても聞いちゃいねー!
うちの子を見ているようだったw
まだまだ"ガキ"のイヴァンがアニーに夢中になっていくのもよくわかりましたね。
そして、アニーはイヴァンのお金目当て、イヴァンはアニーとのセックス三昧で、お互いオイシイ7日間を過ごすだけのはずが。。。
結婚しちゃったからさぁ大変!!!
デーデン!デーデン!デデン!!!
ロシアからやってくるぞ父ちゃん&鉄仮面母ちゃん!!!
前半の裸祭りから一転。
後半は厳しい現実が!
これがリアル?!?!
前半のドタバタ劇やセックスシーンに目が行きがちですが、そんな中でもしっかりとアノーラの人となり、気持ちの変化が描かれているのが素晴らしい。
そして、イヴァン家の側だったイゴールの、アニーに対する心境の変化もさりげなく見せてくるのがニクい演出。
所々でアニーに対して優しいセリフや行動をとっていましたね。
アニーにサイコパス呼ばわりされていて不憫でしたw
人種・職業差別、移民問題、貧富の差など、社会問題の闇に切り込みながらも、重くなり過ぎていないのは、アニーが自分の意見を誰にでもバンバン言い放っているから爽快で、階級差別に抗う姿が深刻になり過ぎていないからだと思った。
ベイカー監督は、いつも弱者やマイノリティの側にいる人々の人生を切り取って見せてくれるが、単に可哀想な人達という見せ方で終わらせず、美化もしないが見下したりもしない。
そちら側の人達にも優しく寄り添う。
本作も、セックスワーカーを生業として生きるアノーラを、生き生きと、魅力的に描いていた。
きっとどんな人達(職業)の事もリスペクトしている方なのだろうと感じた。
そして、そんな彼女らとは真逆の地位を手にしているロシアの大富豪一族。
お金も地位もある成功者なのだろう。
しかしあの人達は、人として大切なものを何一つ持っていなかったという皮肉。
そんな奴らにやっぱり負けてしまうアニーが可哀想だった。
プロポーズされた時、何度も何度も確認していたアニー。
幸せを掴みたかった。
今の生活から抜け出せるかもと僅かに夢見た希望もやっぱり砕け散ってしまった。
一生懸命に頑張っていたアニー。
悲しい経験にはなってしまったけど、イゴールがいてくれて良かった。
イゴールが人として普通で、側にいてくれて良かった。
イゴールまじいい奴!
さすがおばあちゃんっ子!
大人の余裕も感じたが、昨日で30歳か〜い!
かなり歳下だわ(°▽°)
最終的には、人として豊かなのはアニーの方であって、本当の幸せを掴むのはアニーの方だと信じたいし、そうである事を望む。
あの指輪も売っぱらっちゃいな!
幸せになって欲しい。
私はアニーを応援する。
外は雪が降っている。
車のワイパーの音だけが規則的に聞こえてくる。
そこからあの静かなエンドロールに続く渋さよ!
ここでいちいち野暮なセリフを言わせないのが良い映画!
観客は、これだけで、充分に、アニーとイゴールの気持ちに寄り添う事ができるのです。
余韻を残す素晴らしいエンディング。
すっごい好きなエンディング!!
この10分足らずのシーンだけで、観る価値がある作品でした。
アカデミー賞とは、、、
底の浅いドタバタ劇と安っぽいメッセージの組み合わせ
なににも似てない。もちろんプリティウーマンにも。
前半と後半とラストで3つの味がする
オンナを武器に生きる女の子の話
ラストのシーンがたまらなく胸が苦しくなった。
自分がこうすればきっとまたバカな男は全員欲に負けて「レイプ」してくるはず、、、を裏切られ。
心の底では気づいていたけど目を背けていたこと、自分を大切にしてあげられてなかったことを受容した瞬間だったのかな、と勝手に想像。
作中終始強がってかっこいいオンナを演じていたアノーラの涙にグッときました。イゴールと一緒に幸せになれよな。
序盤〜中盤までのシンデレラストーリー(笑)も、危うさしかないというか、死亡フラグが立ちまくってるというか。笑
ハラハラしてみてて楽しく、アニーとお目付役の男たちのやりとりも痛快。笑 普通に笑ってしまった。観ていて飽きが来ず、面白かった〜
セックスの描写が多すぎてぶったまげましたが、これもまたアメリカンということで、いい勉強になりました。笑
付き合いたてのカップルで観にきたら気まずそうno1
どう考えてもイゴール一択だと思いました
結局決め手は⋯⋯
愛するって難しいのね。
何を愛していたのかって話やね。
文字通りハダカで向き合うのはなかなか出来ないやね。
イゴールのように気持ちに真っ直ぐ向かえる人は羨ましいね。
楽しくて切なくて最後は心もカラダも『ぎゅ〜』ってさせられた作品です。
クソ息子
中盤はコメディなのか?
見てる最中と見終わった後の気持ちの落差ハンパない
R18指定だがそれほどイヤらしさは感じなかった
ショーン・ベイカーに間違いなし
2023年の外国映画ベストテン4位に置いた傑作「レッド・ロケット」に続くショーン・ベイカー監督作。
まずは㊗️パルムドール、そしてアカデミー賞5冠。何よりベイカー自身が4つのオスカーを手にしたのが嬉しかった。授賞式はチンチンになった。
ということで期待値MAXで臨んだアノーラ‼︎
これはニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアノーラ(通称アニー)の成長記。ロシア🇷🇺の大富豪の御曹司イヴァンとの結婚を機に自身の愚かさと本当に大切なものを知る。
序盤のアメリカンな風俗店Headquartersの雰囲気も可愛くてセクシーなアニーも大好物だった。この辺りをきっちり描くところがベイカーの真骨頂。アニーとイヴァンのセックスを含め安心して見ていられる。
アニーを演じたマイキー・マディソンが好きだった。メチャ美人でもゴージャスなボディでもないけど無敵だった。最高に輝いていた。ベイカーとの出会いが奇跡を生んだ。
自分的には終盤のイヴァンと母親がクソ過ぎて評点を下げることに。嫌いな人間が出てくるとストレスを感じる悪い癖が。
まあ素敵なラストにじんわり感動し溜飲を下げたのだけど。
思えば「レッド・ロケット」は登場人物すべてがチープでクズだったけど皆愛しくて仕方なかった。自分はそんな作品が好きなんだと思う。
何はともあれインディーズ映画よ永遠なれ。
世界中のセックスワーカーに幸あれ。
変幻自在のマイキー・マディソン
監督も主演も、たぶん初見。
プロットだけを見るといわゆるアンチシンデレラなのかな?アメリカの社会事情やマイノリティなどなどの話も記事を見るとあるようですが、一旦それはおいといて。
①スピード感のある放蕩息子のバカ騒ぎ→結婚
②突然、小劇場の舞台演劇みたいになる、両親の手先たちとの丁々発止
③ロードムービー「イヴァンを探して」
④ベガスから帰宅、ラストシーンへ
流れは大まかに四分割されており、おそらく明確に演出意図が組み変わっていて、見ていて飽きなかった。
アノーラを演じるマイキー・マディソン。艶かしくて飛び切りかわいい①、フ⚪︎ックフ⚪︎ックうるせぇ笑②、いい加減ウンザリしながらイヤイヤイヴァンを探す③、最後の最後に思いの丈をぶちまけて、放心状態になる④。
ラブロマンスからコメディ、ヒューマンドラマまでを演じ分け、各パートでは顔そのものも違って見える。まずは彼女のこの表情を楽しむだけでも、この映画は楽しい。
そして構造的に、②③のパートのアノーラは散々叫んで疲れ切っているはずなのに、何か重さを感じさせない。似たような話の映画でメチャメチャ重い空気になる女性役をよく見る印象ですが、この映画に関してはかけらもない。むしろ映画館では笑いが起きていたくらい。これが面白くて、斬新。さらに、最後の最後の1シーン、2時間ある映画のほんの2-3分程度のシーンで、それをさらに裏切って、短くまとまった「重さ」を表現するシーンも素晴らしいと思いました。
エンドロールもまたいいですよね。ワイパーの音だけが鳴り響いて、やがて無音。その辺の、真剣と滑稽のメリハリ感覚が優れた映画と感じましたし、そこに応えるマイキーがとてもいいと思いました。
どんなに深刻なテーマが内在していても、人生なんだか笑っちゃう時は笑っちゃうし、滑稽な時は滑稽。全般的にかっこよく描き過ぎてないところにとても好印象を抱きます。単純に見やすいですし、はっちゃけた映画なのにアカデミー取ってるのも納得。バリバリR18なので複数での鑑賞は注意ですが笑、一見の価値ありじゃないでしょうか。
令和Z世代によるプリティウーマン👩❤️👨
アカデミー賞で話題になってるし観に行こうよ〜って家族や初デートで観ると「姉さんそれは間違っているよ☝️🐟️」ってカツオになるので要注意作品です。アカデミー賞最優秀主演女優賞獲得しただけあって主演女優の体当たり演技を見せつけられました。でも最優秀作品賞がコレか〜!?ポスターにもなってる超幸せそうな2人から最後こうなったか〜こういう展開か〜って感じです。アノーラの相手役をロシア人の設定にしてるのって今の世界情勢に対する当てつけみたいなのがあるのかなって思ってしまいました。色々面白い映画だったので観て損はないです。そしてイゴールが超良い男で誰か私にイゴールを紹介してくれ!!あんな男を選ばないといけないね。最後の終わり方が本当切なかった。
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