教皇選挙のレビュー・感想・評価
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「この中で罪のない者だけが石を投げよ」
「………えっ?100人も信者の中の信者である枢機卿が集まって1人も資格あるやついないのぉ?」
てキリストも驚いとるよ。
私も驚いとる。
信仰心と無縁の一般人からしたら、聖人が聖比べ(※誤字ではない)して一番選ぶだけやろ、聖人同士なんだからさぞほのぼのしとるんやろなあ、というイメージだったのによお。
枢機卿って、100人以上もいるのに女性1人もいないんだ…ふーん…厨房とか掃除の下働きに男性いないんだ…へえ…まあでもそこが主題じゃないだろうし気にしても仕方ないか…
と思ってたら最後の最後で性別の話が急に勢いよくゴリゴリに全面に出てきてビックリしたわ。
そこ違和感持つように作ってらしたの?
すごくてよ。
いや無駄のない硬派で先が見えない作品でした。
ノンフィクションと言われても納得してしまう訴求力がありましたが、ちょうど(?)ついこの間現実の教皇が亡くなられて、彼の質素ぶりが話題になっていたところ、フィクションなんだね…!やはり聖人なのだ…!と安心しております。
まさかベッドの隙間に不正行為を隠していたりはしまい。
………よね?
聖職者達は意外にも世俗的だが崇高な映画
本年度ベスト級、重厚な人間ドラマ
遠い地バチカン、世界最古のカトリック教会ローマ教皇を決めるコンクラーベは私にとっては一種のファンタジー。無宗教の日本人だからこそ極上のエンタメとして最高に楽しめました。
薄っすらとしか知らないキリスト教、前情報もあらすじを齧るだけで充分。誰が主演?から鑑賞時始まったのに最後には今作の虜となった。
レイフ・ファインズ演じるローレンス枢機卿の周りには半世紀以上生きた老齢ばかり。選挙という名のパワーゲームではあるものの彼は選挙の進行役であり選挙の参加者でもある。そして次々に彼の胃を痛める事件や新事実が発覚し…。
登場人物の個性も役割も魅力的でした。国、人種、性別など関係なく訴えてくるものがある。
クライマックスは2度あった、どちらも号泣し脚本の巧みさに拍手喝采。レイフの息遣いを拾う音響の拘り。バチカン総本山でのロケーションは素晴らしく画角に収まらない芸術も美しかった。
感想は山程あるが興味のある方は是非足を運んで先読みの出来ないサスペンスと言う名のヒューマンドラマに酔いしれてほしい。
ファンタジー
改革派と保守派の正当な後継者2人を推すという葛藤が見たかった。が、スキャンダラスにする事でフィクションとしての面白さは出ているので、面白くは見た。
コンクラーベの進め方そのものは、バチカン内の方々の過去の日記や日報などを元にしてるので、かなり忠実だという事で、やはり、軸がしっかりしているものは安心して見れました。
ま、肉付けの部分としては、最後に明かされる事柄やその展開の仕方にしても、ファンタジーのよう。後出しジャンケンだし、観客を騙し討ちしてる。
ただ、それらを信仰する下々の者にとっては、決まったことが重要で、性別によって神のみ技が疑われたり、信仰が揺らぐことがないと、表現したかった。ともとれる。
前フランシスコ教皇が改革ということに、本当に寛容でありたかったことの表れのような気もした。
この作品の肝心なことは、感謝と謙虚と顧みる心であり、常に自分と闘い、自身の確信など吹けば飛ぶようなもので、自分に疑問を投げかけることの重要性を説きたかったのかもしれないと思った。
食堂でのシスターの姿が一番カッコいい。
HPに徹底解説ありますw
衣装やセットは豪華で見応えはあるけど…物語はよくある政治モノって感じでした。
近所の映画館ほぼ満席でした…が、何故こんなに人気作なのか分からない。海外の映画賞受賞作=良い作品って盲目的になってない?
キリスト教に馴染みのないと役職名とかイマイチ分からず物語進んでしまうので(自分がそうでした)、公式HPのキーワード徹底解説を読んでからの鑑賞をオススメします。
恥ずかしながら枢機卿すら読めなかった……。
I don't want your vote!
美しくて静謐でドロドロしてて
フランシスコ教皇が亡くなったタイムリーさで満席の中での視聴。
見た直後に思ったのはセリフや言葉の一つひとつが伏線になっていて最終一気の回収の素晴らしさ。
そして衣装や十字架などの小物の造形、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの最後の審判見えるものが荘厳で美しい。
信仰という理想の追求をする集団でありながら揃わぬベクトルとそこで生まれる対立的な軋轢、差別的感情などなどを思うと信仰に疑問を思うというのも頷ける。
それと、もっと尺を伸ばしてもいいから登場する枢機卿の人となりをもっと紹介されていたらさらに感情移入できていたと思う。
もっと人物相関みたいなのがあってもよかったかなと。
枢機卿の数の108は煩悩の数だけにこれも伏線だったのかしら
主よ。。。
ファイアーブランドを観た同じ日比谷シャンテでした。
個人的な話ですが、若い頃にミサ曲ばかり歌う合唱団員でした。クラシック好きで軽い気持ちで参加したのですが、団員たちの信仰心について行けないものを感じて辞めてしまいました。
だからミサ曲歌詞にあるラテン語は聞き取れてちょっと嬉しかったけど。
ファイアーブランドはカトリックとプロテスタントの物語でした。宗教の宗派を語ればきりがないけれど、乱暴にまとめると、宗教はそれが生まれた環境と切り離せないし、広まる過程で変節するからこそ、時が経つにつれて解釈の違いで揉めるわけです。
昭和と令和でもう違う、不適切にも程があると言ってしまう私達です。2000年以上前を起源とし、2000年以上続いてきた集団が「どうあるべきか」というのが、本作「教皇選挙」の主題です。
今までのやり方は、今の時代適切か、否か。
亡くなりたての法皇は改革派だった。
次に選ばれるべき新法皇は、同性婚のような多様性を認める人か、排除する人か。
この映画が示したひとつの答を、実際のカトリック教徒の多くはたぶん受け入れないと思う。私がキリスト教から距離を置くようになったのはそういうところかもしれない。
時期が時期だったので
根比ーべ
人間のリアルさ剥き出し
強烈。俗っぽい。聖職者とはいえ所詮人でしかない。
罪を犯してない人などいない。
理想はそうあるべきだろうが、我々はその理想そのものではない。(意訳)
の会話が印象的。
そう。どの人も理想じゃそうあるべきだろうけど、
理想そのものではないのだから、いくつか傷を抱えて生きているのはわかってる。
そのはずなのに、わかっているけど、聖職者には
理想そのものを求めてしまう。
最高の時間を過ごしました。
静かな緊迫感
文句なしに面白い
神に仕える者でありつつも、誰もが聖人ではない。世界中からクセの強い枢機卿たちが集まるってだけでもかなりの事態であるのは当然で、その中から次の法皇が決まるのだから清くない戦いが繰り広げられるのも実に人間味が溢れていて面白い。
主人公はあくまでもそんな争いからは一線を引いて、なんなら離れたいくらいに思っていたはずであるが、無自覚だった己の野心を認めたその時に、あの事件が起こるのは、神の啓二かお怒りなのか?とでも問いたい場面であった。シビレル。
二転三転しながらも最終的には正しいところへおさまった‥と安心するのもつかの間。最後にはこれまた大きい爆弾が。
カトリックは色々と禁じていることが多い。教えをどう解釈するかでも異なる。その解釈をこの多種多様な時代に合わせていくのか、そもそも教えとは何のためのものなのか。
キリスト教に詳しくもない私でも、教えと正しい行いと理想との狭間に揺れ動く、人間の愚かさと崇高さを観た思いで大変感銘を受けた。
そして上映中のこのタイミングで現実にローマ法皇が身罷るというフィクションを超える展開。これは誰も予想できなかったよね。
画面が美しい。
コンクラーベで何が起こっているのか、映画なので脚色されてはいますが、流れはこんな感じなのかと勉強になりました。
何度も繰り返される投票、決まらない教皇、ボロボロ出てくる候補者の傷。
一人ずつ脱落する候補者。失意の顔は因果応報とは言え可哀想にも思う。おじさんの失意の顔はちょっと見るの辛い。
ラストについては多様性を受け入れるトマス枢機卿のそこまでの葛藤も大変だったろうな…と察するので、尚更ラストが綺麗に締められたと思います。すごいな、いくらリベラル派でもその決断は難しいと思う。
画面の美しさに身惚れました。赤と白がとても綺麗なんですよ。枢機卿が傘をさして噴水周りを歩くシーンとかほんと素敵でした。
トマス枢機卿がいるその場、先日某大統領がたがお二人で話してたところですね…?となった。
最後の審判を見つめて投票するトマス枢機卿、その時爆破される窓、それが絵の地獄側ってのも意図があるのかな…
私が大好きなスタンリー・トゥッチさんが出てたんですよね。全出演作を観ている訳ではないんですが、私が観るこの方の出演作、大体No.2で成り上がれなかったり、散々、100%綺麗に報われないんですよね…
(バーレスク、プラダを着た悪魔、魔女がいっぱい)
もう似合い過ぎてますよその立ち位置。
はあっ?
そういう展開?全く予想していなかったし、なんならテロリストかと思ってた。
ヴォルデモートとプラダを着た悪魔に出てたゲイ役の人が出ていて、なんとか見分けがついたけど、おじさん祭り。テデスコっていう名前の響きが好き!
聖書に出てくる登場人物の名前や宗教の特色が出てくるので、キリスト教について知ってから見た方が理解できると思う。
荘厳なる◯◯
観たいと思いつつ後回しにしてたけど、タイムリーなお話ということでチョイス
映画の内容がどこまで同じかは分からないけど、教皇が亡くなるところからコンクラーベに至るまでの儀式や人間模様、多言語なところ、すごいセットなどなど、実際こんな感じなんだろうなと、随所に感じられて良かったです。はい100分ちょっとまで、よかったです、よかったのですが??、最後に、クリニック、え、ここでポリコレ!?という展開に、これまでの100分ちょっとは何だったの、、、という流れで暗転。。。
いやー、急に現実に引き戻され余韻も何もなく、冷めてしまいました。
教皇選出までで終わったら星4以上だったのに、
これぞ、荘厳なる蛇足、まさに蛇に足を描いちゃったラストで、残念な作品と思いました。
汝、隣人を愛しなさい。
ほぼ満席での映画鑑賞で、サービスデーとはいえ、田舎の映画館では珍しいことです。
宗教画のような綺麗な映画でした。
序盤少しウトウトしてしまいましたが、終盤に盛り上がり見せてくれました。
名優ばかりの俳優の皆さんが、中盤までの少し平坦なストーリーを引っ張ってくれます。
効果音マシマシな感じで、無音の間が欲しかったです。
教皇選挙の手続きについて、「忠実に再現しているのだろうな」と思いながら拝見しました。
教皇選挙について、「チューザレ」という惣領冬実さんの漫画でも描かれています。
こちらは中世のお話しで、清濁溢れる人間模様が面白くお勧めです。
「確信」は宗教に近いものだと思いますし、暴走するきっかけと燃料になるのでしょう。
良い映画でした。
期待以上
何と闘うのか
観終わった後にしびれる感覚をくれるのが、私はいい映画だと思っている。
そんなしびれをこの映画も提供してくれた。
そもそも教皇がどのような役割を持っているのか、恥ずかしいほどに知識がないのだけれど、その座を求めて動く人がいるということはそれだけの影響力があるということなんでしょう。
神に仕える聖職者のトップを決めるのは人である、ということに、考えると変だな、面白いな、と思ってしまう。神からお告げを受けたものがなるものではないのか。ただ、トップがいることで秩序が産まれるのが社会でもあるので、コンクラーブそのものが極めて人間的な行動なのかもしれない。
コンクラーブを正しく行うというローレンスの想いが、途中からどこに向かうのかわからなくなってきたのが面白かった。人々を守るため?教会を正しく続けるため?真実を明かすため?そんな中、ベニテス枢機卿の言葉がとても印象的だった。
余談だが、全ての言葉がとても洗練されていて、こういう言葉を発せられるようになりたいと思った。
全705件中、141~160件目を表示
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