「4ヶ月で解禁?」教皇選挙 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
4ヶ月で解禁?
3月に劇場公開されて4ヶ月後に、ネットで観ることが出来るなんて
嬉しいけれど、採算はとれるのかと心配してしまう
なんということでしょう!!
この映画の公開直後に、実際にコンクラーベが行われるとは
12年ぶりという凄いタイミング
新教皇ルイ14世は、イタリアではなく アメリカ出身
映画では新教皇も、 イタリアではなく メキシコ出身(原作ではフィリピン人)
共通点がいっぱいで、なぜだかドキドキする
13年前に全10話からなる『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』というドラマを
見ていたので、政治の世界と同様、ドロドロの選挙だとは知っていたから
驚きは少ないはずだったのだけれど
さすがに、最後の大どんでん返しにはビックリした
そう来たか!!!!
あの時もドラマ後に、実際にコンクラーベが行われてるのも不思議な一致
聖職者の頂点に立つはずの枢機卿達でさえ
「汚点のない候補者などいるはずがない」と・・・・
ベリーニも謙虚な言動を周囲に見せつつも、
奥底ではTOPの座に着きたいという黒い心が蠢いていたんですね
況や 政治家をや 況や い●ばをや
権力の座にしがみつく哀れな姿を、
自分では鏡のように写して見ることは出来なくなるものなんですね
これぞ権力の魔性
アグネスが「私たち修道女は目に見えぬ存在ですが、神は目と耳を下さった」と勇気を持って述べた瞬間と、
ベニテスが口を切って皆を一括するように語った瞬間が1番スッキリしたシーンだった
チェスを思い出しながら放った「教皇は常に8手先を読む」という意味深な発言
もし有力候補の悪事をローレンスが暴き、ベニテスが新教皇になることまで見通して教皇が采配をしていたのなら、それこそまさに『神業』だ
そして爆破事件は、本物の神の仕業???
結局、1番相応しい人が教皇に選ばれたことで、教会の崩壊は免れた
ローレンスの活躍は「天晴れ!」 彼にしか出来ない役割だった
徒然なるままにいくつかを
①さすが、バチカン!枢機卿達が泊まる部屋のなんと豪華なこと!
1泊30万円くらいしそうです
②ミケランジェロの天井画 もっとゆっくりと堪能したかったな
③実際にシスティーナ礼拝堂で撮影されたのかな
内容だけでOKがでたとは思えない いくらもらったのかな
④旧教皇は、毒殺された? だとしたら犯人はトランブレなのか
元も子もない質問を最後に投げかけます
教会って必要なの?
宗教って必要なの?
神様って実在するの?
仏教も イスラム教も ユダヤ教も どの宗教も、
人々が信仰を深めれば深めるほど、政治に利用されるし
政治そのものでもあるのだから
鑑賞し終わった人は、是非公式サイトの特設頁を見て欲しい
監督の細部に至るまでのこだわりに、唖然としてしまう
確認のためにも、もう1度観てみよう!と、きっと思うでしょう
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