「幸せとは」エミリア・ペレス Erinaさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せとは
ゾーイサルダナとセレーナゴメス出演ということで気になってた作品。
まさかのミュージカル映画だった。
そして英語かと思ってたら、スペイン語だったし、フランス映画なんかい😂
ほぼ歌なのかセリフなのか。セリフちっくな歌は新鮮だった。
感情を表出した歌やダンスに圧巻された。
そして流石歌姫セレーナ。エンドロールで流れる彼女の曲は昔のSelena Gomez & the Sceneの楽曲に似てて懐かしさを覚えた。
彼女自身、父親がメキシコ人ということでスペイン語が話せるし、スペイン語の楽曲も出している。
音響も前半は薄く感じたが、中盤から後半にかけて響くような音響だし、スクリーンと音が一致していたのも良かった。(右から聞こえる、左から聞こえると言いたい)
カメラワークも一緒に思いを表出するようなアクセントやこれから起こる注目して欲しいところにピントを当てたりと観客にとって観やすい状態を作り出してて、観てて面白かった。
ストーリーはまさかのトランスジェンダーのお話。主演女優のカーラ・ソフィア・ガスコン自身もトランスジェンダー女優だそう。
多様性の文化と言われている今の時代に観て欲しい作品ではあった。
私は正直多様性文化に興味がなく推しているわけでも批判しているわけでもない。
当事者自身が他人に迷惑をかけないのであれば好きなようにすればいいんじゃないと思っていて、
まさにこの作品はそれを訴えているように感じた。
自分は実はこうでしたと後出しほど酷なことはない。男性としての役割を果たしておいて、でも女性になりたいというのは正直無責任だと思う。それなら納得するまで話し合いをするべきだと思った。
今海外でも同性同士で結婚して子供が欲しいから養子や代理母をとるということをよく耳にするけど、これは誰にとって幸せで誰にとって不幸なのか先のことを考えて行動しているのかと当事者たちに聞きたくなる。そう言ったことを話を変えて訴えているように感じた。だからこそこの結末はとても良かったと思う。