「日活?東映?クォンズ・エンジェル!?」密輸 1970 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
日活?東映?クォンズ・エンジェル!?
1970年代制作映画のリバイバルかと思うくらい1970年代
そのころの日活とか東映とかのアクション映画のテイスト、なおかつ
チュンジャのウィッグ、ヘアスタイルがダサいファラ・フォーセット・メジャーズ。
チャーリーズ・エンジェルを意識しました感出してるけど、わざとですよね。
ジンスク、チュンジャ、オップンの3人、チャーリーのよりもダサくて悪くて生活感に塗れたエンジェルたちですが、かっこよさは同等か、それよりも上。
化学工場の廃液で漁ができなくなった海女たちが、生活のために密輸に手を貸すのだが、全く罪悪感がない。躊躇するのは捕まることを恐れるからだけ。脱税の一味に違いないが、国は工場廃液に対して何もしてくれないし、税関職員汚職し放題、だから庶民もしたたかに自分を優先するのは当たり前。この辺りは韓国らしいかも。
前半ジンスクたちのやられ放題でぐっと怨念を溜め込んで、後半で回収のカタルシス
チュンジャが強かで嫌な奴で、到底ジンスクたちでは歯が立たないと思いきや、実は誤解で、情に厚い力強い味方だったことで俄然イケイケムードになる。
地元のチンピラ集団に密輸王、税関職員とサメまで絡むバトルロワイヤル、固い友情と頭脳と度胸で、彼女たちを利用し陥れた奴らが報復されていくのが痛快。オンナを舐めてはいけません。
クオンが殴り込みされて、敵味方入り乱れて血がドボドボの修羅場がやたら長くてしつこい。痛そうで目と耳を塞いで見てました。
海女たちが宝石をゲットしたものの、換金するのは厄介だろうと思っていたら、彼、実は生きててよかった。海苔の上のきらめく宝石はなによりの朝食ですね。
この一件で海女たちはクオンのお覚えもめでたく、太いビジネスが継続できることでしょう。
めでたし、めでたし
密輸品の中に今は亡きSANYO電化製品が山積み、感慨深いものがありました。
SANYO製品はそこそこリーゾナブルでしかも日本製、密輸品としても人気あったんでしょうね、今はパナソニックに吸収され、海外ではハイアールになっちゃってるんでしたっけ? 知らんけど。
痛快でした!
共感&コメントありがとうございます。
海中に血が流れ出してもパニックにならなかったり、水面から迫る背ビレとかも割と抑えた印象でした。襲われるのも一瞬で大きさもよく判りませんでした。