教皇選挙のレビュー・感想・評価
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教皇選挙はまさに戦争
ローマ教皇選挙を題材にして選挙の内幕に迫ったミステリー。新教皇選挙は、まさに戦争のような駆け引きが続き、世界中から100人を超える候補者が集まりることに驚きました。そして、知られざる秘密が明かされた時は唖然としました。
2025-62
人類5000年の普遍性・・・
知識を必要とされるが、そこを乗り越えれば名作
よく作られた美術と映像、緻密に練られたストーリーが素晴らしい。
特にストーリーはラスト30分で状況が二転三転して意外な結末に終わる。この結末にはここ4,5年で見た映画の中で一番驚かされてたかもしれない。
また各登場人物の設定も面白く、自由主義派、リベラル派といったものは普遍的ストーリーでは善玉の要素を持つ登場人物の多くが罪を抱えている。
それに対し、旧守派、伝統主義者、排他思想の有力者はその主義故に宗教者としては何の落
ち度もない。また枢機卿ですらラテン語で話さないことを嘆いてる様子は、まるで同じ言語で固まるの分断じゃないのか問いかけるようでした。
言ってることは結構無茶苦茶でが一本筋通ってるので、この映画で一番好きなキャラです。
女子高生かよ
映画を見る日の朝、ちょうど卒業アルバムを読んでいたせいか、閉ざされたバチカンの静謐な環境でグループを作ってヒソヒソぐだぐだと話をする枢機卿たちが女子高生に見えてしまった(笑)。厳格なカトリックの最高峰、神秘的なバチカン、崇高な使命を背負った宗教者たち、といったイメージと対照的な下世話な物語がスクリーンに展開する。そんな枢機卿たちを一方的に突き放して見下せるほど自分は偉くないというか、同じ卑しさを共有してるのだと思うとみんなかわいく見える(笑)。コピー機も使えないのに陰謀を企てて、しらばっくれようとするローレンスの可笑しいこと!昼ドラ並みの人間らしさを美しいバチカンと印象的な構図で見せてくれる楽しい娯楽作だと思う。大満足。
割とエンタメ
これぞアートでありエンタメ
堅苦しいイメージなのに中身は超エンタメ🎯💯🥇
オッサンたちが閉鎖された場所で選挙をする!
これだけなのに超メチャクチャ面白いってのが凄い🔥
というか本当のコンクラーベと被るとか作品の公開タイミングが凄いです👍
教皇選挙ってタイトルだけど原題のコンクラーベをメインにしてサブタイトルで教皇選挙ってしたほうが良かったのでは(堅苦しい内容で小難しい作品だと思われて劇場に足を運ぶハードルが上がりがち⤴️🙅♂️だと思うんです)
まずオープニングで教皇が亡くなった場面からのスタートでいよいよこれから各国の枢機卿が来て選挙🗳️が始まるって部分のスゲエ事が始まる感を上手に演出してる映像と音楽には🎵オラワクワクすっぞ🤩ってなりましたよ💯
顔と名前が一致しずらそうとか思ってたけど案外大丈夫でしたね👌
教皇になろうとしてる有力候補者のヤツらが次々とスキャンダルや悪事や人格の問題で脱落していくのが面白いのとミステリー要素が面白くて謎の出現と解明🫡新たな謎ってやつが出てくるバランスが良いから間延びになる場面が一切無くてあの音楽のせいでより緊張感を作り出すのに成功しているんですねえ🔥
外で自爆テロが起こっていて招待されてない枢機卿が紛争地域から来てるってのがポイントですね💣💥(ミスリードが上手いのよ😱)
あと後半からはあいつが教皇になるしかねえよなって流れからの最後にまさかの人物が教皇になって終了かと思ってからの(実は話したい事がありまして・・・)からの病院に行った理由は🏥❓からのあの事実には大どんでん返しでは無いけど エッ! マジかよ!ってなりました!(つうかまさかそうなるとは思って無くて笑ってしまいましたよ🤣最後に多様性って・・・😱👨🏻👩🦰😱)それと確信が1番危険⚠️て深いですね!
あとシスターがいい味出していたし オッサンが話するだけで面白いって中々凄い事だと思いますね(密室でオッサン達が会話するだけって面白いってクリムゾンタイドを思い出したし最近なら対峙も密室で四人が話するだけなのに死ぬほど面白い会話劇の傑作ですね)
あとこういうちゃんとした演出で作られた作品を観て思うのが日本の監督で(名前は内緒です)これを制作していたら 声を張り上げて意義ありーみたいに叫んだり
大声で叫ぶシーンだらけでドン引きだったんだろうなあとか考えてしまい静かに会話するだけでも面白い作品は作れるって証明してますよね🤓
あとテデスコ枢機卿がジャンレノと庵野監督のハイブリッドみたいな顔でいい感じでしたね😂🤣
アカデミー賞の脚本賞受賞作品は📕🏆去年の落下の解剖学にも言えるんだけど🤩よくもまあこんな内容と会話を考えもんだよね⤴️流石脚本賞獲得しただけの事はあると思います🫶🏻(脚本取るような作品て自分は結構肌に合う率が高い傾向あります😘)
今年観た作品の中では敵が首位を独占だったんですが教皇選挙がそれを上回りウルトラスーパービックマキシムグレードストロング一番面白かったです🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆💯
最後にテデスコスコスコスコスコスコスコ🐢💨
確信は寛容の敵
サラリーマンの株主総会前の社内政治に似たような交渉劇。
実際のコングラーヴェがどんなのか知る由もない所を見事映画にしました。
レイフ・ファインズは正直好きではないのですが、俺はもぅいいやと言いつつちゃっかりやさんな所が俗っぽくて似合ってました。
なんだかんだ彼の行動で他の候補者がどんどん脱落してて、もしや?と思わせておいてあのラスト。してやられたね。
タバコをばかすか吸ってたりスマホいじってたり現代を生きる聖職者という職業。
当たり前だけど彼らも現実に生きてる人なんだなぁと思いました。
面白かった。
所々、名言があって考えさせられました。
【追記】
レビューを書いた2日後にフランシスコ法王が召されました。
少し真面目な話をすると、私は以前に猊下を描いた作品『ローマ法王になる日まで』を観てからアルゼンチンの歴史について興味を持ちました。
まだ理解が及ばないので引き続き学習を進めたいと思います。
価値観
静かに進む教皇選挙の裏で野心だったり秘密が次々に明らかになる問題作。
終始漂う陰鬱な雰囲気と見え隠れするジェンダーの考え方が印象的でした。
実現したらもう一歩、世界が進むと思います。
ローマカトリックはどこへ向かうのか
いやー、面白かった。決戦投票がないシステムは心理戦を生み、予期せぬ結果に転ぶこともある。
リベラル路線を継続するのか、保守回帰するのか、ローマ教皇には任期が存在しないから、選出されてしまうと当面の方向性が決まってしまう。
表向きは、神学論争を行いながら、裏側では、多数派工作・買収・謀略と大組織にある権力闘争が繰り広げられる。しかも、外部から遮断されるという密室スリラーも加わって、聖職者達の人間模様をずっと観察できる。
レイフ・ファレンズが演じるのは、ローレンス枢機卿。コンクラーベの仕切り役でもあるが、教皇の選出される候補者でもある。
ローレンスが見せる表情は、本音とも見えるし、相手を惑わす作られた表情とも見える。ローマカトリックの行末を案じる人間であることは間違いないと思うが、僥倖が巡ってきても変わらずに入れるのか。
若干、作為的な結末ではありますが、人間ドラマを十分に楽しめる作品でございます。
原作と比べて
ロバート・ハリスによるConclaveを読んだ結果、映画は、
主人公の名前・出身地とベニテスの出身地を除けば、かなり原作に忠実だと分かった。
(原作では、主人公はイタリア人、ベニテスはフィリピン人。役者にあわせて設定を変更したと思われるーーストーリーに影響はない)
もちろん、時間短縮のため削ってるところはある。
でも、本筋にほとんど影響なく、台詞もほぼそのまんま。
削られてる主な点は、
過去、5回目の投票までには決まっていたけど、今回は無理――結局8回かかった――
というのが、映画では、強調されてなかった、ってか、何回目だっけ、5回目か6回目で決まってた気がする。
あと、
マスコミが注目してるとか、
広場に25万人集まってるとか
という情報も、映画にはなかったよね、たぶん。
逆に、
原作に亀は出てこない。
それから重要なフリとして、原作では前半で、
教皇として決断すべき「女性の問題」が出てくる。
中でも物議を醸す大問題は、
男女平等とか堕胎とかいう話よりむしろ、
「女性が聖職につく(つまり司祭になる)」ということ。
カトリックでは禁忌。
で、これがラストにつながってくる。
この辺、映画では分かりにくい気がする。
あと、
最後に、両性具有あるいはインターセックスが判明したとき、
「匿名だったから、このことを知るのは3人だけ」
という台詞が原作にはあって、
ああそれなら、映画のローレンス(原作のロメリ)が納得するか、
といったんは思ったけど、
その情報源の人物もまた知ってるんじゃないか?
だったらいつかはバレるんじゃないか?
とも思い、
でもまあ、それでもいいやと、腹をくくったのかな。
* * *
ちなみに映画にだけ登場する亀は、
卵でいるあいだは性別がないらしい。
雌になるか雄になるかは、
温度やらなんやら、いろんな要素で後から決まるらしい。
亀が暗示しているのは、
そういうことだと思われるのであります。
いずれにせよ、結論は、
面白かった♪
ネタバレを知ってました
残念だったのは初めは観るつもりがなく、ネタバレでストーリーを読んでしまったので、最後のドンデン返しを知ってしまって観てしまった事。
登場人物の名前の描写があまり無かったので、誰が誰か判らないのが難点。
個人的にはこっちの方が「アノーラ」のドタバタ劇で自分の主張を続ける話よりアカデミー作品賞は良いと思う。
昨年、色々あってキリスト教を棄教した身なので、キリスト教を信じている人は優しくするのはキリスト教のコミュニティか勧誘しようとする人達だけなのは解っていたので、教皇は神に仕える人で神ではないので、こんな政治的な駆け引きをする俗物というのは解る。
「アノーラ」が自己で幸せを掴むと言うより幸せは結婚相手の財力というより、一番保守的とされるカトリックを現在の価値観でLGBTに風穴を開けた本作の方が、より現在社会の多様性に合っていると思う。
だから現在、権力があるカトリックに配慮して作品賞は与えなかったのかもしれない。
教皇選挙の興味深い舞台裏
これまで教皇選挙(コンクラーベ)については、新しい教皇が決まるまでバチカンで煙が上ることぐらいしか知りませんでした(無知〜汗)。
ドナルドトランプとか、ローマカトリック教会とか、現在も世界の中心的シーンに存在する組織や人物について描く映画が、まさに同じ時代に世に出てくることはすごいことだと思いますが、この作品も時々ニュースになる教皇選挙の裏側の駆け引きを描いています(実際の舞台裏はどうなのでしょうね、、、)
権力闘争に終始するかと思われた選挙の最後のどんでん返しは、LGBTQの現代ならでは。信仰って、本来権力闘争とは無縁であって欲しいよね、そうでなければいけないよね、という感想です。
すごく気になったのは、主人公のローレンス枢機卿(レイフ•ファインズ)が、「(自分は)祈ることの意味が分からなくなった」(今後はバチカンでの職を辞して田舎暮らしをするつもり)というセリフ。
聖職者が祈る意味が分からなくなったらおしまいなのでは⁈(少なくとも、どうやってもその心境では教皇にはなれないのでは?)、と感じました。
ローレンス枢機卿が祈りの意味が分からなくなった理由をすごく知りたいと思いました(これだけで一つスピンオフ作品が出来るかも)。
本作で驚いたのは、これまで見慣れた俳優さんたちが自然に聖職者の役に馴染んでいること!
特にペリーニ枢機卿を演じたスタンリー・トゥッチさん!
「プラダを着た悪魔」で演じたファッション誌のアートディレクターはまさにハマり役でしたが、神父様役が似合い過ぎました!
これが文化というものなのかな、と思いました。どんなに現代的な役を演じていても、歴史ある聖職者の役にも簡単に変われてしまう。
もしかしたら自分も、江戸時代の農家だとか、武家の妻とか衣装を着れば馴染んでしまえるのかもしれません(その時代に自分と同じような顔をしていた人もいたでしょうし)。
西欧文化圏の俳優さんが何の違和感もなく、すっと神父様になれてしまうことに驚きました!
内向きの男性社会
コンクラーベといえば、外界から隔離された中で何日もかけて行われ、煙突から昇る煙の色で結果がわかる、という程度の知識。教皇の死から枢機卿たちによる投票の様子まで、全て再現ではないだろうが、厳に秘密とされているものを覗き見るような趣向がある。
亡き教皇の部屋の封印をはじめ、枢機卿たちの法服や帽子などの臙脂色が印象的。色使いや照明などの画作りが、マイケル・ナイマンを思わせる音楽と併せて、グリーナウェイの室内劇を思い起こさせる。
物語としては、票読み、足の引っ張り合い、さらには買収、スキャンダルと、まさしく選挙ならではの裏模様を描いている。冷静に見るとつくづく奇異に思えるのは、枢機卿たちが全員男性であること。内向きの男性社会の典型としてこの舞台を選んだのだろうか。女性たちは彼らに仕えるのみで、随分封建的に見えるが、その中でイザベラ・ロッセリーニの存在が強い印象を残す。
紆余曲折を経て新しい教皇が選出されるが、最後に彼の秘密も明らかにされて、そこでブツッと映画は終わる。果たしてこの後どうなるか、というのは、観客それぞれの現実世界に置き換えて考えてみて、ということなのだろう。
宗教とは何か、教会がどうあるべきか
おじさんたちの思惑
2024年。エドワード・ベルガー監督。ローマ教皇の死去に伴い、教皇選挙(コンクラーベ)を仕切ることになった主席枢機卿を主人公に、陰謀渦巻く選挙の内幕を描く。
候補者たちのわかりやすいキャラ設置と、わかりやすいトラブルの発生。こうなるほかないという展開が続いていくが、とにかく、レイフ・ファインズの顔面をこんなに眺めた映画はなかったというくらい大写しの画面が多い。システィーナ礼拝堂をはじめとする有名建築物が舞台なので、引きの画面を作りにくいという事情があるのかもしれない(周囲の景色を入れるとCGが増えるとか)。
選挙が進むにつれて教会への不信を深めてある決意に至りつつ、その決意が最後にはひっくり返される主人公。それだけでも組織に翻弄されるおじさんの物語なのに、ひっくり返された後に最後にもうひとつの驚きが待っている。
ラスト場面。教皇庁で働いているらしき若いシスター3人が楽しそうにおしゃべりしながら歩いていくのを、主人公が自室から眺めている。おじさんたちの思惑など世界の移り変わりの前ではまったくの無力なのだ。
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