教皇選挙のレビュー・感想・評価
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荘厳なる◯◯
観たいと思いつつ後回しにしてたけど、タイムリーなお話ということでチョイス
映画の内容がどこまで同じかは分からないけど、教皇が亡くなるところからコンクラーベに至るまでの儀式や人間模様、多言語なところ、すごいセットなどなど、実際こんな感じなんだろうなと、随所に感じられて良かったです。はい100分ちょっとまで、よかったです、よかったのですが??、最後に、クリニック、え、ここでポリコレ!?という展開に、これまでの100分ちょっとは何だったの、、、という流れで暗転。。。
いやー、急に現実に引き戻され余韻も何もなく、冷めてしまいました。
教皇選出までで終わったら星4以上だったのに、
これぞ、荘厳なる蛇足、まさに蛇に足を描いちゃったラストで、残念な作品と思いました。
汝、隣人を愛しなさい。
ほぼ満席での映画鑑賞で、サービスデーとはいえ、田舎の映画館では珍しいことです。
宗教画のような綺麗な映画でした。
序盤少しウトウトしてしまいましたが、終盤に盛り上がり見せてくれました。
名優ばかりの俳優の皆さんが、中盤までの少し平坦なストーリーを引っ張ってくれます。
効果音マシマシな感じで、無音の間が欲しかったです。
教皇選挙の手続きについて、「忠実に再現しているのだろうな」と思いながら拝見しました。
教皇選挙について、「チューザレ」という惣領冬実さんの漫画でも描かれています。
こちらは中世のお話しで、清濁溢れる人間模様が面白くお勧めです。
「確信」は宗教に近いものだと思いますし、暴走するきっかけと燃料になるのでしょう。
良い映画でした。
期待以上
何と闘うのか
観終わった後にしびれる感覚をくれるのが、私はいい映画だと思っている。
そんなしびれをこの映画も提供してくれた。
そもそも教皇がどのような役割を持っているのか、恥ずかしいほどに知識がないのだけれど、その座を求めて動く人がいるということはそれだけの影響力があるということなんでしょう。
神に仕える聖職者のトップを決めるのは人である、ということに、考えると変だな、面白いな、と思ってしまう。神からお告げを受けたものがなるものではないのか。ただ、トップがいることで秩序が産まれるのが社会でもあるので、コンクラーブそのものが極めて人間的な行動なのかもしれない。
コンクラーブを正しく行うというローレンスの想いが、途中からどこに向かうのかわからなくなってきたのが面白かった。人々を守るため?教会を正しく続けるため?真実を明かすため?そんな中、ベニテス枢機卿の言葉がとても印象的だった。
余談だが、全ての言葉がとても洗練されていて、こういう言葉を発せられるようになりたいと思った。
物足りない。テーマと場所はいいのに薄く浅い。
展開は分かりやす過ぎる伏線?が丁寧にあり
テーマは早々と多様性とわかり
またか、と。
じゃあこの人、女性かマイノリティな性別だなと。
で選挙は演説で決定。
人が活かされるとき。
タイムリーな映画だったが、映画館に足を運んだとき私はまだ知らなかつた。単純な好奇心に駆られて興味を持っただけだった…。
中味は意外に地味だった。コンクラーベのほんの数日間の行動や心理のみに絞られていた。歴史的な考察とか 内部事情暴露とかはほぼなく、その方面への淡い期待はほぼ裏切られた。笑!
でも、そのシンプルだからこその個性を感じたし、テーマが分散していない分、深みのある内容になっていたと思う。
ストーリー展開は全体的におもしろく感じた。他に視覚的にも、地味な背景と赤、というコントラスの鮮やかな世界がなかなか楽しい。それぞれの俳優の個性もよく、特にローレンスの苦渋の表情では精神的な辛さがジリジリと伝わり苦しい。
後半の展開は特におもしろかった。
教皇は誠実なローレンスでよいかな…と、だんだん思えてくる。しかし結果は…!
そうだった、誠実さとか人柄だけで決まるものでもないよね。優秀ならよいわけでもないし。適材適所。勝ち負けや優劣の問題ではなく、あくまで役割分担の話だ…。
枢機卿らは、最後には、私欲を捨て謙虚に、そして何より現実的に、この大切な役割の担い手を選んだ。そのために必要だったこの数日間。
ひとりひとりが十分活かされる…それには周囲の者の良心や謙虚さ、賢明な視点がなければダメなのだろう。
良い話だった。
疑念とともに生きる
とてつもなく荘厳で面白かった。
人に勧めたくなるので文句なく星5です。
日本人から見るととかく海外の大雑把な部分を目にすることが多いけど、
やっぱり長い歴史を持つ宗教とそれにまつわる儀式に対しては、手抜きが無いし所作のひとつひとつに意味や美しさが込められていて見ていて気持ちが良い。
タバコの吸い殻ぽいぽいとかはちょっと時代的にどうなのって感じだけど、
それもまたリアリティラインの一部として、らしさがあって良い(笑)
ストーリーとしてはよくある選挙レース劇。
本命や対抗、大穴がいてそれぞれの思惑とスキャンダルが錯綜しながら進んでいく。
正直、別に教会でなくても話が成り立つ程度に俗っぽい説得や野心や賄賂が飛び交っているので、高尚さや荘厳さに尻込みせず単純な政治劇として楽しめる。
ビジネス系のドラマとかが好きな人は大抵すんなり飲み込めると思うので見てもらいたい。
しかし最後のどんでん返しは驚いた。
さすがに時代に迎合しすぎでは…?そもそも本当に教会の制度として問題ないのか…?
とエンディング中にぐるぐる考えていてはっと気付いた。
そう、気付けば自分は「疑念」を抱いていた。
これで教会は安泰だという「確信」を持てない結末だった。
最後に俗世を見下ろす主人公ローレンスとまったく同じ心境のまま幕が閉じていた。
こんな見事な伏線回収があるのか。すごいギミックだとひたすら感心した。
公式サイトで解像度を上げておくとよりよい
映画ポスターが深紅で荘厳な印象的だっため興味を持ち観ました。
予習無しで観ましたが教皇選挙への解像度を上げていくとより楽しめますので、公式HPの相関図は見ておくことをおすすめします。
映画を観たあと歴代の教皇名を調べて観てみたところ、教皇の歴史は長く、西暦64年〜現代まで繋がれていると知りました。教皇を決定するイベントがどれほどの大イベントか、取り仕切る枢機卿の重責に思いを馳せました。
閉じられた空間での静かな闘いが終わった時は、
ようやく決着がついたかと胸を撫で下ろしました。終盤のある出来事により決定に向かいますが、急展開で皆それでいいの?と思ったりもしましたが、心の機微が表されるような演出、セリフ、表情に心動かされました。
個人的にはプラダを着た悪魔で出演されている俳優さんが出演されていると気づいたとき嬉しかったです。(スタンリー・トゥッチ)
昔と変わらず好きな雰囲気でした。
厳かな雰囲気が枢機卿の統一された衣装や旧教皇の部屋を閉じた深紅の封蝋印などそこかしこから感じられバチカンの雰囲気ってこんななのかなと現代の非日常な空間を垣間見ることができる作品でした。面白かったです。
スケール感が凄い!
作品賞のノミネートもうなづける
5月にも始まるのではないかと言われている教皇選挙。実にタイムリーな公開となりましたが、凡人はもしかして、これを前提として撮影したのではと勘ぐってしまいます。
平日でしたが、連休中ということもあり、客席はほぼ中高年で満席。
期待以上の面白さでした。特に、音楽を効果的に使っていると思いました。
あと、ローマカトリックにかなり踏み込んだ表現となっているにもかかわらず、よくノミネートされたなと思いました。映画としてはよくできているからでしょう。
首席枢機卿にお疲れさまと言いたいです。
タイミング良すぎ。
賞も取っちゃうし、本当に教皇亡くなるしで正にオンタイムな映画になってコンクラーベって何だろ?というお客様で土日映画館満員ですわ。
まあバチカン広いけど一種の密室劇です。地位と名声と策略、嘘と信仰心、自分自身との心理戦です。
どんな悪でも皆んな聖職者なんで引き際は潔く、どっかの国の政治家も見習って欲しい。
宗教が拡大していく過程で人種の問題、その地の風習なんかを巧みに飲み込んで解釈し巨大な組織になるんだけど、いずれジェンダーの問題も飲み込まれていくので有ろうという壮大な宗教の成長期のムズムズがテーマになってるんですかね。
レイフファインズはこういう役やらせると右に出る物ないと思うし、イザベラロッセリーニも変わらずお美しい。個人的にはバチカンの外で起きたテロ事件がフィクション感、ドラマチック感が強く、本当はこれ無しで転換点を作れればもっと良かったかなとは思うけどそこは映画だしなぁ。
コンクラーベの最後はveでヴ、eはほとんど発音しないようです。
人は悲しい悲しいものですね
人間は、所詮どこまで行っても人間にすぎない、そんな言葉が聞こえてきそうな作品です。それでも前へ進まなければならない、決まらない教皇に監督の出した答えは、一つの方向性を示したのでは。
聖書の教えを説くはずなんですが。
難しいですね、世界で一番キリスト教徒の信者の多い団体なんですが。
その頂点の教皇を決める選挙。
だれが、舵取りするか。
映画は、実話ではないですから、これは違うと抗議がありそうなもんですか。
見てる方としては、多分こうなんだろうなと。
想像の域は、出ないにしても。
説得力のある作品です。
聖書の教えは正しくても。
その教えを説くものが、一つの組織となると。
それも、13億の信者を抱える団体ですから。
その権力の座となると。
候補者のあらが、出るは出るは。
まとまるものもまとまらない。
果てしない話し合いに、決着はつくのか。
なぜ、地域によって言語が違うのか。
聖書によると。
人間は、かつては一つの言語だったのですが、神様が、いくつかの言語を話す集団に分けたと。
つまり、皆同じ言語にすると、人間の悪が増大するから。
だとすると、映画のように一つの教派のもとで、一つになろうとするのが、どだい無理な話と思えるわけで。
じゃあプロテスタントが、いいのかというと。
彼らも、常に分派分派の歴史。
じゃあなんで、この映画のように、無意味とも思える選挙をするのか。
聖書では、皆のうちから一人を教師として立てて、という下りからすると。
導くリーダーを一人選びなさいという話なのですが。
巨大な組織となると、リーダー達の中から、さらに一人のリーダーという考えになるわけで。
そうなると、聖書の教えとはちょっと話が。
そして、組織となると政治力みたいなものが台頭してきて。
今回の映画のお話となるわけです。
信者の最後の拠り所は?
再臨を待つ信仰ということで、なんとか一つになれるわけで。
つまり信者にとって、キリストの再臨をもって救いの完成となり。
それまでは、いくら洗礼を受けた信者でも、人間の悪からは、逃れられない。
と見れば、この映画の聖職者のドロドロもさもありなんと。
なんか、ため息の出る話なんですが。
映画として、ラストまで、引っ張られてしまう。
りあるっぽい
宗教批判めいた何か。まとまり良い
鑑賞後に、たまたまですがローマ法王がお亡くなりになられたので、そう言った意味でなかなかに趣深い映画になりました。世界史で習ったコンクラーベの手続きがよく分かる。
中身はナマグサ坊主らのナマグサ珍エピソード暴露大会、政治闘争、文明間の闘争、性的多様性の是非などなど、キリスト教をめぐる様々な論点がこれでもかと織り込まれていて、なんというストーリーテリングかと関心すること間違いなし。次から次へと話が展開されるためドタバタ感あるので、もう少しテーマを絞って、個々の法王候補者の葛藤に踏み込んだ方が引き込まれたかなー。
バーグマンの面影
シスター・アグネス、歳はとっていますが、どことなく気品があって美しい。そう思っていたら、バーグマンの娘、イザベラ・ロッセリーニでした。数少ない台詞の1つ「神は目と耳を与えてくださった」は、男が支配する世界で女は発言権がないの意ですが、そのことが思わぬ伏線にもなっていて、唸ってしまいました。そういった仕掛けがあちこちにあって、ミステリアスな展開に固唾を呑んで魅入ってしまいました。世界に14億人以上いるというカトリック教会の頂点に立つローマ教皇を選ぶコンクラーベは秘密のベールに包まれていますが、その実態が虚実交えて描かれていて、とっても見応えがありました。原作者のロバート・ハリスは「ゴーストライター」を書いた人と知って納得でした。緻密で重厚な趣きが楽しめます。教皇、あるいは各国を代表する枢機卿も神ではなく、生身の人間という視点から浮き彫りになる壮絶な駆け引き!クライマックスに訪れる崇高な演説、そして、さらなる意外な事実に首席枢機卿トマス・ローレンス(レイフ・ファインズ)とともに驚きの結末を迎える。いい映画を観たなあとしみじみ思いながら帰宅すると、ローマ教皇フランシスコ死去のニュースをやっていて二度びっくりしました。ご冥福をお祈りいたします。
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