教皇選挙のレビュー・感想・評価
全858件中、21~40件目を表示
映像センスよき
ちゃんと面白くてずっと綺麗
教皇選挙(コンクラベ)、マジ、根比べ😆
大人の視点で、深く考えさせられる映画でした。
面白いよ。いや中間管理職ってマジで大変っていう内容w 枢機卿ですら...
息をのむ展開と映像の美しさ
地味なのに傑作!
映画を見始めたときの感想は、「全部似たおじさんばっかりでだれがだれか分からない…」。
日本人でも顔を覚えるのが苦手なのに、全部似たような年齢で、同じ服を着ているおじさんばかり。その上名前も場面によってファーストネームだったり、ファミリーネームだったり、主要人物の中に眼鏡の人が二人もいて、どっちがどっちか分からなかったり…。正直、序盤はストーリーについていけるか不安。
やっと主人公のことを認識しだしたのは、選挙前の演説のときだったか?しかし、このあたりから、ぐっと物語が面白くなる。
思えば本作は、教会内部での密室劇に終始し、ほとんど場面的なバラエティがない(パターンは寝室、食堂、講堂ぐらい)。終盤近くの爆発事件以外には、派手なシーンはなく、実に淡々と進む。にもかかわらず、とてもスリリングで、すごくおもしろい。三谷幸喜の初期作品などが好きな私にとって、こういうストーリーで見せるタイプの映画はとても好みだ。
なにより、ストーリーに込められた、現代への警鐘、皮肉が一級品である。特に切り口が鋭かったのが、ジェンダー問題に対する視線。これが、最後の最後のミステリーのカギとなるとは、余りに鮮やかではないか。
見終わったときの満足感は、非常に高かった。もちろんパンフレットは即買い。なお、この映画を見終わってしばらくした後、本当の教皇様もお亡くなりになった。新しい教皇様も平和路線は継承してくれるようで、その点は映画の結末に重なるようなありがたさを覚えた。
まず、顔が覚えられない、そして、名前も覚えられない。顔を見ても名前...
まず、顔が覚えられない、そして、名前も覚えられない。顔を見ても名前が出ない、名前を聞いても顔を思いうかばせられない。終わってる。だから、映画ドットコムでキャストを見ながら、あ、これはこの人で、あのメガネの人がこの人で、あ主人公はローレンスでレイフ・ファインズで。レイフ・ファインズがローレンスで。で、デデスコ、トランブレー、ベニテス?ちょっと待て!となるのだ。
そして、5分ほど経つと
ローレンスって誰だっけ?と相成る次第。これは、恋はデジャブ的ループが起きているのかって思うほどだ。
7割ほど観終えたあたりから、ようやく人物描写のなかに「汚点」がみえるようになり、キャラ立ちする。
最終的には、そのオチはもう少し掘り下げて欲しいなと。さらっといきすぎて、弱い。
そんなオチが!となるのに、すぐ終わるからね。
未知の世界。
確信と信仰のはざまで
演出の妙と、絵画を切り取ったような画面作りが美しく目に楽しい映画でした。
コンクラーベの最初のローレンスの説教で、この映画のテーマが示されます。
---
確信は団結の大敵である。確信は寛容の致命的な敵である。•••我々の信仰は、疑いと手をたずさえて歩くが故に、まさに生き物なのだ。もし確信しかなく疑いが何もなければ、謎は何もなくなるだろう。したがって信仰も必要なくなる。神が疑いを抱く教皇を我々に授けてくれるよう祈ろう。そして、罪を犯し、赦しを乞い、それを続ける教皇を我々に授けてくれることを。
---
私はこの後、「神が疑いを抱く教皇」に相応しい候補はいるかな?と考えながら観ました。
そして、枢機卿たちも果たして自分以上に相応しい人間がいるだろうか?(いや、いない!)と、野心バリバリでコンクラーベに参加するわけです。
"罪を犯しても"赦しを乞い、それを続ける教皇。自分の解釈に背中を押されて。
チェスの名手らしく、先を読む前教皇の準備、整えられた道筋は、はまりすぎでは?とは感じるものの、ベニテスは、最後に前教皇の思惑を乗り越えて、新たな時代を切り開く教皇の道を歩み出すのでした。ここは痺れた!
システィーナ礼拝堂の天井に開いた風穴は、神の意志、これからのローマカトリックの開かれた未来を示しているようにも感じました。
ローレンスは疑念を捨てて、信仰を選択しました。迷える亀を正しい場所に戻す。コンクラーベが終わり、開放される聖マルタの家。暗い建物から明るい外へ視線は映り、未来を象徴する若いシスターを見下ろして、彼の暗い表情も和らぎました。(カトリックでは日陰にいる女性が、これからは明るい場所に、という監督の意図もあるかもなぁ)
彼はきっと新教皇の腹心の部下になるでしょう。
最後に蛇足ですが、野心に呑まれそうになるローレンスも非常によかったですね。
ベリーニ「教皇名何にするの?」
ローレンス「ヨハネ」
答え早すぎでは?笑
その後の爆発と完全に調子乗っちゃってたなって気まずそうな顔。きゅんとしました。
カトリック教にもいろいろあるんだなぁ
重厚で真面目に面白い
見ごたえがあった。システィーナ礼拝堂の中に自分もいるような気分になれた
レイフ・ファインズさん演じるロレンス枢機卿が最高!
コンクラーベはニュースの特集で見たことがあって、
過去にも何度か映画に登場しているので、
教皇選挙がどういうものかはだいたい把握していたので、
すんなりとストーリーに入ることが出来ました。
「神に仕える身とはいえ過ちを犯す人間」の内省、
枢機卿ともなると謙虚さや内省の深さも、一般人より深くて、
教皇の座に手が届きそうなポジションにいる枢機卿たちの心の動きが
面白かったです。
カソリックの様式美と映画の様式美がマッチして、
ヴァチカンに残された宗教画の生々しい映像が人の心の揺れと絶妙に合って、
すんなりと映画の世界を堪能できました。
「多様性」についても言及してるシーンがあって、問題提起もあって、
面白かったです。
ヒットするのも頷ける
アンコール上映でなんとか観る事ができました。Amazonプライムでは無料配信が始まってますが、
やはり劇場で観るべき作品だという事で再上映を待ちました。しかし観る前に不安もありました。
まぁ密室劇で地味だし話持つかな・・・
そういう心配をよそに私にとって今年のベスト1と
言っていい出来でした。(ベスト2はサブスタンス・・・こちらは期待大で期待通りの出来でした)
始めは枢機卿がシスティーナ礼拝堂に集まり投票をするのですけど、なかなか決まらない。私はレイフ・ファインズ演ずるローレンスが教皇になるために密室工作をする話で最後の鍵を握るのがイザベラ・ロッセリーニ扮するシスター・アグネスだと思い込みましたが全然違いました。結局、教皇に選ばれたのは私も納得できる方でした。IOCも某与党の総裁選も、こういう方を選んで欲しいところです。
この映画は音楽が、ほぼ効果音に近い弦のピッチカートや打楽器が登場人物の心情を表しています。ナレーションやテロップもなし。
後半に近づく時、ある出来事を効果的に見せています。(←本当びっくりしました)
音響も凝っていてIMAXで観ているような錯覚に陥いりました。
あと構図で人物の心情を表しております。
結構ロング・ショットが多いので、
やはり映画館で観て正解でした。
ある枢機卿を捉えたカメラワークが
“はーい、あんた終わりだよ〜”とか
長い廊下を歩くローレンスが焦燥感を表しております。
F・ラング「暗黒街の弾痕」でのエディ(H・フォンダ)を収監している鉄格子の垂直に伸びる影が空虚感を表したように画面構成の工夫が感じられます。
ベルガー監督の前作「西部戦線異常なし」も気になるところです。
ほほー
評価の仕方が分からないが良かった
あまり宗教映画の見方が分からないのが楽しめました
個人的な宗教の考え方が古い思想・金と権力に塗れた俗物という印象しかないです
教皇選挙でもやはりそこで政治をしているだけです
世の中の悪い流れを宗教でも切り離す事ができずやってる事は権力争い
静謐な場所での政治争いな映画って感覚でした
映像の美しさ 何かを決めるということの難しさ
構図が美しく、見ていて飽きない。
建築、衣装、美術の再現が素晴らしい。
例えば蝋燭のレイアウト一つとっても、
ランダムに並べられているが、
それが嫌らしくなく整って見えるのは
美術の素晴らしさなのだろう。
ストーリーは明確で、
前皇教が亡くなったことで、
新たな皇教を選出する必要があり、
その選挙間の人間模様と主人公をメインとした
人の心の動きを描くことで物語は進んでいく。
個人的にはストーリよりも、
構図、キリスト教の美術様式の美しさ、
爆破シーンの美しさに目を見張る。
聖職者といえども人であり、
聖職者といえども確信を持たず疑い、
悩みながら生きている様子に安心もした。
全858件中、21~40件目を表示











