教皇選挙のレビュー・感想・評価
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悪くはないけど物足りない
題材的に仕方がないのだけど
基本会話がコソコソ話だし
選挙に関してももうちょい何か欲しかったですね
最後の場面に対する仕込みが足りず
いきなりあんなことを言われてもね
最後のあれを見せたかったが為の映画だったのかな?
音楽と内容、共に満足しました
レイフ・ファインズ、老けてイイ役に当たりましたね。コンクラーベの雰囲気を知ることもでき最後まで全く飽きず、久々に良い映画観たなと思いました。内容の一節にジェンダー、ダイバーシティって言葉がでてきたり、修道女は透明な存在だけどと自ら発言するシーンはキリスト教では革命なのかも。最後までダイバーシティです。教皇に女は成れないの?って途中から思い始めてしまうのは作り手の意図なのかも。
驚きはありつつも。
すごいことが起きるよ!っていらん前情報をしてきた友人を恨む。
それでハードルが上がってしまって、
レイフファインズいつ悪いやつになる???
って期待してしまった。もちろんそんな結末じゃなかったんだけど。
意外にすんなりラストを受け入れられた自分がいて、なんか想定内というか。
だからあまり驚きはなかったのです。
どうしても、眠くなってしまったので星は3.5
神の創り給うた、、
ローマ教皇が逝去され、新たな教皇を選ぶために枢機卿たちが集められて選挙投票するだけの話がこんなにもスリリングで絵になるなんて。
世俗から掛け離れた聖職者がいかに俗物か。
世間知らずの聖職者・リーダーがいかにして争いを起こしていくか。
呆れた観客を代弁するように戦争を体験してきたひとりの枢機卿が語る。そして、、
なんという皮肉。
神の創り給うたものを尊び、受け入れ、いただき、従い、感謝しなければいけないはずなのに、いかに反したことの多いことか。
予告で観ていたはずなのに爆破のシーンでは飛び上がるほど驚いた。寝てる客は起きただろうな。
それにしてもバチカンがよく許したもんだ。
日本のお寺さんや神社界でも映画になりそうなゴタゴタしたことたくさんあるけど、絶対に無理だろうな。
余談ですが、
今から30年以上前、バチカンでのある催しに連れて行ってもらった。ツアーの中にひとりのもの静かな普通のおじさんがいて、ローマに着くと現地の方が迎えに来てそのおじさんだけ別行動をとってどこかへ行ってしまった。翌日、システィーナ礼拝堂で枢機卿のひとりとしてお祈りを捧げていたのがそのおじさんだったので驚いた。白柳枢機卿は質素で驕らずとても素晴らしい方でした。
枢機卿とは
コンクラーベ・ミステリー
サスペンス仕立てのストーリー展開と最後のオチにビックリ
全世界で約14億人のカトリック教徒のトップになるのは誰なのか?話が進むにつれドキドキする作品でした。私は全く予備知識がない中での鑑賞でした。コンクラーベを何回も実施するとは知りませんでした。(決着は上位2名で最終投票だと思っていました😅。)首席枢機卿のレイフ・ファインズ、他の枢機卿は、リベラル派のスタンリー・トゥッチ、保守派のジョン・リスゴー、地元イタリアのセルジオ・カステリット等の俳優さんが、それぞれの野心と思惑を上手く表現していたと思いました。やはり、どんな世界でも改革派と保守派の対立があるし、駆け引きやライバル崩しの策略があるということですね。教皇に選ばれた枢機卿は想定外でしたし、その後もまたまたビックリでした。
ファーストカットからラストカットまで目が離せない。
見事な映画でした。
計算された映像、脚本。ファーストカットからラストカットまで目が離せない。
(ファーストカットとラストカットが素晴らしい。)
レイフ・ファインズが神がかった演技する。それにイザベラ・ロッセリーニの存在。なんとも美しく年を重ねて、この映画の良心のような役割。凛としている。
スタンリー・トゥッチも高貴な俗物を楽しそうに演じている。性格俳優(?)ジョン・リスゴーがなかなかの風格で楽しい(どこか嘘くさくて)。
それにカルロス・ディエス(この映画のヘソ)、セルジオ・カステリット、ルシアン・ムサマティ、の演技合戦も楽しい。
映像は青みを帯びた映像で、色調は赤と黒と白で統一されている。無駄のないカットと構図。それらの美しい映像を見ているだけで楽しい。
それに音が、かなり意図的に強調されていて映像効果を上げる。
フェリーニ、ヴィスコンティが撮影したあのチネチッタスタジオ(!)で撮影をしている。そのセットの素晴らしさ。美術の勝利でもあると思う。
話はコンクラーベ。本当に投票のみの話。外にほとんど出ない。それなのに奥行きと広がりのある映画になった。素晴らしい脚本(アカデミー脚色賞)。
映像、役者、演出と音、音楽が渾然一体となってラストへひた走る。
で、ラストカットで、ようやく息が抜ける。
実に面白い。
アカデミー作品賞を取ってもおかしくない作品だけど、取れなかったのもうなずける。
それは見てのお楽しみ…。
監督のエドワード・ベルガー、覚えておこう。
教皇選出は魂比べ
ローマ教皇を選出するコンクラーベを題材とした、非常に完成度が高い密室劇です。教皇の死から選挙までをカトリックの様式美を織り込みながらスピーディーに展開していきます。スピーディー過ぎて、最初は登場人物の名前と顔が一致しないけど。やがて、聖職者にあるまじきスキャンダルや中傷、謀略、二転三転する有力候補者とお話しは盛り上がっていき、衝撃的なラストまであっと言う間でした。時代の変遷の中で求められる教皇像や教会のあり方は、カトリックにとどまらず,もっと普遍的なもののように感じました。アップの役者の表情とセリフ、冷ややかな映像、必要最小限のカットと、エドワード・ベルガー監督の計算し尽くされた演出は見事です。役者では、レイフ・ファインズの抑制された演技が素晴らしかったです。
選挙管理委員はつらいよ
カトリックの教皇が亡くなり、後継ぎの選挙を委ねられた首席枢機卿のローレンス。宗教的カリスマを選ぶにもかかわらず、完全に人間と人間の権力争いであり、アメリカ大統領選挙や日本の総裁選を思わせる話だった。
ローレンスは総裁選でいえば幹事長のような実務系リーダーという位置づけだろう。世間から隔離されて厳粛に行うべき儀式を遂行するだけでもかなりのプレッシャーがあるが、有力候補者のスキャンダルなど次々に問題が持ち上がり苦悩する。
面白いのは中立であるべきローレンス自身が弱小派閥に属していて、自分たちのリーダーに票を集める密議にも出席しなければいけない。一方、自分自身も候補者としてわずかに票が集まっている。ローレンスはせっかく派閥リーダーに投票しているのに、リーダーはローレンスに集まった票を見てつむじを曲げてしまう。最後にはリーダーもローレンスに人徳があるのを認め、ローレンスも自分自身に投票するに至る。
そうなのだ、首席枢機卿として選挙を取り仕切ることができる器だということが、教皇としての資質を潜在的に意味している。荘厳な礼拝堂、枢機卿が顔をそろえる大広間が、ローレンスの舞台だ。公平な人物のローレンスは、自分が名乗り出なくても「推される」だけの価値がある。しかし、それを上回る人物が最後には教皇職をかっさらっていく。大筋、そんな物語だったと思う。
若干あれっと思ったのは、ローレンスはスキャンダルを抱えた候補者に直接詰め寄っていき諦めさせるなど、立ち入った行動にも及んでいる。政治でいえば身体検査みたいなもので、任命責任が問われては大変だ。それにしても政治工作のような行動は、結局選挙結果に汚点を残すことにならないだろうか。
候補者同士が対立する理由について、もう少し思想的な深みが欲しいとも思った。確かにイスラム教徒などの敵を作って戦うのか、内面で信仰を深めるかの対立は描かれているが、こんなに老獪な人たちが最後には「正論」に諭されて投票したのかと思うと、やや拍子抜けだった。総裁選では「選挙で国民に通用するか」という大義に殉じる余地もあるが、この場合は何が決め手になったんだろうか。
書き留めておきたい台詞は、宗教者に必要なのは確信ではなく疑念を持ち続けること。理想を求め続けることが大事であって、理想そのものを体現する教皇を選ぶのは不可能だ(大意)。所詮は人が人を選ぶのであって、そのなかで揉まれて石が玉となっていくように、リーダーの器は作られていくのかと思った。
これは○○○○○映画!2025年どころかオールタイムベストに食い込む
これはドラマであり、ミステリー映画です!!!
ふ〜ん教皇決める選挙の映画〜???くらいの感じで見に行ったら開始数分の教皇が亡くなった時のみんなの重っ苦しい空気に教皇亡くなるとこんなやべえの...と映画にスムーズに入っていける導入になっておりすごい。
八手先まで読んでいる前教皇の仕組んだバッチリとした先の読めない教皇選挙の計画を主人公のローレンスを通じて味わう映画です。
なのでオチに関しては衝撃的かつネタバレです。これは実際に見て味わってほしいですね。
全体的に画面がとても綺麗で落ち着きがあるにもかかわらず、展開が先が読めずどんどん引き込まれて映画に没入しちゃいます。すごい映画でした。
「名作映画集」の一つにチョイスされて数十年後に再度映画館で上映してそうな、とても良く作られた名作映画でした
ネタバレ絶対厳禁。
レビューを読んでいて、映画後半に衝撃が!と目にしていたので、鑑賞しながら「これか? このことか?」なんて思っていたけれど、そんなジャブとは比べものにならず、まぁ驚いた。
そして、日本人は映画見てるときに本当に静かだなぁと感じた。
思わず声を出しそうになったけど、みんなノーリアクション。なのでわたしも慌てて口をつぐむ。
家だったら叫んでますわ。
サスペンス好きなのでけっこう展開の予想を当てたりするけれど、(実際に誰が選ばれるかは開始早々わかった)衝撃の展開まではわからなかった。
振り返ればいくつかのセリフにフラグめいたものはあったのに。
わたしはたいへん面白かったけれども、見ていて疲れるのは確か。
同じかっこうのおじ様たち。
カタカタの名前。
コンクラーベのルール。
それぞれの枢機卿の思想まで、理解しないと話がわからない。
実際に連れは理解するのが大変だったとのこと。
どこかで寝息を立てている人もいた。けっこう長い間聞こえてましたよ。
なので、ずいぶん集中力が必要になる。
一度見てしまえばもう1回見ようとは思わない映画だけど、まだ見てない人には「見てみなよ」と勧めてしまうかもしれない。
見た人同士で「ビックリしたよね〜!」と話したくなる映画だ。
それゆえ、ネタバレは絶対厳禁と全世界の人に言いたい。
聖職者は理想に仕えてるが理想ではない!
神の不在、
宗教界への強烈パンチ
確信と疑念と信仰と。
キリスト教知識ほぼなし。
見た後に公式HPにあるネタバレ込み解説ページを見たらなるほどとなる事が多かった。
信仰と権力と伝統と。
ずーっと緊張感が続くので、一息できるように飲み物とか買っておくのがオススメ。
あと、可能であれば人の少ないタイミングで劇場鑑賞がベストかも。
演者の息遣いや衣擦れの音が凄く良いので、周囲の人の衣擦れや何かを食べる音がかなり邪魔に感じた。
ずーっと緊張感が漂っていて最後まで盤面が転がり続けているのも良かったのだが、登場してるメインシスターのアグネスさんが中川家の礼二さんにしか見えなくてずっとそれが頭の片隅に邪念としてあった…いやそれは置いても面白かったのだが!
ローマ教皇の願い
今年観た映画では、映像・演出・脚本・美術・音楽含めて最高に素晴らしい。久しぶりに満足出来た。
キリスト教派最大のカトリック教会。
その最高指導者のローマ教皇が亡くなった事から、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙(コンクラーベ)を仕切る纏め役になる。
選挙の水面下では欲望渦巻く人間模様。
神に仕え、理想を求めながらも理想どおりにはなれない枢機卿達。人間臭い陰謀やスキャンダルの数々。
自己の中の光と闇に向き合い真実を追求する為に、やりたく無い事迄やらざるを得ないローレンスの葛藤が辛い。
一部の陰謀をローレンスが暴き泥沼化するが、そんな争いに光差す最後の演説が素晴らしい。
その後もうひと波有るが、宗教映画の社会性とサスペンス風味もある娯楽性との見事なマリアージュで素敵な作品となった。
最後は、信頼出来る人達が厳しい状況の中で検討を重ね、亡くなったローマ教皇の願ってたであろう人が選ばれたと言えそうですね。
我々は何と戦っているのか?それを考えさせる映画だった
コンクラーベを鏡として世界を描く、という映画ではない。 「信仰」そのものを描く秀作である。
教皇選挙という邦題だが「コンクラーベ」の方がむしろ分かりやすかったと思う。
ローレンスが冒頭で自分の「信仰への懐疑」を含む演説を行う。面食らった。教皇選挙じゃないの?
ローレンスは首席枢機卿と呼ばれる役職であり、コンクラーベの運営責任者であり、主人公である。
そしてその懐疑ゆえに前教皇に退職を願い出たが、認められず留任させられている。
ということをあらかじめ分かっているとぐっと筋を追いやすくなる。(彼は教皇になりたくない人だ)
というのも、西洋人の70代と思しきおじさま方が次々と現れ、いったい誰が教皇立候補者なのか、顔と名前を一致させるのが大変なのだ。しかも服装もほぼ同じ。
実は、コンクラーベに参加する枢機卿は全員、教皇に選ばれる可能性のある人たちであり、そしてローレンス自身もその資格のある人間である。(ここもわかりづらい。教皇立候補者という人はいないのだ。)
実際は数人の有力者がいて、票の取り合い、追い落としがおこる。
同一人物が、投票シーンではファミリーネーム、仲間内ではファーストネームで呼ばれ混乱した。
ただ、それに耐えて、見るだけの価値のある映画だった。
巨大な宗教組織のトップ選出が欲にまみれていることに、いまさら驚きはない。
この映画はその「宗教界のドロドロを暴く」ための映画ではない。
キリスト教が、そのドロドロと、暗躍と、古い因習のなかにあっても、それでも「信仰」という核が失われていないという希望の映画である。
コンクラーベを鏡として世界を描く、という映画ではない。
コンクラーベそのもの、「信仰」を描く秀作である。
ずっと良い映画だと感心しながら見ていたが、最後の10分で号泣した。
この10分で必見の映画となった。絶対にネタバレなしで見るべき。
全体に「教会は前進すべき」というリベラル色の匂う映画だ。
実際、裏工作をしているのはリベラル。
最右翼のテデスコはうるさいが、裏はなさそうだ。
リベラルの偽善が鼻につくひともいるであろう。
ただ、天皇家が男子のみに引き継がれることを海外から批判されると、カトリックの教皇だって男性のみじゃないか、と引き合いに出される存在である。
信仰、男子継承に興味のあるひとにはなおさら必見だ。
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