密輸 1970のレビュー・感想・評価
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評判通り面白かった!こういう映画がもっと観たい!
ネット上の評判の良さが気になってた。
やっと観たらやっぱり面白かった。
騙し合いのストーリー、知らないのに懐かしい韓国歌謡曲、シスターフッド(山田優か篠原涼子にしか見えない)、必要以上に本格的でカッコイイアクションシーン、愛らしいキャラのコ・ミンシ!
虐げられていた女たちが、強かに馬鹿な男どもを次々とやっつけるのは、観てて本当に気持ちいい。
こんな映画を、もっとください!
こういう作品が少なすぎるのも、男社会の弊害か?
アバズレ
まるで昭和の東映作品を観ているような感覚で…「肉体の門」とかと似たようなテイストを感じるものの、お話としては面白かった。
が…あの韓国的懐メロをどう処理するべきか。
唐突に、大音量で挿入される。
その後に流れるBGMと同じなのだけど、いちいち興が削がれたりもする。
BGM全般が俺には合わなかった。
もっとハードな話かと思ってたのだけど…いや、ちゃんとハードではあったのだけど、どうにも噛み合わせが悪いというか、没入感が薄い。
安っぽいというか俗っぽいというか…アレも韓国の一面ではあるのだろうけど、華がねぇなぁって。
話しは嫌いじゃないんだ、ホントに。
虐げられた人々が「密輸」って犯罪に手を染める。そもそもが汚染物質を垂れ流す化学工場のせいなのだ。
それまで海の幸が豊富だった海で漁ができなくなる。
それ故だった。
劇中で「貧乏は罪だ」なんて台詞があった。貧乏だから犯罪に手を染める。極端だとは思うが言い得て妙だとも思う。
3年前に摘発された密輸事件で拗れた女達の友情が復活していく様とかも好きだし、大悪が税関の係長ってのも頷けたりする。
だが、どれもこれも昭和テイストで…なんの焼き直しなんだろうとまで思う。
監督があの時代ではなくて、あの時代の作品を復刻したいってんなら成功だとは思うけど…台詞も仕掛けも編集さえも、昭和の東映作品の匂いがプンプンしてる。
女性の自立ってよりは、男性社会への反抗とか脱獄とかがテーマだったと思う。
日本の女性蔑視も酷かったけど、韓国の女性蔑視も相当酷い…てか輪をかけて酷いなぁと思われる。
海女たちの背景は語られないのだけれど、あんな稼ぎもない港町で独身ならば、出てきゃいいのにと思うのだけど、それが出来ない事情でもあったんだろうか?
色々とツッコミどころはあるのだけれど、まぁ、夏だし、鮫はやっぱり怖いなぁなんて事を思い…特に目新しい事もなかったのだけど、物語はちゃんとしてたように思う。
海女さんが女性しか居ないのは、男性は漁に出るからなのかしら?それとも女性には海女に特出する性能でも備わってるのかしら。韓国の海女さんの風体も日本の海女さんと変わらずで、それはちょいと驚いたかなぁ。
日活?東映?クォンズ・エンジェル!?
1970年代制作映画のリバイバルかと思うくらい1970年代
そのころの日活とか東映とかのアクション映画のテイスト、なおかつ
チュンジャのウィッグ、ヘアスタイルがダサいファラ・フォーセット・メジャーズ。
チャーリーズ・エンジェルを意識しました感出してるけど、わざとですよね。
ジンスク、チュンジャ、オップンの3人、チャーリーのよりもダサくて悪くて生活感に塗れたエンジェルたちですが、かっこよさは同等か、それよりも上。
化学工場の廃液で漁ができなくなった海女たちが、生活のために密輸に手を貸すのだが、全く罪悪感がない。躊躇するのは捕まることを恐れるからだけ。脱税の一味に違いないが、国は工場廃液に対して何もしてくれないし、税関職員汚職し放題、だから庶民もしたたかに自分を優先するのは当たり前。この辺りは韓国らしいかも。
前半ジンスクたちのやられ放題でぐっと怨念を溜め込んで、後半で回収のカタルシス
チュンジャが強かで嫌な奴で、到底ジンスクたちでは歯が立たないと思いきや、実は誤解で、情に厚い力強い味方だったことで俄然イケイケムードになる。
地元のチンピラ集団に密輸王、税関職員とサメまで絡むバトルロワイヤル、固い友情と頭脳と度胸で、彼女たちを利用し陥れた奴らが報復されていくのが痛快。オンナを舐めてはいけません。
クオンが殴り込みされて、敵味方入り乱れて血がドボドボの修羅場がやたら長くてしつこい。痛そうで目と耳を塞いで見てました。
海女たちが宝石をゲットしたものの、換金するのは厄介だろうと思っていたら、彼、実は生きててよかった。海苔の上のきらめく宝石はなによりの朝食ですね。
この一件で海女たちはクオンのお覚えもめでたく、太いビジネスが継続できることでしょう。
めでたし、めでたし
密輸品の中に今は亡きSANYO電化製品が山積み、感慨深いものがありました。
SANYO製品はそこそこリーゾナブルでしかも日本製、密輸品としても人気あったんでしょうね、今はパナソニックに吸収され、海外ではハイアールになっちゃってるんでしたっけ? 知らんけど。
痛快でした!
カミソリでシャッッ!!('◉⌓◉’)
美しくて華やかで、ファッションリーダー的なイメージがあったキム・ヘスが、すっぴん海女ちゃん&ワイルドなヅラ(ウィッグw)で、ちょいダサファッションに身を包んでいる姿が新鮮でした(^。^)
そしてこちらも、ミスなんとかだった記憶のヨム・ジョンア(肌がキレ〜♡)
最近(?)だと、まさかのミュージカル!にビックリwした「人生は、美しい」に出演していましたね。
好きなのはマブリー♡♡の「スタートアップ」でのパク・ジョンミンのママ役。強烈ビンタが忘れられないw
この2人が見たくてチェックしていて、よ〜やっとレイトショー♪
オーシャンズとかエクスペとか、各ジャンルのプロが集まって目的の為にチームを組む。ってお話しが好きなので、本作も似た様なテイストで楽しめました(^。^)
まぁ、チーム海女の3名様?4名様?はあまりキャラが立っておらずで残念ではありますが。。
その分キム・ヘス姐さんとヨム・ジョンア姐さんが最高でした♪
あのビンタはガチではないよね?!
すごかったですw
海女ちゃん&地元のチンピラ&密輸王&税関
誰が味方で敵なのか?!
裏の裏をかく騙し合いの連続で、途中何だかよくわからなくなったりもしましたが、ラストに向けてはわかりやすいので、飽きずに楽しめました。
真っ黒じゃないか!の係長キム・ジョンス
(役名忘れた)
オップン(コ・ミンシ)ボコボコにしよってからにぃ〜!o(`ω´ )o
可哀想に( ; ; )
海に沈んでいく顔が印象に残っています。。。(°▽°)
設定が70年代なので、懐メロ?ムード歌謡?って言うのかな?
なんか大袈裟で意味ありで、ダサいんだけど、カッコ良いw
狙い通りで面白かったし、ファッションも髪型も独特過ぎて、誇張してる?!
70年代ってこんななの?!って思って面白かった。
海の中での海女ちゃんズもリアルでカッコ良かった!
あんな近くに化学工場が出来たら仕事になんないよね!環境破壊すんな!本当死活問題だよ!
犯罪に手を染めてしまうのも仕方ない。。って思っちゃうよね。
でも何でジンスク(ヨム・ジョンア)だけ捕まった?!
カミソリでシャッッ!!は酷すぎたけど、チュンジャ(キム・ヘス)を助けてくれたクォン(チョ・インソン)
ちんでなかったのね(°▽°)
海苔の上にダイヤ。良かったねw
ここの所個人的に難しい作品が多かったので、何も考えずに見られる本作のような映画は助かります。
面白かったです。
あっ!サメ好きなので動きもビジュアルもリアルで良かったです。
彼女が襲われたのは残念だけど、アイツはちゃんとヤッくれたのよね?!
70年代懐かしい雰囲気
豊洲でのプレミアムイベントで観賞
あれよあれよと話がすすみ、テンポよく話がすすむので観ていて楽しかったですし、海女さん達が主役での終盤の海の中の殺るか?殺られるか?攻防が目が離せなくて。そして、最終コーナーでのアクション。チョ・インソンとパク・ジョンミンの動きがよかったし、笑ったし。
最後にクオン軍曹いきてるし(笑)
リュ・スンワン監督が本当は、心臓にナイフささってるし、死んでる設定だったけど、映画だし何でもありどいいっか!で、もう休みに入ってたインソンに連絡して1日撮影に来てくれない?って、でてもらったそう(笑)
最後まで目が離せないエンドロール♪
すごく面白い
海女が密輸の下働きをする。密輸に携わってから身なりが派手になっていく。とくにワクワクするのは金塊を海底から拾い集めるところで、あそこで全部渡さないで海底に隠しておいて後からみんなで分けるとかすればいいのに。でもバレたら殺されてしまうかもしれない。結局搾取されてしまうので出し抜くことを考えてほしい。
登場人物が活き活きとして魅力的なのだけど多すぎて把握できない。全体像としてみんな元気で、元気をもらえる。
ベトナム帰りの元軍人が気障ったらしくてかっこいいのだけど、見かけによらずめちゃくちゃ強い。
漁船を自由自在に操って海を駆け回るのは自由ですごくいい。ただ自分は船酔いがひどいので船や漁師に強いあこがれがあるけど、無理だ。
トロットメロディがいい塩梅。
漫画的な登場人物やキム・ヘスの大仰な演技に多少戸惑うものの夏向けの海洋エンタメ。お決まりの室内での肉弾戦から爽快感溢れる海中戦へなだれ込む後半は盛り上がる。追いラストも韓流的で好み。
痛快アクションコメディー
思っていた以上に笑いあり、人情味ありのドタバタエンターテイメントとも云えるかも。
正確にはクライムアクション(=犯罪を題材にした作品)らしいが。化学汚染で海が汚れ、捕れたアワビの殆どが腐っているためにお金にもならず船を出しても燃料費だけがかかる。生活費のため、会社を維持していくうえでやむを得ず闇商売に手を染め闇ブローカーと手を組むようになる。
張り込んでいた税関の船に違法行為がバレてしまい、さらに船を急いで出そうとしたために碇が引っかかりロープが切れた反動で海に誤って落ちたジンスクの弟と助けようとした船長でもある父が弟とともに船のスクリューに巻き込まれ亡くなってしまう。
父と弟の死ぬ瞬間を見て気を失い倒れてしまったジンスクは逮捕されてしまうが、何が何でも捕まりたくない主人公チュンジャは船からの逃亡に成功する。
2年後。
ソウルで洋服の密輸ブローカーとして切り盛りするチュンジャが港に帰ってきた。が、税関に通報し一人だけ金儲けをしたと思い込んでいるジンスクとのわだかまりは解消されない。
そして再び税関の目に留まるようになり、刑務所には戻りたくないジンスクは次の漁を税関の係長に告げるが、実は…と語れば長くなるので分かり易くいうと船内にまさかのスパイがいた。
それが分かり、通報した犯人がチュンジャじゃないとわかり、いっきにアクションコメディーへと様変わりする。やられたらやり返す。
見ていてすっきりする内容だった。
イライラしている時に見るのがオススメかも(笑)
1970年代に流行っていた当時の韓国ファッションにも拘りを感じて、内容だけじゃなく、音楽や衣装にもしっかり70年代を追求したのが凄い。
クソ海女戦隊・クンチョンジャー
良くも悪くも盛り沢山のエンタメ作品。
密輸に関わるまでのテンポはよいが、話が動き出す中盤までは割と退屈。
いきなり海女姿から入ったこともあり、キャラの把握もしづらかったんですよね。
チュンジャとジンスクがスーツの上下をそれぞれ着てるあたりは、関係性が見えて素晴らしかった。
なんでジンスクだけ捕まってたかはよく分からず。
中盤は騙し合いが横行しすぎて、一体いくつ巴やら。笑
ネタキャラだと思ってたモミアゲ眼帯が目茶苦茶強かったのは意外だが、ホテルでの乱戦はちと冗長。
何故かクォンさんがチュンジャを守って退場したこともあり、終盤には関係性もかなり整理された。
クライマックスは海女の本領発揮となる水中戦で、アイデアも見せ方も面白いが、やはり長い…
というか、ドリ以外モブなのに敵の数が多いんです。
海女側だけでもキャラ立ってればよいのですが、こちらも3人モブなので協力シーンが盛り上がりきらない。
しかも、水中+ゴーグルで見分けもつきづらいし…
話の展開をもっとスッキリさせて、キャラもの寄りに描いた方が映えたのでは。
とはいえ大筋としては面白いし、先が読めない展開はなかなかのもの。
やたらとチュンジャの谷間が迫ってくるなど、ちょっとしたサービスカットも有り。
度々かかる、チャカチャカしたギターにうねるベースラインが絡む曲など、BGMも好み。
個人的にはもっとコメディ色が強いとよかった。
オモシロイだろうと思ったけども 何時ものネタオチで残念
今日、突然の俳優中村さん訃報で少し動揺してます。
まだまだお若いのに。何故なんだの思い。
映画”旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ” 頃の彼を思い返してました。
ご冥福をお祈りいたします。
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湿度高過ぎな日々ですが、頑張って参りましょう!
今日は「密輸 1970」の鑑賞です。
この映画 コリアン物なんですが、いつも観てるネッフリの配信作品味とはちょと違う。時代は1970年頃の韓国。メッチャ昭和時代の中期ですわ。
チラシやトレ-ラ観て思ってたのと違ってて
もっとコメディ路線物かと思ってましたが。
全体的に観て受けた感じは、良くある役人の汚職みたいな
結局お前が黒幕かよ~って いう良くあるパタ-ンでエンドでしたね。
折角海女さんをメインに持って来てたのに 何故かイケイケ海女娘じゃ無くて
その時代のお姉様そのままで(時代的に当たり前なのだが)。確り地元チンピラは出て来て刃物で殺し合いはあって そこだけは流石の韓国映画を感じましたかね。
刺されても 元気に復活。なんじゃそりゃ。
もう一捻り展開に欲しい所でしょうか。
----MC---
チュンジャ(海女、拿捕時逃げる):キム・ヘスさん
ジンスク(海女、拿捕時捕まる):ヨム・ジョンアさん
クォン軍曹(ベトナム戦帰還兵、密輸王):チョ・インソンさん
ドリ(港を仕切るチンピラ):パク・ジョンミンさん
ジャンチュン(税関、黒幕):キム・ジョンスさん
オップン(店主、情報屋):コ・ミンシさん
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アワビやウニを取って生活してる海女さんが、ある工場からの汚染水影響で海産物の品質が死に物ばかりに。これはピンチと、アルバイト感覚で海底に沈めた密輸品引き上げの仕事に手を染めた。
船長は絶対駄目だと言っていたが 海産物が取れないため背に腹は代えられない。今回限りと言って引き受けていた。
或る金塊密輸の話が舞い込んだが、引き上げ決行時そこで税関船に拿捕されて役人に乗り込まれる事件が発生。関係者全員逮捕 ムショ行きだったが、たった1名(チュンジャ)だけ逃げて逮捕を逃れた。
誰かが密告しないと税関がタイムリ-に来ることは無い。誰が一体裏切り者なのか。一人逃げたチュンジャが犯人だとムショを無事に出た海女達は思っていたが 事の真相は違っていた。
消えた金塊の行方だけが 誰が黒幕かを知っていた・・・
て言う展開ね。
あとは 何時もの役人黒幕で~ チャンチャン です。
(どこが? 面白いのよぉ?)
あっ そうそう、ラスト 海女さん等と、チンピラ達との
サメが出る海域内 海中での死闘は見物でしたわ。
如何にしてボンベ担いだチンピラを殺すのか。
そこ位でしたかね、展開見せ場は。
エンディングの歌が 昭和歌謡曲っぽい?そんな感じ。
まだまだ 日韓関係が複雑な時代でかなり昔の話、
密輸品に日本の家電とか有ったような。
韓国国民も昔は大変だったんだねぇ。そう思った次第。
興味ある方は
劇場へ。
波よ、波よ。
予告篇の感じからもっと痛快な騙し合いの犯罪映画かと思ってたらまさかの殺し合い。
久しぶりに韓国映画らしいトンカチと斧とナイフの殺し合いアクション。
音楽も韓国版昭和歌謡みたいでかえってお洒落(サントラ盤あったらほしい)、映像もきれいで、俳優さんたちも魅力的。スタイリッシュなところもあるけど途中なんだかもたもたしてて少し残念。
海女さんたちが勝つのはわかってたけど最後の水中戦はカッコよかったですね。
工場の廃棄物でアワビが死んじゃったにしてはきれいな海だなとか、100%回収できるかどうかわからないのに金塊やダイヤモンドを海中に投げ込むのかなぁ、なんてつっこんではダメ。
パク・ジョンミンも悪い役するんだ、似合ってたけど。
【”海面に響く海女笛。そして海中で最強なのは誰だ!”今作は化学工場、密輸王、卑劣な税関係長に追い詰められながらも、一発逆転を図ろうとする貧しき韓国海女達のど根性が響く作品なのである。】
■1970年代の韓国の貧しき漁村クンチョン。
海の傍に出来た化学工場の影響で鮑が全滅し、ジンスク(ヨム・ジョンア)をリーダーとする海女達は、密輸品の引き揚げの仕事を受ける。
だが、税関に取り締まられ、ジンスクの父と弟は事故で亡くなり、彼女も獄に繋がれる。一人、ジンスクの親友だったチュンジャ(キム・ヘス)だけが船上から海へ逃げるのである。
◆感想
・序盤は、貧しき海女達の姿と共に、当時の哀調を帯びた韓国歌謡曲が切なく響く。
・数年後、チュンジャがベトナム戦争で武勲を挙げたというクォン軍曹(チョ・インソン)と共にクンチョンに帰って来る所から、物語は動き出す。
ジンスクはチュンジャが税関に密告したと思っており、チュンジャがクォン軍曹に持ちかけた”クンチョンを密輸品引き揚げ地にして稼ぐ”という案に疑心暗鬼なのである。
故に、久しぶりに会った髪を茶色に染めたチュンジャに対しジンスクは平手打ちを喰らわすのである。だが、負けじとチュンジャもジンスクに平手打ちをかますのである。
ー チュンジャが平手打ちをかます意味合いは再後半に分かるのである。ー
■それまで、使い走りだったチンピラのドリが、クォン軍曹に対し反旗を翻し彼を襲うシーン。激しいバトルが繰り広げられるが、クォン軍曹は血だらけになって倒れるもチュンジャを咄嗟に匿うのである。
そして、徐々に極悪な正体を現してくる税関係長(キム・ジョンス)。ドリを操っていたのが係長だと分かって来るシーンも予想通りだが、彼らに対し自力で喫茶店を買い取ったオップン(コ・ミンシ)が海女達を守るために駆け引きするシーンなども、面白い。
■そして、税関係長に指示されたドリ達一味は鮫の泳ぐ海中に、ジンスク達海女を銃で脅して飛び込ませ、お宝の入ったトランクを引き揚げさせようとするのである。
更に卑劣な事に、税関係長は海女たちを使った後に彼女達を殺すべく酸素ボンベを背負った男達を海中に投入するのだが、海の中では当然海女が強く、彼女達は男達の酸素ボンベの管を引きちぎり、オップンも泳げないのに、税関長を海に叩き落とし、逃げようとするドリも海女達が碇を岩に固定した弾みで海中に落ちるのである。
そして、ドリの眼の前には鮫が迫って来るのである。観ていて、実に爽快なシーンである。悪い輩は鮫に食べられれば良し!ガブガブー。
<ここまで観てくれば、チュンジャがクンチョンに戻って来た理由は明白である。
彼女はクォン軍曹に駆け引きを持ちかけつつ、ジンスク(ヨム・ジョンア)をリーダーとする貧しき海女達を助けるために戻って来たのである。
そして、彼女達は、自分達を虐げて来た男達を海の中で返り討ちにし、見事にお宝の入ったトランクをゲットするのである。
更に、負傷をして病院に入院し飯を食べているクォン軍曹を訪ねたチュンジャは、一粒だけ感謝の印として、宝石を上げるのである。粋だなあ、海の女チュンジャ。
今作は、化学工場、密輸王、卑劣な税関に追い詰められながらも、海の女としてのプライドを持つ韓国海女達のど根性と爽快なるラストが心地よき作品なのである>
海中はホーム。
1970年半ば近隣工場からの汚染物、汚水で商売上がったりな海女漁、仲間の生活を守る為に密輸品を海底から引き上げる仕事を引き受けたリーダージンスクと海女達の話。
密輸品の引き上げ時、税関の摘発に遭いリーダージンスクと仲間達は捕まるが、海女仲間の1人チュンジャだけが現場から逃げる…、それから2年後に出所したジンスクはタイミングよく来た税関と現場から逃げたチュンジャが怪しいと疑うなか、密輸王クォン、元海女漁仲間のドリ、税関係長を絡ませ人の繋がり、裏切り、絆を見せてく。
海女着を着たチュンジャの谷間と2年後に派手になったチュンジャのセクシーリップを見ながら情報漏らした奴は誰なんだと思うなか、黒い繋がり、誤解、殺し合い、だましの演技と作戦で見せてくけど、韓国ならではセリフのユーモアさリアクション、ストーリー展開も面白く飽きずに楽しめた。
予告編
を見るだけだと、もっとコメディタッチのドタバタな喜劇かと思ってましたが、アクションや殺しの場面の多いものでしたね。あと、コンフィデンスマン的な要素も少しありましたが、主は肉弾戦でした。
Freestyle
海女さんvs裏社会関連vs海上警察が入り乱れるだなんて聞いたら観に行かねばという事で鑑賞。
惜しむべきは少し体調が悪かったんだけど、映画代は無駄にできない性分だから意地と根性で乗り切って涼しいお部屋でレビュー書けてる。文明の進化に感謝。
なんて与太話は置いといて、本編は海女さんが上からの命令とはいえ、金の搾取に手をつけてしまったがために捕まってしまい、そこから抜け出した海女さんと数年後再会して…みたいな感じで進んでいくので、中盤くらいから入り乱れるのかなーと期待して観ていました。
序盤のワクワクから一転して、最終的に繋がる人物紹介をのんびりやっていくせいか、物語にダレが生じてきてしまい、そこはもったいなかったなーと思いました。
中盤からギアがかかって室内アクションが展開されていくところから徐々にボルテージが高まっていきました。
ナイフでのやり合いは少ないながら見応えがあり、こういうのを待っていた!となりました。
終盤の水中バトルは最高に燃えました。
海女さんたちにピンチが訪れる時も、自分たちのフィールドに引き摺り込んでしまえば問題なし!と言わんばかりに、海女さんたちを殺そうとするチンピラたちを水中でのアドバンテージとチームワークを活かして、羽交い締めにしたり、酸素ボンベの線を切ったりしたり、ぐるぐる巻きで海中に沈めたり、岩と岩の間に体をぶっ込ませたり、タコを張り付けたりとトムとジェリー並みのコメディも挟みつつ、しっかりと成敗していく様子はとても良かったです。
署長も署長で破壊力抜群の銃を持ちながら、ノーコンなのもあって全然当たらない隙を狙って、水商売お姉が海中に自分もろとも入水して、そこに海女さんが連携プレーで沈めて(ここの合成が雑でちょっと面白かった)という暴れっぷりは爽快ものでした。
最後は弟との対峙も上手い事起点を効かせて、錨を引っこ抜けなくさせてから、海に落として、見捨てたのちサメにパックンチョされるスピード感がよかったです。
全体的にオーバーリアクションな演技が多いので、中盤はかーなり胃もたれしちゃいました。
韓国のラブコメがこういう感じなので苦手なんですが、この作風でそのオーバーさが来るかーと思って面食らってしまいました。
あとやけに楽曲が流れるんですが全く盛り上がらない曲も情緒を不安にさせるものでした笑
エンジンかかるのが遅かったのがもったいなかったなーとは思いつつも、アガるところはしっかりブチ上がりましたし、観たいものはしっかり観れたので良かったかなと思いました。
鑑賞日 7/12
鑑賞時間 16:05〜18:25
座席 I-12
これが映画だ!エンタメだ!
海女さんが不漁でにっちもさっちも行かなくなったその時に、「 金塊を横流しして稼がないか?」と言われて犯罪に手を染めるのだが、金塊を手にしてこれ以上無いくらい笑顔でノリノリなのである。あっさりと逮捕されて服役するのだが、出所後に、「 またやらないか?」と言われてホイホイついてきて、また犯罪に手を染める話し。実話を元にしているとの事。
おばちゃん達のオーバーアクトが面白い。石に蹴躓いてコケるシーンはモロに足首を捻っているし、泳ぐシーンは本職顔負けに泳いでいる。本当に本人達が泳いでいるんでしょうか?
悪党共の殺し合いのシーンは、ナイフで横に切るシーンはよく見るけど、身体に対して何度も直角に刺しているシーンがあったけど、よく大怪我しなかったな?
水中に沈めたお宝を海女さんが回収している時に酸素ボンベをつけた悪党に襲われるんだけど、これも海女さんが素潜りで不利な筈なのに悪党のボンベのホースをチームプレーでどんどん切って、ナイフでトドメを指す。どこのジェイソン・ボーンだよ?
総理を爆弾で狙った犯人を素手で倒した漁師も凄かったけど、こんなに強い海女さんは見た事ねー。やってる事は犯罪でしかも再犯なのに、それはスルーしてめでたしめでたしで終わるという能天気な映画です。
韓国映画は外さないなぁ? 万人にお勧めの映画です。
70年代のファッション&音楽で紐解く、韓国西海岸の黒い闇
2024.7.12 字幕 イオンシネマ京都桂川
2023年の韓国映画(129分、G)
海洋汚染によって漁ができなくなった海女たちが裏社会のビジネスに加担する様子を描いたクライムムービー
監督はリュ・スンワン
脚本はリュ・スンワン&キム・ジョンヨン&チェ・チャウォン
原題は『밀수』、英題は『Smugglers』で「密輸」「密輸業者」という意味
物語の舞台は、架空の港町クンチョン港
そこで漁業に従事しているジンスク(ヨム・ジョンア)たちは、近くにできた化学工場の影響によって出来高が激減し、生活は困窮を極めていた
父である船長のオム(チェ・ジョンウォン)たちも憤りを見せるものの、状況を変える術はなかった
ある日、彼らの元に海底に沈んでいる物資の引き上げの依頼が舞い込む
オム船長はそれが密輸品であることがわかっていて、娘たちを加担させる気はなかった
だが、背に腹は変えられない状況になっていて、1回だけという約束で、海底に沈む密輸品の引き上げに加担することになったのである
その後も、生活のために引き上げを繰り返すことになり、中身はさらにやばいものになってしまう
そして、とうとう税関に見つかって逮捕されてしまうのだが、ジンスクの友人のチュンジャ(キム・ヘス)だけは逃れていて、彼女が密告したのではないかと疑うようになった
出所後も仕事がなく、いつの間にか地元のブローカーになっていた元船員チャン・ドリ(パク・ジョンミン)の計らいの元、低賃金で密輸を繰り返す日々を過ごさざるを得なくなってしまっていた
物語は、うまく逃げおおせたチュンジャが釜山にて暗躍していく様子を描き、喫茶店の奥で密輸品を捌いていく様子が描かれて行く
だが、その一帯はクォン軍曹(チョ・インソン)と呼ばれる元軍人のマフィアの縄張りで、彼にチュンジャの行動がバレてしまう
被害総額が8000万ウォンだと言われ、彼女はやむなく「地元のクンチョン港で海底から密輸品を引き上げられる」と言い、販路を広げることを条件に難を逃れようとするが、そうそううまくは事が運ばない
映画は、クォン軍曹がクンチョンに乗り込み、そこでドリと取引をする様子が描かれて行く
チュンジャが裏切り者だと考えているジンスクたちが協力するはずもなく、それでもニンジンをぶら下げて説得工作に乗り出す
そして、その過程において、あの逮捕劇の裏で何が起こっていたのか、がわかる流れになっていた
後半は回顧シーンが多用され、「実は」の展開がかなり続いていく
パンフレットには、それらを簡単にまとめたものが載っているので、意味わからんかった人は一読しても良いかもしれない
とは言え、そこまで複雑な話でもなく、ドリと税関の係長(キム・ジョンス)が結託していたとか、クォンをハメて金塊をせしめようと暗躍する中で返り討ちに遭うというものなので、誰が勝ったかはわかりやすい
時代が1970年代ということで、その時に韓国で流行ったファッションとか音楽が満載なので、そのあたりに興味がある人には韓国カルチャーを学ぶ教科書になるのではないだろうか
いずれにせよ、コミカルとサバイバルがマッチし、容赦ない暴力シーンが展開される後半は面白い
海女さんはボディダブルでガチの人たちが演じているが、海洋パニックあるあるも登場するので飽きさせない展開になっていた
さらっと原因が海洋汚染とディスっているあたりは、ある企業が想定されているのかなと勘繰ってしまう
架空の港のようだが、思いっきり韓国西海岸側の釜山近辺なので、わかる人にはわかるのかな、と感じた
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