劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全531件中、21~40件目を表示

5.0選挙エンタメの最高峰

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

我々、日本人に馴染みのないコンクラーベ。
その難解な儀式をテーマにして
エンタメとして楽しめるのだろうかと不安だったので
敬遠していたが、
公開中にローマ教皇が死去し、
現実世界でコンクラーベが始まろうとしている。

時々、未来を予感したような作品があるが
それは作り手がリアリティを追い求めた結果であって
やはり名作が多い。

そんな訳で実際に映画館に行った訳だが
想像以上にエンタメ色が強く
観終わってみれば
今年、最高の作品との出会いとなった。

難解さは無い。

選挙を描いたエンタメ作品といえば
HUNTER×HUNTERのハンター協会選挙があるが
本作もこれに類する
知的選挙エンターテインメントである。

誰が当選するのか?

このシンプルな目線一つで最後まで楽しめる。
よく考えれば選挙の構造そのものが
エンタメに最適なのである。

候補者の紹介パートから始まり
投票を通して誰か1人が当選する

そこにはカタルシスが約束されている。

本作に登場するのは数人のシスターを除けば
どこか胡散臭いおじさんだらけ。

そのため華々しさなど微塵もないが
全ての神がかったカットにより
息を呑むほどの絵画的な美しさを印象づける。

本作は次期教皇を決める選挙の裏側を描きながら
非常によく練られたミステリーの多重構造で
構成されている。

最高機密の儀式として
密室の中で行われる緊張感が故に
全てのミステリー要素が際立っていたし、
コンクラーベを執り仕切る主人公ローレンスが
目の当たりにするラストは
語り継がれるほどの名シーンと言えるだろう。

本作を楽しむために
信仰心やキリスト教への知識など必要ない。
ただエンタメを求めば与えられる。

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辻井宏仁(放送作家)

4.0宗教とは

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

そもそも宗教も政治も病院も

大義名分と私利私欲、名声欲などと
理想との狭間で矛盾を抱えつつ
行われているんだろうなと思っておりました。

最終どちらが勝つか。

私利私欲か、正義か。

でも、こんどはしきたりがのしかかる。

はじめは退屈な映画と思いましたが
見るほどに引き込まれて
最後にいろいろ考えさせられるとてもいい映画でした。

今、タイムリーにコンクラーベが行われています。

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スピリットくん

3.0タイトルは「コンクラーベ」で良かったんでは

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

タイムリーになってしまったからか、意外に混んでた

ミステリーとかサスペンスじゃ無いのは分かってたけど、最後まで話が持つのかな…と思ってたら、やっぱり何度か寝落ちしてしまったw

そして、最後のオチはそれかい!?ってなった
もうホント最近そんな映画ばっかりでウンザリ
ポリコレなんすか?
そのネタが入ってたら色々と企画通りやすいんすか?

オチとしては少し弱かったかなあ
てそれはやはりサスペンス好きの見方をしてしまうからか…

心情を表すシーンがちょっと長くて多かった気がする
もっとキリスト教の重厚な歴史とか美術とかが見れるのかなーと思ったらそうでも無かった

やたらとタバコ吸ってたり吸い殻のカットが多くてそんな汚いの見たくないのにw

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mocAgAcom

3.5モヤモヤするレイフ・ファインズの顔と鼻息

2025年4月23日
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もう少し、キリスト教独特の歴史とロマンが漂う何かを見せてくれるのかと期待したが、そうでもなかった。そういうベクトルの映画ではなかった。

キリスト教に特に関心のない日本人が観ても意味不明の箇所は特にないし、この脚本を「企業の取締役会での社長選出」に置き換えても、十分成り立ちそうな感じ。むしろその方が面白い脚本が書けそう。

投票を重ねる度に各候補者に集まる票が動く。誰が教皇に....モヤモヤする状況を、レイフ・ファインズの表情と静寂感のあるカットで、上手く描いていると思ったが、ちと冗長か。

「まともな人間は教皇になりたいなんて思わない」というセリフがあったが、そうだよなと思ってしまう。教皇として強大な権力を得ることは、宗教家として道を極めることと対極にある。

枢機卿(カトリックの最高顧問)クラスの宗教家が声を荒げ「宗教◯◯だー!」とか言っちゃうところで興醒め。あまりにもリアリティが無いし、物語を結末へ向けて畳み掛けているのが見え見えで、急にスケールが小さく、浅くなり詰まらなくなった。

とにかく、笑ってしまうほど「壮年男性のくたびれた顔のクローズアップと苦悶する鼻息の音だけ」のカットがやたらと多いので、良い映画を観た、という感触はあまりない。

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Yuk

4.5タイムリーな映画鑑賞になりました。

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

驚く

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よっちゃん

4.0重々しい感じだけどちゃんとエンタメ

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

この映画がどんなジャンルのものか知らずに鑑賞。
折しもローマ教皇死去のニュース後に映画館に向かったので、館内は満席。

内容はめちゃくちゃ真面目、まぁどんな組織も頂点に立ち権力を握りたい者はいるもんだ。
影でライバルを蹴落とそうとするさまは神職者であろうと人間らしいなと。

ストーリーは序盤は眠たくなるほどゆっくりだけど、後半にかけて盛り上がっていき、最後の最後、えぇぇ〜……となりました。
今の御時世だからこのネタなのか?と思ったものの、してやられてなかなか良かった。

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ゆの

4.0いろいろな意味で現代的なストーリーに、一流の脚本

2025年4月22日
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das Stout

3.0選挙モノとして自分史上No.2

2025年4月22日
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鑑賞方法:映画館

コレ、高評価つけなアカンやつですか?

平日昼間にも関わらず場内は混雑。実際の教皇の死去が影響しているのだろう。
序盤は登場人物の顔と名前が一致せず、睡魔との根比べに…。

言われているほどのエンタメ性はなく、極悪人も登場せず、急展開や濃厚なドラマを期待すると肩透かしを食らう。
システィーナ礼拝堂に爆風が入る場面や黒人枢機卿のスキャンダルには、おっ、来たか!と一瞬ワクワクしたが、大きな展開はなかった。

いつもエンタメ性を求める訳ではない。
重厚な雰囲気や人間ドラマは味わい深いし、演技も映像も素晴らしい。だけど強い余韻は残らない。
最後のオチももう一波乱欲しかった。

個人的にもっと選挙でドキドキしたかった。
回ごとに変わる票数のカラクリをもっと知りたかった。レイフ・ファインズは終始リーアム・ニーソンの聖職者版のように孤軍奮闘してて応援したけど…。

個人的に選挙モノ(?)としては『白い巨塔』に次ぐNo.2ではある。
ドキドキしたなぁ…、財前と菊川の決選投票。

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ひみあ

4.0信仰とは?

2025年4月22日
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鑑賞方法:映画館

コンクラーベを権力闘争として見せつつも、信仰心の行方を着地させていてまとまっていた。
人は神ではない。しかしそこをアイロニーだけで描かず、きちんとこの世界の価値のあり方を見せた。どんでん返しもうまく機能していて面白かった。

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ドラゴンミズホ

4.0まさに根比べ

2025年4月22日
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奇しくもフランシスコ教皇が亡くなられたニュースの翌日に観ることに…

冒頭、あぁこの儀式もきっと昨日実際に行われたんだろうなと思うと、急に現実味を帯びてくる。

やはり日本人はコンクラーベと聞くと「根比べ」を連想してしまうと思うけど、まさに根比べなシステム。
Conclaveと1語だけど、スペイン語のconはwith、claveは鍵とかの意味があるはずだから、鍵のかかった部屋でやるって意味なのかと。

思えばコンクラーベを初めて知ったのは、トム・ハンクスのダヴィンチコードシリーズ。
今回の教皇選挙では、いつとわかる手がかりはなかったけど、教皇もスマホとかタブレットとか電子タバコを使ってるから、現代の話なのでしょう。

伝統を守るって、大変だよね。
昔は部屋に鍵をかけるだけで外部と遮断できたけど、今は電話線を抜いておくだけではダメだもんね。

キリスト教と教会については昨今いろんな事実が明るみになってるけど、それでも最も信者の多い宗教であることに変わりはないわけで。

映画として面白いかと言えば、重厚な雰囲気が「映画見たなー」という満足感を与えてくれる。

あの傘のシーン、よかったな。
画面に映ってるのは100人くらいだろうけど、歴史物の騎馬の大軍とか、湾を埋めつくす艦隊並みの迫力があった。

でもアカデミー賞で獲ったのは脚色賞なのね。

ちなみに、車で移動してたけど、バチカン市国内の移動だろうから歩きでも車でも10分前後の距離。
システィーナ礼拝堂とかサン・ピエトロ寺院がもっとわかりやすく映ってほしかったな。

そして出てくる方々は、似たような老眼鏡をかけたおじいさんが同じ装束で、コソコソ喋るので、顔を覚えるのが苦手な人はちょっと混乱するかも。
まぁ、重要人物は区別しやすかったけど。

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ミズ、ハル

4.5コンクラーベ!

2025年4月22日
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最初の息遣いから、最後の息遣いまで意味があったのね
教皇が隠密理でというところからまさか、ね!とは思っていたが
面白かった

調度品もいい

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れこほた

3.5ラスト10分、えぇぇ!!という結末

2025年4月22日
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難しい

驚く

ドキドキ

奇しくもローマ・カトリック教皇死去と鑑賞日が重なった偶然。
亡くなられた後の『コンクラーペ』と言われる 新教皇選出選挙にて世界中から100名を超える候補者『枢機卿』たちの野望、陰謀、嫉妬、裏切り、差別、スキャンダルなどなど神に仕えるリーダー候補たちの選挙工作を描いた愛憎劇。
着いていくのが必至なとにかく名前と顔を負うのが難しい!
でもラスト10分、えぇぇ!!という結末。そう来るかのさすがのアカデミー賞もの。

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masayoshi/uchida

4.5疑念の音

2025年4月22日
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ポール

4.52時間があっという間だった

2025年4月22日
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知的

展開や心理戦などが面白かった。 最後のオチは伏線などがもうちょっと欲しかった驚きはあったがなんか足りなかった。 あと個人的にキャラの深みがもっと欲しかった。

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かんす

4.0鑑賞動機:評判9割、95%おじさん/おじいさんの絵面1割

2025年4月22日
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コンクラーベで根比べ(お約束)。えっ、これからリアルでコンクラーベをやるってことなのね。
何となく難しく地味で重い映画のイメージを持っていたのだけど、そんなことはなかった。もちろんシリアスなお話ではあるのだけれど、下世話な話も交えて次々と起こる候補者のトラブルを解明していく、上質なミステリになっている。どんどん変わっていく状況と、投票結果に一喜一憂していたら…。ファインズの額のシワがどんどん深くなっていくのに、もう釘付け。
でもこれで、新たな扉が開いたが、あとはいつ…か。

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なお

4.5保守派もリベラル派の間の存在

2025年4月22日
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観賞後の感じたことは「今の時代に求められる教皇像を見せてもらった」であろうか。
本作は中盤にかけて有力候補者のスキャンダルの痕跡を選挙を取り仕切る枢機卿が事実関係を調べて当人に選挙戦から降りることを説得していくことで話が進んでいく。このままだと消極的選択で教皇が決まるのかなと思った矢先にテロが発生して司教が詰めている建物が破損するという事件が起きクライマックスに突入する。
皆が集まるなかでゴリゴリの保守派の候補者がいう。「これはリベラルが進めてきた取り組みの結果だ。我々は戦わなければならない」
近年、ヨーロッパで勢い付いている思想だ。これに対して別の候補者がいう。「戦うべきなのは内なる憎しみではないのか」
とてもいい。どんな仕打ちを受けても相手を愛する心こそキリスト教の大事にするもののはずだ。正直、これでリベラル派に決まりかなと思う瞬間だった。だが、本作はこれで話が終わらない。当選後に保守派やリベラル派に属さない存在であることが語られる。伏線は選挙中に行われた枢機卿の説教にあった。「これからは確信に疑いを持つ必要がある」
自身の信念に囚われてしまうと別の確信を持つ人を敵と見なして争いがなくならないということだ。新教皇はこの時の言葉を引いて「確信の間を知る存在として私は最適ではないか」と衝撃的な告白に続けて語られる。
そうか、保守とかリベラルといったラベルを貼って議論を分かりやすくしてはいけないのだ。あらゆる物事はグラデーションで出てていて、その時の状況に応じて悩み苦しみながら決めていかなければならないのだ。まさに今の時代に求められる教皇像を見たような気がした。
ラストシーンもなかなか印象深い。中庭にいる亀を池に戻すシーンで終る。その場では何を意味しているか分からなかったので後で調べたところ「忍耐」というキーワードを見つけることができた。この複雑な現代において教会も保守とリベラルという分かりやすい対立軸に染まりそうであったが、新教皇の誕生により忍耐強く最適解を模索する精神を取り戻したことが表現されていたように感じた。

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りょうた

4.5宗教の時代の終焉?を感じる作品かもしれません?

2025年4月21日
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興奮

知的

難しい

地の時代から風の時代へ、もしくは、うお座の時代からみずがめ座の時代へと変化していると囁かれている昨今、まさにモノから心の時代に明確に進行しているようです。それは古い形式の政治・宗教的権力(組織的に構成された権力)への執着を捨て去り、個人の幸福を獲得する時代になったと言えるかもしれません。ストーリーは、キリスト教カトリック総本山のバチカン市国で、その最高指導者ローマ教皇の死去に伴い、首席であったローレンスが中心となって選挙を行い、新しい教皇を選出するというものです(コンクラーベという名称ですが、日本語的には根比べで妙にイメージが合っています笑)。この選挙が世界から集まった108人の候補を対象にシャッターの下ろされた密室の中で行われるわけですが、それだけでも謎めいていてサスペンス的です。案の定、選挙は何度も行われ(1日に一回)、最後には圧倒的な数で平和主義者である者が選ばれるのですが、そこまでいく間の悲喜交々の勢力争いはまさに社会の縮図のようです。聖職者と思えないみっともない話が続出しますが、その生々しさが人間の生き様のリアリティを産んでいるので、まさに見応え抜群でした。そして最終決戦で「戦争は心の中でのみ行うべきものだ」と名演説をした者が見事に新教皇に選出されました。ただその新教皇には重大な秘密が隠されていたのです(驚!)。そのネタバラシはしません。むしろそのネタは、組織的宗教の終焉を意味していると私は感じました。また、信仰とは組織ではなく、一人一宇宙、つまり個人の中で完結する時代が来たと言えるかもしれません。すでに私たちは、生きているだけで仏であり神であり愛であり光であるからなのかもしれません?

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三輪

4.0枢機卿も人間

2025年4月21日
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ユキ

4.5コンクラーベ

2025年4月20日
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怖い

知的

ドキドキ

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sazanami

3.5世界が変わる、教会も変わる‼️

2025年4月20日
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価値観の多様性が進む中、世界が変わっていく今日、教会にもその変革が求められているということか。もはや教会は聖域ではなく、人種、思想、宗派、国籍、性別、過去の行いや過ちに関わらず、共に悩み考え、万人に差し出す救いの手となるべき。

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YUKI
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