傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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奈緒さん最高、藤ヶ谷太輔も
備前焼の映画「ハルカの陶」で奈緒に魅入った。そしてこの映画を観たけど奈緒さんの魅力が満載。
映画を観ながら、早く再会してほしい。出会ってほしいとお願いしながら見てしまいました。
奈緒さんを見始めたのは最近。名前は前から知っていたし感じがいい女優さんだとは思っていたけど。
こんな明るく素直な、この人ならではの個性があるなんて思わなかった。
ファンになりました。
「ハルカの陶」もwowowで観たけど、いいなあと思いました。
藤ヶ谷太輔もいいなあ。
カッコいいけどキレッキレ過ぎないしなんかふつうで感じがいい。
奈緒さんと合ってるなあと、そう思いました。
原作と違いすぎて、、、
奈緒が演じて原作を超えた
自分の評価額
「ピンとくるは、相手の鏡で見る自分の評価額」
この劇中の言葉がいやけにこびりつく。
我々の時代は、男30、女25という世間が決めた結婚適齢期があった。この時期に差し掛かると、ただ勢いだけで、わりと先々を考えないで、自分も周囲も結婚していった。当時は見合い結婚が完全に衰退し、恋愛結婚があたりまえ。それも後先考えない勢いが大切。勢いがないと婚期を逸した時代。
それからすると、マッチングアプリって何だろう。お互いに評価額があって、なるべく100点に近づける。完璧なタイプ探しのシステム。マッチングアプリの婚活が、「傲慢」で、親が決めたお見合いのルールが「善良」という考え方もクエスチョン。
でも、アナログで感情的な私には、新鮮で斬新に聞こえる。
「かっこわるくなっちゃうのは、それだけ好きってことでしょ」
主人公の女性のボランティア先の中年女性が言った言葉が、心に刺さる。
そう、お互い好きになることはシステマチックにはいかない。
それこそ、評価額の目減りに耐え、減点から加点へ頭を切り替えることが先決。
「鈍感で世間知らずなところが、架くんの優しさなんだよね」
主人公の女性の言葉が、幸せへの近道であることは間違いない。
原作のミステリー要素は…?
傷があるみかんは甘くなる
27歳
女性なら言わずもがな、この年齢が直面している悩みを想像できるのではないでしょうか。
途中まで原作を読みました。グッサリと刺さる言葉と、何度読み返しても理解し難い言葉とが混ざり合い、つい目を背けてしまいました。最後まで読み切れずに、でもやっぱり気になって、そんな時に映画化が決まりました。なのに自分のうっかりにより映画館で観そびれ…(笑)、なんやかんやで視聴が今になりました。
私は今、仕事にやりがいをもち、自由に自分が好きなように暮らす幸せを感じている一方で、周りがどんどん結婚していき、いわゆる分かりやすい「幸せ」の形である結婚を夢見る自分もいて、周りと比べては勝手に肩身が狭くなり、自分自身を責め、未来に不安を抱き、時々生きている意味さえ分からなくなることがあります。洋服や車のような持ち物は人と違うもの、できるだけ人と被らないようなものを欲しがるのに、恋愛・結婚となると世間一般のようにできない、普通じゃない自分が嫌になります。自分に自信をもてることがあって、自分は人より優れていると思う部分もあって、何でこんな人に彼氏ができてこんな人が結婚できて、私にはできないのか、と心の中でいつも思ってしまいます。そんな自分が心底嫌いです。まさに傲慢です。今の私は婚活に奮闘していた時の真実と同じです。
映画のレビューでは無くなってしまいそうですので、自分のことはここまでに。
リアルな現代の恋愛・結婚観、人間の生々しさが苦しくなる程描かれている作品です。原作の方が言葉が強調されて胸に響いてきます。この物語の良さをより感じるなら当然原作ですね。やはり本なので。言葉がしっかりと入って来ます。映画は映像でリアルに胸に届きます。原作を読んでからみるのがおすすめです。どちらも良いです。奈緒さん演じる真実、原作を読んで想像したそのまんまの真実でした。
婚活ってなんなんだろう
原作小説は未読で鑑賞。
ハイスペック男子が婚活をして、ある女性とお付き合いをし、結婚目前までせまるが、突如としてその女性が姿を消してしまう。そこから、本当の彼女の感情と自分に向き合っていくストーリー。
個人的には私自身も婚活サイトやマッチングアプリを利用したことがあり、リアリティがあるなと感心してしまった。
特に、「婚活は就活に似ている」という言葉。お互いが雇用者かつ就活生の目線で相手を見定める。このひとは本当に信頼できる人なのか、欠陥がないかを探している。相手を品定めするような傲慢さを持ちながら、表面上は善良な人物を繕う。まさにタイトルどおりのことが起こっているのが今の婚活市場であると本作は言っている。
ネットを通じて不特定多数の人と交流ができるようになった今、結婚という人生の一大イベントにおいて、多数の人の中から自分に合う人を探し出すのに労力を使うことは自然で、広く浅く知り合うためには善良を演じなければいけないし、相手が自分の理想に反した場合はすぐに切り捨てていく傲慢さも必要になってしまう。
作品中では、彼女が突如として家出してしまうところから、ストーリーが動いていく。
高スペックがゆえに、女友達も多く、彼女たちはよからぬ嫉妬や噂話を広めてしまう。それを心配する彼女と主人公自身も引く手あまたがゆえに、この彼女と結婚してしまって本当に良いのだろうかと揺れ動く。
色々あって、最終的にはお互いが思っている「こういう自分でありたい」と相手が「好いてくれる自分」にはギャップがありましたという結末。
婚活を通じて相手の本心にせまる純愛ストーリーだった。
子育て中に出会えて良かったと思う映画!今の子供達は今後もっと婚活に苦労する。
原作はあえて読まずに、観に行きました。回を重ねる後に、そして副音声も聞くと、さらに新しい気づきと学びがあった。
自分と夫の結婚について、どれだけ傲慢だったか、、だから今夫婦関係で悩みにぶち当たっているんだと気づきた。でも傲慢な結婚の中でも、善良さも確かにあって、それこそ、私が今後の人生で大事にしていくべきもの。自分の軸や、夫の良さに気づけたから、これから夫婦関係に悩んでも、軸に戻ってこれると、夫婦関係の悩みの解決策を映画を通して、気づかせてもらえた。
また、今、小学生達の子育て中だけども、今は小学生達も、ゲームやYouTubeがほとんどの子達の日常になり、公園に行く子の方が少ない。高校生達は友達になりたかったら、対面ではなくインスタのメッセージから。。非対人コミュニケーションが多い日常を過ごす子達は、今後はさらに、面と向かって相手と向き合うことに恐れ、親から傷つかないように守ってもらってばかりで傷つくことへの耐性がない子供達は、恋愛へのトライにも臆病になるのは必至だろう。
しかし、親の関心ごとは、もっぱら、「我が子がどんな仕事に就けるのか」。そのための支援に、親は凄まじい労力を費やし、そのために母親はいるのかと思うほどだ。教育熱が高い地域に住んでいるけれど、習い事の話題ばかりで、子供が誰かと結婚したがった場合、我が子はできるか?という話は聞いたことがない。。
結婚は親は介入できる問題ではない、と思っていたが、子供時代に、色んなことを親に決められ、それに従順に過ごしてきた子供達は、恋愛したくなったとき、自分はどんな人生をあるみたいか、どんな人が好きか?という事にも気づけなくなるのは、当然だなと思った。
現代の少子化の原因は、不景気や結婚観の多様性だけでなく、子育てをする私たち親の関わりも十分にあるんだと私は感じた。
婚活中の方だけでなく、子育て中のママ達にも、おすすめしたい映画です!
藤ヶ谷くんと奈緒さん、皆さんの演技はとても自然体だけど、計算され尽くしたもので、さすがだなと感じました。ラストの2人の表情、お二人の人柄が滲み出ていた。
普通のラブストーリー
最後まで気持ちがついていかず…
面白かった
何度共感したか分からない言葉や感情たちが溢れてきます
原作を読んで映画を観ました。
もちろん原作の全てが入っている、という訳ではありませんが辻村先生が仰っていた通り、伝えたいことは全部詰まってると感じました。
映画だと真実や架はこんな表情をしていたんだなあと言葉を含めグッとくるものがありました。
また、原作でもグサグサと刺してきた人間の弱い部分や醜い部分が描かれていて、主人公たちに心打たれたりちょっと苦手になったり感情移入沢山してしまいました。
後半は映画オリジナルで、場所も違いますし所々フィナーレまでの動き方も違う部分もありましたが、自然に繋がってましたし、私はとても好きな流れでした。2人が感情を露わにしてるところには心打たれるものがありました。もう一度見たいと思える映画です。
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