「人見知りよ突っ走れ」またヴィンセントは襲われる La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
人見知りよ突っ走れ
知人であろうと見知らぬ他人であろうと、その人と目を合わした途端に突然暴力を振るわれ始めた男の恐怖を描く物語です。一体なぜそうなったのか、どうすればよいのか何もかもが謎のままです。
これって、昔から酷い人見知りで何気ない世間話が苦手な僕には優れたメタファーとして心に響きます。「他人の視線によって物体化してしまう恐怖」と言う実存主義的ホラーなのかなと思ったのですが、中盤から曖昧な展開になり、生温いまとめ方になってしまったのは残念至極。全ての種明かしをする必要は全くありませんが、それならそれで筋を通して突っ走って欲しかった。これでは『キラーナマケモノ』と同列のB級ニヤニヤ・ホラーになってしまいます。
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