傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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普通のラブストーリー
恋愛ミステリーだと思ったら、普通の恋愛映画でした…。王道展開に終始するし、結末も想定通り。なのに2時間超えの尺なので、何度も時計を見てしまった…。
正直個人的にはかなりつまらない婚活アプリのファンタジー恋愛映画という印象でしたが、出演者のファンが楽しめればそれでいいのかもです。
最後まで気持ちがついていかず…
70点じゃダメですか?
原作未読。ミステリー映画だと思っていたが、そのカテゴリーではなかった。主人公の2人は、子供と同世代。(子供はいませんが…)今時の恋愛事情が良く解った。なんやかんやあってもハッピーエンドで終わるのは良しとしましょう。前田美波里の恋愛観と西田尚美のセリフに共感しました。お互いに100点ならベストかもしれないが、結婚後100点をキープし続けるのはハード。結婚した後で、お互いに嫌な面が目についてくるから、後は減点のみ。でも70点でスタートすれば、加点の可能性があるわけだから、70点でも良いと思うけどね(加点、減点という表現は傲慢かしら?) 余談ですが、恋人募集中の若い人に「どんな人がタイプ?」と聞くと、「笑顔の素敵な人」と答える人がいるけど、「そういう人も良いけど、あなたをいつも笑顔にさせてくれる人の方がもっと良いんじゃないの?」と苦言を言っています。😅
タイトルなし
登場人物も、婚活中の私も、まさに傲慢と善良だなと思わされた
(私も婚活がルーティン化して3ヶ月で20人会って、だんだん相手を品定めしていって、その中で見た目そこそこ大手企業に勤めてて悪くないとこで手を打とうとしたし、
そういう相手のこと"ちょうどいい"ってほんのり下に見てました)
私だったらラスト、追いかけないかも
目上だと思ってた相手が自分を追いかけて必死にかっこ悪くなってより戻したがってるのを、断ることで自分がようやく自立した気持ちになれるし、より戻したらまた自尊心が下がるかもしれないから
だからまた付き合うことを選んだ2人は私よりよっぽど善良で、ちゃんと恋愛してたんだっていうのが作品の優しさと救いだなと思った
真実の地獄はとても現代的で、端から見てると甘えに見えるだろう
過保護な檻の中で少しずつ自分は無価値だと思わされて、何がほしいかもわからなくなって、でもそれはすごくくるしいことだ
正直、真実のずるさや傲慢さなんて全然誰でも持ち合わせてる程度のものだよ
良かれと思って裏で嫉妬めいたアドバイスしてきた女友達の方がよっぽど醜悪だし、正直あれくらいのずるさなんて誰でも持ってるよ
真実が70点て言われたのがショックで話し合う勇気のなさも、そのまま逃げちゃう甘さも、
架が真実を"ちょうどいい"ってほんのり見下してたのも、とてもありふれて私達の中にあること
そして、そこを見せてからが人間関係の始まりだと思うの
婚活においてほしいものが決まってる人が早いのも、傲慢と善良なせいで見つからないのもわかる
自分なんてそれほどと思いながらも、相手は自分には見合わないと思ってる
でもそれのどこがいけないのか?
主人公達も結局どこまでも最後まで傲慢だったし、それを持ち合わせながらさらけ出せたから向き合えたと思う
この絶妙なバランス感が人間て感じしてよかったな…
どこにでもいる、ちょっと甘っちょろくて苦い想いをしてる人達って感じが
人を好きになるってとても曖昧で、どうしようもなさを愛せた時に初めて誰かと生きれるんだろうなと思う
白が裏テーマでしょうか
冒頭の真実の花束、架の部屋の花鉢、真実のステンボトル、みずかの花、ヤギの白。他にもあったかもしれませんがとても気になりました。2度目に観た時にさらに気になってしまいました。
架の婚活時のお相手が変わるたびにジャケットとインナーも全て変わっていた。
とても色が気になる映画でした。
架の一方的な気持ちを伝えて終わるのではなく、真実も全て伝えられて良かった。
面白かった
タイトルなし
原作を読んでいる途中で映画化を知り、読み終えたので観てみる事にした。
大まかには原作と変わらないが、架と真実に観客を感情移入させる為か、婚活から2人の馴れ初め、真実の疾走迄の流れは時系列に描かれていた。
中盤以降に描かれる真実の逃避先でのエピソードが変更されていたが、原作を読んだ時の感想では正に中盤以降を気に入っていたので、色々と変えられていたのは残念だった。最終的に2人が結婚式を挙げる事になる神社のくだりが出てこないのは最悪だし、架が真実を見つけてからのヤリ取りが何ターンも繰り返されて進まないのも安いドラマっぽく、表面的に辿り着いた所は原作と変わらないんだけど、描かれている事が何か違うような違和感を持った。
真実を演じた奈緒さんの演技は良かったし、性格最悪だったけど桜庭ななみさんが観れたのが良かった。
何度共感したか分からない言葉や感情たちが溢れてきます
原作を読んで映画を観ました。
もちろん原作の全てが入っている、という訳ではありませんが辻村先生が仰っていた通り、伝えたいことは全部詰まってると感じました。
映画だと真実や架はこんな表情をしていたんだなあと言葉を含めグッとくるものがありました。
また、原作でもグサグサと刺してきた人間の弱い部分や醜い部分が描かれていて、主人公たちに心打たれたりちょっと苦手になったり感情移入沢山してしまいました。
後半は映画オリジナルで、場所も違いますし所々フィナーレまでの動き方も違う部分もありましたが、自然に繋がってましたし、私はとても好きな流れでした。2人が感情を露わにしてるところには心打たれるものがありました。もう一度見たいと思える映画です。
臆病がゆえの…?
予告編を観たとき何となく抱いた
“思っていた感じ”と違っていた
多分、いい意味で
もっとサスペンス臭とかを想像していたけど
一生懸命に恋をしている若者が
成長しあう物語だった
作中、西田尚美が言ったセリフが響いた
恋愛してるかどうかも
人に言われなきゃ分からない
みたいな、そんな内容のセリフが良かった
今の若い子は、
手の中に世界とつながるツールを持ち
何でもすぐに調べられて、
恥をかくことも人に聞くことも
私が若い頃より、格段に少ない
そういう中でより慎重かつ無難に
失敗せず生きていくことに慣れて
コスパだのタイパだの映えだの
物事の本質から遠いところを
やたらと気にして生きている
きっとそれによって
臆病なんだろうと思う
それがゆえの、傲慢さかなと
それにしてもあの女友達は2人とも
きっと、好きだったんだろうな
でも牽制しあい、慣れきってしまい
もう選ばれないことに募らせたものを
あんなクソみたいな意地悪で
邪魔するなんて最高にブスだな
確かに私も真実みたいな女は苦手だけど
別に友達が選んだならそれでいいじゃないか
そんなことに外野がとやかくジャッジなんて
それこそ傲慢の極みだろ
キャスティングが合っていた
語りたい
傲慢と善良は紙一重で受手によって変わると改めて思った映画です。傲慢と思われる架はただの鈍感だし、善良と思われる真実は傲慢。主演の2人はびったりの配役で藤ヶ谷さん演じる架は小説からそのまま出てきた感じで自然な演技、奈緒さん演じる真実は奈緒さん以外想像がつかない。ラストシーンで2人の想いが重なるシーンにはウルっとしてしまいました。
そして小野里さん演じる前田美波里さんの迫力ある演技とよしのさん演じる西田尚美さんの癒される演技はこの映画のスパイスになっていたと思います。
映画観終わったあとは友人とこの映画について語り合いたくなります。
そして何度も観たくなる映画です。
婚活だからってナンバーが「お93」って・・・でも希望は叶う
2024年映画館鑑賞92作品目
10月13日(日)イオンシネマ石巻
ACチケット(ポップコーン&ドリンク付き)1400円
原作は『朝が来る』『ハケンアニメ!』『かがみの孤城』の辻村深月
監督は『東京喰種 トーキョーグール』『サヨナラまでの30分』『ブルーピリオド』の萩原健太郎
脚本は『最終兵器彼女』『ホテルローヤル』の清水友佳子
婚約者に逃げられる青年実業家な話
70点でも上々
僕なんか自惚れの過剰評価でもせいぜい39点
結婚なんてある程度妥協しないと前に進まないし100点を求めたらうまくいかないよ
なんやかんやでまさかのハッピーエンド
それは『愛のむきだし』や『僕等がいた』を彷彿させた
まだ終わらないの?と感じたけど引っ張る理由が最後でわかった
前田美波里演じる結婚相談所所長が「傲慢と善良」について含蓄に富む解説
桜庭ななみが『ブザービート』の相武紗季を彷彿させる嫌な女を好演
もうちょっと売れても良かった気もするがまだまだこれから
現在公開されている黒沢清監督2作品にも出演している吉岡陸雄はいま旬なのか
甲高い声は舞台向きだが映画やTVドラマでは不自然な気もする
吉田鋼太郎や堀内敬子みたいに腹の底から出てる感じともまた違うんだよなあ
「夢中になる」「必死になる」「熱くなる」それらは傍目から見ればカッコ悪いかもしれない
だがクールを気取ってカッコつけてばかりいる冷笑主義者よりは幸せになれる可能性が高いと思うよ
たった一度の人生だもん
無駄に生きるな熱く生きろ
少なくともそれは感じた
もう手遅れだけど
配役
地ビール会社2代目社長の西澤架に藤ヶ谷太輔
英会話教室で働く事務員の坂庭真実に奈緒
真実が出会う災害ボランティアのリーダーの高橋耕太郎に倉悠貴
架の友人の美奈子に桜庭ななみ
架の友人の梓に小池樹里香
真実の姉の岩間希実に菊池亜希子
希実の息子に房野晃士
架の友人の大原に小林リュージュ
大原の娘に秋山加奈
真実のかつてのお見合い相手だった金居智之に嶺豪一
金居の妻で元ヤンキーの中﨑絵梨奈
金居の息子に高橋好史
金居の息子に高橋和正
真実のかつてのお見合い相手だった歯科医の花垣学に吉岡陸雄
遊園地で再会する真実の同級生のいずみに里々佳
いずみの彼氏に前田瑞貴
架の元カノで現在は結婚し出産し職場復帰するアヤに森カンナ
架の婚活相手に馬場奈々瀬
架の婚活相手に植松愛
架の婚活相手に西山真央
架の婚活相手に倉田奈純
架の大学時代のゼミ友高城に土居健蔵
カフェの老女に加藤美智子
町役場の職員の小堀洋一に田島潤
ボランティアの女子高生に柑野菜摘
真実の父親の坂庭正治に阿南健治
真実の母親の坂庭陽子に宮崎美子
飲み屋のママの仁科よしのに西田尚美
結婚相談所の所長の小野里に前田美波里
良質な恋愛ドラマを観せてもらいました
予告は恋愛ミステリーな感じでしたよね笑
ミステリーはミステリーかもしれませんが、ウェイトは恋愛の方が大きいですね。
失踪の部分のミステリーではなく、「男女の恋愛や結婚がそもそもミステリーじゃん」って言ってるような気も。
中盤まで「う~ん、う~ん」と謎に思ったりイライラしたりで進んでいくうちに、だんだんと気持ちが晴れていって期待を持たせてくれるのは、奈緒ちゃんの表情の演技の上手さからだろうな。
最後には良質な恋愛ドラマとして終わる。
ある意味読めていたかも。
いや、読んでいたというより「こうなって欲しい」という期待だったか。
「これも傲慢さなのかな?」
タイトルなし
かつて、ぶりっ子なんて言葉が大流行りしました。
女子トイレと男子の前では、ガラリと態度が変わる女。
松田聖子さんの事です。
デビュー当時の聖子さんは、男子からは大人気でしたが、女子からは総スカンを食らっていました。
しかし、すぐに女子からも絶大な支持を得ます。
素顔はさっぱりした人だと見抜かれたからです。
奈緒さんは若い頃の富田靖子さんに似てるので、この映画のぶりっ子ヒロインは、サイコパス化して性悪女どもを血祭りにあげるんだろうな、と思いながら観ていましたが、真っ当なラブストーリーでした。
奈緒さんは前半のぶりっ子と、後半の自然体を上手く演じ分けていたと思います。
が、この程度の変化では、藤ヶ谷くんファンから、やっぱこの女ぶりっ子じゃね?と、裕木奈江さんのような理不尽なバッシングを受けないか、心配になってしまいます。
松田聖子さんのように男を取っ替え引っ替えする女傑や、富田靖子さんが出ると期待してしまうサイコさんにまでならなくとも、「疑惑」の岩下志麻先生のように「あんた、最低ね~」なんて言いながら、桜庭ちゃんの顔面にワインぶっかけるぐらいの豹変ぶりは観たかったです。
面白かったです
まずは主演のお二人が良かった。特に藤ヶ谷さん、あまり期待してなかったのですがとても良かった。奈緒さんは安定の実力で安心して感情移入できた。
他のキャストも皆さん絶妙な嫌らしさを違和感なく表現されていてドラマに深みが出ていた。
また撮影がとても良くて構図や色調も絶妙だった。
一方で音楽はジャンルが異なれば良い音楽なのだと思うが、サスペンス的な不穏な曲調だったのでやや違和感があった。
最後に脚本の妙というか、原作既読だが最後こんな話だったかな、と確認したらやはり筋としては違う展開だったが、直球のハッピーエンドで映画版の方が好みだった。
いまいち踏み切れない恋愛をしているお二人の背中を押してくれそうな作品でデートムービーにはよろしいかと。
傲慢さも善良さも
原作を読んで、ここに描かれた人間の心の闇のような部分をどう映画化するのだろう?と思って鑑賞。
映画は小説よりも素直な人物像。
それはそれで別のものとして見れば、とても良いお話。
結婚相談所の夫人も小説では謎めいたヒントをくれる人だったけれど、映画では答えを出してしまっている気がする。架は自分の傲慢さも社会的な立場に固執していたこともあっさり認める。真実を取り巻いていた母親や田舎独特の重苦しい空気は真実自身がさっと切り捨てたようにみえる。
一つ気になったのは、真美が自分のついた嘘のことを、子供じみた嘘と言ったこと。あれは当時の真美にとっては人生をかけて必死についた嘘。振り返って、あの頃は子供じみていたと心境が変わるには日が浅すぎる気がする。達観、成長したという印象を持たせるための台詞?
小説の持つ沼のようなおどろおどろしさが映画では薄れ、婚活を通して自分を見つめ直した若い二人のラブストーリーになった。
それはそれで良い。
しかし毒親育ちのアダルトチルドレン気味の主人公、ほんとに多いなー!
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