「女性の一生」エミリア・ペレス Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)
女性の一生
悪事による大金を稼いだ人間が、
本当の自分を求めて肉体改造して新たな人生をはじめ、
それでも家族との生活も求めたり、
以前の悪事を悔い人のために活動したりしながら、
惹かれる存在に出会ったり家族のなかにジレンマが生じ、
「私が感じるものが私」なんて気付きながらも、
譲れない想いに抗ったために、
「偶然」とは言えない人生の終焉を迎える、
そんな一生を軽快に、ドラマチックにみせられました。
・マニタスが手術を終えたとき
・リタが一旦依頼をやり遂げたとき
・エピファニアが夫の死を知らされたとき
・リタが最後にエミリアの子を抱きしめたとき
それぞれで女性たちがみせた泣き笑いが印象的でした。
また、見た目は変えられても匂いは変えられない、その匂いにジェシーが気付けていたら、なんてことに考えさせられました。
同じく、女性の自分探しを描いた「アノーラ」とも重なりましたが、ストーリーとしては本作の方が上だったかなーと評価しました。
作中の歌唱、音楽も良い雰囲気をつくってくれていました。
コメントする