ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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喜怒哀楽ジェットコースター成人映画
脚本演出撮影演技、高い芸術性
そして娯楽性が両立した類まれな作品
昔の映画からたくさん研究し、学んで見事にアップデート!
50年代のクラシック白黒ドラマ劇作、70年代ニューシネマのロケーション夜間撮影、いいとこどり!
裸のままシーツにでんぐりがえりして入る!
この粋な表現たら!
ところどころに洗練されたものが光る
しかし、実際存在するワーカーさんを傷つけないため、
今村昌平みたいに、綿密なリサーチに基づき作られたらしくかなりの社会派作品です
フロリダプロジェクトもそうでした
背景地理場所で起きてもおかしくないこと、リアリティ
ですが、映画の面白さ、虚構性を忘れてはいません!
そして、田中登の㊙️色情めす市場の芹明香のような
ヒロインのまぶしいばかりの魅力!
映画は、強烈なアクトレスがひとりいれば
あとはどうにかなるものですが
対する男たちもなんのその
味わい深く、おかしく、かなしい、愉快な奴ら!
ワンダとダイヤと優しい奴ら、
カサヴェテスなどなどありますねー
滲むのは、おおらかな父性
母性だけでは、女がつらいよ、悲しすぎて
ショーンベイカー監督は、女囚さそりだけでなく
日活ロマンポルノ、結構観てそうな感じがします
”ファニーな3人組”
2024年制作(アメリカ) 監督:ショーン・ベイカー 点数:4.0
< あらすじ >
ストリップダンサーとして働いているアノーラ(愛称:アニー)は御曹司イヴァンと出会う。アニーはイヴァンと店外でも会うようになり、1週間の彼女になることを契約、ラスベガスでの旅行を経て結婚するに至る。
しかし、イヴァンの両親にそのことが知れ、結婚をなかったことにするために男たちが送り込まれる。両親もアメリカから来ることになり、両親から逃げるイヴァンと彼のために振り回されるアニーと男たち。結果、2人の結婚はなかったことになり、アニーは短い夢に涙する。
< 感想 >
鑑後感はスッキリとしたもので、面白かったと思える作品だった。
特にトロス、ガルニク、イゴールの3人組が振り回される様がファニーで最高だった。
過剰すぎるくらいに間抜けで強引ではあったけれども。
ただ、アニーがイヴァンと結婚するのを決めるシーンにはあまり納得がいかなかった。
イヴァンを金づるとしてしか見ていないと思っていたのに、アニーにとって、彼女契約を結んだ1週間は結婚してもいいと思うほど幸せだったのか。
最後のシーン、イゴールに体を預けるアニーの心情は正直あまりピンとこなかった。
終盤での悪態をつきあいつつも仲よさげな2人の関係性は良かったが、ラストシーンにモヤモヤが残る部分があった。
うーん🤔
ラスベガスもロケ地に出てくるから、けっこうハイテンションで激しい話し?とは思っていたけど、たしかにハイテンション、あり得ないような豪邸に暮らす彼氏。典型的なお金持ちのボンボン息子ではあった(笑)お金持ちゆえに、ほんとに女性に惚れるとかはなさそうだし、寂しいからゲーム?実際ゲーマーだし、それで契約結婚した感がした。たしかにお金は大事よ。けど彼女置いて逃げ出した時点で弱いでしょ。
あっさり捨てんのね。そして最後に車の中で泣く、あたし何やってんだろ?悲しくはなるよね。送ってくれたこの人とは⋯親しくなることもないか⋯
この映画にコメディは必要なかったのでは?
三谷幸喜?
アカデミー賞作品賞が気になる人におすすめ
私には理解できない作品だった。
アカデミー受賞作品なので期待して観たが、どこが受賞するに値する映画なのか、最後まで分からなかった。
要するにロシアの新興財閥(おそらく)の親に甘やかされて育ったぼんぼん馬鹿息子に、ストリッパーを含め周囲の人間が振り回されるだけの物語ではないか。どこが評価されたのだろう。私には理解できない映画だ。主演女優の熱演はわかりますが。
まぁ、アメリカのストリップバーの実情が知ることができて、その部分だけ0,5加点した。
アカデミー賞にはついていけなくなった。
アニー(マイキー・マディソン)は、キュートだったし、体当たりの演技でした。自分の幸せを掴もうと努力する?姿は、ある意味素晴らしことだと思いました。ただ内容的にはどうかしら?という感じです。前半はエッチシーンもそこそこあるし、 後半はドタバタ劇みたいで、私には響きませんでした。最近のアカデミー作品賞ノミネートは「哀れなるものたち」とか「エブエブ」など、私にとっては「これがノミネート?」という作品が多くなってしまいました。昔みたいに「炎のランナー」とか「ガンジー」のような作品は、最優秀賞を取れなくなってしまったのでしょうか?時代についていけないシニアの私を自覚しました😭
手下①ヒゲ
平日にいつもの映画館で
いつの間にか最終日になってしまい
仕事を3時間早退して滑り込み
日曜日にエミリアを観たばかりだったので
リピーター割引で料金は1,100円ナリ ありがとうございます
ざっとあらすじを読んだだけであまり予備知識なし
18禁…序盤から数多く繰り出される描写にあぁなるほど
これくらい振り切らないと乱痴気ぶりは伝わらないのかも
21世紀のシンデレラ
基本ずっと笑いっぱなしで楽しい120分超
登場人物が同時にガチャガチャしゃべりまくる
ヒロインが酷い目に遭わされるのが常道だと思うが終始強気
一方の手下①ヒゲ…
相手役のバカ息子っぷりが最高
親からもバカ息子って言われる
なかなか演じられないだろこれ 助演男優賞だ
ラストはプラトニックにさわやかに…
ほうなるほど…いいなぁ
エンド画面に切り替わる瞬間が素敵だった
駆込み鑑賞は成功だった
良い映画
これが??
夢と現実の乖離、そして融合。
傑作
アカデミー賞受賞作とは信じ難いほど小さなスクリーンで鑑賞。いつものショーン・ベイカー節が全開で、これがアカデミー賞獲ったのかと思うと痛快としか言いようがない。
いつもとちょっと違うのは、映画のタイトル。1人の人間の名前をそのままタイトルにしたのは今回が初めてでは?そのタイトル通り、今作はアノーラという架空の1人の女性を描くことに徹している。世界の片隅に生きる何処にでもいそうな1人の女性の、刹那的で思慮のかけらもない行動の数々。でもそれは当人にとってはおそらく真剣に選択した結果であり、それが最終的にもたらす破滅のやるせなさを、丸ごと受け止め包み込むラストのあまりのリアルさに言葉を失う。
そして今作でも圧巻の美しい映像の数々は、この世界が本質的に可笑しく、哀しく、そして美しさに満ちていることを伝えてくれる。これほど映画の醍醐味を味わえる作品が他にどれだけあるだろう?
ベイカーの他の作品同様、登場人物の背景はほとんど説明がない。アノーラが何者で、何を考えていたのか、全ては映像の中にある。それを感じる意思のない観客にとっては、この作品はおそらく何も刺さらない、退屈で騒々しいだけの雑多な場面の寄せ集めでしかない。
どうか多くの人に、この映画が作る美しい時間を体験して欲しい。
アカデミー賞に誘われて観ました
映画の説明や「あらすじ」と大きく相違した印象です。
ストリッパーしてる芯の強い性格の良い女性と勝手に思い込んでいたので(自分が悪いです、はい。)、冒頭部分のルームメイトとの会話(買い物の確認への返事)にまずびっくり。
「奮闘」は「暴れる」や「悪態をつく」や「邪険にする」ことではないので、どこでどう奮闘するのかなと思ったまま終了。
「人間讃歌」、誰の人生が肯定されているのかもわからずでした。あえて言うならイゴールや普通に働いてるイヴァンの友人達でしょうか。
大金持ちの手下の聖職者と弟とは思えず、やりたいことを押し通す大金持ち家族を肯定する映画だったのか。
映画は自分で観ないとわからないものだと、そんな当たり前のこと改めて思いました。
ただ中盤の探索場面は興味深く最後まで見終えることができました。
大人の映画
この映画のどこが良いのか、中盤ぐらいまでよくわからないままみていた。ただのランチキパーティ好きのバカ息子とストリッパーのラブストーリーくらいのつもりでずっと続いていたので、どこかに捻りがあるのだろうとは思っていたが、最後にそれがあるとは。乾いて狂った世界にも、救いがあることを暗示させる最後。このひねりのために、延々とsex描写がある。とても良い映画だが、さすが18禁だ。普通のロードショー館で、大ヒットとはいかない映画だが、これを選ぶとはさすがのアカデミー会員達だと思う。相手がロシアの大富豪という舞台設定にも皮肉が効いていて、救いもロシア男というところも、何かを暗示しているのか。
あのな、アレな、あの、アノーラ
アノーラという人のことがよく伝わってきて良かった。セックスワーカーが圧倒的に弱い立場であることに関心を集めるのに成功してる映画だと思う。脚本監督が女性じゃないのが惜しい。作品は作品だから別にいいけど、どうしてこういう映画を作るのが男なのか。
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