「全てはオ・カ・ネ!!?」ANORA アノーラ SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
全てはオ・カ・ネ!!?
親の金、資産を利用し飲み遊ぶクズ御曹司イヴァンとニューヨークのクラブで働くストリッパー源氏名アニーことアノーラの話。
アニーの働くクラブ、ロシア語絡みで出会い出張を頼まれイヴァン宅まで、あまりの豪邸にお金の匂いを察し徐々にイヴァンへ詰めるアニー、1週間1万5千ドルで契約彼女となり後に結婚となるが…。
毎日飲んだくれてセックスして仲間達と毎晩のようにパーティー、親の力で顔が利くラスベガスのホテルと…、いい男を捕まえ、申し分のない生活を手に入れたと思ってるアニーの心情の序盤。
ストーリーは進み一枚の写真が出回り一緒にいるのは娼婦と噂?…からのイヴァンの両親に支える手下が現れ序盤の雰囲気から一変、一族というかヤバイ組織?とずっと匂わせ、アニーとイヴァンの結婚は不釣合と手下のイゴール、ガルニクとのバトルになるけど暴れる彼女に爆笑。
生活を守りたいで戦ってたアニーも母とのバトル、親の前では何も言えないイヴァンに呆れ疲れ…、情?!違った感情で少し遠目から見てアニーの気持ちを察したイゴール、彼がアニーへ渡す機内での一杯には涙。
全て解決し4カラットの指輪、“おばあちゃんの車”と話す車内、何か心が揺れ動きの行為展開には仕事が染み付いてるのね!と、一瞬ガッカリしたもののイゴールの真剣な眼差し、ハグでアノーラの心が金ではなく、心で動き素になり泣き悔しがる彼女の姿に涙。
どんな職業でも働く人、利用する人と成立してる訳だから、イヴァン両親の様な見方には違和感とあまり好きではない。個人的には合間合間に入るアニーの素の表情、金の為にオマエといるんだよ!という表情、一瞬出る冷めた目、野心の心情部分が面白かった。
今日のショーン・ベイカーの舞台挨拶にサプライズで梶芽衣子が来たそうです。
「アノーラ」は「女囚さそり」にインスピレーションを受けていて、主演のマイキーにイメージ作りに「女囚さそり」を見せたとの事。
オスカーを手に登場し「外で拾って来た」とジョークを飛ばしたらしいですよ。
コメントありがとうございます。
キラキラ輝いている時と冷めた眼差しを投げかける時のアニーの変わり方が見事でしたね。
お金が絡むと目をつぶり、お金が絡まなければ真実が見えてくるみたいなことかもしれません。
なるほど、じゃ、打算的なアノーラも悪いですね。「そこに愛はあるのかい?」と聞きたくなりましたwww そう考えると、マイキーはかなり等身大のリアルな風俗嬢を演じてました。