「新しいジャンル映画!」エミリア・ペレス talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
新しいジャンル映画!
風のように駆け抜けたエミリアに併走した三人の女性、リタとジェシーとエピファニア。苦しみと辛さから自分と女達を解放したリタとエミリア。共感と愛を惜しみなく与えあったエミリアとエピファニア。ジェシーの愛、ジェシーへの愛に嘘はなかった。
こういうタイプのミュージカルが可能なんだ!と驚愕した。良くも悪くも自分が持っていたミュージカル=固定観念が気持ちよく壊れた。普通のミュージカルだと、待ってました!的な歌があってそれが終わると舞台であれば客は拍手する。でもこの映画には「待ってました」感がない。登場人物の思考と感情が歌になっただけで、観客が感じ思うことと同じ地平に置かれている。だから不自然さを感じなかった。スピード感ある進行で、歌詞は強烈に批判的で内省的。リタ演じるゾーイ・サルダナはクールで適役。
一人一人の絶望と再出発と希望の話で家族の話。社会上層の腐敗と貧困層。暴力を受け続ける女性。教育を受けられない人々。イスラエル=戦争批判。強弱つけて抑えの効いた脚本だったので、ごった煮感はなかった。初めて体験したタイプの映画。
おまけ
1)監督&脚本のジャック・オーディアールはジャン=ポール・ベルモンド主演の映画「プロフェッショナル」(1981)の脚本を父ミシェル・オーディアールと共同で執筆している。「プロフェッショナル」はベルモンドの映画の中でもとりわけ好きなので嬉しい。
2)何度も見たくなる映画で再度鑑賞。想像力をかき立ててくれる(2025.3.31.)。また見た。歌詞がいい(2025.4.3.)。
talismanさんでも知らないことあるんですねw。マリア・モンテッソーリのレビューでご友人の方がモンテッソーリ教育の学校の校長をなされてるなんて驚きです。すごい人脈をお持ちですね。
コメントありがとうございます。talismanさんのレビュー、本作のミュージカルに関する解説を私がうまく言語化できなかったことを見事になさっていてさすがだと思いました。ありがとうございました。
ほんと歌詞が素晴らしいですよね。ミュージカル映画は苦手な方で本作もミュージカルと知らずに鑑賞しましたが、冒頭の曲から心をわしづかみされました。こんなミュージカル映画なら大歓迎。私もリピートしたいと思ってます。
コメントありがとうございます
出演者の不祥事でお蔵入りみたいなことが結構あって、過剰反応だと思います。一方監督の不祥事は作品は監督そのものなので仕方ないのかなとか思ったりもしますが、どうなんでしょうかね。
コメントと共感ありがとうございました。
パパの匂いのシーンは切なかったですね。
talismanさんの「こういうタイプのミュージカルが可能なんだ!」に共感しまくりです!
確かに、これは新しいタイプのミュージカル映画かもしれません。
愛と友情と悲劇、コミカル風味のミュージカル。
演出が抑制的で、ミュージカルミュージカルしていないのが私的には◎でした。












