教皇選挙のレビュー・感想・評価
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信仰と野心の狭間で―『教皇選挙』が示す希望
素晴らしい作品だった。
教皇選挙で野心を燃やす枢機卿たちの権力争いを描いたサスペンスかと思いきや、それ以上の深みがあった。
急逝した教皇が密かに進めていた調査を知ったローレンスは、その遺志を継ぐため、規則を破ってでも突き進む。
疑惑と信仰の狭間で揺れる心、そして気づかぬうちに自分の中で芽生えていた野心——その複雑さを、名優レイフ・ファインズが圧巻の演技で体現している。
物語は、異教徒との対立、国家間の駆け引き、性の多様性といった現代的課題に踏み込み、「キリスト教はこの世界でどうあるべきか」という問いに一つの答えを提示する。
願わくば、実在する教皇たちもこうあってほしい——そう思わせる力を持つ映画だった。
多様性の世界!
自分がリベラル?と確信していた主人公に対して、それを超えてくる新教皇の真実! まさしく確信は罪!
ラストシーンで閉鎖解除された窓から、外を見るローレンスの顔は清々しくみえた。
新教皇名や最後に扉から出てくる三人のシスターなんかも、意味が有るのだと思いますが、知識に乏しい私には分かりませんでした…
そんな私にも楽しめる映画です! 時間を作ってでも是非ご覧になってください!
地味、最後まで見れた。
コンクラーベって、昔、冗談で聞いたけど、ほんとに根比べなんだな。
まず外国語の名前がなかなか頭に入らず巻き戻ししながら見た。
簡単に言うとテデスコが排外主義で、ベニーニを推す主人公が多様性を許容するリベラルって位置づけ。日本も排外主義が全盛を迎えている昨今、後者を善というと角が立ちそうだが、ワルモンと良いもんとはっきりした構図。主人公は人が良い。彼が教皇になればよいのに。
いろんな謀略あり、駆け引きあり、なかなか面白かった。
最後のベニテスのオチは意外なとこきたなとびっくり。良いじゃないですか。
カトリックって現代こんな感じなのかな、垣間見ることができた。日本にはなじまなくて、ふしぎな感じがした。
これが洋画の良さかな。あまり見ないけど、知り合いが映画館で見たと聞いていて興味もってみましま。
ダイバーシティの準備はできているか?
見事なストーリー!
最後のひねりはあなたならどうするという投げかけが凄い!
映像も美しかった。
選挙の時に党として公認するかしないかというところでも似たような葛藤があるんだろうな。とも思ってしまった。
❇️『どんなに偉く凄い人でも、みんな同じ人間なんやな。』
教皇選挙
🇻🇦バチカン市国
❇️『どんなに偉く凄い人でも、みんな同じ人間なんやな。』
㊙️どんな話なの❓
『ローマ教皇が亡くなり次の教皇を決める為、有力な枢機卿達が集まり選挙を行う。静粛な建物に集まる人達。欲望が渦巻く中、誰が教皇になるのか?』
◉73D点。
★彡聖職者いえども過去にたくさんの不正やスキャンダルがあり、この映画は色々な要素を盛込みわかりやすく伝えて、エンタメ感もあり良い映画でした。
🟢感想。
1️⃣『みんな内心イラついているけど様子を見せない感じがすごく良かった。』
2️⃣『野心、欲望、葛藤、駆け引きなど聖職者は人間なんだとちゃんとわかる所が楽しかった。』
3️⃣『衣装や館内の雰囲気など楽しめました。』
4️⃣『2025年ローマ教皇フランシスコが帰天し本当に教皇選挙をした様です。』
★彡やっぱり派閥や欲望が渦巻いていたのでしょうね。
🐢⛪️⚖️🚬🚪🗳️📝✝️
期待が大き過ぎた
衝撃のラスト
チェックメイト!!
内容バリ難しかったけど、展開に弛みが無いのと建物が美し過ぎて2時間あっという間だった。
登場人物も少なく、キャラクターも立っていて観やすい。
ローレンスが悪いやつじゃなくて良かった。
鑑賞後リアル教皇選挙について調べて勉強になりました。。。
インノケンティウスの名前の意味するもの
教皇選挙
2025年日本公開
米国公開は2024年10月25日でした
そして米国大統領選挙は2024年11月5日でした
俗世界の最高権力者の選挙に、本作の公開日程をぶつけるというところに、本作の製作意図が透けて見えていると思います
この聖界の最高権力者を選ぶ映画で、俗界の最高権力者を選ぶ時、その選択が正しいことなのかをアメリカ国民に今一度自らに問うて欲しいということだったと思います
カトリック教会のような古く長い歴史を誇るところなら、伝統から一歩も外れないことが金科玉条かと思いきや、時代や世の中の考え方の進歩に応じて教会の考え方もあわせて改革していくことが必要で重要視されています
それがあったからこそ、中世から近代、現代へと人類社会は進歩することができたのです
教皇の有力候補には、色々な人物がいます
そんな進歩に批判的なもの、教皇に相応しからぬものもいます
権力闘争ですから、これは戦争だというものもいます
やがて何度目かの投票の時に奇跡が起こります
あるいは神の怒りだったのかもしれません
狂信的イスラム教徒の自爆事件が近くで起きたのです
宗教戦争だ!と主張する有力候補
それを冷静に諌める別候補
誰も存在を知らなかった人物でした
それで、一気に選挙の形勢が変わり新教皇が決まります
新教皇は名前をどうするか問われてこう名乗ると答えます「インノケンティウス」と
その名前を聞いて、枢機卿達は驚き息を呑みます
教皇の名前はその名前で教皇がどのような教皇になろうと考えているのかの抱負を示すものだからです
その名、インノケンティウス3世は、12世紀末から13世紀初頭にかけての第176代ローマ教皇の
ことです
教皇権全盛期時代の教皇で、西欧諸国の政治に介入したことで有名です
西欧諸国に対して王権より教皇権が優位である事を示した教皇です
つまりヨハネとかの当たり障りのない教皇名とは全く違う、教会は現実政治に介入していくとの決意を示している名前だったからです
いつまでも続き終わらないウクライナ戦争、カザ紛争、イランへの12日間戦争のように 俗界では中世への逆戻りを志向するような指導者が現れて力をもちつつあります
本作は聖界でフィクションであっても人類社会がより進歩する方向に進む方向に教皇が動き、俗界に介入してでも、中世へ逆戻りする動きを押し止めて欲しいとの願いがテーマであったと思いました
現実では1月にトランプ大統領が就任し、4月には前教皇の葬儀がおこなわれました
世界各国の首脳も揃って参列しました
もちろん葬儀です黒いスーツで参列を教会から求められます
なのにトランプ大統領は青いスーツで参列しました
そして席次を最前列に変更させました
つまりカトリック教会の権威より、自身が下であるとは認めないと公然と主張したのです
現実はフィクションより強烈だったのでした
自分はキリスト教徒ではありません
しかし、天をも恐れぬ傍若無人のふるまいは、いつか神の怒りに触れるのではと思い、それが恐ろしい結果に至るのではと恐れてしまうのです
最後のオチ
誰が選ばれるのか、ロビー活動を見ていて、ベニテスが現れ、こいつがカギを握ってると思い、最後はベニテスが選ばれ、実は1番の悪者で、ニタっと笑って終わりで普通の映画だったけど、
最後の3分のオチで星一個増えた!
最初の2時間なんやってん!
芳醇で重厚な人間模様を描きだした秀作
2025年5月。実際の教皇選挙が行われたことで、この作品が注目され、Amazon Prime Videoで配信開始となったので視聴しました。
視聴をするうえでカトリック教会に関しての知識はほぼ有りません。
教皇を筆頭とした序列(力関係)もよくわからない状態で視聴をしましたが、十分楽しかったです。
ただ、自分が高齢になった為、主要人物の顔と名前が一致できない・・・覚えられないんですよね。作品では主要キャラは一応判りやすい設定にしてはしていると思います。
衣装が皆一緒というのが、憶えにくくさせたのかなぁ・・・これは私個人の問題であり、作品には問題ありません。
本作品、シナリオがとても良く出来ていると感じました。神に仕える聖職者ではありながらも、人間。巨大な権力を前にして欲が抑えられない、皮肉。
当初は「この選挙をしっかりと運営する」ことを目的としていたローレンスが、自分の名前を書き出すという、人の、それも欲から一番遠い存在の聖職者なのに、欲に流される悲しい性の描きだし方がエグかったですね。
神のまにまにが大原則のはずなのに、ガッツリ人の欲と思惑と、足を引っ張り合う愚かさを描き出す反面、終盤では「神」が思い描いたかのような展開となるのですが、実のところ「前教皇」のシナリオのようでもあり、とてもとても幾重にも人の心理が描き出される見事なシナリオでした。
そんな見事なシナリオを、役者陣が素晴しい演技で膨らませ、荘厳な音楽が本作品を豊かにし、ロケーションやスタジオセット、衣装が説得力を持たせる、素晴しいチームワークを感じます。
全く、ド派手なアクションはありませんが、とても見応えがあり、ラストの展開も衝撃で、満足度のとても高い作品でした。
骨太な骨格を持つ作品
確信は団結の最大の敵
何と戦うのか?
タイムリーだった教皇選挙という歴史的イベントを通して、人間の本質に迫った今作は、シンプルなストーリー展開ながら非常に見応えのある2時間になっている。人間の持つ欲望とそれぞれが持つ信念や信仰に着目しながら、それぞれの人間ドラマを描く。キャラが立った登場人物達の人間臭さをストーリーを通して魅せていく。ただの宗教映画になっていないのがすごい。
教会への疑念に対し、「多様性が力を与える」「確信が寛容性への敵」と信念を燃やすローレンス枢機卿は最後まで試される。完璧に思えた教皇の知らない一面を知り、確信の狭間に立たされた彼が、最後に空を見上げるシーンは印象的。
音楽的にも、視覚的にも楽しめる今作は、作品全体を通して映る赤色に反して「スピーチ」後の白い傘のシーンには、ハッとさせられるところがある。
他の方も書かれているように想像以上にエンタメ性があり、嬉しい驚きがある映画だった。
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