傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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映像化は無理と思っていた辻村先生
原作を読了しての鑑賞。タイトルのように辻村深月先生が「映像化は無理」と思っていた作品。読んで私もそう思った。マッチングアプリは未経験だが、原作はこれでもかというほどズバズバガシガシ突き刺さる。人の内面を貫く文章でできている。これを映画化…。
まずどうしても尺が足りない。例えば真実のストーカーがいたとなる辺りでも「ストーカーの身を考えて警察を呼ばない」という妙な心情をカットせざるを得なかったのは分かるが、それで真実の嘘が弱くなる。こうまでして架に想って欲しかった傲慢さが小さくなる。読んでしまった身としてはこのようなところに欲求不満を感じてしまう。ぶつ切りは覚悟していたつもりだったが…。
映画で架は元カノの充実しているような姿に「皆そのように生きられたら」と言うが果たしてそうだろうか。恐らく架が元カノを100点と思うからこその発言だろうが、皆が彼女のようになったら社会はパンクする。満点でなければ生きられない社会は地獄だ。そして満点に見える人でも抱えるものが、これから起こるかもしれないものがある。ここは脚本に疑問を覚える。
あの話を本当に頑張って映画にしようとした。ラストを変えても物語にしようとした。その頑張りは大いに認めるがやはり薄いと感じた。公式サイトで辻村先生が「きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、(略)」と言われているが、原作にグサグサやられた私はその「きれいなラブストーリーにしかならなかった」と思わざるを得なかった。もし真実が耕太郎を選ぶラストだったら。耕太郎は映画で脚色されているので恐らく非難轟轟になっただろうが「おっ」という別の満足感があったかもしれない。
やはり『傲慢と善良』の映像化には限界があった。今回の映画ではそう考えるしかなかった。
〈辻村先生の辻の字がどうしても正しく表示できません。ご了承ください〉
100%
人が好きって言う人はいるかもしれませんが、結婚する人が全員そうだとは言えないですよね。むしろ、70〜80%くらいで充分なのでは。それよりは劇中にあった様にフラットな自分が相手に見せられるかでしょう。
ヤギは100点。
放漫と浅慮
定番の恋人失踪映画。
まず素晴らしかったのが、ホームパーティでの友人女子ふたりの目。
一瞬の値踏みの上での嫉妬や見下しなど複雑な感情が、リアルかつ鮮明に表れていた。
あのワンカットだけで助演女優賞あげたい。
しかも、性格悪いながら洞察が鋭いのがまた…
さて、本題として今作の架と真美の関係はとても自然だったと思う。
“婚活”というスタートからしてカタログスペックが前に出るし、それは自分が手を出せない理由のひとつだ。
問題は、一年経ってもそこから抜け出せなかったこと。
七山での真美や、再会した時の架の表情や口調が全然違ったのことが、当時の不自然さを浮き彫りにする。
(あのあたりの演じ分けは素晴らしかった)
個人的に、「どこが好き?」って質問が嫌い。
その視点って、理想(しかも大抵は曖昧な)に対して合致してる部分にすぎないから。
“人”を好きになるって、“項目”じゃなくて“存在”だと思う。
「いつまでもプロポーズされない」って、まだ一年だろとは思うが、そこは価値観の違い。
結婚はタイミングと言われる所以だろう。
高橋からドライブに誘われた時に後ろで蕾を映してたから、ラストは少々意外。
でも、多少なり本音を出せて前進ではあるのかな。
このあと何事もなく上手くいくとは思わないけど、まぁ気持ちがそう言ったなら仕方ない。
しかし吉岡睦雄のキャラ、『Chime』の松岡だろ、怖いわ。
フラレた高橋に寄り添いにいくヤギが癒し。
失踪。。
が、続きますね。安心出来ないな。
「四月に〜」の弥生(まさみ!)
「スオミのはなし〜」のスオミ
(まさみ〜!!)
本作の真実(奈緒ちゃん)
何だろ?失踪モノ、個人的にいまいちコナイなぁ〜('◉⌓◉’)
どれも失踪の背景が見えずらい共感しずらい。
もっとちゃんと"失踪"させて。
あ、でもそもそもその選択をする人の心って解らないのか??
まぁ、それは置いておいて。。
今月は観たい作品が多過ぎて、お小遣いオーバーだし、時間もしんどいし、辻村原作だけれど見送ろうかと思っていた本作。。
だがしかし!
アイラブ倉君が出ている!ぐぅぅ。。
コーポ・ア・コーポも観たかったのに近場での上映なしで行けず( ; ; )
市子は観たけど、その後の骨子は、、
へへへ( ̄∇ ̄)
って思って行ってない。
これじゃ、好きと言いづらいじゃないか!と悩み、、
。。。行ったれ!!行ってきました!
おかず減るけど仕方なし٩( ᐛ )و
笑っとけ笑っとけ٩( ᐛ )و
私は読書も趣味なので、辻村先生の作品も何冊も読んでおりまして、こちらも既読なのですが。。
んーーーー。。何でしょ??
(つか、男性って皆んな、奈緒ちゃんと
あいみょんと波瑠ちゃん好きですよね)
小説と映画は別モノとして楽しみたいし、比べても仕方ない。
わかっちゃいるけど、だって読んじゃってるからねムズカシイ。。
ちょっと厳しくなってしまったかも。、、
まず架。
藤ヶ谷さんのアレでは架の心の機微みたいなもの、未読の方に伝わったのでしょうか??
真実においても。。
奈緒ちゃんの演技力で補えてはいましたが、あれではただの"逃げ"では??
真実(奈緒ちゃん)と母親(宮崎さん)との関係性も、単純な"毒親と子"としては充分に描かれてはいましたが、真実がなぜ、こんな性格になったのか?
彼女の人格を形成する上で良くも悪くも介入してきた母親の存在感を、もっと強調して欲しかった。
いや、宮崎さんはとても良かったのですが、いかんせん前田美波里先生が良い所持っていってしまい過ぎww
すごいインパクト。さすが蔵人の母!
あと、女のイヤ〜な部分を見られたあのシーンは良かったです。
良い胸糞!頂きました♪
ただね。ちょっとフォローしますけど、架と美奈子は友達なので。
架に対しての真実の態度や嘘(裏切り)が許せなかったのだと思うのです。
だからあの発言も、美奈子にとってみれば
"善良"だったのでは?
自分に自信があって、自分の意思で発言できる彼女のようなタイプの女性からしたら、真実のような、あの手の女にイラつく気持ちも。。
ちょっとわかりますw
と、まとまりもない文章を連ねるだけになりそうなので、個人的な意見を。。
"結婚"って、究極の個人意思によるものだと思ってます。
してもしなくても個人が自分の意思で選択すれば良い。尊重されるべき。
うるさい外野は黙ってろと思う。
したいならマッチングアプリでも合コンでも何でもやって出会いを求めたら良い。肯定派です。
婚活なんて言葉すら生み出して定着している。
で、個人意思と書きましたが、結婚てやっぱり厄介で、家と家の繋がりが出来てしまう確率が高い。
好きだから結婚しましょ〜なんて簡単な事ではない。日本では特に。
周りが結婚して行き取り残される不安、親孝行としての一面、将来のある意味保険、社会的に安心したい。。
(あと、子、か。。)
単純ではない様々な事情も含むのが結婚だと思うが、やはり、個人として1人の大人として、自立していない人は、誰かと一緒になっても上手く行かないんじゃないかなぁ〜?と思うのです。
依存できる相手を探すのは違うんじゃないかなぁ〜?と思うのです。
覚悟がない半人前の人が婚活なんてしていいのかなぁ〜?と思うのです。
とかちょっと偉そうに書いてしまいましたが。。
すいません。自分の事は棚です(°▽°)
まぁ、そんなに出来た人間ばかりではないし、誰しも傲慢な部分も善良な部分も持っていますからね。
上手く折り合いを付けて生きている人が大半だと思います。
けれど、
結婚(だけじゃないけど)は
相手ありきなので、相手には真摯で誠実でありたいものです。。
そして、
自分の幸せ。自分の人生。
自分で考える事を放棄してはいけません。
真実ちゃん、もっと自分を出して生きていいんやで!
「自己評価は低いくせに自己愛が高い」
ヒィィ! _(:3 」∠)_
原作はとにかくイタイイタイ作品でして、、
痛い所ツイテくるなぁ〜!!なのです。
自分が持っているネガティブな感情を引きずり出された感覚になったし"まひちさ"にザクザク刺されたような痛みまで感じたのですが。。
本作はあれみたい。
刺すと引っ込むおもちゃのナイフ。
シャカ。シャカ。って感じ。
痛くなかったなぁ〜。。
あ!!!倉君!!
原作と全然違ったけど、良い奴だった〜!男前やった〜!君には違う人がいいよ絶対!
倉君もヤギも可愛かったです♡
(それだけか〜いw)
鑑賞後の気分も悪くはなかったが、もっと彼らの成長を感じたかった。
2人を信用したかった。
未来を想像させて欲しかった。
あ〜なったけど、別れるんじゃね?って思ってしまいました。大丈夫かなぁ?
私もそんな風に感じてしまって大丈夫かなぁ??
イヤな奴でごめんなさいm(__)m
みなさんには、映画の印象が薄れた頃に原作を読んで欲しいです!
原作はもちろん素晴らしいですが、朝井リョウ先生の解説がとても良いです!!
傷みかん
自己評価
良いセリフ回しが多い!
最近は女の人がどっか消えるのが多い
これだけは言っておきたかった。またそれかと。
アニメの異世界転生くらいテンプレだと個人的に思っている。
ただ原作は良いと思う。別に辻村深月さんのファンというわけでもないが
小説が好きな人なら誰もが一度は読んでいると思う。たぶん。知らんけど。
奈緒さんは抜群だったと思う。
普通に考えると、きちんと与えられた役を演じ
伝えるべきことを伝えたと思う。
悪い女友達もきっちり性格悪さが自然だった。
腹立たしくて席を立ちたくなるくらい。
なぜ奈緒さんが抜群と思ったかは、主演の男の人があまりしっくり来ていなかったから。
悪く言いたいわけじゃなく、はまっていないというか
伝わってこない。大事な言葉が、そこに込められた気持ちが。
小説も派手に売れた期待された映画だったと思う。
それなりの人選だったはず。
無名の人でもいいんだ。伝わってくれば。
奈緒さんは奈緒さんとずっとわからなかった。
エンドロールで気づいたくらいのレベル。
奈緒さんは真実さんだった。
原作ファンの評価は割れそうだなと思った。
原作を読んでない人で大人のラブストーリーが見たいならどうぞという感じ。
これはある意味ですごいかも?
魅力台無し
高卒にはタイトルが読めん!
何だ、この漢字?初めて見る漢字だぞ?ぜ...、ぜんまん?さ...、さくまん?まぁ、いいや。
父親から引き継いだ地ビール会社の社長のイケメンが、婚活中に、これ見よがしに腕にはめているロレックスを見せびらかすシーンがあって、
あまりにもあからさまなので映画のスポンサーだったのかと思いエンドロールを見たらロレックスは協賛していなかった。
男がつけている腕時計に目をつける女って存在するか?男だったら
「ロレックスのペプシかぁ?大学生でもつけてるくらい、ありきたりだから、グリーンサブか、バットマンにすればいいのに?」
と男なら思うが、喧嘩になるからあえて言わないのが男という生き物の優しいところ。
男が目の前にいる女が持っているブランドバッグのブランドをいちいち気にしないのと同じ事で、このシーンだけで底の浅い見栄っ張りの成金という事は分かったけどね。
何人かの女性と面談して、うまく理想の彼女を見つけてからデートしたりメシ食ったり、キャッキャウフフするのが映画開始から、約30分。
ミステリー映画という触れ込みだったが、何で普通に幸せなカップルのイチャコラを見なければいけないのか?ねぇ、ねぇ、ミステリーまぁだぁー?
一年くらい普通に付き合っていたのだろうか。それほど、高級そうには見えないレストラン( やっかみが混じっております)で、
初めての、誕生日プレゼントを渡すのだが、包装も容器じゃなく、ジュエリーボックス...、正しい名称は分からないけど、ほら、あれあれ指輪が入っているケースだYO!
指輪を入れるケースを開けると...、指輪でなくダサくて、微妙なデザインwのネックレスが中に入っていたのだ!
おいおい、婚活サイトで知り合った30代女と長く付き合っていて、それは酷い仕打ちだろ?
この仕打ちがショックで、この30代女はテレフォン人生相談に電話しちゃうぞ?
毒舌相談員、三石由起子先生ですら、30代女に対して
「あなたは全然悪くない!」
って言うぞ?マドモアゼル愛先生が脇にいたら、ユニゾンで、
「あなたは悪くない!」
って、連呼するぞ?
はい!ここで、しくじり失点1!
普通にありえないんだけど、付き合っている彼女の事を彼女と自分の共通した女友達に、
「 今、付き合っている彼女は点数にしたら70点だな?」
と、言ってしまうのだ...。
普通の神経を持っているならば、付き合っている彼女は100点満点だと言わないか?
「 点数が70点と言った」
と、いう事を成金男の女友達が今カノに言いつけるんですよ?奥さん?酷いじゃありませんか?
はい!これでしくじり2点!もう1点でゲームセットだ!
そんな事をわざわざ今カノに言う女友達の人格って、どうよ?付き合いやめろよ?と、思ったが、これ以降、女友達は出てこないので忘れましょう、ずっと、心にしまいましょう。
順番は前後しているかもしれないけど、もういいや。
貴女は70点の女だと、ご丁寧に伝えた女友達( だったか?) と飲んでいると、
「 わたし、ストーカーに追われているかも?家に入るの怖い!」
と、着信アリ。
おや、おや、おや?この味は嘘をついている味だぜ?
見た事がないストーカーから彼女を守る為に、なし崩し的に同棲する二人だが、突然彼女は失踪して行方不明になる。
でも、ご丁寧にインスタグラムは更新している。まるで、成金男に、
「宮崎まで迎えに来て?」
と、言わんばかりに...。
ここで、宮崎の居酒屋で失踪女が、宮崎の農家の人達に囲まれて酒を飲んでいる。農家の人達は九州弁を話すが、
「 方言指導がいなかった現場でその場しのぎの九州弁、俺でなきゃ見逃しちゃうね」
九州人が聞くと明らか変な九州弁で、EDロールをみると方言指導はいなかった。方言指導がいないとこんなに悲惨になるとは思わなかった。
分からない人に例えると、アニメのトランペジアムに登場する棒読みのお爺さん三人と例えると分かりやすかとです。
この失踪女の根性が悪くて、失踪先で転がりこんだみかん農家から弾かれた傷物みかんを再利用する為に、みかんでビールを作る事を提案して、そのビールを作る業者を元彼の会社に依頼して彼氏を宮崎まで呼び出す...という、まぁ、何だ。
原作はこんなんじゃないよね?
あの、文句のつけようがない大傑作「 ハケンアニメ」を書いた人が、こんな話しを書くわけがない!戦犯は脚本家でしょうか?
前科を調べてみたら、実写版、最終兵器彼女...、まぁ、あれは主役の窪塚俊介の手の施しようがない大根演技と、先輩役の渋川清彦の棒演技のせいでもあるけど、うーん。
相変わらず、長くてごめんなさいだけど最後に
ポスターに書いてあった、「 感動の恋愛ミステリー」 だぁ?
いいかい?これはミステリーじゃなくてただの、
ち、わ、げ、ん、か、痴話喧嘩だぁーーー!?
ラスト気になります?
えーとねぇー、一言で説明すると、
破れ鍋に綴じ蓋、蓼食う虫も好き好き
とだけ、言っておきます。
この映画って、原作者から太鼓判を貰っているんだけどさ?ぶっちゃけ金でしょ?
いつか、あいつの足元にビックマネー叩きつけてやろうぜ?!
マネー!マネー!マネー!
小説の方が
小説で読むべき作品かな、というのが印象です。
「傲慢と善良」という言葉自体がそもそも抽象的なタイトルであり、そのタイトルに迫るにはそれ相応の描写が必要で、とても2時間の映像作品に込めるのはなかなか難度が高いという印象でした。
加えて、恋愛映画にはなっていましたが、ミステリーとしての要素は非常に薄くなってしまっており、映像は綺麗なのですが、お話に引き込まれないという印象です。
そもそも原作は真実の失踪から始まるため、「何が起きた?」という引き込まれ方をしますが、映画は架の婚活から入るので、いきなりの没入感が薄いのです。加えて、藤ヶ谷氏の「焦り」「動揺」がずっとあまり見えてこないので、とてもわかりづらく、ハマれない印象でした。
藤ヶ谷氏の演技を見る機会は(個人的に)最近そんなに多くなかったので新鮮でした。が、シュッとしたエリート感はよく出ていますし、それなりにまとまりのいい演技をするのですが、逆に個性を感じないというか、味がない感じで物足りなさが目立ちました。加えて何故か冒頭のROLEX・GMTマスターが似合わない・・・。(おそらくGMTってもう少し体格のいいおじさん感のある人に似合う時計な気がして・・・)わかりやすいですが、高級時計でももっと藤ヶ谷氏がしていて違和感のない高級時計があったような気がします(この辺りは個人的見解ですが)。
という感じで、原作を読んで(ちょっと時間も経ち忘れてしまってますが)期待していた分、物足りなさを感じたというのが正直な感想です。
好みの問題です
丁寧に作られた作品であることは分かりましたし、全体の構成も好きですし、女性の打算や汚さが描かれていたり女性同士のヒリヒリするやりとりは面白かったですし、(本筋には関係ないけどヤギが可愛かったし、)最後10分までは星4〜5くらいの感じで観ていました。
が、終わり方が好みではなく、星3に落ち着きました。すみません。
どこが好みではなかったかというと、ふたりがやり直すと決意するほどの互いへの好意を、観客としては感じられなかったこと。上っ面だけ見て打算的に付き合っていた関係から、それを脱却して互いの内面をちゃんと知る段階にまだ達していない(少なくとも私にはそう感じられた)のだから、ここからちゃんと内面を知り合っていこう、それから未来を考えよう…という終わり方なら好評価でした。よりを戻すのは早計だろうということです。
とはいえラストはもう好みの問題なので、(恋愛ものはリアリティ重視で苦い方が好みな私には合いませんでしたが、)気持ちのいいハッピーエンドが好きな方には好ましい終わり方だと思います。
もう一つの深掘りがあっても良かったかも。
今年354本目(合計1,446本目/今月(2024年10月度)5本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
どうにもわかりにくいな…と思ったら原作小説があるようで、それを下敷きにする以上あれこれ変えることもできないし…といった事情がある作品です。
マッチングアプリで知り合った2人と、そこに忍び寄るストーカー、あるいはお互いの過去…といった部分を扱う映画です。「ミステリー」の分類になっているので謎解きや動機当ての要素が強く、「婚活マッチングアプリはありかなしか」のような問題提起の映画ではない点に注意が必要です。
多くの方が書かれているように、映画自体は120分とコロナ事情を経て今過渡期にあろうという2024年においては「まぁ標準的かな」という長さの映画ではありますが、色々なことを扱った関係でどれもこれも中途半端な部分があることと、原作小説をやはり前提にしている点で理解の差が出てくる(ただ、後者に関しては告知されている以上、原作を知らないふが悪い、とは言える)といったところでしょうか。
ただどうであろうと、結婚するしないといった話はマッチングアプリを使おうがどうであろうが当事者の意思が最優先なのであって、アプリを使ったから強制されるとか(その親が)社会通念を超えていちいち口出しをすることはない筋合いのものであり、この点について適切な描写があったのは良かったところです。また、「ミステリーもの」といっても謎解き一辺倒ではなくいろいろな「軽い」問題提起的な部分もあり(そうした「困っている」当事者に周囲はどのように関与、助言すべきか、等)、この塩梅が良かったところです。
どうしても「ミステリーもの」である事情からあれこもこれも書くのはあまりよくないかなと思うのでこのあたりです。10月1週は本命対抗と有名作品が多いですが、先週からのひっぱりであるこの作品もまだまだおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しましたがフルスコアです。
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(減点0.2/心裡留保と相手方の保護)
心裡留保は善意無過失の相手方に対抗できません(93条)。また、善意の第三者にも対抗することはできません(後者は民法大改正で追加されたもの。ただし過去の最高裁判例の積み重ねであり、明文化されたに過ぎない)。この点やや微妙な描写がありますが、法律系資格持ちは気が付くかな程度でストーリーが崩壊するほどではないので指摘だけにします。
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原作だけが価値あり
原作の答え合わせが出来た!
この本に「衝撃を受けた」とキスマイブサイクで本の紹介を藤ヶ谷くんが言っていたのを見てました。そしたら、彼がキャスティングされていました。「うん、ピッタリ!」と思いましたが、実際にはちょっと演技がむつかしかったかも。奈緒さんはさすがでした!
原作を読んだ時から思っていたけれど、このお話が難しいと思うのは私だけかなぁ。今のリアルざっくりと婚活のお話なんですが、女の子のまみが追い詰められていく気持ちはすごくよくわかる。私も婚活では苦労したから(-_-;)でもそれをひっくるめても、これぐらいの傲慢さや善良さは誰だって交差しているものではないかしらね?駆け引きと言うか、自分の方が好きとか、マッチングアプリやお見合いで出会っても、元カレ元カノの存在はいろいろとあるでしょうし。どうも感情移入ができるような、できないようなお話なんです。これを映画にしたら、どこをどういう風に見どころにするんだろう?と思っていたのですが…いちばんモヤモヤしていたラストが原作の答え合わせみたいになっていて、かなりスッキリしました。原作では、このまま上手く行くんですか?とずっと疑問でしたから。あぁ見て良かった!と思いました。
とはいえ、原作未読の人が映画だけ見たら衝撃が足りないだろうし(衝撃やミステリー感は原作の方があった)原作だけだと私のような尻切れトンボ感がある人もいるかもしれない。これ二つ見て、やっと完成って感想です。
原作の時も同じく、皆さんも思っているでしょうが、ああいう友達がいる時点で、かなりの減点。何度見てもムカつきますな(# ゚Д゚)嫉妬とか、やっかみ、みたいなものって人間をろくに表現しないけど…ほんとうに嫌な役です。藤ヶ谷くんは、まだまだカッコ悪く羽目を外すことが出来ない演技なように見えました。まぁつかみどころがあるようでない役なので、難しかったと思います。色々と書いてしまいましたが、婚活真っ最中の人にはぜひ見てもらいたいのでおススメです♪
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