フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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In other words
月着陸陰謀論。出尽くし感があるネタではあるが、面白かった。往年の名作「カプリコン1」では(架空の火星着陸の設定だったが)政府の陰謀という点で、権力の恐ろしさを全面に出していた。
本作はポップな仕立て。国家権力はウッディ・ハレルソンの演じるモーという代理人に象徴されているが、彼がウィットに富みソフトに描かれていて、権謀術数の巡らされたハラハラ感はあまり無い。このモーが、政府の権力を笠に着たクセ者なのだが、なかなかに憎めない。まあ、今は大統領選もあるし、分断より団結というのが、世相なのでしょう。
生真面目な発射責任者コールのチャニング・テイタムに、口八丁の宣伝マンであるケリーのスカ・ヨハが絡んで、反発しながらも心を通わせ…という内容。アポロ11そのものよりそれを地上で支えるスタッフのドタバタ劇だ。
タイトルの「Fly me to the moon」は、もちろんシナトラで有名な歌だが、もともとこの曲は”In other words”という題名だったらしい。
いろんな方がカバーされているので、これを機会に聴いてみるのも一興かと。ナット・キング・コールや、ドリス・デイ、トニー・ベネットなどなど。日本の歌手では、松田聖子やJUJU、八代亜紀など。中でも宇多田ヒカルの歌と、オスカーピーターソンのピアノはお気に入りです。
劇中でも歌われるのですが、だれがどこで歌うのかは、観てのお楽しみということで。
真実より大切なこと
昔から興味を持っていた題材でした。
その後55年の宇宙事業の進展をみていると、正直、やっぱりあの映像は…と懐疑的になってしまう気持もありました。
そんな裏側を、爽やかに、繊細に、少しユーモラスにみせてくれましたし、このストーリーが真実なら、と思わせてくれました。
昔から、真実を追求するだけでも、詐欺まがいなPRをするだけでも、大きな事業は進めらなかったんでしょうね。その意味で、主人公の二人はまさに補い合う存在でしたし、そんな関係性が人類の偉業を達成させたという展開は素直に受け止められるものでした。
打ち上げが成功した際に、空高く昇るロケットの次に目を向けたのは、お互いでしたね。
彼らにとって大切なことは、最先端技術を確立することでもなく、理解を広めようと走ることでもなく、トップの命令に従うことでもなく、信じられる人に出会えたことと思えたのかなと感じさせてくれた瞬間でした。
そして、終始彩りを添えてくれた音楽が素敵でしたー。
私を月に連れてって
フェイクだらけでもはやあらゆる情報が「ホンマか?」と疑わざるをえない今日この頃、MAGAの輝かしい橋頭堡とも言うべきアポロ計画の疑惑を逆手に取った本作、ラブコメの糖衣に被せたメッセージはなかなかにほろ苦。大衆は不都合な真実よりも信じたい虚像を見たいのだと。
ケネディと犠牲者の遺志に報いたい純情男にチャニング・テイタム、かたや虚像の権化たるやり手PRマンにスカヨハ、終始怪しいガバメンにウディ・ハレルソンというキャスティングが素晴らしい。アポロのVFXも大いに見応えがあり、軽くテンポのいいストーリー展開に重厚感を与えている。いや、これは近年稀に見る名作ではないか。
ところでみんなは『カプリコン1』は観たかな?
月に唄えば
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」冷戦下の宇宙開発競争の時代が舞台ながら政治的な側面は見事になくて、潔くロマンスとコメディに徹したエンターテイメント映画、楽しかったな。クライマックスはロケット発射ではなく、「お前が歌うんかい!」と全観客がツッコこむあのシーンだった。ウッディ素敵。
『カプリコン1』のリメイクではなかった
アポロ計画の月面着陸の話と、その映像製作という事は知っていたので、『カプリコン1』のリメイクだと思っていた。
『カプリコン1』はシリアスな話だったけど、こちらはコメディでした。
まったく違う映画です。
それに実際に月に着陸したかどうかは...
スカーレット・ヨハンソンは良いですね。
なんてったって、ブラック・ウィドウだし。
スカヨハは素晴らしい女優さんです。
チャニング・テイタムはどこかで見た事があるなーと思って調べたら、
『ホワイトハウス・ダウン』でジェイミー・フォックス演じる黒人大統領を助ける警察官でした。
(ジェームス・ウッズが裏切るやつ)
イケメンです。
笑ってしまうシーンが度々あった。
たけど、見た映画館が田舎で観客数が10名ちょっとの上映回だったので、全体の笑いとはならなかったのが残念。。
満員の映画館なら爆笑になってたのになと思ってしまった。
とにかく笑えるシーンがたくさんあります。
シリアスな場面にムードたっぷりなシーンもあり、さすがのハリウッド映画という感じだったかな。
BGMも良かったですね。
聞いた事のある曲がたくさん流れてきた。
1969年のアメリカの話。
今から50年以上前に月に着陸して人が立ったというのは凄い!
まだテレビが白黒だった頃でしょ。
今の科学技術なら簡単に行けるんじゃないですかね。
これぞアメリカ映画、満喫しました。 だけど、宇宙計画は核開発以上に恐ろしい。時期早々でした。
これぞアメリカ映画、満喫しました。
だけど、現実は宇宙計画は核開発以上に恐ろしい。時期早々でした。
夢のような宇宙の話と政府の陰謀、茶番とロマンス
月面着陸に大興奮した子供の頃
大人になって、あの興奮をまた、体験できるとは
楽しかったあ
でもね、あの頃と違うものがある
月面着陸がフェイクだったという噂もよく知っているし、国家の闇も想像出来るようになっているし、
今のパソコンよりずっとお粗末なコンピュータで宇宙開発をやって、凄いとは思う反面、無謀だなあと思ったり
あの頃とは違って、思うところがたくさんあるようになってしまった
月面着陸から55年
それ以降、月についての開発や社会的整備は何も出来ていない
ただ、行っただけ
これは、夢の実現のためだけに使うには、膨大すぎる無駄使いです
それどころか、宇宙開発は戦争の形態を変えてしまった
人工衛星から、ピンポイントで攻撃できるシステムの脅威
我も我もと核開発をはじめたように、今は宇宙開発をせざるを得なくなってしまった
戦争は資源の無駄使いですが、宇宙開発が必要になって、もっと資源を食い潰すことになった
月に行くより、他にしなければならないことがある
当時言われていた事こそ正解
国同士が争っているうちは、宇宙に目を向けるべきではなかったなあ
と、思います
目的のために力の行使しか出来ない国があるのに、核開発や宇宙開発ばかり進んでいく
人類滅亡の可能性は、どんどん増えていくばかりです
これぞ夢とロマンのアメリカ映画!
ここ数年のアメリカ映画で1番イイです!
それは、私個人の好みと、夢とロマンチックとパロディーという意味でね。
事実をパロディーにし、オメガやケロッグ、そして当時のニクソン大統領も
出してOKなのが、アメリカ映画の懐の深さよね。
結末も良いし、誰が見ても損無しでしょう。
スカーレット・ヨハンソンがセクシーでイイね。
ウェルメイド
上映時間長めだな、と思ってたんだけどとんでもない。このボリュームの物語を冒頭からテンポ良くこの尺によく収めたなと、感心させられる。だってフェイク映像の話が出てくるのが後半3分の1くらいで、そこまでもしっかりアポロ計画と広報の関わりを描き、それによって登場人物達のキャラクターと繋がりも明確に。素晴らしい手際だなと…
予告編だとフェイクを巡る話みたいに思わせられるけど、これはちょっと角度を変えたアポロ計画の物語。それだけでけっこう感動的でした。
撮影もさ、良かったよ。虚実入り混じる形ではあったんだろうけど…
全般に、ほんとハリウッドの良い部分が出てきた良作。お薦め。
タイトルなし
予告編でフューチャーされていた陰謀論の部分はあくまでスパイスで、本筋は何かを成し遂げる物語。ベン・アフレックのエアしかりこれ系の作品は大好物。2時間超えの作品ながらテンポよく進み、長さを感じさせられず。面白かった!
SAVE THE CAT の法則
詐欺師の好感度を上げる為に、
シナリオ作業の初期段階からSAVE THE CATの法則を取り込んでいたのかもしれない、
改稿を重ねるうちに、
物語は予想以上に深みを増したのか、
または、
スカーレット・ヨハンソンの演技力に頼る方針にしたのか、
そのあたりはわからないし、
全くちがうのかもしれない。
彼女の芝居の技術の高さには改めて驚かされた。
スカヨハは過去作でも見せてきたように、
600WPM以上?の速射的なセリフ回しでの説得力は言うまでもないが、
本作ではそれだけではない。
彼女は【大ウソ】、【政府相手のウソ】、
【PRのウソ】、【チャニング・テイタムに対するウソ】と、
様々なウソを巧みに使い分ける、
その具体的な仕草、目線のやりどころ落し所、
涙等々が演出と、
テイタムの不器用さで相乗効果を生み出し、
一見わかりづらいウソの状況も上手くストーリーに乗れるような仕掛けになっていた。
そして・・・
大ウソとテイタムの唯一のウソ、そして・・・CATの法則が見事に効いてくる・・・。
宇宙を舞台にした作品では、
いつも立花隆の「宇宙からの帰還」やバズ・ライトイヤーについて触れてしまうが、
今回は省略。
【蛇足】
親がセールスや勧誘をする時に、
子供連れの方が効果的、というのは、
まどマギの杏子の切ないエピソードや、
「ペーパー・ムーン」のテイタム・オニールを想起したひとも多いだろう。
サターンロケット発射!
予告から言い合いばかりのギスギスしたストーリーをソウゾしていたが、発射責任者とPR担当者が手法の違いはあるものの同じ方向を向いておりました。しかし、ロケット発射シーンは迫力ありますね。成功した歴史を知ってても緊張してしまいました。人類の偉業に立ち会ったような気分です。
よかったです。
スカーレット・ヨハンソンが好きなだけで
余り期待せずに見に行きましたが、
スタジオの件より、アポロの打上げにかける
人々の情熱の方が印象的でよかった。
昔の映画アポロ13も良かったけど。
ヒロインはスカーレット以外には務まらない。
昔の女性役がピッタリだよね。
ものすごい美人ではないのに、色気が半端ない。
シナトラの原曲がタイトルなのもいい。
ロマコメ
今から60年前、人類初の月面着陸計画をモチーフに陰謀論を交えてのあーだこーだ
チャニング・テイタムが石部金吉のNASAの責任者を演じているのだが、いつも筋肉バ○役が多い特徴を生かし適役
PR担当役のスカーレット・ヨハンソン、己の才覚で貧困から成り上がった設定、これも適役である
しかし個人的には、帰宅して電気をつけたらソファに座っているウッディ・ハレルソン
怖すぎるよ!
オワリ
かなり面白かった。オススメします。
最初から最後までテンポ良く楽しめた作品でした。1969年代が舞台、アポロ計画で月面着陸を目指すスタッフリーダーとPR担当の女性スタッフとの様々なトラブルと恋愛を真面目に、さらにコミカルに描いています。フェイク映像制作秘話を交えスケール感もあり娯楽作品としてA級作品。
スカーレット・ヨハンソンは相変わらず美しくチャニング・テイタムの魅力的なリーダー像、そして謎の男ウッディハレルソン^_^
ハリウッドの一流プロ集団が一級品のエンタメ作品を作り上げた名作です。おススメ度は高いです。
アポロ11号を題材にした月面からの映像が真実なのか偽りなのか? かなり引き込まれる作品。 本年度ベスト!
子供の頃に観た偽りの火星探査を題材にした作品の様なエンタメ性に期待。
だけど恋愛ストーリーが含まれたドラマ性の高い作品だった感じ!
NASAの広報に抜擢された元マーケティング会社の敏腕女性社員のケリー。
アポロ11号の発射責任者のコール。
この二人の恋愛ストーリーを中心に進む展開。
ケリーがかなり有能な広報って感じ。
多くのスポンサーを獲得した上、反対する政治家を味方にする等、有能さを発揮(笑)
ケリーの偽りだらけの過去がそうさせた感じの彼女の姿が印象的。
一方、発射責任者のコール。
宇宙飛行士の夢が叶えられずも自分に正直に生きている姿が良かった。
この相反する二人のラブストーリーに加え、月面探査の映像のドラマが見所だった感じ。
全く異なる人生を歩んで来た二人がお互いを認め、寄り添い計画を進めて行く感じが本作の軸になっていた印象。
宇宙開発が国の威信を掛けた感じでロシアと競う感じが印象に残る。
どれだけお金を使っているのか?
平和の為に使えるお金が無くなる感じに考えさせられた。
スクリーンに度々登場する黒猫。
何かあると思いきや終盤の大事なシーンにも出没!
緊張感があるシーンに更に緊張感が高まる(笑)
ラストも王道なハッピーエンドって感じでストレス無く鑑賞出来た感じ。
実際のアポロ11号。
当時の技術で本当に月面に行けたのか?
気になります( ´∀`)
強く明るく元気なアメリカ
が、そこに。
この翌年に産まれたのでリアルには体験してるわけじゃないが、なんとなく刷り込まれて育った世代。
いわゆる都市伝説を大真面目にエンタメにしてるんだけど、こういうの大好き。
インデペンデンス・デイのエリア51のくだりとか。
もっと色んなのできそうよね。
戦わないスカーレット・ヨハンソンやクライマックスの新喜劇ノリも良かった。
世代を選ぶかもしれないが良作。
「ファーストマン」「アポロ13」など他のリアルNASAモノと合わせて観たい作品。
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