「とんでもない傲慢さの果てに」傲慢と善良 ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
とんでもない傲慢さの果てに
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原作が辻村深月で本屋でも平積みされていたのを覚えているので期待して観ましたが、恋愛に於ける現代社会の自意識に隠れた傲慢さと必要以上の善良さについて描かれているけれども、想像以上に内容が薄く、底の浅い物語で驚きました。
おそらく原作ではもっと丁寧に心模様が描写されているのでしょう。
架が付き合っていた女友達があまりにも露悪的で違和感ぎありましたが、そんな人らに70%なんて言ってしまう傲慢さがあったのは分かります。
ただ、それに対して毒親の抑圧から自分を変えたくて婚活して、付き合って、ストーカー被害の嘘まで吐いて、挙げ句の果てには失踪してしまう真実のほうが恋愛の枠を超えた人としての傲慢さが酷かったです。彼女の善良さを帳消しにしてしまうほどに。
最後に2人がやり直すシーンなんてシラけて観ていられなかったです。
なんだろう。ズレているなぁと思いました。
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