ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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もっと静かに見せてもらえませんかね
信じた男に裏切られ、周囲の人間からも見下げられたアニー。
いいかげん諦めなよという周囲に対しそれでも私は「NO」と言い続ける。
テーマ的には大好物なのに、最初から最後まで全く楽しくなかった。
ここまでNot for meな作品は久しぶり。
とどのつまり、心に残るショットがない。それに尽きる。
なぜアニーがアノーラと呼ばれるのを嫌うのか。
理由はほんのり提示されるが、作品の大半を占めるガチャガチャした演出ばかりが悪目立ち、
彼女に心の裏側にまで気持ちが届かない。
叫び声ばかりが耳にこびりつき、疲れたとしか言えない。
マジでこれが作品賞?
ラストシーンのアノーラの行動は…
ラストシーンのアノーラの行動は、優しきイゴールに惹かれたのか、それとも異様な2日間を共にしてくれたことへの彼女なりの感謝だったのか、それとも彼をたぶらかしたかっただけなのか…。イゴールのキスを拒んだ彼女は我に返り、感情が溢れて泣き崩れる。
こんなエロく切ないシーンは見たことがない。
ストリップダンサーから富豪と結婚という夢を見、捨てられそうになってもがき続けた最後の瞬間、自分の失望を受け止めてアノーラは泣くのだ。それをただ受け止めるイゴール。
いいとこ持っていくイゴール。
カンヌ&アカデミーだけど、映画館ではパス。
タイトルホルダーだったにも関わらず、映画館で当時観る気が起きなかった。あらすじだけ読んでも、ある種の悲劇に向かって進むことがわかるだけに、結末が知れたような気がして意図的にパスした。
ほぼ案の定だったけど、ラストのアニーの涙が込み上げるシーンはこれまで観たことのない衝撃さをもって、ストレートで勝気に振る舞ってきたアニーの複雑な感情を表現。このシーンをして、それまでがあると掛け値なしで思えた。
前半の出会いから結婚までが正直長く、観ているこちらがグダッたけど、アルメニア人たちが動き出してから、ようやく話が動き出す。非マフィア的な彼らの設定が効果的で、これまでとテンポが変わり登場人物全員が被害者という共通点がいたく面白かった。
現実をみよう
身分違いの恋の話かなー?
現代の辛口シンデレラストーリー?ではないと思いました。
何故なら、アノーラは途中からイヴァンのことを愛してないと気付いたからです。
むしろ意地でも結婚して、世間で言う幸せを手に入れたかっただけのように見えました。
汚い言葉を連発し、虚勢を張っていたアノーラが、最後のシーンではからアニーに戻って泣いるところで、何故か一緒に泣けてきました。
よく頑張ったから、もう次いこう!と言ってあげたい。
アノーラでもアニーでもきっと受け入れてくれる、イゴールが一緒に幸せになれる人なのに。
イヴァンとの諸々の騒動は、イゴールと始まるこれからの日々の、プロローグだったんだと思いたいです。
良い余韻のR18+
Amazon Prime Videoの日本語吹替版を日本語字幕を付けて観ました。ロシア語で話す場面は〈かっこ〉有りで、英語は〈かっこ〉無しです。主役のマイキー・マディソン(吹替:瀧本美織)のキャラクターが魅力的で、その他のキャストとても良かったです。
前半は性描写多めのトキメキのシンデレラストーリーで、後半は(皆が同時に話して煩い)イライラするドタバタ劇(悲劇のような喜劇)なのですが、終わりがとっても良かったです。
大好きなショーン・ベイカー作品は、体調が良くて家族がいないとき(!...
受賞歴で期待が膨らみ過ぎる
感想メモ
ストリップクラブで働くアノーラ、客として来店したロシア人の御曹司イヴァンといい感じになり、契約彼女として1週間過ごした後、ラスベガスで勢いのまま結婚!
結婚した直後、広場?商店街?みたいなところではしゃいでいるシーンは凄くキラキラしていて好き
屋根に花火が映し出されている、偽物の花火が今後の2人を暗示していたようにも思う
そして始まる後半のストーリー
娼婦と結婚なんて認めない!という両親の部下が家に来て結婚を無効化させようとする、イヴァンはあえなく逃亡、アノーラは部下たちと共にイヴァンを探す旅に
あっさりと置いて行かれたアノーラが可哀想なのは勿論のこと、金持ちの家庭問題に振り回される部下たちも可哀想、車の中の4人は権力や金に振り回される人たちとして一種の諦観、虚しさを共有していたように思う
ラストシーン、結婚を無効にして自分の家に帰るアノーラをイゴールが送る
イゴールは権力に唾を吐くアノーラの事を尊敬しているように見える、また一連の騒動に巻き込まれた彼女に同情しているようにも見える
上司に内緒で結婚指輪をくすねてきてアノーラに渡すイゴール
アノーラは無償の優しさを知らない?信じていない?彼の行いに身体でお礼をしようとするが、イゴールのキスを振り払った時、彼女は自身に付き纏っていた買う買われるといった一種のヒエラルキーを脱し、真実の涙を流すのだった
アニーよりアノーラ
「シンデレラ・ストーリーって苦手だけど、この作品には、最後の最後までマイった!」
ショーン・ベイカー監督の作品は、だいたい観たけど、「スカーレット」と「アノーラ」は突出していると思った。(あっ!本物ベイカー・ファンの方、ごめんなさい!)
「アノーラ」に関しては、前半ファンタジー、後半リアルという展開が、すごくよかった!あの二人の演技力は相当なもんだよ。若手なのに、どうしてあんなにうまいんだろう、考えてみれば、相当難しい役だよね、監督の演出力かな?
一方は、エスコートサービスからのシンデレラと思ったら、次はそこから……?もう一方は、女の子受け絶大なハンサムな大金持ちの御曹司から、次は……?
同時期に某国のちょっとヒネった恋愛映画観たんだけど、お国柄というか、意気込みというか、プロジェクト自体の時間枠と予算枠というかーーーすべてが全然違っていたような気がした。「アノーラ」を前にすると、女の子も男の子も、ただの「笑顔」とただの「泣く」しかなかったような???
主人公役二人のリアリティ?感情表現の幅?なりきり具合?すべてが想像を超えていた。ヒロインのアカデミー賞は納得。男の子のほうは、オスカーもらえなかったけど、うまかった!
ダメ男役って、実は難しい気がするーーーおれ軽いアピールで、いかにもの演技になったり、逆に、渾身すぎるとか深刻過ぎるとかーーーけど、さり気に究極のバカ息子を演じきっていたような気がした。あの逃げ具合は最高だ!天性のものかもしれないけど、才能あるよね。
脇役も、いい味出していた。ロシア人・ロシア系のこと、ちょっと馬鹿にしている?という感じもあったけど、新鮮だった。
「アノーラ」、ストーリーはシンプルだけど、もう一回観たくなる傑作だよね!!!
⭐︎3.6 / 5.0
そんなにいいかなー
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