傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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高卒にはタイトルが読めん!
何だ、この漢字?初めて見る漢字だぞ?ぜ...、ぜんまん?さ...、さくまん?まぁ、いいや。
父親から引き継いだ地ビール会社の社長のイケメンが、婚活中に、これ見よがしに腕にはめているロレックスを見せびらかすシーンがあって、
あまりにもあからさまなので映画のスポンサーだったのかと思いエンドロールを見たらロレックスは協賛していなかった。
男がつけている腕時計に目をつける女って存在するか?男だったら
「ロレックスのペプシかぁ?大学生でもつけてるくらい、ありきたりだから、グリーンサブか、バットマンにすればいいのに?」
と男なら思うが、喧嘩になるからあえて言わないのが男という生き物の優しいところ。
男が目の前にいる女が持っているブランドバッグのブランドをいちいち気にしないのと同じ事で、このシーンだけで底の浅い見栄っ張りの成金という事は分かったけどね。
何人かの女性と面談して、うまく理想の彼女を見つけてからデートしたりメシ食ったり、キャッキャウフフするのが映画開始から、約30分。
ミステリー映画という触れ込みだったが、何で普通に幸せなカップルのイチャコラを見なければいけないのか?ねぇ、ねぇ、ミステリーまぁだぁー?
一年くらい普通に付き合っていたのだろうか。それほど、高級そうには見えないレストラン( やっかみが混じっております)で、
初めての、誕生日プレゼントを渡すのだが、包装も容器じゃなく、ジュエリーボックス...、正しい名称は分からないけど、ほら、あれあれ指輪が入っているケースだYO!
指輪を入れるケースを開けると...、指輪でなくダサくて、微妙なデザインwのネックレスが中に入っていたのだ!
おいおい、婚活サイトで知り合った30代女と長く付き合っていて、それは酷い仕打ちだろ?
この仕打ちがショックで、この30代女はテレフォン人生相談に電話しちゃうぞ?
毒舌相談員、三石由起子先生ですら、30代女に対して
「あなたは全然悪くない!」
って言うぞ?マドモアゼル愛先生が脇にいたら、ユニゾンで、
「あなたは悪くない!」
って、連呼するぞ?
はい!ここで、しくじり失点1!
普通にありえないんだけど、付き合っている彼女の事を彼女と自分の共通した女友達に、
「 今、付き合っている彼女は点数にしたら70点だな?」
と、言ってしまうのだ...。
普通の神経を持っているならば、付き合っている彼女は100点満点だと言わないか?
「 点数が70点と言った」
と、いう事を成金男の女友達が今カノに言いつけるんですよ?奥さん?酷いじゃありませんか?
はい!これでしくじり2点!もう1点でゲームセットだ!
そんな事をわざわざ今カノに言う女友達の人格って、どうよ?付き合いやめろよ?と、思ったが、これ以降、女友達は出てこないので忘れましょう、ずっと、心にしまいましょう。
順番は前後しているかもしれないけど、もういいや。
貴女は70点の女だと、ご丁寧に伝えた女友達( だったか?) と飲んでいると、
「 わたし、ストーカーに追われているかも?家に入るの怖い!」
と、着信アリ。
おや、おや、おや?この味は嘘をついている味だぜ?
見た事がないストーカーから彼女を守る為に、なし崩し的に同棲する二人だが、突然彼女は失踪して行方不明になる。
でも、ご丁寧にインスタグラムは更新している。まるで、成金男に、
「宮崎まで迎えに来て?」
と、言わんばかりに...。
ここで、宮崎の居酒屋で失踪女が、宮崎の農家の人達に囲まれて酒を飲んでいる。農家の人達は九州弁を話すが、
「 方言指導がいなかった現場でその場しのぎの九州弁、俺でなきゃ見逃しちゃうね」
九州人が聞くと明らか変な九州弁で、EDロールをみると方言指導はいなかった。方言指導がいないとこんなに悲惨になるとは思わなかった。
分からない人に例えると、アニメのトランペジアムに登場する棒読みのお爺さん三人と例えると分かりやすかとです。
この失踪女の根性が悪くて、失踪先で転がりこんだみかん農家から弾かれた傷物みかんを再利用する為に、みかんでビールを作る事を提案して、そのビールを作る業者を元彼の会社に依頼して彼氏を宮崎まで呼び出す...という、まぁ、何だ。
原作はこんなんじゃないよね?
あの、文句のつけようがない大傑作「 ハケンアニメ」を書いた人が、こんな話しを書くわけがない!戦犯は脚本家でしょうか?
前科を調べてみたら、実写版、最終兵器彼女...、まぁ、あれは主役の窪塚俊介の手の施しようがない大根演技と、先輩役の渋川清彦の棒演技のせいでもあるけど、うーん。
相変わらず、長くてごめんなさいだけど最後に
ポスターに書いてあった、「 感動の恋愛ミステリー」 だぁ?
いいかい?これはミステリーじゃなくてただの、
ち、わ、げ、ん、か、痴話喧嘩だぁーーー!?
ラスト気になります?
えーとねぇー、一言で説明すると、
破れ鍋に綴じ蓋、蓼食う虫も好き好き
とだけ、言っておきます。
この映画って、原作者から太鼓判を貰っているんだけどさ?ぶっちゃけ金でしょ?
いつか、あいつの足元にビックマネー叩きつけてやろうぜ?!
マネー!マネー!マネー!
小説の方が
小説で読むべき作品かな、というのが印象です。
「傲慢と善良」という言葉自体がそもそも抽象的なタイトルであり、そのタイトルに迫るにはそれ相応の描写が必要で、とても2時間の映像作品に込めるのはなかなか難度が高いという印象でした。
加えて、恋愛映画にはなっていましたが、ミステリーとしての要素は非常に薄くなってしまっており、映像は綺麗なのですが、お話に引き込まれないという印象です。
そもそも原作は真実の失踪から始まるため、「何が起きた?」という引き込まれ方をしますが、映画は架の婚活から入るので、いきなりの没入感が薄いのです。加えて、藤ヶ谷氏の「焦り」「動揺」がずっとあまり見えてこないので、とてもわかりづらく、ハマれない印象でした。
藤ヶ谷氏の演技を見る機会は(個人的に)最近そんなに多くなかったので新鮮でした。が、シュッとしたエリート感はよく出ていますし、それなりにまとまりのいい演技をするのですが、逆に個性を感じないというか、味がない感じで物足りなさが目立ちました。加えて何故か冒頭のROLEX・GMTマスターが似合わない・・・。(おそらくGMTってもう少し体格のいいおじさん感のある人に似合う時計な気がして・・・)わかりやすいですが、高級時計でももっと藤ヶ谷氏がしていて違和感のない高級時計があったような気がします(この辺りは個人的見解ですが)。
という感じで、原作を読んで(ちょっと時間も経ち忘れてしまってますが)期待していた分、物足りなさを感じたというのが正直な感想です。
普通になった
うーん。見たかったのはこれじゃない…ような。原作を導入に使う大胆さや役者の好演は良いのかなと思いつつも、この結末を迎える映画を作りたいなら、この原作じゃなくても良かったのでは…?という疑問あり。
好みの問題です
丁寧に作られた作品であることは分かりましたし、全体の構成も好きですし、女性の打算や汚さが描かれていたり女性同士のヒリヒリするやりとりは面白かったですし、(本筋には関係ないけどヤギが可愛かったし、)最後10分までは星4〜5くらいの感じで観ていました。
が、終わり方が好みではなく、星3に落ち着きました。すみません。
どこが好みではなかったかというと、ふたりがやり直すと決意するほどの互いへの好意を、観客としては感じられなかったこと。上っ面だけ見て打算的に付き合っていた関係から、それを脱却して互いの内面をちゃんと知る段階にまだ達していない(少なくとも私にはそう感じられた)のだから、ここからちゃんと内面を知り合っていこう、それから未来を考えよう…という終わり方なら好評価でした。よりを戻すのは早計だろうということです。
とはいえラストはもう好みの問題なので、(恋愛ものはリアリティ重視で苦い方が好みな私には合いませんでしたが、)気持ちのいいハッピーエンドが好きな方には好ましい終わり方だと思います。
もう一つの深掘りがあっても良かったかも。
今年354本目(合計1,446本目/今月(2024年10月度)5本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
どうにもわかりにくいな…と思ったら原作小説があるようで、それを下敷きにする以上あれこれ変えることもできないし…といった事情がある作品です。
マッチングアプリで知り合った2人と、そこに忍び寄るストーカー、あるいはお互いの過去…といった部分を扱う映画です。「ミステリー」の分類になっているので謎解きや動機当ての要素が強く、「婚活マッチングアプリはありかなしか」のような問題提起の映画ではない点に注意が必要です。
多くの方が書かれているように、映画自体は120分とコロナ事情を経て今過渡期にあろうという2024年においては「まぁ標準的かな」という長さの映画ではありますが、色々なことを扱った関係でどれもこれも中途半端な部分があることと、原作小説をやはり前提にしている点で理解の差が出てくる(ただ、後者に関しては告知されている以上、原作を知らないふが悪い、とは言える)といったところでしょうか。
ただどうであろうと、結婚するしないといった話はマッチングアプリを使おうがどうであろうが当事者の意思が最優先なのであって、アプリを使ったから強制されるとか(その親が)社会通念を超えていちいち口出しをすることはない筋合いのものであり、この点について適切な描写があったのは良かったところです。また、「ミステリーもの」といっても謎解き一辺倒ではなくいろいろな「軽い」問題提起的な部分もあり(そうした「困っている」当事者に周囲はどのように関与、助言すべきか、等)、この塩梅が良かったところです。
どうしても「ミステリーもの」である事情からあれこもこれも書くのはあまりよくないかなと思うのでこのあたりです。10月1週は本命対抗と有名作品が多いですが、先週からのひっぱりであるこの作品もまだまだおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しましたがフルスコアです。
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(減点0.2/心裡留保と相手方の保護)
心裡留保は善意無過失の相手方に対抗できません(93条)。また、善意の第三者にも対抗することはできません(後者は民法大改正で追加されたもの。ただし過去の最高裁判例の積み重ねであり、明文化されたに過ぎない)。この点やや微妙な描写がありますが、法律系資格持ちは気が付くかな程度でストーリーが崩壊するほどではないので指摘だけにします。
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原作だけが価値あり
美しく濃密な原作を読んで、映画を観ました。
原作にある、緻密なプロセスも、個性際立つキャラクタの面々も、そして美しい結末ですら、無残で、台無しとなっている事に、強いショックを覚えました。
原作と映画が別の作品だとしても、手垢に塗れた様な、陳腐なエンディングに「幾ら何でもこれはないよな」と目を覆いたくなる様な変容でした。
映画を観た人には、映画の内容は忘れ、原作小説を読む事を切にお勧めします。
小説は、傲慢と善良の意味を問い、その意味とその認識が変わっていくのを主人公と共に読者も味わえる良作です。
原作の答え合わせが出来た!
この本に「衝撃を受けた」とキスマイブサイクで本の紹介を藤ヶ谷くんが言っていたのを見てました。そしたら、彼がキャスティングされていました。「うん、ピッタリ!」と思いましたが、実際にはちょっと演技がむつかしかったかも。奈緒さんはさすがでした!
原作を読んだ時から思っていたけれど、このお話が難しいと思うのは私だけかなぁ。今のリアルざっくりと婚活のお話なんですが、女の子のまみが追い詰められていく気持ちはすごくよくわかる。私も婚活では苦労したから(-_-;)でもそれをひっくるめても、これぐらいの傲慢さや善良さは誰だって交差しているものではないかしらね?駆け引きと言うか、自分の方が好きとか、マッチングアプリやお見合いで出会っても、元カレ元カノの存在はいろいろとあるでしょうし。どうも感情移入ができるような、できないようなお話なんです。これを映画にしたら、どこをどういう風に見どころにするんだろう?と思っていたのですが…いちばんモヤモヤしていたラストが原作の答え合わせみたいになっていて、かなりスッキリしました。原作では、このまま上手く行くんですか?とずっと疑問でしたから。あぁ見て良かった!と思いました。
とはいえ、原作未読の人が映画だけ見たら衝撃が足りないだろうし(衝撃やミステリー感は原作の方があった)原作だけだと私のような尻切れトンボ感がある人もいるかもしれない。これ二つ見て、やっと完成って感想です。
原作の時も同じく、皆さんも思っているでしょうが、ああいう友達がいる時点で、かなりの減点。何度見てもムカつきますな(# ゚Д゚)嫉妬とか、やっかみ、みたいなものって人間をろくに表現しないけど…ほんとうに嫌な役です。藤ヶ谷くんは、まだまだカッコ悪く羽目を外すことが出来ない演技なように見えました。まぁつかみどころがあるようでない役なので、難しかったと思います。色々と書いてしまいましたが、婚活真っ最中の人にはぜひ見てもらいたいのでおススメです♪
傲慢なのは自分自身でした
「傲慢と…」
漢字テストではまず書けない熟語のタイトルに惹かれ、恋愛ミステリーとの釣書にいざ鑑賞。
婚活で知り合った彼女の嘘や生い立ちって誰にでもあるんじゃないの?それをミステリーって…。
お付き合いで距離を置き冷静に考える時間を作るのもよくあること。
単純などこにでもあるラブストーリーでした。
最後まさかのどんでん返しを、と期待してただけにかなりの拍子抜けでしたねー。
まぁ個人的な思い込みで鑑賞しちゃったもんだから見当違い!
原作に比べて70点くらいかなあ
映画化する前から察していたことだけど、こういう、えぐるような心理描写が持ち味の小説を映像化するとこのへんが限界だよね、という気がしました。
小説では、どちらかというと地の文?ト書き?の部分にこそ深い味わいがあったし、それが魅力でした。
それを2時間あまりにギュッと詰めて、セリフまわしだけで表現するとこうなっちゃうよなーという印象。
それなりに楽しめたし失望するというほどではなかったけれど、やっぱり、映画向きのもの・小説向きのものってあると思うから、小説は〇万部売れたから映画化!となっても同じ水準を期待するのはなかなか難しいですね。
ま、見にいっちゃうんですけれど。
ただ、ラストは若干オリジナルが入っていて、私は、これはどちらかというと映画の方が好きでした。
2人はいったんはっきり別れてお互い別の道を歩んだ後に再会してのハッピーエンド。
2人の歩んだ経緯を考えると別れは必要だったと思うし「あ、この2人大丈夫そう」とスッキリ終われました。
奈緒さんの演技力の故かもしれませんけれど。
あと、ヤギも可愛かったし!笑
余談ですが、原作の辻村深月さんは、ご主人とは学生時代からの付き合いで適齢期に結婚されているんですよね。
ということは、おそらくご自身は婚活の経験はなかったはず。
それをここまでの作品に仕上げる、その手腕に脱帽です。
プロの売れっ子作家さんにこんなこというのは逆に失礼かもですが。
婚活って経験してる人が多いし、そういった人が共感したくて見にくるジャンルだと思います。
自分が経験のない世界を、経験のある人が見て説得力あるものに昇華させる、作家ってすごいものだなと思った次第。
人間って素直に生きる事が苦手な、いきものと思わされた作品。
奈緒さん目当て。
盛り上りも少なく退屈な感じ。
だけどラストの駅のホームのシーンはベタだけと良かった。
婚活アプリで知り合ったビール製造会社を経営する西澤。
その彼女の真美の煮え切らないラブストーリー。
西澤の行動に全く共感出来ない(笑)
真美をあんな感じにさせてしまったのは西澤って感じだった。
真美の友達も悪気は無いものの真美の人生を狂わせた感じだった。
ラストも西澤から言えよ!
って思ったけど真美の流す涙につられて涙が出てしまった(笑)
この先、2人が上手くやって行けるのか?
心配になりました( ´∀`)
原作本を読む方がよい
原作小説を読んでいたので映画の公開を待っていたが、期待が大きすぎた。奈緒さんと藤ヶ谷くんの普通の2時間ドラマになった。脚本が悪いのか、映画向きではなかったのか、エピソードは原作通りだか、なんか違うなあと思いながら、気づくと寝落ちしていた。4回ぐらいのテレビドラマにして、登場人物の心理を丁寧に描いたら良かったのではないか。原作小説は、ややページ数が多いが一気に読んだ。本作を観てガッカリした人は小説を読んでほしい。
普通の人は傲慢で善良
期待し過ぎて鑑賞するとハズレた時に評価が一段下がってしまうような気がしている。好きな役者、好きな原作、大作話題作…。
最近は、なるべくあらすじなどの情報を事前に知らないで鑑賞するようにしている。
この作品も時間潰しの繋ぎで鑑賞したので何も知らない状態だった。宣伝ポスターから主演と恋愛モノ?がわかる程度だった。
着席して「やっぱり…」と思った。観客の年齢層を見ると若者が多い。カップル、女性同士、女性ひとりが多く、自分のような年齢層は稀だった。
映画について簡単に感想を書けば…
なかなかよかった。今はわりと一般的になりつつある?婚活アプリによる男女の出会いと恋愛模様を描いた内容だ。
西田尚美さんと前田美波里さんのセリフが刺さるし、藤ヶ谷さんの女友だちの余計な言葉もあるあるだしね。
どんな人も相手にハイレベルを求めるよね。容姿、学歴、経済力、将来性、安定性、性格、健康、家族構成etcとキリがない。
気持ちはわかるけど、死ぬまで約束されたことなんて何ひとつない。片翼だけで飛べる飛行機なんてないし、バランスが大事なんだと思う。
恋愛が成就するには、相手のためにどれだけ自己犠牲できるか、相手のダメなところをどれだけ許せるか、じゃないかな。
いいコトばかり求めて相手を見ていると例え搭乗できても…。
人物造形とテーマの凄さ
奈緒ってなんか、こんな役ばっかりやってるイメージあるの。
ちょっと暗いというか、なんだよこの女みたいな。
もっとスカッと明るい役で主演やらせてあげたいな。
この話、途中までほんとつまんないの。
出てくる女の「そこは隠してくれ」という面が描かれて、気分も良くないしね。
地方都市の描き方も秀逸なんだよね。
「前橋なめてんの?」という感じもあるんだけど、冷静に考えると、恐らくこんな感じだわっていう。
奈緒が逃げたところから、面白くなってくるね。
ストーリーは、超ありきたりなんだよね。
でもそこに、『傲慢と善良』を入れて、いま恋愛ってどうやるのっていうテーマの設定がいい。
奈緒の行動はめちゃくちゃなんだけど、それでも納得しちゃうのは、人物造形がめちゃくちゃ良いんだろうな。どの辺で納得させられるのか、注意深く観て見ようと思ったよ。
『傲慢と善良』のフリとして『高慢と偏見』が出されるんだけど『確か、ジェイン・オースティン』って架が答えるんだよね。「教養あるなこいつ」と思ったよ。
辻村深月がすごいのか、清水友佳子の手はどこまで入っているのか、原作読んで確かめよと思ったよ。
よくまとまっていた
元はと云えば架の女友達が、送別会帰りの真実に変な事を吹き込んだのが一番悪い。架の真実に対する評価が70点とか、要らん事を云うから全部こじれてしまった。それさえなかったら全部うまくいってたのに。
でも映画としては眠たくならなかった。涙が出るほど感動、と云うにはほど遠いが、納得の行く終わり方だったと思う。
真実のiPhoneのガラスにヒビが入ってたのは気になったけど
傷ついたミカンは甘くなるらしい
主演のお二人に興味を引かれて注目していた本作。公開2日目に舞台挨拶中継付き上映回があるということで、そちらで鑑賞してきました。
ストーリーは、ハイスペックな西澤架が、長年付き合った恋人に振られたのを機にマッチングアプリで婚活を始めて多くの女性と出会う中で、他の女性とは異なる控えめな魅力をもつ坂庭真実に惹かれて交際を始めるが、真実の周囲にストーカーの存在がちらつき始めたある日、彼女が突然姿を消してしまい、彼女の行方を探す中でそこに隠された真相が明らかになっていくというもの。
まずは序盤のテンポのよさで、すんなりと作品世界に引き込まれます。スペック高めの男性を狙う女性たちと、それを見透かして冷ややかに見下す感じの男性という構図が、観る者の共感を誘います。これは男女を入れ替えても成立しますし、自分がされたら嫌なくせに、一方で自分は平気でそうしていることを客観的に見せつけられます。そんな時に現れた、善良そうな真実に架が惹かれるのはよくわかります。
そんな真実の突然の失踪から物語は大きく動き出します。行方を追う架が出会う、真実の両親や結婚相談所の小野里らから、真実の生い立ちや隠された一面が透けて見え、架自身はもちろん観客の結婚観をも揺さぶる展開が巧みです。特に、小野里の言葉の一つ一つが、前田美波里さんの落ち着いた演技と貫禄に裏打ちされて重く刺さります。中でも「ピンとくる相手とは、その人が自分につけてる値段だ」という言葉にはドキッとします。ピンとくる相手というのは、“自分と等価だ”と判断しているということで、己の傲慢さが際立つ表現です。傲慢と善良は必ずしも対義だとも表裏だとも思いませんが、こと恋愛に関しては矛盾しながらも同居する性質なのかもしれないと感じます。
いずれにせよ、真実の失踪を経て二人がそれぞれに自分を見つめ直したことは確かでしょう。特に真実の様子は明らかに変化します。周囲を気遣い、常に遠慮がちな彼女が、自分の意思をはっきりと表示するようになります。また、自分に釣り合う女性を探しているようだった架は、見栄や外見や条件ではなく、存在そのものを愛おしく思える女性を求めるようになります。本作は、二人のラブストーリーであると同時に、人としての成長譚のようにも思えます。設定こそ違えど「四月になれば彼女は」と流れやテーマが似ているような感じがします。
劇中の言葉で、傷ついたミカンは甘くなるらしいことを知りました。「贈る言葉」の歌詞にも通じますが、人も同じで、痛みや悲しみを知るこで、優しく心豊かになれるのだと思います。
主演は藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんで、真実の失踪をきっかけに見せる変容を好演しています。脇を固めるのは、倉悠貴くん、桜庭ななみさん、阿南健治さん、宮崎美子さん、西田尚美さん、前田美波里さんら。
舞台挨拶中継では、藤ヶ谷太輔さん、奈緒さん、萩原健太郎監督が登壇されました。上映後ということもあって撮影裏話も聞け、あっという間の楽しいひとときでした。中でも、本作では助監督のアイデアが各所に取り入れられていたというのは、とても興味深かったです。レストランでのピアノ演奏、ヤギの登場、そのためのヤギオーディション、小野里邸で出されたジャムとケーキなど、全て助監督のアイデアらしく、それを取り入れる柔軟で寛容な現場の雰囲気も伝わってきます。
奈緒ちゃんは大好きなんですが・・・‼️
原作は未読です‼️結婚を申し込んだ途端、相手の女性が失踪。男は女性を捜し続けるが、女性の友人や家族から聞かされたのは意外な女性の正体だった・・・‼️なんか予告を見た時はそんな感じで、清楚でおとなしい女性が実はとんでもない悪女だったとか、恐ろしい過去があったとか、そういう映画を期待してたんですが‼️男は優柔不断で、なかなか結婚に踏み切れない男‼️しかも付き合ってる女性に70点という点数をつけるような男‼️女は周りに引っ張ってもらわないと自分では何も出来ないのに恋愛に関しては譲れないところがある‼️なかなか男がプロポーズしてくれないので、ストーカー被害にあってると嘘をつく‼️それが嘘だとバレると突然失踪し、姿をくらます‼️お互いダメな人間だったと反省しながら日々を過ごし、女性の滞在先である田舎で偶然再会し、「もっとあなたのことが知りたい」「これからあなたと生きていきたい」‼️メデタシ、メデタシ‼️もう勝手にしてください‼️女性の姉や両親、男の女友達も含め、まったく魅力ナシのキャラクターたちが繰り広げるママごとみたいな、薄っぺらく、まったく胸に響かない映画‼️原作通りの映画化らしいのですが、原作が悪いのか、脚本が悪いのか、演出が悪いのか、演者が悪いのか、この作品の良さが解らない私の感性が悪いのか、ひょっとしてすべて悪いのか⁉️ウーン、解らん‼️
個人的には、原作小説のラストを映像で観たかったなぁ
原作小説では、婚活で知り合った男女の突然の別れと再会を、ミステリーを解き進めるように登場人物の心情や背景を精緻に、ときに容赦なく、描かれています。(良し悪し含め、地方都市と東京の価値観の違いとかも。)
それを2時間の映画に収めるには、大幅な省略やアレンジも仕方がなかったのかな、と思いました。(原作を読まずに鑑賞しても大味な印象を受けるはず。)
もし1クールのドラマ版ならば、同じキャスト・監督でぜひ観たいです。
ただ、原作小説で言うところの「傲慢さ」「善良さ」って、そういう意味だっけ?とは映画を観て正直思いました。(ただの見栄っ張り、やさしい、だけの意味ではないはず。。)
%=点
原作未読です。
最初の方は、響くところが少なく
二人の出会いまでの説明で
互いの駆け引きがもどかしく思え
たりしました
奈緒さん演じる真実は思った事が
言えない性格で(毒親のせいかな)
同級生や彼の女友達に対して
「嫌い」と、言う
精一杯の意思表示が悲しかった。
結婚するという呪いから解放されて
二人は上手くコミュニケーションが
取れたというか、相手の言葉が
理解できるようになった気がする。
架(藤ヶ谷さん)の、女友達が
正直すぎて?なんでも
思う事を口にするのって
いま、そんな人いるのかな…って感じでした。
ストーリーに良いアクセントになりました…
西田尚美さんが、言った台詞あたりから
ハッピーエンドの香りがしてきました
是非映画館で見てください。
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