密輸 1970のレビュー・感想・評価
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水中アクションのネクストレベルを見せた、韓国版タランティーノ映画。
海を舞台に巨額の金塊を巡って繰り広げられる騙し合いの行方を実話に着想を得て描き、2023年・第44回青龍映画賞で最優秀作品賞など4冠に輝いたクライムアクション。
平凡な海女、カリスマ密輸王、野心家のチンピラ、鬼の税関、そして海の危険生物。
クセモノたちが繰り広げる命懸けの大乱戦をサバイブし、最後に笑うのは誰だ的なクライムアクション。
ヒエラルキーの逆転は爽快の一言で、
主人公の海女さんたちがとにかく格好いい。
辛いことがあっても酒でも飲みに行くかと言い、アイコンタクト、肩を抱くなど、
泥臭い友情はまさに男気たっぷりだった。
アクションはまさかの集団戦のアクションまであり、その凄惨さと肉薄さには釘付けだった。
不満は、まあ、キャストが誰が誰やら分かりにくかったことと(しかも海女姿だと余計に分かりにくい)、せめて吹き替え版を作ってほしかった。
あと、128分はちょっと長かった。
大傑作の「エクストリーム・ジョブ」に並ぶ映画はもう拝めないかと思っていたが、それに匹敵する大傑作だった。
こんなに面白い映画が日本では泣かず飛ばすというのはあまりに悲しすぎる。
韓国の70年代がなんとなく分かる
海女たちの闘い・・・最後に笑うのは?
1970年代の韓国。
沖の果ての海底に落とされて眠る密輸品。
それを潜って引き上げれ海女たちと、欲にまみれた男たちとの
最終決戦。
“七転び八起き“で最後まで誰の手に宝物を手に入れるのか?
殆ど分かりません。
分からない・・・と言えば、本当の黒幕の正体も、かなり終盤まで
分からなかったです。
先の読めない“コンゲーム“
70年代の韓国・演歌(歌謡曲)が、ダサダサな歌詞で大音量で流れて、
およそお洒落とは程遠い所が、なんとも懐かしいです。
1970(昭和45年)頃といえば、
公害がクローズアップされて、光化学スモッグなんて言葉が
出始めた頃。
韓国の海に流した工場の廃液で海が汚れて、
海女さんたちの採る貝に被害が。
そこで仕方なく密輸に手を貸すことをリーダーのジンスクは決断。
所が垂れ込みであえなく検挙される。
たった一人逃げたチュンジャに嫌疑がかかる。
そして2年後。
現れたチュンジャ。
またしても密輸に加担する、ヤクザ、密輸王、税関職員
そして海女さんたち。
いやぁ面白かったですね。
ファッション(髪型や洋服)そして音楽そして綺麗な沖合の島や、
海の中の景観。
沖合を走る小型船の風景、なんか良かったです。
海女さんの姿は日本と同じなんですねー。
ラストは女たちの頑張りと友情。
主役は海女さん・・・女性たちでした。
韓国版女たちの“仁義なき闘い“かな?
星みっつ
峰不二子のようなしたたかさ
演歌の海女道
2024年9月を韓国映画強化月間にします(勝手な私的宣言)!
第2弾は「密輸 1970」!
何ですかこの世界観は!
演歌・歌謡曲、70年代ファッション、タバコ、喫茶店、漁港、海女!
松竹?日活?東映?いやいや、日本でも作れそうだけど、真似しても絶対この味わいは出せませんね!
環境汚染で職を脅かされ、悪党どもに上手く使われ搾取される海女さんが、最後に海女しかできない方法で仕返ししてやるっていう、わりと分かりやすいストーリーの痛快アクション復讐劇なんですけども!
なんか劇中曲の作り出す雰囲気にどっぷり浸かってしまい・・・
ドリ兄ちゃんが、ときどき菅田将暉、ときどき三山ひろしに見えたり。
チュンジャ姐さんが、ときどき小沢真珠、ときどき伊藤沙莉に見えたり。
極度の近眼に、最近老眼も入ってきていて、目がおかしくなったんでしょうか!
韓国映画って、やっぱりどこか演技や感情表現が邦画に比べると過剰というか、強調気味。国民性故?でも、だからこそエンターテイメント性が高く、観客の心を掴むんでしょうか!
チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」が自動脳内再生されつつ帰宅したのでした(古っ)。
※あっ、サメの使い方が上手いわ。「温泉シャーク」より正しく上手く使っていますわ。
全部乗せ丼
あまちゃんの逆襲
娯楽詰め込みまくり
韓国版あまちゃん(笑)
めっちゃくちゃおもしろい! 序盤からテンポよく話が進み、かつどんでん返し連続の展開で、韓国映画十八番のカナヅチ、ドス、カマでのすばらしいぶっ殺しアクションもあり、クライマックスは主人公たちの主戦場である海中でアイデアを活かした反撃で、129分まったく飽きるところがない! 50年前のテイストの映像もすばらしく、劇伴はBTSや少女時代とはまったく異なる(…実は両方よく知らんのだが)70年代韓国歌謡がひたすら流れて盛りあがる!
奇しくも絶賛公開中かつ高評価のホールドオーバーズと同時代のコメディなんだけど、方や米国のエスタブリッシュなエリート校を舞台に教師と生徒が心を通わせていく作品、方や東アジアの底辺で裏稼業とクソ官憲がだまし合う作品という、もうえらい違いである! おんなじベトナム戦争でも扱いが真逆! どっちがより自分好みかは言わずもがな!サメ映画好きにもおすすめ!
あの時代の空気感を醸し出しながら、現代的なスマートさも。
劇場でみた予告編がとてもよい出来で、鑑賞を決めたのだが、本編もとても楽しめた。
映画全体の雰囲気としては、使われている音楽などの印象もあって、ちょっと野暮ったい感じがあり、まさに1970年代に作られた映画といった空気感が醸し出されていた。
ただし、扱われているテーマは、現代的なスマートさがあって、そのバランスがお見事。
また「モガディシュ」の監督だけあって、アクションシーンの迫力が半端なく、展開のハラハラ感も充分味わえる。それと共に、細かな設定にもリアリティがあって、それぞれの登場人物の信じる「正義」の描き方も上手いなぁと思った。
(ネタバレになるので、あまり詳しく語れないが、ラストの病院のシーンは個人的にジーンときた)
感動の名作とまでは言わないが、エンタメ作品としてとてもよくできていて、観て損はない佳作。
海女さん×シスターフッド「猛龍」
1970年代はどの国もミニスカート、またはタイトで裾広のパンツ、カラフルで柄はストライプやチェック、女性の髪型やメイクも派手で明るくて元気!そのバックに流れるのは演歌&歌謡曲。リズムも歌詞も歌い方も如何にも70年代でどの歌も上手くてさすが韓国と思った。
怪しいのは誰だ?と最後の最後までワクワクどきどき楽しめた。素潜りの海女達の信頼協力関係にうるうるして気持ちよい終わり方で大満足!韓国の海女さんが水に上がるときに吹く口笛がとても素敵だった。きれいな海、珊瑚礁、小さい魚、いいなあ。でも化学工場で汚染された海で採れる貝は死んでいる。公害は大昔からあるが、日本の70年代も公害裁判、スモッグ、そして公害が原因の病気名は子どもでも知っていた。この時代の映画「ジョーズ」や60年代の「荒野の用心棒」へのオマージュありテンポもよく見てて楽しかった。女達の海女としての経験と知恵、きりりとした関係にかっこよさを感じて快感の映画でした。
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