傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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婚活ってなんなんだろう
原作小説は未読で鑑賞。 ハイスペック男子が婚活をして、ある女性とお付き合いをし、結婚目前までせまるが、突如としてその女性が姿を消してしまう。そこから、本当の彼女の感情と自分に向き合っていくストーリー。 個人的には私自身も婚活サイトやマッチングアプリを利用したことがあり、リアリティがあるなと感心してしまった。 特に、「婚活は就活に似ている」という言葉。お互いが雇用者かつ就活生の目線で相手を見定める。このひとは本当に信頼できる人なのか、欠陥がないかを探している。相手を品定めするような傲慢さを持ちながら、表面上は善良な人物を繕う。まさにタイトルどおりのことが起こっているのが今の婚活市場であると本作は言っている。 ネットを通じて不特定多数の人と交流ができるようになった今、結婚という人生の一大イベントにおいて、多数の人の中から自分に合う人を探し出すのに労力を使うことは自然で、広く浅く知り合うためには善良を演じなければいけないし、相手が自分の理想に反した場合はすぐに切り捨てていく傲慢さも必要になってしまう。 作品中では、彼女が突如として家出してしまうところから、ストーリーが動いていく。 高スペックがゆえに、女友達も多く、彼女たちはよからぬ嫉妬や噂話を広めてしまう。それを心配する彼女と主人公自身も引く手あまたがゆえに、この彼女と結婚してしまって本当に良いのだろうかと揺れ動く。 色々あって、最終的にはお互いが思っている「こういう自分でありたい」と相手が「好いてくれる自分」にはギャップがありましたという結末。 婚活を通じて相手の本心にせまる純愛ストーリーだった。
子育て中に出会えて良かったと思う映画!今の子供達は今後もっと婚活に苦労する。
原作はあえて読まずに、観に行きました。回を重ねる後に、そして副音声も聞くと、さらに新しい気づきと学びがあった。 自分と夫の結婚について、どれだけ傲慢だったか、、だから今夫婦関係で悩みにぶち当たっているんだと気づきた。でも傲慢な結婚の中でも、善良さも確かにあって、それこそ、私が今後の人生で大事にしていくべきもの。自分の軸や、夫の良さに気づけたから、これから夫婦関係に悩んでも、軸に戻ってこれると、夫婦関係の悩みの解決策を映画を通して、気づかせてもらえた。 また、今、小学生達の子育て中だけども、今は小学生達も、ゲームやYouTubeがほとんどの子達の日常になり、公園に行く子の方が少ない。高校生達は友達になりたかったら、対面ではなくインスタのメッセージから。。非対人コミュニケーションが多い日常を過ごす子達は、今後はさらに、面と向かって相手と向き合うことに恐れ、親から傷つかないように守ってもらってばかりで傷つくことへの耐性がない子供達は、恋愛へのトライにも臆病になるのは必至だろう。 しかし、親の関心ごとは、もっぱら、「我が子がどんな仕事に就けるのか」。そのための支援に、親は凄まじい労力を費やし、そのために母親はいるのかと思うほどだ。教育熱が高い地域に住んでいるけれど、習い事の話題ばかりで、子供が誰かと結婚したがった場合、我が子はできるか?という話は聞いたことがない。。 結婚は親は介入できる問題ではない、と思っていたが、子供時代に、色んなことを親に決められ、それに従順に過ごしてきた子供達は、恋愛したくなったとき、自分はどんな人生をあるみたいか、どんな人が好きか?という事にも気づけなくなるのは、当然だなと思った。 現代の少子化の原因は、不景気や結婚観の多様性だけでなく、子育てをする私たち親の関わりも十分にあるんだと私は感じた。 婚活中の方だけでなく、子育て中のママ達にも、おすすめしたい映画です! 藤ヶ谷くんと奈緒さん、皆さんの演技はとても自然体だけど、計算され尽くしたもので、さすがだなと感じました。ラストの2人の表情、お二人の人柄が滲み出ていた。
普通のラブストーリー
恋愛ミステリーだと思ったら、普通の恋愛映画でした…。王道展開に終始するし、結末も想定通り。なのに2時間超えの尺なので、何度も時計を見てしまった…。 正直個人的にはかなりつまらない婚活アプリのファンタジー恋愛映画という印象でしたが、出演者のファンが楽しめればそれでいいのかもです。
最後まで気持ちがついていかず…
婚活の話!心当たりのある人には巻き込まれダメージを負うようなことを言われます(笑) 原作が辻村深月さんで妙に納得。 原作未読だけど、ちょっと映画は盛り上がりに欠けたかも。 いい話だけど、最後は気持ちがついていかず、しつこいと思ってしまった。 でも男女の恋愛にありがちな、肩書で判断するとか、自分の価値を低く見ているつもりでも相手に見合わないと思うところとか、まさに善良で傲慢で、どうしようもなく人間らしくてよかったです。
70点じゃダメですか?
原作未読。ミステリー映画だと思っていたが、そのカテゴリーではなかった。主人公の2人は、子供と同世代。(子供はいませんが…)今時の恋愛事情が良く解った。なんやかんやあってもハッピーエンドで終わるのは良しとしましょう。前田美波里の恋愛観と西田尚美のセリフに共感しました。お互いに100点ならベストかもしれないが、結婚後100点をキープし続けるのはハード。結婚した後で、お互いに嫌な面が目についてくるから、後は減点のみ。でも70点でスタートすれば、加点の可能性があるわけだから、70点でも良いと思うけどね(加点、減点という表現は傲慢かしら?) 余談ですが、恋人募集中の若い人に「どんな人がタイプ?」と聞くと、「笑顔の素敵な人」と答える人がいるけど、「そういう人も良いけど、あなたをいつも笑顔にさせてくれる人の方がもっと良いんじゃないの?」と苦言を言っています。😅
タイトルなし
登場人物も、婚活中の私も、まさに傲慢と善良だなと思わされた
(私も婚活がルーティン化して3ヶ月で20人会って、だんだん相手を品定めしていって、その中で見た目そこそこ大手企業に勤めてて悪くないとこで手を打とうとしたし、
そういう相手のこと"ちょうどいい"ってほんのり下に見てました)
私だったらラスト、追いかけないかも
目上だと思ってた相手が自分を追いかけて必死にかっこ悪くなってより戻したがってるのを、断ることで自分がようやく自立した気持ちになれるし、より戻したらまた自尊心が下がるかもしれないから
だからまた付き合うことを選んだ2人は私よりよっぽど善良で、ちゃんと恋愛してたんだっていうのが作品の優しさと救いだなと思った
真実の地獄はとても現代的で、端から見てると甘えに見えるだろう
過保護な檻の中で少しずつ自分は無価値だと思わされて、何がほしいかもわからなくなって、でもそれはすごくくるしいことだ
正直、真実のずるさや傲慢さなんて全然誰でも持ち合わせてる程度のものだよ
良かれと思って裏で嫉妬めいたアドバイスしてきた女友達の方がよっぽど醜悪だし、正直あれくらいのずるさなんて誰でも持ってるよ
真実が70点て言われたのがショックで話し合う勇気のなさも、そのまま逃げちゃう甘さも、
架が真実を"ちょうどいい"ってほんのり見下してたのも、とてもありふれて私達の中にあること
そして、そこを見せてからが人間関係の始まりだと思うの
婚活においてほしいものが決まってる人が早いのも、傲慢と善良なせいで見つからないのもわかる
自分なんてそれほどと思いながらも、相手は自分には見合わないと思ってる
でもそれのどこがいけないのか?
主人公達も結局どこまでも最後まで傲慢だったし、それを持ち合わせながらさらけ出せたから向き合えたと思う
この絶妙なバランス感が人間て感じしてよかったな…
どこにでもいる、ちょっと甘っちょろくて苦い想いをしてる人達って感じが
人を好きになるってとても曖昧で、どうしようもなさを愛せた時に初めて誰かと生きれるんだろうなと思う
白が裏テーマでしょうか
冒頭の真実の花束、架の部屋の花鉢、真実のステンボトル、みずかの花、ヤギの白。他にもあったかもしれませんがとても気になりました。2度目に観た時にさらに気になってしまいました。
架の婚活時のお相手が変わるたびにジャケットとインナーも全て変わっていた。
とても色が気になる映画でした。
架の一方的な気持ちを伝えて終わるのではなく、真実も全て伝えられて良かった。
面白かった
婚活アプリで知り合った完璧な彼女。しかし、彼女にはストーカーがつきまとい、結婚を目前に控えたところで突然行方不明に。何が起こったのかを探る主人公が、まるで探偵小説の主人公のように聞き込みを進めていく展開が、面白い。 映画は現代の婚活事情をリアルに反映しており、アプリで多くの人に出会い、条件を設定してパートナーを選ぶ過程には、婚活の闇が感じられた。 後演技だが、特にヒロインの表情の変化が素晴らしかった。人って環境によって顔とか変わるよねーというのを実感できた
謙虚と悪はあいませんね笑
誰にでもある 無意識下の行動 表す言葉が傲慢と善良が一番なのか わからないけど あの女友達もだろうし もしかしたら全ての行動をその二つの言葉に 分けられるのではとも思う
タイトルなし
原作を読んでいる途中で映画化を知り、読み終えたので観てみる事にした。
大まかには原作と変わらないが、架と真実に観客を感情移入させる為か、婚活から2人の馴れ初め、真実の疾走迄の流れは時系列に描かれていた。
中盤以降に描かれる真実の逃避先でのエピソードが変更されていたが、原作を読んだ時の感想では正に中盤以降を気に入っていたので、色々と変えられていたのは残念だった。最終的に2人が結婚式を挙げる事になる神社のくだりが出てこないのは最悪だし、架が真実を見つけてからのヤリ取りが何ターンも繰り返されて進まないのも安いドラマっぽく、表面的に辿り着いた所は原作と変わらないんだけど、描かれている事が何か違うような違和感を持った。
真実を演じた奈緒さんの演技は良かったし、性格最悪だったけど桜庭ななみさんが観れたのが良かった。
何度共感したか分からない言葉や感情たちが溢れてきます
原作を読んで映画を観ました。 もちろん原作の全てが入っている、という訳ではありませんが辻村先生が仰っていた通り、伝えたいことは全部詰まってると感じました。 映画だと真実や架はこんな表情をしていたんだなあと言葉を含めグッとくるものがありました。 また、原作でもグサグサと刺してきた人間の弱い部分や醜い部分が描かれていて、主人公たちに心打たれたりちょっと苦手になったり感情移入沢山してしまいました。 後半は映画オリジナルで、場所も違いますし所々フィナーレまでの動き方も違う部分もありましたが、自然に繋がってましたし、私はとても好きな流れでした。2人が感情を露わにしてるところには心打たれるものがありました。もう一度見たいと思える映画です。
臆病がゆえの…?
予告編を観たとき何となく抱いた
“思っていた感じ”と違っていた
多分、いい意味で
もっとサスペンス臭とかを想像していたけど
一生懸命に恋をしている若者が
成長しあう物語だった
作中、西田尚美が言ったセリフが響いた
恋愛してるかどうかも
人に言われなきゃ分からない
みたいな、そんな内容のセリフが良かった
今の若い子は、
手の中に世界とつながるツールを持ち
何でもすぐに調べられて、
恥をかくことも人に聞くことも
私が若い頃より、格段に少ない
そういう中でより慎重かつ無難に
失敗せず生きていくことに慣れて
コスパだのタイパだの映えだの
物事の本質から遠いところを
やたらと気にして生きている
きっとそれによって
臆病なんだろうと思う
それがゆえの、傲慢さかなと
それにしてもあの女友達は2人とも
きっと、好きだったんだろうな
でも牽制しあい、慣れきってしまい
もう選ばれないことに募らせたものを
あんなクソみたいな意地悪で
邪魔するなんて最高にブスだな
確かに私も真実みたいな女は苦手だけど
別に友達が選んだならそれでいいじゃないか
そんなことに外野がとやかくジャッジなんて
それこそ傲慢の極みだろ
キャスティングが合っていた
原作既読です。 実写化の俳優さん達を知る前に読んでいたのでキャスティングを後から知りましたが藤ヶ谷さんは合ってると感じました。奈緒さんはちょっとイメージより可愛すぎたかな? 原作を読んでいたけど、ちょっと別物みたいなストーリー展開に少し違和感があったからこの点数ですが 全体的よかったです。
語りたい
傲慢と善良は紙一重で受手によって変わると改めて思った映画です。傲慢と思われる架はただの鈍感だし、善良と思われる真実は傲慢。主演の2人はびったりの配役で藤ヶ谷さん演じる架は小説からそのまま出てきた感じで自然な演技、奈緒さん演じる真実は奈緒さん以外想像がつかない。ラストシーンで2人の想いが重なるシーンにはウルっとしてしまいました。
そして小野里さん演じる前田美波里さんの迫力ある演技とよしのさん演じる西田尚美さんの癒される演技はこの映画のスパイスになっていたと思います。
映画観終わったあとは友人とこの映画について語り合いたくなります。
そして何度も観たくなる映画です。
婚活だからってナンバーが「お93」って・・・でも希望は叶う
2024年映画館鑑賞92作品目 10月13日(日)イオンシネマ石巻 ACチケット(ポップコーン&ドリンク付き)1400円 原作は『朝が来る』『ハケンアニメ!』『かがみの孤城』の辻村深月 監督は『東京喰種 トーキョーグール』『サヨナラまでの30分』『ブルーピリオド』の萩原健太郎 脚本は『最終兵器彼女』『ホテルローヤル』の清水友佳子 婚約者に逃げられる青年実業家な話 70点でも上々 僕なんか自惚れの過剰評価でもせいぜい39点 結婚なんてある程度妥協しないと前に進まないし100点を求めたらうまくいかないよ なんやかんやでまさかのハッピーエンド それは『愛のむきだし』や『僕等がいた』を彷彿させた まだ終わらないの?と感じたけど引っ張る理由が最後でわかった 前田美波里演じる結婚相談所所長が「傲慢と善良」について含蓄に富む解説 桜庭ななみが『ブザービート』の相武紗季を彷彿させる嫌な女を好演 もうちょっと売れても良かった気もするがまだまだこれから 現在公開されている黒沢清監督2作品にも出演している吉岡陸雄はいま旬なのか 甲高い声は舞台向きだが映画やTVドラマでは不自然な気もする 吉田鋼太郎や堀内敬子みたいに腹の底から出てる感じともまた違うんだよなあ 「夢中になる」「必死になる」「熱くなる」それらは傍目から見ればカッコ悪いかもしれない だがクールを気取ってカッコつけてばかりいる冷笑主義者よりは幸せになれる可能性が高いと思うよ たった一度の人生だもん 無駄に生きるな熱く生きろ 少なくともそれは感じた もう手遅れだけど 配役 地ビール会社2代目社長の西澤架に藤ヶ谷太輔 英会話教室で働く事務員の坂庭真実に奈緒 真実が出会う災害ボランティアのリーダーの高橋耕太郎に倉悠貴 架の友人の美奈子に桜庭ななみ 架の友人の梓に小池樹里香 真実の姉の岩間希実に菊池亜希子 希実の息子に房野晃士 架の友人の大原に小林リュージュ 大原の娘に秋山加奈 真実のかつてのお見合い相手だった金居智之に嶺豪一 金居の妻で元ヤンキーの中﨑絵梨奈 金居の息子に高橋好史 金居の息子に高橋和正 真実のかつてのお見合い相手だった歯科医の花垣学に吉岡陸雄 遊園地で再会する真実の同級生のいずみに里々佳 いずみの彼氏に前田瑞貴 架の元カノで現在は結婚し出産し職場復帰するアヤに森カンナ 架の婚活相手に馬場奈々瀬 架の婚活相手に植松愛 架の婚活相手に西山真央 架の婚活相手に倉田奈純 架の大学時代のゼミ友高城に土居健蔵 カフェの老女に加藤美智子 町役場の職員の小堀洋一に田島潤 ボランティアの女子高生に柑野菜摘 真実の父親の坂庭正治に阿南健治 真実の母親の坂庭陽子に宮崎美子 飲み屋のママの仁科よしのに西田尚美 結婚相談所の所長の小野里に前田美波里
良質な恋愛ドラマを観せてもらいました
予告は恋愛ミステリーな感じでしたよね笑
ミステリーはミステリーかもしれませんが、ウェイトは恋愛の方が大きいですね。
失踪の部分のミステリーではなく、「男女の恋愛や結婚がそもそもミステリーじゃん」って言ってるような気も。
中盤まで「う~ん、う~ん」と謎に思ったりイライラしたりで進んでいくうちに、だんだんと気持ちが晴れていって期待を持たせてくれるのは、奈緒ちゃんの表情の演技の上手さからだろうな。
最後には良質な恋愛ドラマとして終わる。
ある意味読めていたかも。
いや、読んでいたというより「こうなって欲しい」という期待だったか。
「これも傲慢さなのかな?」
原作読んでます。 キラキラシティーボーイと群馬前橋出身の女の子の物語 奈緒は確かに合う 普通のラブストーリー感はある すごく考えさせられる作品 人生これでいいのか、一人一人みんな人生には本当にいろんなエピソードがあるんだなって感じた 全部普通に上手く行ってる人なんていない そもそも普通ってなに? もしかしてこれも「傲慢と善良」なのか 母親役の宮崎美子のウザさも良い 結婚相談所の前田美波里のお話は良く聞きたい
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