またヴィンセントは襲われるのレビュー・感想・評価
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おフランスの謎は愛を語る
この不可解な現象の原因を明かさず、愛で終わるところは
フランスならでは、か。
善い人が襲われるのか。
善い人が、人の眼に影響され、敵意殺意攻撃に汚染される
のか。
フランスだから何が善で何が悪なのかボーダーレスのよう
にも思われる不可思議さが漂っていて、
よくわからない不安が不快になる。
その暴力性には自覚がない。
その凶暴は脳からの操作。
その凶暴から犬は人を守り助ける。
フランス映画の作家性には感心させられる。
ただ、好きにはならない。
ホンマにこれは何をテーマにしとんの?
ヴィンセントが襲われる理由は分からない
目線があった特定の人物から一方的な敵意と攻撃を受ける
犬は襲ってこない。襲ってこられる時に教えてくれる
ヴィンセント自身も襲ってくる相手が分かる
前半で分かるのはこれだけ。
ただ見境なく襲ってくる訳じゃないけど、自宅前で遊んでる少年少女にまで襲われるのはキツイ。
しかも少女が腰の入ったパンチをヴィンセントにブチ込み、綺麗な前蹴りを入れてくるのにはちょっと笑ってしまった。サバットとか空手を嗜んでるアクション畑の子役なんかな
でも近所の子ども2人と大の大人が殴り合いしてたら事情なんて聞いてくれる筈もない。
ご近所様もヴィンセントに異常者としてのレッテル貼り警察対応され敢えなく逃げ出すのが情けない。
たまたま会った元大学教授と言う男に、襲われてるんだろうと話しかけられ、歩哨と言うサイトを教えてもらったのに犬を飼う以外の事を参考にしない危機感の無さにちょっと呆れてくる。
ここまで観てふと思った。なんかゾンビ映画にみたいだ…と。
作中では何故襲ってくるのか理屈の説明はない。
分かってるのは特定の人物と視線が合ったら全力で襲ってくると言うことだけ。
終盤はヴィンセント個人だけに起こった事ではなくなり、国中で襲う側と襲われる側に分かれている。
マルゴに襲われていたヴィンセントが今度はマルゴを襲うシーンもあるため脳の働きの差で振り分けされるのだろうか?とか色々考えながら観た。マルゴは結構な時間ヴィンセントと話していたがいきなり襲ってこず、飲酒後の理性が緩くなったタイミングで襲ってきた。裏に住む同級生のシングルマザーは襲ってこなかったが、横にいた女児は襲ってきた。家に誘っていたから好意的な思いがあったとして、好意があると攻撃しないのか?女児は知らないオッサンだから警戒してて好意はないから攻撃したのか?それも分からないまま終わってしまいグダグダ感が強い。
フランス映画ってほんまよーわからん事が多い気がする。
軽い感じでサッと付き合い繋がるのも不思議。
人見知りよ突っ走れ
知人であろうと見知らぬ他人であろうと、その人と目を合わした途端に突然暴力を振るわれ始めた男の恐怖を描く物語です。一体なぜそうなったのか、どうすればよいのか何もかもが謎のままです。
これって、昔から酷い人見知りで何気ない世間話が苦手な僕には優れたメタファーとして心に響きます。「他人の視線によって物体化してしまう恐怖」と言う実存主義的ホラーなのかなと思ったのですが、中盤から曖昧な展開になり、生温いまとめ方になってしまったのは残念至極。全ての種明かしをする必要は全くありませんが、それならそれで筋を通して突っ走って欲しかった。これでは『キラーナマケモノ』と同列のB級ニヤニヤ・ホラーになってしまいます。
対策方法いくらでもあるだろうよ!!
必須オプション【手錠、目隠し】
最後までイマイチ法則性が把握できなかった。
ワケが分からない状況から主人公がアタリをつけていくあたりはいい。
でも、「目が合わなくなったら攻撃が終わる」って、どう見てもしばらく続いてたよね。
というか、最初から右目脇にキズがあったのは何?
目を合わせない工夫も単に目線を逸らすだけで、サングラスしたりなどの試行錯誤はナシ。
そもそも目が合ってるかどうか見ててよく分からない。
別荘に避難したり護身グッズを買い集めるのは理性的。
しかし、それらを携帯せずに近所のオッサンを返り討ちにした挙げ句、罪悪感もなさそうなのはどうなのか。
トランク開けずにそのまま餓死させればいいのに。
ジョアキムが何も言わずに家を出たのも意味不明。
顔を合わせるのは危険でも、文字や音声での連絡は出来るハズなのに、ヴァンサン含め説明を放棄し過ぎ。
このあたりの性質が襲われる側の共通点?でもないか。
マルゴーが気になって店を調べたり通ったりはまだしも、SNS特定までいくと怖いです。
直前まで「勘違いしないでよね」とか言ってたのに、借金取りを追い返しただけで即オチするチョロイン。
彼女に状況を信じさせるためにあの人数引っ張り出すのも、そもそも信じさせる必要も感じない。
身の安全よりラブですか。
世界的に状況は悪化してますが、主人公的には孤独に襲われ続けるよりマシな気もする。
父の行方は不明なままで、シェルターに向かってたハズがマルゴーの船に戻って愛の逃避行でエンド。
希望にも絶望にも振れない半端な締めでした。
スルタンはかわいい。
サングラスかければ?
おもしろいといえばおもしろい
「胸騒ぎ」同様の胸糞映画。なんで襲われるのか最後までわからずしまい...
退屈ではないけれど、ストーリーがなあ
最初インターン生に殴られた時はドキっとして掴みはグー。そこから同僚から田舎に引っ越すまでは評価が低いのが不思議なくらい面白い。日常のなかで精神病的なものに原因があるのかなとかウイルスかなとか。宇宙からの謀略かとか観ていてワクワクする。
肥溜めで人を殺したあたりから期待してた方向性と違ってくる。ゾンビやペット・セメタリー的な顔巣のような別の世界観のものに。大学教授が襲われなくなったと電話してきたあたりからああ今度は襲う方になるのねと展開も読めた。クルマでシェルターに移動するあたりから結末回収しないで終わりかなと思ったら案の定だった。
きちんと理屈を作って回収したら4の評価だったかも。
フランスの下水の濾過装置ってどういう仕組みなんだろ。それが一番気になった。
たしかにヴィンセントを殴りたくなる……
予告を見て期待していた作品です。
ある意味そのまま予告通りの作品ですが、ファーストショットで「殴りたくなる」ヴィンセントの顔が映し出されて、この瞬間に「映画としては成功」していると感じます。
映画はヴィンセントが災難に合う展開がひたすら続きます。殴られるケースと殴られないケースの違いは何? とか、そもそもなぜ殴られるの? といった疑問は一部開示されますが、不条理なまま話は展開します。
ラストは「おかしくなった社会」での「愛の在り方」が提示されて終わりますが、やや唐突感を感じるものの、それまで十分楽しませてもらったので、受け入れられるかは好みの問題でしょう。
Absurd
目線が合ったら襲われるという超理不尽な状況をテーマに作られた作品で、ワンシチュエーションもの×スリラーとかいう好きなものに好きなもののっけたどんぶりみたいな作品に惹かれて鑑賞。
自分も私生活だとずっと見られっぱなしとかは嫌だよなとか考えてしまい、目線を逸らすことが多い人間なので、そこんとこにも注目していました。
最初はインターン生と目が合ってパソコンでぶん殴られ、次は同僚と目が合ってボールペンで腕を刺され、車に乗った婦人と目が合ったら轢き殺されそうになって、近所の子供たちと目が合ったら噛みつかれ殴られという理不尽のオンパレード。
最初こそ少し横柄な態度のヴァンサンの行動にも非があるのかななんて見ていましたが、全員殺す勢いでかかってくるのでもうそれどころではないという状態にゾクゾクしました。
田舎に逃げたって、関わろうとしてくる人が結構いるのでやはり襲われ、肥溜めで襲われるシーンは物理的にも精神的にもキツいだろうなと観てるこちらも視線を逸らしてしまっていました。
飲食店の店員のマルゴーとちょっと親密になったかと思いきや、やっぱ目線が合って襲われて、と思ったらイチャイチャしちゃってとちょっとだけ人間らしさが感じられるシーンが差し込まれて面白かったです。
ヴァンサンが目線が合ったら襲われるというのをマルゴーに証明するためにスーパーに突撃していったい何人と目線合わせたんだレベルで客をゾンビ並みに引き連れてきたシーンはめっちゃ面白かったです。1人くらいにしろよというツッコミは胸に潜めて。
どうやら世界中で一般人が暴徒化する世界になっていたみたいで、街中で人が人を殴り蹴りまくる異様な光景になっていて、衝撃的な絵面にこれはクライマックスどうなるんだろう…と思って観続けていましたが…。
終わり方は投げっぱでなぜ襲われるのかという事に対しての解決は特になかったのは惜しいなと思いました。あえての余韻なのかもとは思いましたが、ある程度決着はつけて欲しかったところ。
ただ原因不明のものが治ったら今度はヴァンサンが襲ってしまうという不可逆的な行動は面白かったので、そこを突き止めていっても良かったのになぁと思ったり。
全体的に粗い作りなのは否めず、視線を合わせない対策として一回サングラスかけるのを試して欲しかったです。多分越しでも襲われるんだろうなとは思いましたが、一回実行した上でってのがなかったのでモヤっとしてしまいました。
光る設定をしっかり活かしていて、個性強目の作品になっていました。
リメイクの話が出てるそうですが、なんでこんなにリメイクするんでしょうか…もっとオリジナルでの面白いもの作っていきましょ〜。
鑑賞日 5/16
鑑賞時間 16:20〜18:15
座席 G-2
用もないのにガン見したら、10人に1人ぐらいは殴ってきそうな気がしますね
2024.5.16 字幕 アップリンク京都
2023年のフランス映画(109分、G)
ある日当然、目が合っただけで襲われ続け始めた男を描いた不条理スリラー映画
監督はステファン・カスタン
脚本はマチュー・ナールト&ドミニク・ポーマール&ステファン・カスタン
原題は『Vincent doit mourir』、英題は『Vincent Must Die』で、「ヴィンセントは死なねばならぬ」という意味
物語の舞台はフランスのリヨン
そこでグラフィックデザイナーとして活躍しているヴィンセントことヴァンサン・ボレル(カリム・ルクルー)は、ある日目が合っただけでインターンのユーゴ(Ulysse Genevrey)から殴られてしまう
同僚たちが力づくで止め、それ以上の騒ぎにならなかったが、今度は経理部のイヴ(エマニュエル・ベリーテ)から攻撃を受けてしまった
気が狂ったかのようにペンで滅多刺しにしてくるイヴだったが、ユーゴ同様に暴力を振るっていた時の記憶は欠落していた
人事部のアレックス(ジャン=レミ・シャイーゼ)が仲裁し、告訴に至ることはなかったが、理由が判明しないため、モヤモヤしたまま1日を過ごすことになった
上司のライオネル(セバスティン・シャバネ)からは「在宅勤務」を言い渡され、ヴァンサンはやむを得ずにその命令に従うことになった
その後、ヴァンサンは至る所で他人の目が気になり、食料を買い込んで籠城することになった
荷物が届いたら庭先に置かせ、外食もまとめて買い込んで、駐車場まで持って来させる
そんな折、ダイナーのウェイトレスのマルゴー・ラミー(ヴィマーラ・ポンズ)と出会ったヴァンサンは、なぜか彼女だけが攻撃して来ないことを不思議に思っていた
その後、交流を果たすことになったヴァンサンとマルゴーだったが、やはり身の危険は拭いきれない
そして、ある日を境にマルゴーまでが暴力的になり、ヴァンサンはやむを得ずに、彼女を手錠で縛りつけることになったのである
映画は、理由なく暴力を振るわれるヴァンサンを描き、その原因の特定には至らない結末を迎える
彼は自分の身の回りに起こったことを整理したりするものの、その答えには至らずに放置されている
途中で同じ境遇のジョアキムBD(ミヒャエル・ペレズ)から「謎のシェルターサイト」を教えてもらうものの、そこも胡散臭さが全開で、どうにも信用しきれない部分が残ってしまう
物語性はほぼ皆無で、状況を重ねることで一本のシナリオを作ったような構成になっている
感染症によるものか、ゾンビ化したのかはわからないものの、それでも愛する人と一緒にいるために無茶な旅を続けているように見える
それでも、出会って間もないウェイトレスにそこまで思い入れを持てるのかは疑問で、さらに「ヴァンサンがサングラスをつけようと考えない」ところに違和感が募った
対人関係においてサングラスで挨拶するのは御法度だとは思うが、状況を考えると着用を試した方が良いと思う
おそらくはサングラス越しでも目線が合えばアウトなのだと思うが、それを明確に示した方が良かったように思う
夜でも襲われるのかとか、太陽が出ている時は眩しすぎて攻撃に至らないのかなど、ほぼ物理的な説明というものも放棄されている
それゆえにモヤッとしたものが残るのだが、それにしてもほぼ全員が思いつきそうな対抗策すら講じないのは意味がわからないと感じた
いずれにせよ、不条理系スリラーとしてのワンアイデアは良いと思うが、そこから日常に設定を落とし込むのに失敗しているように思う
原因特定まで至る必要性はないが、ほぼほぼノープランで動き続ける主人公のマインドは理解し難いものがある
人間の攻撃性を特化させる条件があると思うのだが、彗星をはじめとした天体条件による異変なのか、動物の進化の先に起きているものなのかぐらいは匂わせても良かったように思う
最終的にはシェルターを見つけて安穏と暮らそうみたいなことになっているが、彼らに自給自足の生活ができるのかの未知数なので、そのあたりも微妙かなあと感じた
不条理で恐ろしい世界にぶち込まれる
目つきが悪くて他人から因縁をつけられやすい人っている。友人にもそんな人がいたが、知らない人とは目を合わせないようにしていると言っていた。本作のヴィンセントはそれよりも強力な特殊能力?が開花してしまった男だ。
発動条件は目が合うこと。発動した人から攻撃を受けるというもの。なんて恐ろしい。そうならない人もいるし、同じ人でも攻撃してこない時があるという適当でやっかいな条件だ。でも、目隠しとか、サングラスとか、どの条件で発動してしまうのか試すくだりがもう少しあってもいいのにと思ってしまう。フランス映画だからここらへんは期待しづらいのかもしれない。それでも、その不条理な世界観をそれなりに楽しんだ。今後どうなるのだろうと心配になる。
他人から突然理由のない暴力を受けるのってなんて不条理なんだと思っていたが、考えてみると自分たちにもそんなことが起こりうる。通り魔や強盗、なんならテロだってそうだ。そんな誰でも暴力被害を受けうる現代社会をメタファーで描いた映画なのかもしれない。でも、絶望にしろ希望にしろもう少しわかりやすい終わり方が好きなので点数は抑えめにした。
犬、最高!
「悲しき街角 Runaway」
60点ぐらい、なんかイマイチだった…
静かで起伏ない感じじゃなく、大きな音も鳴るし起伏あるんだけど、なんか退屈でダレました(笑)
人が人を襲うって、ゾンビ映画みたいで、ありがちで慣れちゃってるからかな…
早く終わらんかな…と思いながら観てました(笑)
この映画で1番テンション上がったのは、エンドロール(笑)
『アメリカン・グラフィティ』にも使われたオールディーズの有名曲、デル・シャノンの「悲しき街角 Runaway」のフランス語カバーが使われてます。
誰がカバーしてるか調べてみたら、オランダ人だけどフランスで活躍したDaveなる歌手で曲名も「VANINA」に変えてます。
この調べてる時に気付いたんだけど、この7インチレコードのジャケットかポスター?が劇中に出てきます。
このカバーいいですよ(笑)
曲の他には、ワンちゃんも可愛いです(笑)
ウェイトレスの女性も良かったです(笑)
映画は、まあまあ(笑)
意外と面白い。単純なようで奥深いような気がする。
主人公の独身中年ヴィンセントが、突然目が合った他人から襲われるという状態に陥る。
原因を調べるもわからず、孤独に彷徨いながらも協力者や理解者を得て、なんとか生き延びていく。
物語の途中からこの現象がフランス中に広がっていき、やがてヴィンセント自身が襲われる側から襲う側に変わってしまうというお話。
ちょっと怖いけどホラーではないし、おっさんが大勢から追いかけられる図が笑えたりと、
なんとも掴みどころがない作品。
襲ってくる人間は「我を忘れた状態」と作中で呼ばれるが、平穏な状態から突如人が変わって襲ってくるので、変わるのか?変わらないのか?の駆け引きが独特で、ゾンビ映画にはない恐怖がある。
ラストはキッチリ終わらずに、謎は明かされないまま終わるが、個人的には視聴者の想像に任せるという終わり方も嫌いじゃない。
他の方のレビューにもあるように、SNS時代の見知らぬ他人からの誹謗中傷を、目に見える形で表現した作品のようにも思うけど、単なるスリラーにも見える。
フランス人じゃないとわからないのかも。
見てる時間があっという間だったので、面白かったのは間違いない。
アイデアは秀逸!...
またヴィンセントは襲われる
発想は凄い良い‼️
突如他人から襲われるヴァンサン
目が合った瞬間、相手から殺意も感じながら
ヴァンサンは逃避行を続ける
前半は面白かったけど
後半から中だるみ
いきなりキスする〜?セックスしちゃうの〜?
彼女もかなりビッチなのね。。。
良かった点が他にも仲間が居て交流サイトがある事
凄く似てる映画が「ラディウス」
主人公に近づくと即死するスリラー。
マルゴーと関わってから
そんなに恋愛に発展するかしらと疑問符。
手錠に違和感。
犬は良い子。
ごめんなさいラストシーンでウトウトしてました。
クライマックスの群衆シーンも
安っぽかったね〜。
逃げてから森も。
なのでその辺りから眠気が。
アイデアは良いのに
執着が不安定。
後半はズルズル感。
大パニックにしなくても良いのに。
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