「=ハヌマーン!自分が何者かを思い出す時、必然の力作に」モンキーマン とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
=ハヌマーン!自分が何者かを思い出す時、必然の力作に
強烈な一打!否、超連打!! 野蛮で血なまぐさく暴力的でエネルギッシュな社会派アクション、あるいはアクション映画の皮を被った社会派映画?アクションと融合させながら痛烈な社会批判を込めた、表現の責務と可能性。
目!己のために戦う復讐の鬼から、貧しい人々の暮らす地域(コミュニティ)に根を張るように義賊へ…見世物からヒーロー、エンターテイナー、そしてそうやって張られてきた根はいずれ芽を出しては神となるスラムドッグ・ヒロイズム。地べた這いつくばって、太陽を食べる勢いで手を伸ばすそのさまに、刮目せよ!!
「ジョン・ウィック」好きか?テンションの高さゆえに時に見づらいほどハンディ手持ち撮影&編集による、ジョン・ウィッキズム溢れる凄まじく超絶怒涛のアクション(と色味)!ビーストを殺せ〜!! 猿のマスクを劇中終盤で色抜いて変えるのもよかった、なんて思っていたら割とすぐ脱いじゃった。
超見たかった本作、その高い期待に応えてくれた!若き実力派デヴ・パテルは英国生まれだが、世界的出世作の『スラムドッグ$ミリオネア』然り『ライオン』など自らの人種・出自と切っても切り離せない役柄を演じてきた。そんな彼が原案から書き、脚本・製作・主演、そして監督と務めた本作はとてつもない熱量で見応えに満ちた素晴らしく目の離せない一本となった。
P.S. 撮影中に手の骨を折ったり…撮影はインドネシア。劇伴に少しトップガンを彷彿とさせるものがあった。
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