教皇選挙のレビュー・感想・評価
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教皇に相応しくない候補ばかりで笑
教皇選挙の仰々しい儀式が見れたのはとても面白かったです。教皇の有力候補、ヤバイ人しかいなくて大変(極右の差別主義者とか、性犯罪歴ある奴とか)でしたね...。主人公ローレンスが推そうとしていたベリーニは、特に後ろ暗い過去とかはなさそうですが、最初の投票後から「なんでお前が三票も取るんだよ?お前も教皇になりたいんだな??正直に言え!」とか、めっちゃ器の小さいオッサンで全然教皇に相応しくなくて苦笑。結末のどんでん返しがすごく今っぽい感じでしたが、それまで極右の差別主義者に投票してた人たちが、あのくらいの演説で一気に流れたりするものですかね?????(いいかげん決めたいってことでしょうか)これで脚本賞なのはよくわかりませんでした。 あと、教皇って自分の名前自分で決められるんですか!? インノケンティウスかあ...
別の映画になりますが、2月21日に公開された『ノー・アザー・ランド』、パレスチナでずっと起こっている「占領」「入植」のとんでもない実態がよくわかる、凄いドキュメンタリーなので、ジャンル違いですがこちらを推したいです。観る前に背景知識をという場合は「オリーブジャーナル」というサイトを見ると色々簡潔にまとまっています。
これは神の御心か 権謀術数の結実か
13世紀中期に確立されたといわれるローマ・カトリック教会の教皇を選出する選挙(コンクラーベ)。およそ750年間ベールに包まれてきた教皇選挙を舞台に展開されるローバート・ハリスの同名小説を映画化したスサスペンスに満ちた教会政治ドラマ。
神の御心を祈り求める言葉を唱える教皇選挙で、人間のエゴや権力への執着に人間の弱さが露呈する展開。信仰者に「信仰とは何か」との問いかけているようで動揺させられる。そして予想を超える結末は、現代への神の御心の現れとして作品が提示するクリスチャンへの本質的な問いなのか。真摯な問い掛けとして受け止めるべき作品といえる。
監督:エドワード・ベルガー 2024年/120分/アメリカ=イギリス/英語・ラテン語・イタリア語/映倫:G/原題:CONCLAVE 配給:キノフィルムズ 2025年3月20日[木・祝]よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。
第一級のミステリー映画であり、しっかり今日性も感じさせる人間ドラマ
本作鑑賞にあたり、タイトルにもなっている「教皇選挙(コンクラーベ)」のことは知らなくても全く問題ない。というより、むしろ知らない方が話の展開にグイグイと引き込まれるだろう。これは、選りすぐりの名優たちの演技とともに堪能する「第一級のミステリー」なのだ。
たとえば、ここでポアロの探偵もの——そう、シドニー・ルメット監督の『オリエント急行殺人事件』などを引き合いに出しても、あながち外れてはいないだろう(ちなみに同作でアカデミー助演女優賞を受賞したイングリッド・バーグマンの役どころは、やや強引だが『教皇選挙』におけるイザベラ・ロッセリーニの立ち位置を連想させないでもない)。
ただし本作に「殺人事件」はない。また「謎」を解くカギ(?!)は「ダイバーシティ」と「寛容性」というのがユニークだ。旧態依然としたヴァチカン内部を舞台に、古典的なミステリー映画の体裁をとりながら、しっかり今日性も感じさせてくれて共感を覚える。
もうひとつ、本作ではヴァチカンという“特異な”社会環境の中で展開する人間関係が圧倒的リアリティをもって描かれるのだが、そこに浮かび上がってくるのは人間の“普遍的な”欲望の一つである「権力欲」というのもまた面白い。
映画の幕開けは、主人公が、急逝した教皇の枕元へ駆けつけるところから始まる。その「現場」に一緒に放り込まれた私たち観客は、おごそかな気分を打ち破るように聞こえてくる不穏な「音」の数々——教皇の印章を取り外すために指輪の台座を叩き壊す音/遺体収納袋のジッパーをジジジと引き上げる音/ストレッチャーへ遺体をドスンと移し替える音/ストレッチャーの車輪が軋む音——によって、暗雲立ちこめるこの先の展開を自ずと予見することになる…。じつに見事な導入部だ。
そんな本作の語り口自体はオーソドックスで、野心的な試みこそないが、作品のあちこちに過去の映画への敬愛も感じさせてくれる仕上がりとなっている。
たとえば——枢機卿たちが宿舎とするカーサ・サンタ・マルタの廊下に並ぶ各室のドアは、どこかルノワール監督作『ゲームの規則』のようだ。また投票会場となったシスティーナ礼拝堂の天窓を破壊する爆発は、フェリーニ監督の『オーケストラ・リハーサル』終盤で突如、轟音とともに聖堂の壁を突き破ってあらわれる巨大な鉄球を思い出させる。さらに最後、主人公が窓から見下ろす中庭の眺めは、シドニー・ルメット監督作『十二人の怒れる男』のラストシーンに描かれた雨上がりの戸外のように、希望と余韻を残すものだ。
そもそも本作の舞台である「システィーナ礼拝堂」と「カーサ・サンタ・マルタ」が、名門チネチッタ撮影所内に再現されたセットだと聞いただけでも、映画ファンの心をくすぐるに充分だろう。
キャストに目をやると、レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、セルジオ・カステリット、ルシアン・ムサマティといった名優、ベテラン勢が繰り広げる演技合戦から片時も眼が離せない。彼らはいずれも人を諭す立場にある枢機卿の役だからやり過ぎは禁物なのだが、ふとした素振りの中にバチバチ火花散らすような気配を漂わせたり、慇懃無礼や逡巡を覗かせて絶妙のひとこと。また、思わぬ伏兵となるイザベラ・ロッセリーニ、カルロス・ディエスの2人にはしてやられた(笑)。これまたお見事。
さて、最後のどんでん返しは、教会組織の内実に鑑みるとあまりに現実離れしており(※決して「教会組織内の現実」が正しいわけではないが)、しかも名探偵みずから事実隠蔽に加担するのであろう展開に一瞬戸惑いを覚えた。が、それに続く、修練女たちの喋り声のこだまする中庭とゆっくり自閉するドアの描写によって、アレは、やがてくる時の趨勢を見据えた映画ならではの「決着」なのだ、とストンと腑に落ちた。
以上、試写会にて鑑賞。上映後の晴佐久昌英神父のトークは実に示唆に富み、「ナルホド!」と何度も頷いた。大感謝。
8
試写会にて鑑賞。
今年はありがたいくらい試写会が当たって先行して観れていて幸せもんです。
どうやって相手を蹴落としていくのかという選挙ものかと思いきや、コンクラーベで教皇に相応しいもの、相応しくないものを選別していくというストーリーにジワジワと惹きつけられていきました。
選挙で7割近い票を集めないといけない中でめっちゃ票が割れまくっていて全く進まないな…これどうなるんだろうとなったところで、他の枢機卿の過去が明かされていくといったところから名前と顔が一致し出したり、その行動の卑劣さだったりがテンポ良く描かれていき、その上で仕切りを担当していく事になったローレンスが探偵ばりの推理力と悪事を暴いていくミステリーとしての展開もしっかり機能していくので面白さが持続して行っていました。
女性関係から芋づる式にバレていく様が男性社会で閉鎖的な枢機卿を徐々にぶっ壊していき、最終的な枢機卿から教皇への選出で更に風穴を開けていくというのもとても印象的でした。
サラッと合流した人物がキーマンになり、現代にも通じるテーマに繋がっていくというのも上手いなと思いました。
説教と聞くと堅苦しい部分があると思うんですが、今作ではしっかりと教えを説くという感じで要点を事細かく、それでいて納得できるものになっていたのでその点も映画としての良さが光っていたなと感じました。
途中でテロが起こって会場の屋根も爆破されたり、街中で死人が出たりと、かなり映画的にはなりましたが、結構なスリルを提供してくれて、室内だけの空間だったのが少し広がっただけで入ってくる情報量が多くなっていきました。
ラストカットまで無駄のないシーンばかりで見事にやられました。
もっと理解度を深めてもう一度観たい…!と思えるような作品でした。
この手のタイプの作品、それも試写会なんで完全に油断していたんですが、横の席はスマホいじりまくり、前の席はヒソヒソ喋っていたりして気を散らさまいとするのに必死だったのが悔しいところです。
法律を緩くしてスマホいじりとヒソヒソは手刀で意識を飛ばすくらいやってもいい法を作って欲しいです。
鑑賞日 3/11
鑑賞時間 18:30〜20:30
座席 L-1
コンクラーベ×ミステリー
25-037
おっさんだらけの総選挙。
マスターピース
TOHOシネマズの試写会にて。
いや、たいへんな傑作でしょ!アカデミー協会なにやってんだよ!これが作品賞!アノーラも良いけど、アカデミー賞ってのはこういうことでしょ。
主演男優賞もレイフ・ファインズだよ!年食ってきてはじめて出来る最高の芝居じゃん!
コンクラーベという我々から一番縁遠く、社会から隔絶されていると思われるイベントを題材に、これほど生々しく切実な物語が作れるとは!本当に驚いた…
今まさに世界を覆う憎悪の連鎖。宗教が殺人の、虐殺の、動機になってはならないのだという強い思い。ジェンダーも同様。事前には想像できなかったほど射程が長く広い作品だった…
英語・スペイン語・イタリア語に加えラテン語も解説なく飛び交うが、それこそがカソリック教会の広がりを感じさせるし、そこが案外ポイントだったり…
イザベラ・ロッセリーニも良かったし、撮影も美術も良かったが、個人的には劇伴が最高!チェロの響きが最初から不穏だった。
これは間違いなく、マスターピースです…
システィーナ礼拝堂の重厚かつ静謐な空気感が伝わってくる名作
(今回追記分)
ANAの国際線で日本公開前に鑑賞できた「教皇選挙」ですが、3月20日にようやく劇場公開されたので、観に行って来ました。先週末に観ようとしたものの、非常に人気があるようで、何処の劇場も満席のオンパレード。仕方ないので平日に行きましたが、それでも8割方の入りで、その人気を実感するところでした。
改めて観た結果、当たり前ですが、機内のモニターで観たのとは比較にならない迫力で、やはりスクリーンで観るのはひと味もふた味も違うと感じました。また、機内では途中機内アナウンスが入ったりしてやむを得ず中断することもありましたが、劇場ではそうしたことがなく、きちんと集中して観ることが出来、本作の理解もより進みました。
さらに、最初に観た時は字幕を追うのに必死で、画面全体をゆっくりと眺めることが難しい一面がありましたが、筋の大枠が分かってみた今回は、映像美や音楽、効果音などにも集中することが出来、初回以上の楽しみを得ることが出来ました。
内容的に感じたことは、序盤でチェスが上手な前教皇を評して、「常に8手先を読んでいた」というセリフがありましたが、結局本作の大筋は、この一言に集約されていると改めて感じました。自らの死期を悟り、次期教皇になるべき人がなるように配慮したというか、言い方を変えれば”陰謀”を企てた前教皇は、死してなおローマ教会をコントロールしており、コンクラーベで対立した100人を超える枢機卿たちも、結局は前教皇の掌の上で踊らされていたんではないのかと思い、そのスケールのデカさに感心したところでした。
また、枢機卿の衣装や、システィーナ礼拝堂の建物の荘厳な雰囲気が、実に宗教的な神秘性を強調する一方、次期教皇を巡って有力候補たちが仕掛けた謀略は、極めて俗世的で、悪い意味での政治闘争そのものであり、そのギャップが非常に上手く表現されていたところが本作最大の見所だったのではないかと思いました。
さらに、今アメリカのトランプ政権が否定することに躍起になっている「DEI」、即ち「Diversity(ダイバーシティ、多様性)」、「Equity(エクイティ、公平性)」、「Inclusion(インクルージョン、包括性)」の一つである「ダイバーシティ」というのが本作上のコンクラーベのテーマになっていて、結局「ダイバーシティ」の象徴のような人が新教皇になったことも、現代世界に対するメッセージ性も抜群で、こうした社会性が土台にあることも、本作が注目される一因なのではないかと考えられるところでした。
役者陣に関しては、主役のレイフ・ファインズはじめ、どなたも見事でしたが、今回改めていいなと思ったのは、イザベラ・ロッセリーニ演じるシスター・アグネスでした。男性のみしかいない枢機卿によって選出されるのがローマ教皇ですが、有力候補の陰謀に対して、「神は私たち(シスター)に目と耳を与えて下さった」として、言葉を選んで”悪者”をバッサリと切る彼女の一言は、本作のセリフの中でも出色のものだったと思います。
以上、ようやく劇場で鑑賞した上での感想を追記しました。やはり映画は劇場で観るに限りますね🎬
(3月11日UP版)
日本公開が3月20日の本作「教皇選挙」ですが、ANAの国際線に乗ったら機内放送でやっていたので、ラッキーにも一足先に観ることが出来ました。
まず第一印象ですが、とにかく映像から漂って来る質感が最高でした。教皇が亡くなり、新しい教皇を選出するための”Conclave(コンクラーベ)”は、実際にコンクラーベが行われた時に日本でも報道されていたので存在は知っていました。でもその内部でどのようなことを行われていたかは知らない訳で、秘密のベールの中を覗き見ることが出来たという意味でも、非常に興味深い作品でした。
映画の舞台はコンクラーベが行われるシスティーナ礼拝堂。言わずと知れたカトリック教会の総本山にして、バチカンの中心にある礼拝堂ですが、平素でも荘厳な雰囲気を漂わせる建物の内部が、コンクラーベの開催により緊張感が漲っており、この辺りの空気感の演出は、近年稀にみるものだったと感じられました。また、コンクラーベを取り仕切る役目を担うことになった主人公・ローレンス枢機卿を演じるレイフ・ファインズは、個人的に「ザ・メニュー」における狂気のシェフ役の印象が強く、ローレンス枢機卿が最後にシスティーナ礼拝堂を燃やすのかと思いつつ観ていましたが、実際は極めて真っ当で穏当で冷静な調整役として終始活躍していました。
本作の見所としては、前述の通りシスティーナ礼拝堂そのものであり、普段は重厚で静謐な礼拝堂の中で行われるコンクラーベ=戦争という”動乱”のコントラストにゾクゾクさせられました。予告編でも紹介されていましたが、周辺で勃発したテロの影響でシスティーナ礼拝堂の天井の一部が落ちて来るシーンは、緊張感が最高潮に高まるシーンでした。
また、実際のカトリック教会の中で論点となっている”リベラルな教皇”という問題についても切り込んでいる点も忘れてはならないように思いました。少し前に体調不良が報じられた現教皇のフランシスコですが、一般に”リベラル”な教皇と言われており、同性愛や離婚、中絶に対する態度が、”保守派”から懸念されているということが度々報じられてきました。本作では、前教皇が亡くなってコンクラーベが開催されることになる訳ですが、この前教皇はフランシスコ教皇同様にリベラルの立場にあったようです。そのため、今回のコンクラーベでは保守派の巻き返しが行われることになりました。そういう意味では近未来にあるだろうコンクラーベを描く作品であるとも捉えることが出来るのではと感じたところです。
果たして次期教皇は誰になるのか?その結末が実に意外な方向に行った点も唸りました。現実の次回コンクラーベがどういう考えを持つ人になるのかは分かりませんが、本作を観たことで非常に興味深いものになることは間違いないでしょう。
そしてラストシーンも印象的でした。無事にコンクラーベが終わりほっとするローレンス枢機卿が部屋の窓を開けると、外からは日常の生活音が聞こえて来る。これで彼個人にとっても、カトリック教会全体にとっても、平和な日常が戻って来ることを印象付けるところが心地よく、最後まで楽しめる締めくくりでした。
そんな訳で、本作の評価は★4.8とします。
確信は罪…悩めるローレンス!
それは進化を止め、退化させる。祈っても祈っても祈りは届かない、教会(組織)の腐敗。そんな絶対的男性社会の中で、(未だに!!)何者でもない女性という存在。従来の体制や社会通念にも、疑念に目を向けて改革することの大切さ。でなければ、神が創り給うた人間が人間である意味がない。自分の内側に目を向けて、絶えずこれでいいのか?現実に敗れて妥協していないか?と自問しながら、よりよい自分になるために歩みを止めず進むべきだ。黄は金や富。赤といえば血、そして生命そのものを想起させる色。血液を循環させて、凝り固まった組織の新陳代謝を上げる。
この思惑や陰謀渦巻く知略戦が展開される密室劇(※厳密には違う)ミステリーで、主人公ローレンスは苦悩し葛藤する。同じ展開が繰り返されては(一人目の罪が決して許せない!!)、疲れた顔のレイフ・ファインズが、益々疲れて果てていくコントみたい…という冗談はさておき、子供の頃に観たラングドン教授シリーズ『天使と悪魔』で存在を知って、興味をそそられたコンクラーベというニッチな題材を描きながら、現代社会・世界を映し出すような力作になっていて、見応え十分だった。
女性、多様性。今年は『ノー・アザー・ランド』に『ブルータリスト』の人種間や終わることのない宗教対立・戦争、『エミリア・ペレス』の性転換、そしてアカデミー賞を圧勝した『ANORA』のセックスワーカーという女性性と、今の社会を映し出すテーマや要素を含んだ作品が並んだラインナップだったと思う。そのいずれも米大統領選挙を待たずに製作され、本国や映画賞では公開された作品ばかりだろうが、トランプ大統領誕生によって、予見していたかのように一種の必然性をもってこの暗い時代と共鳴するようだ。
「私は教皇を選出する」― 監督エドワード・ベルガー ✕ 脚本ピーター・ストローハン ✕ 原作ロバート・ハリス = 恐ろしいほど手際よく、どこか緊張の糸が張り詰めるように美しい撮影によるバチボコにキマった画と編集、素晴らしい音楽によって語られる本作は、今の時代に間違いなく必要だ!! キャストもスタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、そしてイザベラ・ロッセリーニと錚々たる重鎮が顔を揃えて、スリリングな共演・演技対決を披露してくれる。
勝手に関連作品『2人のローマ教皇』『ダウト』
まさに密室サスペンス
ずっと選挙してた
脚本が良くできてて面白かったです。まるでサスペンスを見ているようでした。
いやあ、脚本が良くできてて面白かったです。まるでサスペンスを見ているようでした。
カトリックの総本山ローマ教皇が亡くなる。次の教皇を選ぶ為世界中から100人の候補者がやってくる。選挙を取り仕切るのは自分は教皇には向かないと自認する枢機卿。有力なのは4人の候補。そして亡くなった教皇が指名したメキシコの候補者。彼は自らの危険も顧みず紛争地帯で布教を続けた人物だ。果たして皆が納得出来て過半数の指示を得る教皇は誰なのか?
やがて4人其々に問題があることが枢機卿により次々と暴かれていく。 まるでショーン・コネリーの『薔薇の名前』を彷彿とさせるような珠玉のサスペンスでドキドキはらはら目が離せない。凄く面白かったです。
枢機卿を演じたレイフ・ファインズがこれまた凄く良かったです。教皇を決めなければならないという重責に悩む男を上手く演じていました。流石の演技で主演男優賞ノミネートも納得です。ラストの枢機卿の言葉に唸りました。考えさせられます。本当に良くできた脚本。面白かったです。
人間ドラマとして見応えあった、ローレンスの悩む顔がたまらん
無信心者な私、組織には怪しさを覚えるがどんな宗教でもマジメに信仰している人は尊敬する。そんな組織と信仰(信念)のせめぎ合いを垣間見ることが出来た。キリスト教、とても一口で言い表せない世界なのだろう、その最高峰の教皇をめぐる思惑を少し引いた視点での描写に惹かれた。リスペクトベースの作品と思うのでラストは新鮮だったがいま風かな、あれ以上ドロドロにすると普通の政争や権力争いになってしまうギリギリのところなのかも。
もっと伺いしれない最深部への踏み込みや巨大組織の持つ権力と影響力、猊下たちの暮らしも見てみたかった、TVドラマなら少なくても前後編出来たのになぁと残念。
機内鑑賞ですが1.5回見ました😅各枢機卿は年齢からしても名優なのかな、ローレンスは惹きつけられたが、前半から光る脇(教皇の死を発見した人とか)もたくさんいて久々にドラマで見入りました。また映画館で見たい。
全845件中、821~840件目を表示