フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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陰謀論が蔓延る現代に、それを茶化して楽しむ最高の映画
「陰謀論」は大昔からあった。
それは教育と報道で(ほぼ)撲滅されるハズだった。理屈では。
しかし、現代、しかも教育水準が高い(ハズの)米国には「Qアノン」による陰謀論とそれに同調する主要政党(共和党)と大手マスコミ(FOX)がある。
そしてそうした陰謀論を利用して大統領に返り咲きを狙うトランプ被告がいる。
そんな連中を茶化して笑うのが本作。
もちろんトランプや奴を連想させるモノは出てこないけど、ハリウッドからの「メッセージ」は明白。
ストーリーはコメディである。
それも軽いやつ。
虚実を織り交ぜた巧みな脚本、
気の利いたセリフ回し、
正直さ、誠実さを尊ぶキャラクター
(これもトランプ被告への皮肉だろうか?)
演技を楽しんでいる役者たち。
決して大ヒットはしないだろうし、賞レースに絡むことも無さそう。
でも私は大好きな作品。
コメディ、エンタメの中に社会的主張を込めるハリウッドの執念を感じた。
月への想いが胸を熱くするフロリダロケット
始めはSFサスペンスの名作『カプリコン1』みたいなお話しかと思ったら、いい意味で裏切られ、最後まで気分良く観ることができました。冷戦時代のアメリカ、ロケット開発でソ連に負け、事故ばかりのアポロ計画の逆風を挽回するために、凄腕の宣伝のプロがNASAにやってくるお話しです。スカーレット・ヨハンソン演じる宣伝のプロが、次々とタイアップ企業を引っ張ってきたり、議員を抱き込んでいくのが痛快です。一方、絵に描いたようなカタブツのチャニング・テイタムとの対比が面白かったです。ボーイ・ミーツ・ガールの定石と分かっていても、60年代のクラシックなラブロマンスが楽しく、P51マスタングに乗っての月夜のフライトはロマンチックです。また、アポロ計画に全身全霊で取り組むNASAのスタッフの熱い想いにジーンと来るとともに、国家の威信のためにフェイク画像を放映しようとする国家権力とのせめぎ合いも、そうくるかーって展開でした。役者では、クラシックでセクシーな役では右に出る者がいないスカーレット・ヨハンソンが、キレキレのキャリア・ウーマンである一方で、嘘で塗り固めた人生に苦しむ女性像を演じていて抜群でした。どちらかと言うと脳筋のイメージのチャニング・テイタムも誠実な古き良きアメリカの男性を好演してました。
モヤモヤ
月面着陸していない派の陰謀論をおちょくる内容で、それはそれでいいのであるが、そうすると“誠実さと技術力で征します”みたいなアメリカが推したいであろうアメリカンスピリッツみたいなものが相対的に強調されて、そこがなんだかなあと思ってしまった。巨大火柱を見上げて成功成功と喜ぶのは『オッペンハイマー』みたいだし。笑い・泣き・恋愛、がそれぞれ中途半端だからというのもあるかもしれない。
シリアスと思うと減点、コメディと思うと秀逸
まあ、コメディなんだけどね
予告編ではシリアス色が強いから期待していたジャンルを
間違えると評価が変わるかも
私は、面白かったですよ
スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムとウッディ・ハレルソンで
充分満足なんですけどね
ただ、実際の月面シーンとスタジオのそれがちゃんとシンクロする点は
「うそ~ん」と心の声がつぶやいちゃいましてけどね
エンディングの意味は?
アポロものってのは、実話そのものが面白いし、非常に絵になるので、何をどうやっても面白いわけだから、今作も面白いことは面白いんだけど。
ライトスタッフとかアポロ13での緊張感を見てると全体的にちょっと気の抜けた感じがするのは否めない。
サターンロケットから氷が剥がれ落ちるシーンも今となってはフツー。
エンディングで抱き合った二人からカメラがずーーっと引いていって、宇宙センター本部棟をでて川をすぎると、サターンロケットが発射されたんだけど、あれはどういう意味だろう?
もしかするとあの時飛んだロケットが本物で、今までのストーリー全体がフェイクだったというトータルリコール的オチなのかなってのは考えすぎ?
番外編アポロ11号
アポロ11号の月面着陸の捏造説を映画のネタにしたストーリー。社会派の映画なのかなと思っていたら、内容は職場恋愛を絡めたお仕事ドラマ。
映像もおしゃれでセンス良し。
ケリーが赤い口紅に60年代ファッションで毎回楽しませてくれる。10変化はしてるよね。
月面着陸の映像はフェイクなのかリアルなのかは見てのお楽しみ。
もっぱら邦画ばかり見ているので、
あちらさんは会話のテンポが早すぎて目がテンになるね。
3回くらいのドラマで見たい気も
観客に女性が多かったのが意外でしたが、スカーレット・ヨハンソン目当てでしょうか? エンドロールで退出する人が結構いたのは、少し長めの上映時間のせいだったらいいのですが。
それはともかく、一部に存在する人類月着陸のフェイク説を逆手に取ったようなお話で、発想が面白いですね。主人公の元詐欺師というキャラがテーマの「嘘か本当か」にかけてあるのもいいです。
ただ、この作品は映画よりは連続ドラマの方が合っている気はしました。ノリの軽さとかもそうですが、途中までの展開がかなり早いので、ハラハラしている暇がない。主人公は話術や構想力に優れた広告のスペシャリストですが、それにしても色々とトントン拍子に話が進みすぎているといいますか。これがもう少し時間のとれるドラマなら、アポロ計画に賛同する議員を集める過程もじっくり描けたと思います。
今どきの映画らしく伏線の回収はきっちりしているし(まあ、黒猫がああいう形で話に割り込んでくるとは思いませんでしたが)無駄な部分がないのはいいですが、展開の早さもあってちょっとシステマティックに感じてしまうところはありますね。
まあまあ予想通り(笑)
一つも期待を裏切らないコメディー。
ただ実際に事故で人が亡くなっているので、そこの部分に関しては巧みに茶化さない。
笑顔で人殺しもしそうな、底を見せないモーが不気味でしたね。スカーレット・ヨハンソンのキュートな演技は流石の一言。
ストーリーももちろん良かったけど、 ケリーがとにかく可愛くて、 雰...
ストーリーももちろん良かったけど、
ケリーがとにかく可愛くて、
雰囲気も役にもあってるし、
なんかとても良かった
5歳の私に贈るGreat American Story
アポロ11号のリアルタイム時、私は5歳だった。私には当時のアポロ話題の記憶が全く無い。当時観ていたアニメの記憶はあるのに、なぜかこの偉大な物語の記憶が無い。
それをずっと残念に思っていたのがこの映画を観た事により解消された。素晴らしい作品だった。
ライトに楽しむ夏休みムービー
なんでロケットの打ち上げシーンって、毎度心を打つんだろう。
ということで、都市伝説や陰謀論好きでなくても知っている「あの噂」をモチーフにしたコメディ。
60年代の音楽に乗せた軽妙なタッチで展開も速く、実はそこそこ長い作品だがスナック感覚でサラッと観られるのが良いところ。
米ソが有人ロケット・月着陸・核兵器などの技術革新に「国の威信」などというしょーもないプライドでしのぎを削っていた時代、その犠牲になった人々も大勢いた。
ペトナム戦争による国民からの批判を回避するためにも、主人公コールが実直に目指す月着陸は、実は政府のもっと生臭い目的に利用されようとしていた。
とは言え、撮影にNASAの協力を得られてるって時点で、お話のゴールはまあ予想がつくワケだが、あまり映画全体としてそう難しく考える映画でもない。
あくまでコメディ。
ラブストーリーや友情、家族、仕事論なども盛り込んだエンターテイメント。
個人的にはそこがちょっと気にくわなかった。
もっとクセのある、一筋縄では行かないキャラや展開があると良かったんだけど。
いや、夏休みムービーとして、家族でもカップルでも友達同士でも楽しめる娯楽作品でした。
ぜひ劇場へ。
黒猫さんが、主人公♪
大昔・・アポロ11号の月面着陸の陰謀論をシビアに描いた「カプリコン1」という映画があったが・・それは、それなり面白かった♪
最近、死人に口無しをいい事に、キューブリックを担ぎ出して・・またゾロ、アポロ11号の陰謀論のまことしやかな囁きを耳にすることが多くなったが・・そんな陰謀論を、エンターテイメントにしちゃった映画♪
どうも・・チャニング・テイタムというと「マジック・マイク」や「ザ ロストシティー」の脳筋さんのイメージが強烈で・・今回もそんな感じかと思っていたが・・実直な漢役でした♪
巷に溢れる、陰謀論は、エンターテインメントの一種と捉えていますが・・この物語「Fly me to The Moon」はもしかして・・本当の出来事かも・・・と思わせられました(笑)。
湾岸戦争の重油まみれの海鳥も・こんな感じで創作されたのかもね♪
ネコさんは🐈⬛、いつでも嘘とごまかしが嫌い♪
皆が信じればホント、皆が信じなければウソ、コロナを経験してまったく...
皆が信じればホント、皆が信じなければウソ、コロナを経験してまったくそのとおりだと感じてるこのタイミングでの陰謀論をネタにした映画公開
意味深〜
時間が合わなくて字幕版を観たのだけど 少し違和感もあった
吹き替え版も観てみようかな‥
アポロ計画陰謀論がストーリーに絡んでいるけど
ラブコメっぽい仕上がりだったけど、結局はソ連との覇権争いで締めたように感じた。
それにしても、スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッション、とっても似合っていた。シーン毎に変わるヘアアレンジも好感。
「アポロ計画」をロマンティックに描く
アポロ計画を今までと違う角度から描いているとのことと、スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッションの着こなし観たさに鑑賞。
期待通りスカーレット・ヨハンソンのファッションはカラフルでバッチリ決まっていたし役どころも頼もしくピッタリだったが、個人的にはチャニング・テイタムの発射責任者姿は今までのイメージからは合わずちょっと感情移入しにくく感じたかな。
構成としても、打ち上げシーンはやはり迫力があり観どころの一つでもあるが、もう少し打ち上げの苦労話にも焦点を当てて欲しい気もした。でもそれでは今までのアポロものと変わらなくなってしまうか。
あと、タイトル名にもなっている曲「私を月まで連れてって」を、きれいな月をバックにもっとじっくり聴かせてもらえたなら、より一層ロマンティックに浸れたかもしれない。
スカーレット・ヨハンソンが魅力的😍
「アポロ11号の月面着陸の中継映像はフェイクだった」という都市伝説を逆手に取って、真面目に?そして大胆に映画化した作品。
しかもNASA全面協力だから、当時の貴重映像を交え、発射設備などもキチンと作り込まれていました。
その反面コメディ要素も多いので、ミッションの緊迫感がやや薄らいでしまった感もありました。
しかし、当時のファッションを着こなし、髪型もバッチリのスカーレット・ヨハンソンの演技が魅力的で、それだけでもこの映画を観る価値があるかも。☺️
反面、相手役のチャニング・テイタムは過去の打ち上げ失敗の責任を背負うという難しい立場のせいか、主人公というより引き立て役になってしまってました。
スカーレット・ヨハンソンさんみたいな美人に間近でプレゼンされたら、オジサン連中はイチコロだよなぁーとずっと思いながら観てました。
そんな私もオジサンです。
フェイクでないけど、ノンフィクションでもない。そして興奮と感動
やっぱりアポロプログラムは素晴らしい!あの打ち上げシーンを久しぶりに大画面で見ることが出来た。何回見ても、あの場面は緊張する。サターンVロケットが咆哮を上げて、地上を離れ加速していく画面を見ながら。ライトスタッフのガスグリソムでは無いが「Go Hotdog Go!」と叫びそうになってしまった。
アポロプログラムを扱った映画は様々有るが、この映画はあまり細部に拘らなかった所が返ってアメリカの当時の雰囲気を表していたような気がする。なんと言っても、アポロプログラムで語られなければならないのがアポロ1号の事故。あまり外国では語られないが、アメリカでは深刻に受け止められていたよう。マーキュリープログラムのガスグリソムを含む3人が地上訓練中に亡くなった。この映画でも深刻に描かれていた。また、当時のアポロプログラムの予算がかかりすぎるという描写も事実だったのだろう。
そんな、ともすると重くなってしまいそうな内容を、二人の魅力的な架空の人物を登場させることで、見事なドラマに仕立てていた。全編とにかく楽しい。60’の時代の明るいファッショナブルな雰囲気が画面全体に溢れていた。テーマソングがエンディングにかかったときは思わず拍手をしてしまった(そっとですが)
話を分かりやすくするためなのだろう、ミッションコントロールが終始ケネディ宇宙センター(ケープカナベラル)という設定になっていた。(実際は打ち上げ14分前以降の管制は、ジョンソン宇宙センター・ヒューストンに移っていた)。また飛行主任は4人で6時間交替だった)。
もしこの作品でアポロプログラムに興味を持たれた方は、映画「ドリーム」・アポロ11 完全版・ライトスタッフを御覧になることをお勧めします。
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