「正に根比べ」教皇選挙 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
正に根比べ
長くプロテスタント教育を受けてきたので、キリスト教や礼拝というものに対しては、造詣が深いというか違和感をあまり感じません。そんな中でも、世界で勃発する宗教戦争に、信仰を持つことは幸せなのか? 宗教は平和と対極にあるのではと感じ、大人になってからは無宗教。
そんな中で見た本映画は、素晴らしいエンタテインメントの中で、信仰とは? を正面から問う映画でした。
映画としても素晴らしく、誰が選ばれるのか、誰が秘密を持っているのかというサスペンス要素や、それぞれ秘密を抱える曲者揃いの枢機卿たちの駆け引き(俳優陣が素晴らしい!)、人間性が見えてくるドラマ展開に引き込まれます。また、実際の教皇崩御礼拝で見られたような荘厳な式典や建物、衣装、光の使い方など、映像も素晴らしい。それにしても100人以上いる枢機卿が、老いた男性ばかりというのが、なんとも歴史的というか、今では疑問を感じる光景なのだが、選挙とか会社の役員会でもまだまだこの光景です。
ラスト、全ての伏線を回収する思いもよらない結末に、そう来たか! と唸りました。
それにしても物凄いタイムリーな上映。予約開始直後に予約したので良い席でしたが、土日は夜の回を除き、全回満員状態です。
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ノーキッキングさんのコメント
2025年5月11日
政教一致のバチカンならでは、教皇=国家元首で、独自の調査機関もあり、枢機卿全員の身上調査はシスターアグネスのパソコンの中。ベニテス当選は出来レースでしたね。
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