「お金では買えないものがある」エミリア・ペレス りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
お金では買えないものがある
メキシコの弁護士リタは、麻薬カルテルのボス・マニタスから、女性としての人生を用意してほしい、と依頼を受けた。リタは世界中を調査のため訪れ、完璧な計画を立て、性転換手術による問題を全てクリアし、マニタスは過去を捨て姿を消すことに成功した。4年後、イギリスで新たな人生を歩んでいたリタの前に、エミリア・ペレスという女性となったマニタスが現れ、リタに新たな依頼をしてきた。それは、残した子供と一緒に暮らす事だった。マニタスのいとこ、という設定で、元嫁と子供との同居が始まったが、元嫁が再婚すると言い出し、子供を連れて家を出て行った。さてどなるという話。
マニタス改めエミリアが女として生きる事を選び、それを完璧にフォローしたリタなのに、また難題を依頼され大変だなぁ、と思いながら観てた。そして、エミリアも自分が新たな恋をしたように、わかっちゃいただろうに元嫁の再婚、子供との別れを切り出され、なんとか阻止しようとしたが・・・お金では買えない物があるという事なんだろう。悲しい結末だった。
メキシコはほんとに誘拐事件が多く、何度も出張で行ってるけど、住んでた場所は高い塀で囲まれてて、そのエリアから出てはいけないと言われてたし、あの状況すごく実感があった。
エミリア役のカルラ・ソフィア・ガスコンが実際に性転換を行った俳優らしく、なるほどというキャスティングだった。
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