劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全114件中、21~40件目を表示

3.5素晴らしい間の取り方

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

教皇選挙(コンクラーベ)の話。キリスト教最高権力者を決定する選挙なので、「白い巨塔」「清洲会議」のような被選挙人のストーリーを予想していたが、違うものでした。
選挙を執り仕切る人の苦悩を描いたストーリーで新鮮でした。
選挙が進むなかで、スキャンダル、陰謀、不正が発覚していき、選挙が難航する。

新しい切り口のストーリーも良かったが1番印象に残ったのは静寂の間が素晴らしく、その時の全体的構図もシンメトリーが意識的に使われていて美しいです。また、全体的に黒や灰色が多い中、赤い服や赤い絨毯など、まるで絵画の様な美しさがありました。

難点は
①人の名前が多い
日本人からすると外国人の名前がなかなか覚えられないものです。○○枢機卿が大量に登場するので誰が誰か分からなくなります。
②キリスト教のルールが分からない
キリスト教のルール、戒律が分からないので一部意味が分からない所があります。

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ゆーき

4.5そうだよね 最後はそう思いました

2025年3月22日
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知的

難しい

寝られる

日本の総理大臣にはもっと市民の苦しみに向き合ってくれた人になって欲しいと思ったし 宮内庁の女性天皇の問題などジェンダーに関する問題が日本も片付けなければいけないことが沢山あると思いました 後半の作品のメッセージは見る人に届くと思います

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たっち

3.5全体を通して感じたソワソワ感

2025年3月22日
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怖い

知的

難しい

これ、鎌倉殿の十三人だわ

最終的に選出された教皇って、昨今の世相への風刺だったりするんですかね?
中道って難しいっていうね。

p.s.やっぱり根比ーべだった

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Riii

3.5荘厳さに圧倒されました

2025年3月22日
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楽しい

興奮

知的

コンクラーベ

なんだかユーモラスにも感じられる名前だけは知っていましたが、教皇の選任式、程度の知識しかありませんでした。
この映画では教皇の逝去から次の教皇が選任されるまでの過程がつぶさに描かれます。
異教徒の外国人である私にとっては映画でなければ見る事のできない世界に圧倒されました。

綺羅びやかな衣装、荘厳な建築物、伝統の重さを感じさせる儀式の流れ…
108人の枢機卿が一堂に集い、誰かが必要な得票数を得るまで繰り返し投票が行われます。

伝統か変化か。
信仰か野心か。

舞台は枢機卿たちの宿舎と投票会場であるシスティーナ礼拝堂のみ。
灰色の背景に緋色の法衣が鮮やかに映える映像美を背景に、厳かなはずの儀式の裏では人間の欲得が渦巻き、虚々実々の駆引きが繰り広げられます。
多様性、ジェンダーギャップなど昨今注目度が高まっているキーワードを巧みに盛込んでドラマティックでありながら淡々と進行するストーリーが、人間性をじっくりと描き出します。

この機会を逃しては見る事のできない世界。
是非ご覧になってください。

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さとうきび

5.0玉座の審判に向かい絡み合う策謀。聖職者たちのエゴはいつしかむき出しに…喝采!これは珠玉のミステリー映画だ!

2025年3月21日
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知的

幸せ

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おひさまマジック

5.0修道婦は見ていた

2025年3月21日
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ホモ・サピエンス

4.5期待度○鑑賞後の満足度◎ 驚くべき結末!「神が全てを創造したのであれば、この世にある全てのものはあるがままの姿が神の御心に適っている」正に其の通り。それを変に解釈して歪めているのは人間。

2025年3月21日
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①因みに私はキリスト教徒ではありません。

②「確信」と「盲信」と「狂信」と…これらの境って確かにグレーだわ。

③こういう緊張感のある演出は心地好い。演技的にも出演者はみんな演技巧者なので安心感と安定感はたっぷり。
特に、教皇選挙のしきり役を任され(しきり役って我々庶民の仕事や活動でも大変な役回りなんですよね)、公平・公正な立場に立とうと思いながらも、革新派と反動派の板挟みになり、自分もパワーバランスの戦いに巻き込まれそうになりながら、やがて前教皇が何故自分を辞めさせなかったのかを理解するようになり、最後前教皇の(おそらく)希望通りの結果に辿り着くまでの上席枢機卿の苦悩を演じきったレイフ・ファインズがやはり見事。

④泉水のある広場を白い傘を指した赤い衣装の枢機卿たち(レイフ・ファインズだけ傘を指していない)が通っていくシーン。
昔の(特にヨーロッパ)映画には必ずこういうシーンが挿入されていたように思う。最近の映画ではあまりお目にかからない。
こういうシーンが映されると“ああ、映画を観せてもらっているなぁ”という気になりますね。

⑤中盤までの緊迫感が凄かっただけに、法王有力候補の二人が脱落する原因が世俗的過ぎて(まあ、普通こんなもんなのでしょうが)、こんな感じで最後まで行くのかな?、っとちょっと緊張感が緩んでしまったが、終盤にかけての捻りで盛り返しました、って感じかな。

⑥若い頃あんなにキレイだったイザベラ・ロッセリーニが初老の修道女役で助演している姿が、若い頃は神々しいほど美しかったのが晩年『オリエント急行殺人事件』(1974年版)で冴えない中年女を演じた(でも、この演技で3回目のアカデミー賞獲りましたけど)お母さんのイングリッド・バーグマンの姿とダブって感慨深いものが有りましたねぇ。

⑦自分が死んだあとに教皇の座を巡って醜い争いが起こることを予想しつつも極秘に秘密兵器を仕込んでおいた前教皇はタイトルに書いたような考えを持つオープンな心の人だったようだが、自分が死んだあとに親族内で血で血で争う事件の発端になる遺言書を残した『犬神家の一族』の犬神佐兵衛翁みたいだな、とちょっと思った。
本作では血で血を争う様なことは起こらないけれども、或る意味それより醜いことを炙り出すことになる。

⑧原題の“Conlave”ってそのまま片仮名読みすると「コンクラベ」⇒「根比べ」ですね。

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もーさん

4.51番相応しくない、と勝手に思っていた人物

2025年3月21日
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つとみ

4.0味わい深い作品

2025年3月21日
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悲しい

知的

難しい

レイフ・ファインズ主演ということで楽しみにしていた1本。『ザ・メニュー』ではヤバすぎるシェフを演じて印象的だったが、今回はなかなかに悩み多き枢機卿というポジション。
次期ローマ法王を決定するために、閉鎖された空間の中で結論が出るまで繰り返されるコンクラーベが、まさか水面下であのような…。そして結末に用意されたあの事実、そう来たかと素直に思わされました。
2度見て理解を深めたいタイプの良作でした。

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フクメン

3.0DS祭り

2025年3月21日
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最後の落ちはさすがに読めなかった。
カトリックという巨大組織の政治の話だけど、特に若い世代は伝統宗教に無関心になってきてるし、自分にとっても古臭い時代遅れなことしてるなぐらいの印象しか残らなかった。

バイオリンの弦をはじくような音の使い方がカッコイイ。緊張感を高めてた。

今年のオスカーはDS祭り。バチカン(レプの巣窟、小児性愛)、アリアナ・グランデ(ワク推し、ファウチ推し)、ボブ・ディラン(悪魔崇拝者)、ブルータリスト(シオニズム)、エミリア・ペレス(トランス・ジェンダー)。
まあ、ハリウッドではよくあるけど。

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CR7

3.5未来は亀のみぞ知る

2025年3月21日
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亡くなったローマ法王は未来を見据えてこの世を去ったのだろう。
未来は神のみではなく亀のみぞ知るだ。

未来は亀のみぞ知る。

カメラを止めるなのホラー映画撮影のシーンもそうだったが前半は疲れるもののそこを乗り越えたらめちゃくちゃ面白くなる。

前半は半沢直樹か?顔芸もあるし。
銀行で1円合わないと帰れま10状態で数字が整うまで執拗な選挙のし直しが繰り返される。

べっぴんさんべっぴんさんべっぴんさんひとつ飛ばしてべっぴんさんという客いじりがあるが、ジジイジジイジジイひとつ飛ばしてジジイ、状態。
大勢のジジイの中でどのジジイが教皇になろうがどーでもええわー足の引っ張り合い醜いわ!

…からのまさかの展開。

観る前は現代の話じゃなく何百年も前の教皇選挙の話の方が方が興味深いと思っていたが、結果的に坊主がスマホを使ってる現代の話だったからこそ、今の時代の先の未来を想像できるのだ。

亡くなったローマ法王はこうなることは想定の範囲内だったのだろう。両性具有なのかはよくわからなかったが、未来を感じる結末は嬉しかった。
亀は万年生きるというから、バチカンの亀は未来を見続けるのだろう。

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momo

4.5神の子は、前教皇により、選ばれていた‼️

2025年3月21日
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琥珀糖

5.0隔離されても世界はやってくる

2025年3月21日
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カトリック教会は世界中にあるから、枢機卿たちが教皇選挙のために隔離されても、世界のほうが外からやってくる。リベラル対保守、欧米と非欧米、叩けば埃も立つスキャンダル。密室劇ながら退屈させない脚本には、今日のカトリックの芯を突く問題が次々と。最後の衝撃は、そう来たか、お見事と言いたくなる。それにしても保守派の枢機卿の名前がテデスコ(イタリアの苗字だが、意味は「ドイツ人」)とは意味深。最後に選ばれる教皇が選ぶ名前も意味的にピッタリ(ネタバレ防止で名前はここに書かず)。

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Boncompagno da Tacaoca

5.0「政治」の映画としても、「宗教」の映画としても、見応えがある

2025年3月21日
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新しいローマ教皇が選出されるまでの話なのだが、ゾクゾクさせるような映像と音楽が、サスペンスフルな雰囲気を盛り上げる。
「宗教」の世界の話ではあるものの、描いていることは、多数決で決まる選挙という「政治」そのもので、「保守VSリベラル」という対立の構図が明確なのも、分かりやすくて面白い。
選挙に先立ち、選挙を取り仕切る主人公の枢機卿が、「多様性」と「寛容」の必要性を説いた時点で、選挙の結果はだいたい予想できるのだが、それでも、有力候補のスキャンダルが次々と明るみに出る過程では、探偵が謎を解いていくようなミステリアスな展開に引き込まれる。
その一方で、絶えず苦悩に満ちた表情を浮かべている主人公は、おそらく、カトリック教会という巨大なシステムに疑問を感じているのだろうが、そこのところの掘り下げが今一つだったところには、やや物足りなさを感じてしまった。
有力候補のスキャンダルにしても、「隠し子」とか「選挙の票稼ぎ」とかといった話で、カトリック教会を揺るがすようなインパクトに欠けると思っていたのだが、ラストに用意されていた「選挙の結果」と「新教皇の秘密」という二段構えのサプライズには、「そう来たか!」と唸ってしまった。
特に、「新教皇の秘密」については、「確信」と「疑い」という本作のテーマに直結する問題でもあり、改めて「信仰」とは何かということについて考えさせられた。
結局、すべては、前教皇の目論み通りだったという見方もできるのだが、その割には、余りにも偶然に左右されているように思えてならず、もし「報告書」が見つからなかったり、爆弾テロが起こらなかったら、一体どうなっていたのだろうという疑問も残る。
ただ、これについては、「すべては神様の思し召し」だったという考え方もできて、ラストで密室から解放され、空を見上げる主人公の姿からは、そうした聖職者としての「悟りの境地」を垣間見ることもできるのである。
散々、人間臭い、ドロドロとした駆け引きを見せ付けた挙げ句に、最後の最後に「神の存在」を感じさせるところなどは、「政治」だけでなく「宗教」にまつわる映画として、良くできていると思わざるを得なかった。

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tomato

3.0画面の暗さ、赤みがかった世界、ドロドロの聖人争いかと思わせる画面。...

2025年3月21日
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画面の暗さ、赤みがかった世界、ドロドロの聖人争いかと思わせる画面。ラングトン教授を思いだしたら、怖くなったけど、このコンクラーベは違った。
野心ありありの人達のおとしめあい、推されても…と弱々な人(プラダを着た悪魔に出てた方よね)、辞めるつもりが最後にはヨハネになる気になってた人。聖職者でも人間、悩み方がやはり聖職者ですけど。
過ちに対して赦しを与える人でも、そうもいかない時もあり。非常に人間くさい世界の話だったな。
最後の投げかけにはビックリしたけど。そんなこと(両性具有か染色体は女か)を気にしてる教会っていかがなものか?という亡き教皇からの課題みたい。

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とも

4.5確信と疑念

2025年3月21日
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少し前まで「新しい教皇を決めるってだけで、面白い作品がつくれるの? 」とか、「有力候補同士が足の引っ張り合いをしたり、意外な人が暗躍して“実は…”っていうコテコテな展開だったりしたらヤダなぁ」なんて、観るのにちょっと腰が引けていたのだが、試写を観た同僚が「めっちゃ面白かった」というので、信じて視聴。
結果、アカデミー賞脚色賞受賞も納得の充実さで、観て損はない佳作だった。

<以下、ちょっとだけ内容に触れます>

もちろん、選挙なので、組織内の力関係が影響は与える。けれど、やはりそこは聖職者たち。俗な欲望だけで釣られる訳ではない。「綺麗事だ」という言葉も飛び出すが、きちんと正論が通るし、過ちがあっても、「赦し」の精神は忘れない。
更にその上に立って、登場人物たちがもう一段奥を問われたり、そうした映画を観ている私たちも問い返される深さや豊かさを持っている作品だった。

その問い返しのきっかけになり、相手の心を動かすのは、どの時も「言葉」。
象徴的だったのは、コンクラーベを執り仕切るローレンスの説話と、戦地での布教活動を重ねてきたベニテスの反論。そして忘れてはいけない、シスターアグネスの発言。
どの「言葉」にも、その人固有の体験や苦悩が滲み出て胸を打つ。
とりわけ自分が共感したのは、「確信」と「疑念」についてのローレンスの話。
最近、仕事上のことで、「迷うことの大切さ」と「迷わないことの怖さ」について考え続けていたので、ローレンスの話はまさにストレートに共感できた。
ただ、自分とすると、字幕の「確信」と「疑念」という言葉は、少し「正誤」を含んだニュアンスがあって別の意味を生んでしまっている感じがするので、それらが訳語として当てられた元の言葉は何だったのか、気になった。

あと、今作のよさは、語られる言葉だけには止まらない。映像的にも、色彩や光や、風や雨などがとても効果的に使われていて美しい。それに、窓やドアの役割にも意味を持たせる演出が、いいバランスに施されていて、トータルで、目でもとても楽しめる作品だった。

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sow_miya

5.0前情報全くなしで観た方がいい。

2025年3月21日
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クリストファー

4.0時間かかるわけだ。

2025年3月21日
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数人の立候補者から選ぶもんだと思ってた。
100人以上全員が候補者、そりゃ時間かかるな。
ひょっとしたらローレンスが選ばれるのか?
って流れだったが。
国や人種差別は無いようだがやはり女性は駄目なのか。
選挙を報道するマスコミとか見守る群衆のシーンが無かったがその方が閉鎖感あって良かったかな。

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あらじん

3.5聖職者の人間臭さ

2025年3月21日
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ouosou