教皇選挙のレビュー・感想・評価
全501件中、221~240件目を表示
眠たい映画かなと予想してたが
いやいや躍動感あるサスペンス。爺さんばかりで花が無い分、内容に集中できる(笑)。
地動説を認めたのが2008年。そんな世界でも最も伝統に固守しそうな組織にポリコレをぶっこむ。聖事であれ組織と政治は切り離せない。あの結果が公に実現するのは100年後だろうな。ポリコレは科学と違って正解がないので永久にその日は来ないかも。
それにしても意外だったのは
窓の電動シャッター、結果を知らせる煙突からの煙がスイッチひとつで発煙器から出る。
ちょっとがっくり。
リーダーは理想よりも手腕だと思うの
なるほどこんな風に選ぶのか
カトリック教徒は世界で12億人いるらしい。
その頂点に立つ教皇の選挙と言われると、好奇心をくすぐられて観賞。
【物語】
カトリックの最高指導者であるローマ教皇が死去し、新教皇を選ぶ選挙、コンクラーベが行われることになる。ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)が、選挙のまとめ役を務めることになり、候補者であり投票者でもある100人を超える枢機卿が世界各国から集まる。そして投票が始まるが、完全な密室の中で虚々実々の駆け引きが行われる。
【感想】
俺は「いつの時代も宗教は争いの種であり、現代における宗教は悪であり、宗教団体は最大の詐欺集団だ」と思っている人間。 が、その一方で教会・神社・仏閣の歴史的かつ文化資産的建造物は大好きで、国内外の旅行では精力的に足を運ぶ。ローマに行った時にはもちろん、サンピエトロ大聖堂に足を運び、その壮大な建造物には唖然とするばかりだった。よくもまあ、信者からこれだけの富を搾取したものだと(笑)
実物を目にすると、ローマ教皇にも自然と興味が湧き、本作の観賞に繋がった。教皇はこうってこうやって選ばれるんだと良くわかり、好奇心は十分に満たされた。興味深いシステムだった。
本作は完全なフィクションのようだが、現実でも密室の中では似たようなことが起きるのだろうと思わせる、リアリティー十分な作品。 聖職者だって権力欲も名誉欲もあり、ライバルを蹴落とそうと陰謀も巡らすだろう。 人間なんだから。
ただ、結末(選挙結果)だけは実際にはありそうにない。きっとどんなに凄い人でも、あんな風に急に票を集められることはあるまい。もっと、根回し的なドロドロした世界であろうと想像するが、「一番優れた人が選ばれて欲しい」という作者の願望が込められているのかも知れない。
きっと。カトリック教徒は「教皇の冒涜だ」と言って本作は観ないのだろうが、信徒でない人達は、ある意味世界で一番影響力のある人がどんな風に選ばれるのか知るだけでも、一見の価値有り。
平凡なブロックバスター・スリラー
「がんばって背伸びしたけど空回り」な編集や構図が目につくものの、音楽もいいし主演俳優(ハリポタのヴォルデモート役の人)も見せるし、最後まで緊張感がとぎれず楽しめるのでは。ヴィラ・デステとかいろんな場所をうまく組みあわせてローマ教皇庁の歴史を巧みに表現していて、それをのぞきみる面白さもあり。
ところで日本の映画館で売ってたパンフレットがひどい。歴史家による教皇庁解説は感心したんだけど、そのほか有象無象の自称レビューを並べてカサ上げしている。とくにISO(笑)を自称する映画ライターのあらすじ並べただけの駄文、そしてごぞんじさえぼう先生のヘンな感想文。この映画はナンスプロイテーションとか全然関係ないし笑える話という指摘もお門違いですね、まったく。読んだ瞬間にゴミ箱に棄てようと思ったね(思いとどまったけど)。こんなバカエッセイを乗せるくらいなら全部カットして、パンフレットの値段を3分の1にすればいいと思うんだけど。
悪くはないけど物足りない
音楽と内容、共に満足しました
レイフ・ファインズ、老けてイイ役に当たりましたね。コンクラーベの雰囲気を知ることもでき最後まで全く飽きず、久々に良い映画観たなと思いました。内容の一節にジェンダー、ダイバーシティって言葉がでてきたり、修道女は透明な存在だけどと自ら発言するシーンはキリスト教では革命なのかも。最後までダイバーシティです。教皇に女は成れないの?って途中から思い始めてしまうのは作り手の意図なのかも。
神の創り給うた、、
ローマ教皇が逝去され、新たな教皇を選ぶために枢機卿たちが集められて選挙投票するだけの話がこんなにもスリリングで絵になるなんて。
世俗から掛け離れた聖職者がいかに俗物か。
世間知らずの聖職者・リーダーがいかにして争いを起こしていくか。
呆れた観客を代弁するように戦争を体験してきたひとりの枢機卿が語る。そして、、
なんという皮肉。
神の創り給うたものを尊び、受け入れ、いただき、従い、感謝しなければいけないはずなのに、いかに反したことの多いことか。
予告で観ていたはずなのに爆破のシーンでは飛び上がるほど驚いた。寝てる客は起きただろうな。
それにしてもバチカンがよく許したもんだ。
日本のお寺さんや神社界でも映画になりそうなゴタゴタしたことたくさんあるけど、絶対に無理だろうな。
余談ですが、
今から30年以上前、バチカンでのある催しに連れて行ってもらった。ツアーの中にひとりのもの静かな普通のおじさんがいて、ローマに着くと現地の方が迎えに来てそのおじさんだけ別行動をとってどこかへ行ってしまった。翌日、システィーナ礼拝堂で枢機卿のひとりとしてお祈りを捧げていたのがそのおじさんだったので驚いた。白柳枢機卿は質素で驕らずとても素晴らしい方でした。
枢機卿とは
コンクラーベ・ミステリー
教皇選出は魂比べ
ローマ教皇を選出するコンクラーベを題材とした、非常に完成度が高い密室劇です。教皇の死から選挙までをカトリックの様式美を織り込みながらスピーディーに展開していきます。スピーディー過ぎて、最初は登場人物の名前と顔が一致しないけど。やがて、聖職者にあるまじきスキャンダルや中傷、謀略、二転三転する有力候補者とお話しは盛り上がっていき、衝撃的なラストまであっと言う間でした。時代の変遷の中で求められる教皇像や教会のあり方は、カトリックにとどまらず,もっと普遍的なもののように感じました。アップの役者の表情とセリフ、冷ややかな映像、必要最小限のカットと、エドワード・ベルガー監督の計算し尽くされた演出は見事です。役者では、レイフ・ファインズの抑制された演技が素晴らしかったです。
ネタバレ絶対厳禁。
レビューを読んでいて、映画後半に衝撃が!と目にしていたので、鑑賞しながら「これか? このことか?」なんて思っていたけれど、そんなジャブとは比べものにならず、まぁ驚いた。
そして、日本人は映画見てるときに本当に静かだなぁと感じた。
思わず声を出しそうになったけど、みんなノーリアクション。なのでわたしも慌てて口をつぐむ。
家だったら叫んでますわ。
サスペンス好きなのでけっこう展開の予想を当てたりするけれど、(実際に誰が選ばれるかは開始早々わかった)衝撃の展開まではわからなかった。
振り返ればいくつかのセリフにフラグめいたものはあったのに。
わたしはたいへん面白かったけれども、見ていて疲れるのは確か。
同じかっこうのおじ様たち。
カタカタの名前。
コンクラーベのルール。
それぞれの枢機卿の思想まで、理解しないと話がわからない。
実際に連れは理解するのが大変だったとのこと。
どこかで寝息を立てている人もいた。けっこう長い間聞こえてましたよ。
なので、ずいぶん集中力が必要になる。
一度見てしまえばもう1回見ようとは思わない映画だけど、まだ見てない人には「見てみなよ」と勧めてしまうかもしれない。
見た人同士で「ビックリしたよね〜!」と話したくなる映画だ。
それゆえ、ネタバレは絶対厳禁と全世界の人に言いたい。
聖職者は理想に仕えてるが理想ではない!
神の不在、
宗教界への強烈パンチ
確信と疑念と信仰と。
キリスト教知識ほぼなし。
見た後に公式HPにあるネタバレ込み解説ページを見たらなるほどとなる事が多かった。
信仰と権力と伝統と。
ずーっと緊張感が続くので、一息できるように飲み物とか買っておくのがオススメ。
あと、可能であれば人の少ないタイミングで劇場鑑賞がベストかも。
演者の息遣いや衣擦れの音が凄く良いので、周囲の人の衣擦れや何かを食べる音がかなり邪魔に感じた。
ずーっと緊張感が漂っていて最後まで盤面が転がり続けているのも良かったのだが、登場してるメインシスターのアグネスさんが中川家の礼二さんにしか見えなくてずっとそれが頭の片隅に邪念としてあった…いやそれは置いても面白かったのだが!
ローマ教皇の願い
今年観た映画では、映像・演出・脚本・美術・音楽含めて最高に素晴らしい。久しぶりに満足出来た。
キリスト教派最大のカトリック教会。
その最高指導者のローマ教皇が亡くなった事から、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙(コンクラーベ)を仕切る纏め役になる。
選挙の水面下では欲望渦巻く人間模様。
神に仕え、理想を求めながらも理想どおりにはなれない枢機卿達。人間臭い陰謀やスキャンダルの数々。
自己の中の光と闇に向き合い真実を追求する為に、やりたく無い事迄やらざるを得ないローレンスの葛藤が辛い。
一部の陰謀をローレンスが暴き泥沼化するが、そんな争いに光差す最後の演説が素晴らしい。
その後もうひと波有るが、宗教映画の社会性とサスペンス風味もある娯楽性との見事なマリアージュで素敵な作品となった。
最後は、信頼出来る人達が厳しい状況の中で検討を重ね、亡くなったローマ教皇の願ってたであろう人が選ばれたと言えそうですね。
全501件中、221~240件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。